バカな親友らとテストと召喚獣   作:音羽2600

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第13問:化学

 アレルギーを引き起こす原因物質とは何か答えなさい。

《解答》
 姫路瑞希の答え
  『アレルゲン』

   教師のコメント
      正解です。
      

 吉井明久の答え
  『勉強』

   教師のコメント
      ・・・気持ちはわかります。が、不正解です。


 坂本雄二の答え
  『スタンガン』

   教師のコメント
      ・・・それはトラウマでしょう。



第13話バカテスト化学:勉強会4

 

 

 

みゆき「・・・これで合ってる?」

 

康介「ああ、全部あってる。」

 

さくら「ここの展開は後ですると、間違えにくくなりますよ。」

 

さくらが指差して言う。

 

康介「そうだな。ここまではこのまま計算した方が良いな。」

 

みゆき「ええっと、・・・ああ、そうね。」

 

俺は古典を教わる側から数学を教える側に変わっていた。

 

翔子「……そろそろ夕食だから、別の部屋に来て。」

 

気が付けば霧島の声が聞こえてきた。

 

もうそんな時間か。

 

みゆき「わかって良かった。」

 

さくら「いい点とれるといいですね。」

 

 雄二「よし。島田、秀吉。

    とりあえず古典はこのくらいでいいだろ。飯にしようぜ。」

 

 美波「うぅ・・・。活用形ってなんなのよ・・・。

    知らなくても生活には困らないのに・・・。」

 

 秀吉「まったくじゃ・・・。

    能や狂言をやるわけでもあるまいし・・・。」

 

ぐったりした秀吉と島田。それは大変よくわかる。

 

 ムッツリーニ「……生き残った・・・!」

 

 愛子「ムッツリーニ君。

    また後で、じっくりとボクとお勉強しようね。」

 

 ムッツリーニ「……断る。」

 

 エイミー「大丈夫デスか?」

 

 ムッツリーニ「……大丈夫・・・。」

 

どう見てもムッツリーニは大丈夫には思えないんだが・・・。

 

 悠斗「はあ、なんで言い換えるんだよ。

    わからん・・・。」

 

 ともか「日本語でも同じでしょう。」

 

悠斗は生野に英語でしごかれていたようで、ぐったりしている。

 

 

翔子 「……案内するから、ついてきて。」

 

みんな『『『はーい。』』』

 

先導する霧島に雑談しながらついて行く。

 

悠斗「何かいいにおいがしてくるな。」

 

明久「そうだね♪」

 

康介「上機嫌だな明久。」

 

明久「だって、僕が作らなくても食事が出るんだもん。」

 

康介「それはわかる。」

 

下ごしらえに後片付け・・・大変なんだよな。

 

翔子「……この部屋。」

 

先頭の霧島が一つの部屋の前で立ち止まる。

 

そしてその部屋の扉を開けると、

 

みゆき「うわぁ・・・。」

 

ともか「これは・・・。」

 

さくら「凄いですね・・・。」

 

エイミー「コレがジャパニーズ中華・・・。」

 

ムッツリーニ「……よだれが出てくる。」

 

先を言って行ったみんなの感嘆の声が聞こえてくる。

 

部屋に入ると一般家庭では見ることができない大きさのダイニングテーブル

 

そこに並べられた数々の料理・・・。

 

目を疑う光景に言葉を失っていると、

 

明久「あれ?木下さん、こんばんわ。どうしたの?」

 

明久の声で飛びかけていた意識が戻って来た。

 

よく見ると秀吉の姉が椅子に座って待っていたのが分かった。

 

秀吉「なんじゃ、やはり姉上も来たのかの。」

 

優子「なに?アタシが居たら悪いの?代表に呼ばれたのよ。」

 

翔子「……優子、来てなかったから。

   久保も呼んだ、でも都合がつかなかった。」

 

愛子「ハロハロ、優子。やっぱり来たんだね。」

 

さくら「こんばんわ優子ちゃん。」

 

みゆき「こんばんわ優子。」

 

ともか「こんばんわ。」

 

エイミー「こンバンわ。」

 

瑞希「こんばんは優子ちゃん」

 

美波「こんばんわ。」

 

優子「ええ、こんばんわ。挨拶は良いから冷めないうちに食べましょう。」

 

雄二「そうだな。」

 

康介「まて、ここで食べるのは俺らだけか?」

 

悠斗「家族とかいないのか。」

 

さすがにこれだけの料理、遠慮なしに食べられるものではない。

 

翔子「……うん。私たちだけ。」

 

料理を作ったのは霧島の家族なのか、家政婦なのかはわからないが、

 

友人をもてなすだけでこの規模だ。一体何人が関わったことか・・・。

 

雄二「翔子の家はそれぞれが自由に暮らしているからな。」

 

翔子「……うん。だから気兼ねしないで好きに過ごしてほしい。」

 

・・・。

 

雄二「ほら、突っ立ってないで早く食おうぜ。」

 

康介「ああ。」

 

 

―――――しばらく経過―――――

 

 

 

 

瑞希「お、美味しいです・・・!

   うぅ・・・また食べ過ぎちゃいます・・・。」

 

美波「瑞希ったら食いしん坊なんだから。」

 

秀吉「これはまた、絶品じゃな・・・。」

 

悠斗「ああ、あ、これ。前に食べたのよりうまいな。」

 

酢豚を食べている悠斗。

 

前に食べたというのは三日前に俺が作ったものだろうか。

 

わるかったな。俺の作った飯はマズくて。

 

 

 雄二「翔子、なぜ俺のコップに注いだ飲み物だけ

    毒々しいピンク色をしているんだ?」

 

 翔子「……怪しい薬なんて入ってない。」

 

 

 

明久「これ、おしいよ。」

 

明久が進めてきた、なぞの・・・。

 

康介「うん?・・・何だコレ?」

 

みゆき「スープかな?」

 

見たこともない料理だ。

 

そもそも、コレ単体で食べる物なのだろうか?

 

 

 ムッツリーニ「……ツバメの巣。高級食材。おいしい。」

 

 愛子「ムッツリーニ君、あ~ん。」

 

 ムッツリーニ「……あ~ん。(パク)・・・何をしている工藤愛子。」

 

 愛子「なにって?あ~んだよ。」

 

 エイミー「師匠、あ~ん。」

 

 

みゆき「これが、ツバメの巣・・・。」

 

さくら「う~ん。美味しいです。」

 

ともか「この次何時食べられるかわからないわね。」

 

パクパクという擬音が似合う。

 

・・・。うまい。涙が出てきた。

 

 

 優子「・・・なにこれ、おいしい。」

 

 明久「木下さん、これもおいしいよ。」

 

 優子「ああ、ありが・・・とう。」

 

 明久「あれ?ぼく何か悪い事でもした?」

 

 優子「い、いや、その、驚いたというか・・・

    って秀吉、何を笑っているのよ!」

 

 秀吉「なんでもないのじゃ。」

 

 

 

  翔子「……雄二。」

 

  雄二「なんだ翔子?」

 

  翔子「……勉強の進み具合はどう?」

 

  雄二「まったくもって順調だ。心配はいらねぇ。」

 

  翔子「……本当に?」

  

  雄二「ああ。次のテストではお前に勝っちまうかもしれないぞ。」

 

  翔子「……そう。」

 

  雄二「そうしたら俺は晴れて自由の身だな。」

 

  楽しげに笑う雄二を見て、霧島の目がスッと細くなった。

 

  翔子「……そこまで言うのなら――」

 

  雄二「ん?」

 

  翔子「……勝負、する?」

 

  雄二「勝負だと?」

 

  翔子「……うん。

     雄二がどの程度できるようになったのか、見てあげる。」

 

  雄二「ほほぅ……。

     随分と上から目線で言ってくれるじゃねぇか。」

 

 

みゆき「あの坂本が簡単に挑発に乗せられるなんて・・・。」

 

康介「霧島相手だと気が緩むんだろうな。」

 

 

  翔子「……実際に、私の方が上だから。」

 

  雄二「くっ。上等だ!

     勝負でもなんでもしてやろうじゃねぇか!

     本当の実力の違いってヤツを見せてやらぁ!」

 

 

雄二が霧島の挑発にどんどん乗せられていく雄二。

 

・・・これじゃあ、雄二は絶対に霧島に勝てないな。

 

 

  翔子「……わかった。

     それなら、この後に出題範囲の簡単な復習テストで勝負。」

 

  雄二「おうよ!今までの俺と思うなよ!」

 

  翔子「……それで、私が勝ったら、雄二は今夜私と一緒に寝る。」

 

  雄二「は?」

 

目が点になる雄二。なんか、同情できない。

 

 

康介「なんだか雄二が丸く見えるな。」

 

霧島と居る雄二は角が取れて見える。

 

悠斗「そうだな。警戒を解いた野獣みたいだな。」

 

 

  明久「霧島さん。ゴメン。

     杏仁豆腐を食べたいからナイフを貸してもらえないかな?

     包丁や日本刀でもいいけど。」

 

  翔子「……今持ってくる。」

 

包丁は百歩譲って有りだとしても日本刀は無い。

 

 優子「待ちなさい。日本刀で何するの吉井君?」

 

 明久「え?別に大したことはしないよ。」

 

  雄二「翔子、待て、今のコイツに刃物を渡すな。

     俺の命にかかわる。」

 

雄二が霧島を止めると、

 

  翔子「……わかった。

     代わりに、雄二が勝ったら吉井と一緒に寝るのを許してあげる。」

 

?なんか、霧島は勘違いしてない?

 

  雄二「驚くほど俺のメリットがねぇぞ!?」

 

 

 優子「な、なにをしているの吉井君!?」

 

 椅子を雄二に振りかぶる明久――、

 

 

大方、羨ましいとでも思ったんだろうな。

 

 

 ――、を止める秀吉の姉。

 

 

悠斗「止めなくていいのか?」

 

康介「すでに木下がやっている。」

 

う~ん。このふかひれスープ・・・。いま、こっちの方が大事だ。

 

 

 愛子「いいな~。

    そういうの、面白そうだね。ボクも何かやりたいなぁ。」

 

 翔子「……愛子も勝負する?」

 

 愛子「それもいいけど、折角だから・・・」

 

工藤はそう言ってムッツリーニの方を向いた。

 

 ムッツリーニ「……(スクッ)実力の差を見せてやる。」

 

 

いやいや、実力の差って、保健体育だけだろうに。

 

康介「そう言えば、工藤って保体以外の科目はどうなんだ?」

 

ともか「高くはないわね。」

 

さくら「Aクラスとしてはですけど。」

 

 

 エイミー「やめた方がイイデス。師匠!」

 

 ムッツリーニ「……逃げるわけにはいかない。」

 

保健体育単体ならムッツリーニが絶対に勝つだろうけど、

 

他は下手すると明久より低いこともあるがらいだからな・・・。

 

工藤はムッツリーニの参加意志に満足すると、

 

  愛子「優子もどうカナ?」

 

  優子「どうかなってそんな・・・」

 

  瑞希「だ、ダメですっ!」

 

他にも巻き込むみたいだ。

 

明久「ひ、姫路さん!?」

 

  瑞希「それなら、私も参加します。」

 

  美波「な、何を言っているのよ瑞希!」

 

  瑞希「美波ちゃんも明久君のHな本を見たはずです!

     ならわかるはずです!明久君だって男の子なんです!

     間違いが起きないとはわからないんですよ!」

 

  美波「たしかにそうだけど・・・。」

 

  瑞希「だから、明久君を守る為に、私が一緒に寝ますっ!」

 

  美波「そ、そうねっ。

     アキを守る為に、ウチが一緒に寝てあげないとねっ!」

 

秀吉「いやいや、お主らは慌てすぎじゃ。

   別にこの提案に乗らなければ済むだけの話・・・。」

 

明久「そうだよ。二人とも落ち着いて。

   そんなことされたら、僕の一人暮らしが・・・。」

 

秀吉と明久がそう言い出すと、

 

工藤は狙いを定めたかのように明久に切り出した。

 

愛子「吉井君は参加しないのカナ?坂本君が代表に取られちゃうよ。」

 

明久が拒絶反応を起こす前に、

 

  瑞希・美波「「!!??させません(ないわよ)!!」」

 

  瑞希「坂本君と一緒にだなんて・・・そんな・・・そんな・・・

     ダメです。私が一緒に寝ます。」

 

  美波「ウチが寝るわ。」

 

 

 翔子「雄二は渡さない。」

 

 雄二「ま、待て、翔子。俺は男には興味がない。」

 

ゆらり、ゆらりと雄二に迫っていく霧島。 

 

 

  明久「僕にそんな不気味な趣味は無いから!

     雄二に<お尻を見せて>無いから!」

 

  瑞希「明久君・・・」

 

  美波「そんな・・・アキ。」

 

  明久「ちょっと待ってよ二人とも!

     僕は<雄二><の><が好き>。あれ?」

 

 

工藤とムッツリーニが小型の機会を手にしてせわしなく指を動かしている。

 

   愛子「やるね、ムッツリーニ君。」

 

   ムッツリーニ「……この程度、造作もない。」

 

 

悠斗「あの二人がやりだした時は近づかない方が良いな。」

 

康介「混ぜるな危険か。」

 

みゆき「中和剤があればいいんだけどね。」

 

中和剤ね・・・。

 

秀吉「お主ら、落ち着くのじゃ。何事も冷静に・・・。」 

  

  瑞希「あ、明久君がこれ以上汚れない為にも

     やっぱり、私が寝ます!」

 

  美波「いや、ウチが一緒に寝るわ!」

 

  明久「工藤さん!<僕にお尻を見せて>って違うぅぅううう!!」

 

  瑞希「明久君!坂本君に手を出して・・・。」

 

  美波「どこまで汚れているのアキ・・・。」

 

 

   愛子「どうカナ?ムッツリーニ君。」

 

 

  明久「だから、今のは<特に雄二><の><お尻が好き>って

     ムッツリィィイイニィィイイーーー!!」

 

 

   ムッツリーニ「……真剣勝負はここから。」

 

 

 雄二「まて、俺は何も知らんし、お前が考えているようなことは何もしていない!」

 

 翔子「……雄二が気絶している間にされた可能性がある。」

 

 雄二「俺を気絶させるのは翔子だろうが!?」

 

 

さくら「あれはもう・・・だれにもとめられませんね。」

 

ともか「逃げるが勝ちね。おもちゃにされるのはごめんよ。」

 

ムッツリーニと工藤の決闘?遊び?に振り回される明久、雄二、島田、姫路、霧島。

 

主に被害者は明久と雄二だろうけど。

 

秀吉「・・・だめじゃ、聞く耳を持っておらん。」

 

エイミー「ハイ・・・。」

 

悠斗「この場合、持ってないというよりも

   失ったと言った方が適切じゃないか?」

 

ともか「うまいじゃない。座布団一枚大盛りで!」

 

エイミー「大盛りデスカ?」

 

さくら「綿一杯ですね。いいですね。」

 

みゆき「気持ちよさそうね。」

 

康介「そうだな。枕に良いな。」

 

 

  優子「吉井君と坂本君・・・。

     いや、でも、吉井君が責めって言うのも・・・。

     でも、でも、やっぱり受けが・・・。」

 

 

秀吉「・・・のんきなもんじゃな。」

 

 

 雄二「翔子!おちつけ!」

 

 翔子「……わかった。」

 

 雄二「ふう、わかってくれたようで何よりだ。」

 

 翔子「……まだ開けてない新品の模試試験を持ってくる。

    この場に居る全員で試験を受けて決着をつける。

    誰が雄二の妻にふさわしいか決める。」

 

 雄二「ちょっと待て翔子!それは・・・」

 

 翔子「それにさっき雄二は勝負するって言った。」

 

 雄二「あ、あれは・・・っ!」

 

 翔子「……反対意見は認めない。」

 

 雄二「ぐ・・・っ!」

 

蛇に睨まれたカイルよろしく固まる雄二。

 

秀吉「あ、ワシらは遠慮・・・いや、参加させてもらうのじゃ。」

 

秀吉~、そこは頑張ってほしかった。

 

チラッと生野を横目で見ると、睨み返された。

 

どうしたら巻き込まれずに平和に生けるものか考えていると、

 

 

 雄二「っと、すまん翔子!服にかからなかったか?」

 

 翔子「……大丈夫。」

 

パッと見、霧島の服にジュースがかかった様子はない。

 

 雄二「いや、大丈夫じゃない。

    お前には見え辛いかもしれないが、

    服の裾のそのへんにかかったみたいだ。」

 

 翔子「……それは困るかも。」

 

 雄二「悪い。俺の不注意で・・・。」

 

 翔子「……あの薬は繊維を溶かすから。」

 

 雄二「待て。お前は俺の飲み物に何を入れたんだ?」

 

 

雄二の飲み物だけ特別製だったらしい。

 

道理で他のと色が違っていたわけだ。

 

・・・床にこぼれたジュースが化学反応を起こて煙を出していた。

 

翔子「……着替えてくる。」

 

雄二「そうした方がいいだろうが・・・

   それなら、ちょっと早いが先に風呂にしないか?腹ごなしも兼ねてな。」

 

着替えに行こうとする霧島を呼び止めて雄二が提案する。

 

翔子「……わかった。それなら先にお風呂にする。」

 

雄二「それなら、模擬試験は跡からだな。」

 

翔子「……うん。覚悟しておいて吉井。」

 

明久「だから、僕は<特に雄二><の><お尻が好き>って

   違っうぅぅううう!!ムッツリィィイイニィィイイーーー!!」

 

明久の絶叫が空しく響いた。

 

雄二「おまえら、人を巻き込むのも大概にしろ・・・。」

 

 

 

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