バカな親友らとテストと召喚獣   作:音羽2600

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第10問:古典

 問 7世紀後半から8世紀後半のころにかけて編まれた
   日本に現存する最古の和歌集は何か、答えなさい。

   
《解答》
 水谷みゆきの答え
  『万葉集』

  教師のコメント
   正解です。
   万葉集には天皇、貴族から下級官人、防人などさまざまな身分の人間が
   詠んだ歌を4500首以上も集めたものです。覚えておいてください。


 吉井明久の答え
  『サイコーワカ集』

  教師のコメント
   後で職員室に来てください。


 土屋康太の答え
  『くんずほぐれつ・・・●◆←血の跡』
 
  教師のコメント
   ・・・。君の頭はそこで止まってしまうのですか・・・。
   ちなみに、万葉集にはそれだけじゃないです。    



第10話バカテスト古典:勉強会2 

 

 

美波「ただいまー。葉月、いる?」

 

玄関の扉を開けて島田が呼びかける。すると、

 

葉月「わわっ、お姉ちゃんですかっ。お、お帰りなさいですっ」

 

廊下に面した部屋から、小さな影が勢い良く飛び出してきた。

 

美波「葉月、今お姉ちゃんの部屋から出てこなかった?」

 

どうやら今葉月が飛び出してきた部屋が島田の部屋らしい。

 

葉月「あ、あぅ・・・。

   実はその・・・独りで寂しかったから、お姉ちゃんの部屋に行って・・・。」

 

 

言い難そうにしながらパーカーの大きなポケットに何かを隠す葉月ちゃん。

 

美波「ぬいぐるみでも取ってこようと思ったの?

   そのくらい、お姉ちゃんは別に怒らないのに。」

 

そう言いながら葉月ちゃんの頭を撫でる島田。

 

葉月「そ、そうですか?お姉ちゃん、ありがとですっ。」

 

二人の会話が落ち着くのを見計らって明久が葉月ちゃんに挨拶をした。

 

明久「葉月ちゃん、こんにちは。」

 

葉月「あっ!バカなお兄ちゃんっ!」

 

明久が姿を見せるなり、勢いよく腰にしがみつく。

 

そして葉月ちゃんはそのまま額を明久の腹に当てていた。

 

入ってるよ!入ってるって!鳩尾に!

 

瑞希「こんにちわ、葉月ちゃん。お邪魔しますね。」

 

葉月「わぁっ。綺麗なお姉ちゃんたちまで。

   今日はお客さんがいっぱいですっ。」

 

やっぱり一人での留守番は寂しかったのだろうか。

 

葉月ちゃんは満面の笑みどころか全身で喜びを表現していた。

 

美波「ほらほら、葉月。

   アキから離れなさい。皆が中に入れないでしょ?」

 

葉月「あ、はいです。それじゃ、バカなお兄ちゃんたち、こっちにどうぞっ。」

 

悪気はないのだろうが、それでは俺たち全員がバカなお兄ちゃんになってしまう。

 

明久「っとと、そんなに引っ張らなくても大丈――ん?」

 

明久は葉月ちゃんに手をひかれて行った。

 

ちょうど、靴を脱ごうと死線を足元に向けていたら

 

美波「ちょ、ちょっとアキっっ!?」

 

どうしたんだろ。島田が突然驚いたような声を上げた。

 

つられて顔を上げて、視線を島田に向ける。

 

明久「ほぇ?」

 

明久が島田の声で振り返ると、

 

刹那、島田が明久の脳天・鼻先・下顎の三箇所に打撃を加え、

 

バランスを崩されて倒れる明久の両手首の関節を一瞬で外した。

 

無駄がなく、見事な動きだ。

 

美波「何見てるのよ!?!?」

 

いや、いや、島田、お前は何をしているんだ?と問いたくなった。

 

美波「いい?この部屋は絶っっっ対、入ったらダメだからねっ!」

 

島田は大慌てで扉を閉める。

 

まあ、それなら仕方がないとは・・・過剰すぎはしないだろうか?

 

雄二「やれやれ。お前らは何をやっているんだか・・・。

   チビッ子、元気だったか?」

 

葉月「はいですっ。おっきいお兄ちゃん。」

 

雄二「そうかそうか。それは良かった。」

 

葉月ちゃんの頭に手をポンポンと載せる雄二。

 

今の雄二を見ているとすごく微笑ましくなる。

 

雄二「それでリビングはこっちでいいのか?」

 

葉月「はいですっ。こっちですっ。」

 

靴を脱ぎ終えて廊下を歩く。

 

康介「大丈夫か?」

 

明久「う、うん。」

 

明久は外された両腕をムッツリーニに嵌め直されている。

 

康介「じゃあ、先に行ってる。」

 

二人を置いて、廊下を抜けてリビングに行く。

 

みゆき「広いわね。」

 

みゆきが言ったようにかなり広いレベルじゃないだろうか。

 

美波「取り合えず適当に座ってもらえる?

   今テーブルをもってくるから。」

 

勉強をするために島田がテーブルを取りに行こうとする。

 

康介「島田、テーブル運ぶの手伝おうか?」

 

美波「いいわよ。ウチ一人で大丈夫だから。」

 

そういうと肩に手を置かれ、振り向くと雄二が居た。

 

雄二「康介、見られたくないものでもあるんだろう?

   例えば、(明久と葉月ちゃんの方に視線を向ける)」

 

雄二はニヤニヤっと嫌らしい笑みを浮かべた。

 

美波「なっ///」

 

みゆき「なるほど。」

 

秀吉「島田も存外乙女じゃな。」

 

康介「すまなかった。島田。」

 

わざと真面目に謝る。

 

美波「///な、な、な何を言ってるよの!?

   み、見たの?」

 

雄二「まさか、本当だだったのか!?」

 

島田は雄二にそう言われ顔を真っ赤に足を上げたり手を挙げたりして

 

逃げるようにテーブルを捕りに行った。

 

島田にとって明久が葉月ちゃんの相手で

 

まったくこちらを見ていなかったことが幸いした事だろう。

   

雄二「ところで、テーブルはいいとして夕食はどうする?」

 

ムッツリーニ「……何か作る。」

 

エイミー「手伝いマス。」

 

雄二「材料次第だな。今から帰りに行ったら遅くなるしな。」

 

現在時刻は17時だ。

 

丁度テーブルを持ってきた島田が、

 

美波「今日はピザでも取りましょ。作る時間が勿体無いし。」

 

エイミー「良いデスネ!」

 

瑞希「そうですね。

   特に明久君は頑張らないといけませんから、

   ご飯を作っていちゃダメです。」

 

康介「エイミー、俺らはパスだ。

   悠斗やさくら、生野、先生が待っているからな。」

 

エイミー「はい・・・。」

 

美波「それなら、湾ホール持って帰ったら?」

 

エイミーはキラキラした目でこっちを見てくる。

 

ココは断るところなのだろうけども、

 

前から日本のデリバリーピザを食べたいと言っていたし・・・。

 

康介「わかった。代金はこちらで持つからマルゲリータで頼む。」

 

たぶん、マルゲリータが一番安いはず。

 

美波「サイズはLでいい?」

 

・・・予算が。

 

康介「すまん。Mで頼む。」

 

美波「厳しいのね・・・。」

 

康介「わかってもらえて何よりだ。」

 

ぎりぎり赤字を出さない企業並みにヤバいのだ。

 

悠斗と生野、それに明久がたらふく米を食うからな・・・。

 

ピザの注文を取る為かリビングを出ていった島田と入れ違いに、

 

葉月ちゃんが両手に勉強道具を抱えて戻ってきた。

 

葉月「お待たせしましたですっ」

 

明久「葉月ちゃん、やる気いっぱいだね。」

 

葉月「はいですっ。あ、バカなお兄ちゃん、ここへどうぞです。」

 

葉月ちゃんは勉強道具をリビングテーブルに置くと、

 

カーペットの上にクッションを置いた。

 

明久「ありがとう。」

 

その上に明久が座る。

 

葉月「いえいえですっ。」

 

そして、明久の膝の上に葉月ちゃんが座った。

 

戻ってきた島田が、

 

美波「お待たせ。それじゃ勉強を・・・ってコラ葉月っ。

   何してるのっ!」

 

葉月「えへへー。葉月はここでお勉強するです。」

 

美波「ダメ。アキのお勉強の邪魔になっちゃうでしょ?」

 

明久「美波。

   僕なら別に大丈夫だよ。葉月ちゃんなら小柄だし。」

 

葉月「バカなお兄ちゃん、優しいです。」

 

 

俺らは明久と葉月ちゃんの様子を見ていた。

 

秀吉「仲妻軸の。」

 

康介「どっちかというと親子じゃないか?」

 

みゆき「わかる。そんなかんじがするよね。」

 

ムッツリーニ「……殺したいほど憎ましい。」

 

エイミー「師匠恐いデスヨ。」

 

ムッツリーニ「……(ブンブン)何でもない。」

 

雄二「お前らな・・・。」

 

 

 

そうやって準備を整えて、俺らはテスト勉強をすることになった。

 

 

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・・・・

 

 

二時間ほど勉強をした後に、ピザを貰って俺とみゆきとエイミーは帰路に着いた。

 

帰る途中で携帯が鳴った。電話の相手は悠斗からだ。

 

康介「もしもし?」

 

悠斗「康介か?早く晩飯を・・・腹減った。」

 

予想通りの答えだ。

 

溜息を吐いて、

 

康介「わかった。土産持って帰ってるから。」

 

悠斗「・・・わかった。」

 

 

皐月壮に帰宅後、悠斗はピザに飛びつき、さらにエイミーが、

 

負けまいと俺やみゆき、さくらも食べた結果、ピザは無くなってしまった。

 

生野や先生は食べておらず、まあ、先生はスネはするものの生野に比べたら問題は無い。

 

飯の準備をしていた俺らは悠斗に証拠隠滅の為近くのゴミ捨て場に行かせた。

 

しばらくして、悠斗の悲鳴が夜の街に響き渡った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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