※誤って消してしまった第16話を再登校しました。
最終投稿日がずれてしまったこと、お詫びいたします。
第17問:吉井玲先生の特別化学(?)試験
問 酢酸の化学式を答えて下さい。
また、その酢酸を使った料理の一つである
マグロのカルパッチョの簡単な作り方を説明してください。
《解答》
島田美波の答え
・酢酸の化学式
『CH3COOH』
吉井玲のコメント
その通りです。
HCOOH(ギ酸)、CH3COOH(酢酸)、C2H5COOH(プロピオン酸)
といった具合にカルボキシル基を持つ化学式の式は一定の法則を持っています。
一つ一つを覚えていくよりも法則を理解して全て並べて覚えると良いでしょう。
吉井明久の答え
・カルパッチョの作り方
『確かカルパッチョソースは、酢とオリーブオイルと塩を混ぜて作ったはず。
他にも酢を入れずにレモン果汁のみで酸味を出すっていう作り方もあるし・・・って
この問題は化学にあまり関係がない気がするんだけど?』
吉井玲のコメント
余計な疑問は抱かずに、問題の解答のみを述べて下さい。
音羽康介の答え
・酢酸の化学式
『CH3COOH』
・カルパッチョの作り方
『ゆず胡椒を加える。』
吉井玲のコメント
なるほど、それは良いかもしれません。
姫路瑞希の答え
・カルパッチョの作り方
『カルパッチョは
①酸味がある ②塩味がある ③独特のにおいがする という料理だったので、
その条件を満たす化合物を組み合わせてソースを作ると良いと思います。
なので、ソースの材料の式は
CH3COOH(酸味を持つ酢酸)+Nacl(塩味を持つ食塩)+HCN(甘酸っぱい匂いを持つシアン化水素)となります。』
吉井玲のコメント
その材料であれば触媒と製法次第ではHIC(塩酸)とNaCN(青酸ソーダ)が生成されます。
小皿一盛で成人男性50名を死に至らしめることの出来るカルパッチョが出来上がるかと思うと、
流石に恐怖を感じずにはいられません。
☆明久SIDE
ジャァアアーーー
ふう、すっきりした。
緊張していたせいなのか部屋を出たとたんトイレに
行きたくなっちゃって仕方なかったんだよね。
・・・あれ?僕はどこに居るんだろう。
おかしいな。こっちじゃなかったけ?
う~ん・・・。
?「吉井君?」
!?
明久「だ、だれ?」
突然声を掛けられて、飛びあがるかと思った。
優子「アタシよ。」
明久「ええっと・・・木下さん?」
優子「どうして疑問形尚かしら?」
明久「いや、秀吉と・・・何でもないです。」
木下さんは微笑んではいるけどなにか黒いものを感じる。
優子「そう・・・、それで、吉井君も迷子?」
明久「うん。そう言う木下さんも?」
優子「そうよ。まったく、家の中で迷うなんて、代表の家は迷路よね。」
明久「そうだね、なんだか脱出ゲームしているみたいだよね。」
姉さんが居るから皐月壮で寝泊まりすることは無くなったけど、
悠斗と夜遅くまでやってたんだよね。
優子「や、やめてよ。ああいうゲームって誰かが犠牲になるじゃない。」
明久「アハハ、そうだね。」
そう言い終わると、
『ぎゃあああぁぁああああ~』
と叫び声が伝わって来た。
と同時に、僕の右腕に柔らかい感触がって!
明久「き、木下さん!?」
『あああああぁぁぁああああ~』
叫び声がどんどんこっちに近づいて・・・
突如、木下さんが僕の腕を引っ張て走り出す。
ちょ、ちょっと・・・
『や、やめぇえええええええ!!!』
バタン、ガチャン!
木下さんに連れられ僕はどこかの部屋に入り込んだ。
震えながら、息を切らす木下さん。
明久「だ、大丈!?」
言い終わらないうちにいきなり抱き付かれた。
へ?どういうこと!
抱き付かれること暫く・・・ヤバい。興奮して来た!
良いにおいが・・・ハッ、マズい。
明久「き、木下さん?」
引き離そうとすると、ますます強く抱き付く。
ますます、木下さんの体温や、息遣い、が伝わって来て・・・
も、もう理性の限界が・・・。
優子「あ、アタシが何をしたっていうのよ~。(ぐすん)」
・・・は!?危なかった。本当に行けない事をするところだった・・・。
ていうか、な、泣き出しちゃった!?
こ、こんな時どうすれば!?
そ、そういえば、
この前のテレビドラマで男が泣いている女の子を頭をなでてやってたっけ。
そっと、手を木下さんの頭に乗せて撫でてみる。
・・・あれ?ちょっと待てよ。これって不純・・・
優子「(グスン)ご、ごめんなさい。取り乱しちゃって。」
涙声に、絞り出すように言う木下さん。
明久「う、うん。大丈夫?」
優子「ええ。」
ゆっくりと手をほどいて離れていく木下さん。
暗い部屋で月明かりがわずかに入って来るだけの明るさ。
さっきまで僕に抱き付いていたからわからなかったけど、
泣き顔の木下さん、すごくかわいい!
って僕は何を!?
欲望に身をゆだねていたら人生が終わるところだった。
今日は何て危険な日なんだ。
これ以上は僕の精神が持たない。
優子「吉井君?」
明久「ああ、うん。」
優子「そ、その・・・――」
もじもじしながら、
優子「――ごめんなさい。」
明久「落ち着いた?」
コクンっと頷く木下さん。
ものすごくかわいい!!!
って違う。頑張るんだ僕の精神!
明久「た、立てるかな?」
また、コクンっと頷く木下さん。
静まれ邪心。心を清らかに保つんだ。
明久「それじゃあ、戻ろうか。」
優子「うん。」
部屋のノブを握って回す・・・?
優子「どうしたの?」
ガチャガチャガチャ・・・あれ?
明久「・・・あかないんけど。」
優子「え?どうして、鍵でも・・・。」
木下さんの視線を追って行くと・・・鉄格子が・・・。
明久「ここってまさか雄二の部屋!?」
優子「・・・ここって坂本君のへやなのね。」
また、木下さんの視線を追うと、手枷、スタンガン、薬品・・・
優子「・・・随分個性的な部屋なのね。」
うつろな目で言う木下さん。
個性的ね・・・。
って、ちょっとまてよ。それじゃあ、
明久「この扉ってさ、鉄人の補習部屋と一緒でカギがないと開かないんじゃないのかな?」
僕や雄二が鉄人に連れ去られて入れられる部屋は
内側から開けるのに鍵がいるという特殊な部屋だ。
おそらく、雄二の逃走防止を図って同じ作りになっているんだろう。
つくづく僕の邪魔をする男だ。
優子「西村先生の補習部屋がどういうのかはわからないけど、何となく想像がつくわね。」
明久「どうしよう。たぶん、中から扉を開けるカギは霧島さんしか持ってないと思う。」
おそらく、生身の人間でこの扉を開けるのは不可能だろう・・・。
優子「・・・。」
明久「・・・。」
優子「・・・ご、ごめんなさい。アタシの所為で・・・。」
明久「うんうん。木下さんの所為じゃないよ。」
優子「でも・・・。」
落ち込む木下さん。
明久「仕方ないよ。僕だって驚いちゃったんだから。」
優子「そう・・・なの?」
明久「うん。だから木下さんが落ち込むことは無いって。」
優子「・・・うん。」
はあ、それにしても、どうしよう。
にしても、雄二が羨ましいと何度も思ったけど、この部屋・・・。
牢獄・・・拷問部屋にしか見えないのは気のせいだろうか?
○康介SIDE
明久を送り出した後、賭けなしのババ抜きをしている。
秀吉「またワシの勝ちじゃな。」
悠斗「やっぱり、秀吉のポーカーフェイスは最強だな。」
康介「まったくだ。これで2連敗だ。」
秀吉に勝てる気がしない。
秀吉「にしても、明久らは遅いの。」
悠斗「そう言えば『ぎゃあああぁぁああああ~』な、なんだ!?」
直後、大きな叫び声が響いて来た。
秀吉「あれは、霧島の部屋の方からじゃな。」
康介「やはり、見つかったか。」
秀吉「にして、明久は遅いのう。」
『あああああぁぁぁああああ~』
叫び声がどんどん遠のいていく・・・
悠斗「逃げているのかな。」
秀吉「うむ、じゃが、逃げても逃げ切れるとは思えんがの。」
康介「最初からやめときゃよかったのに・・・。」
『(や、やめぇえええええええ!!!)』
最後の絶叫が響いた。
秀吉「取り合えず、合唱しておくかの。」
俺と悠斗は頷いて、手を合わせた。
今回は短めで。