「あっははー!捕まえてみろー!」
「待て待てー!」
「あー、そっち行ったぞー!」
「今日こそ逃がすなー!」
「ふふっ、今日も元気だなぁ...」
寺子屋の縁側に座ってそんなことを呟く。今はお昼休みで、チルノちゃんとここに通っている子供の皆で追いかけっこをして遊んでいるところみたいです。
...私、ですか?...んー、あんまり体を動かすのは得意じゃなくて...それでも、皆が楽しんでるのを見てるだけでもすっごく楽しいです。
「そうだねぇ。私も、もう少し若ければ混ざるんですケド...」
「そうですか?まだまだいけそうですけど...」
「...大ちゃんは良い子だねぇ、良いお嫁さんになるよ」
「へ?!いや、そんな...わふっ?!んぅ...」
突然のお嫁さん、という単語に驚いてしまうも、反論する前に頭を撫でられてしまい言葉に詰まる。この方はよく寺子屋にやって来て、慧音さんのお手伝いをしている人...じゃなくて神様らしいです。お勉強も分かりやすくて慧音さんも信頼を置いているそうで...
「まだまだ子供なんだから、今の内に遊んでおいた方が良いと思うけどねぇ...」
「そ、そんな子供扱いしないでください!...うにゅう」
「私からしたら、みーんな子供みたいなものだよ、ほれ」
そんなことを言いながら、撫でる手は頭からほっぺた、顎の辺りまで下がってくる。ひとしきり撫で終えると、次はご自身の膝をぽんぽん、と叩く。......こ、これは別に私がやりたいとかそう言うんじゃ...むぅ///
「大ちゃんはあったかいですね...」
「...そ、そうなんですか?」
ここは縁側in寺子屋。衣服ごしに伝わってくる体温を全身で感じつつ、私は大妖精、もとい大ちゃんを堪能している真っ只中です。ぽかぽかやで、ホント
髪はキレイな緑色、自然由来の妖精は伊達ではなく、深緑をそのまま落とし込んだような色。はー、可愛いわぁ。しかもサイドテールとかもう......反則よ、レッドカード一発退場よホントにありがとうございます。
まあ、良い匂いに決まってますわなそりゃあ。あれだわ、香水、香水にしたい。そんで毎日ふりたい。くんかくんかすーはー
「あ、あの...」
「んー、どうかした?」
「どうして、寺子屋で先生を?...」
...まあ、あれなんですけどね、理由。......いや、そんな可愛い少女やらショタやら妖怪やら妖精がいて合法的に撫でたり抱っこできたりとか好き放題できる場所なんてもうヘヴンよヘヴン、ここにお墓建てます。
「子供が笑ってるの、好きなんですよ。昔は泣いたり叫んだりしか、見聞き出来なかったから...」
「あ...そう、でしたね......ごめんなさい、こんな」
「良いよ...ほら、私は大ちゃんにも笑って欲しいなー、なんて」
何重にも厳重にオブラートに包みまくって出たのがその文言。いやぁ、言葉選び完璧やんな、うん。暗い顔させちゃったのは失敗だけどね...ごめんね大ちゃん。
「!......はい!」
「ん、百点満点!はなまるもあげちゃおう!」
はー、天使。浄化しそう、いやしたわこれ、したした。やっぱヘヴンじゃん、あ、お墓は洋式でお願いします。
「ん...ああ、ここに居たのか。すまないが、午後からの授業なんだが...」
「ん、しーっ。けーね」
「ん?...おっと、すまないな。また後にするよ」
少し要件があり、彼女を探していると縁側の方に座っている背中が見えた。声を掛けると、途中で言葉を遮られる。どうかしたのか、と覗き込むと...
「すぅ...すぅ...」
「ふふっ...ありがとね、けーね」
寝息を立てる大妖精の姿があった。まったく、人の膝の上だと言うのに、ぐっすりと寝ていることだな。まあ、この陽気だと仕方ないか...
...いや、羨ましいとか思ってなんか無いからな。...ホントだぞ!まったく...
この子ぎゅっ、てして欲しい、ってリクエストとかありましたら活動報告の方までお願いします。皆の好みとか聞きたいしね。それでは、また