バカな親友らとテストと召喚獣   作:音羽2600

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第1問:日本史

 問 次の( )①~②に正しい言葉を記入しなさい。
  『1973年10月6日( ① )が勃発。
   これを受け産油国は原油価格の70%引き上げを行い、各国は打撃を受けた。
   これをオイルショックという。
   また、紙が無くなるというデマが流れ、
   トイレットペーパーを( ② )する人が店に殺到した。』

《解答》
 吉井明久の答え
  『①第四次中東戦争 ②買いだめ』

  教師のコメント
   正解。・・・っと吉井君でしたか!


 土屋康太の答え
  『①トイレットペーパー争奪戦 ②巡って争おうと』

  教師のコメント
   トイレットペーパーを巡ってどうして
   産油国が原油価格を引き上げるのかがわかりません。



第6章
第1話バカテスト日本史:試験後


 

 

期末テスト最終日、

 

 

 

雄二「ああ、終わったな~。」

 

背伸びし、体を動かしてバキバキと気持ちのよさそうな音を出している雄二。

 

康介「霧島に勝てそうか?」

 

雄二「おうよ!」

 

自信満々に言う雄二。

 

美波「ま、今のうちね。」

 

島田が思っていたことを口にしてくれた。

 

雄二「なんだとう!くっ・・・見ていろ。

   必ずやこの俺がAクラスを手にしてやる。

   ところで島田、できたのか?」

 

グッと拳を握りしめる雄二。

 

美波「そりゃ・・・。」

 

雄二「あれだけやったんだからな。」

 

秀吉「なんじゃ、島田は自信があるのかの。」

 

雄二「ん?秀吉はどうだったんだ?」

 

秀吉「うむ、お主に鍛えられた古典じゃが・・・――

   ――全く分からんじゃった。」

 

ペカーッと開き直った秀吉。

 

雄二がガクッと倒れる。

 

雄二「お前・・・。」

 

美波「何だ木下もなの。」

 

雄二「お前もか・・・。」

 

雄二は頭を抱える。

 

美波「大体、漢字、平仮名、片仮名って使い分けるので精一杯なのに古典なんて無理よ。」

 

ま、そりゃそうだよな。

 

的確な反論に返す言葉も見当たらない。

 

古典じゃなく、現代文の理解からするべきだったんだろう。

 

瑞希「あの~私もあまり上がらなかったんです・・・。」

 

申し訳なさそうに姫路が言う。

 

康介「いや、姫路は変わらなくても良いと思うぞ。」

 

瑞希「そうでしょうか・・・。」

 

みゆき「それ以上どうやったら上がるのよ・・・。」

 

秀吉「ところで、康介はどうなのじゃ?」

 

康介「ま、そうだな。古典や英語で少しは上がったんじゃないかと思う。」

 

中間が2694点だったから期末は2760点ぐらい欲しい。

 

みゆき「役に立った?」

 

康介「ああ、十分にな。」

 

雄二「そう言う水谷はどうなんだ?」

 

みゆき「数学が少しは上がったかな?」

 

雄二「助かるな。なんせ、このクラスは古典と英語がダメだからな。」

 

そう、なにせ みゆき一人で、古典の2割以上を占めるんだから。

 

みゆき「それで、吉井はどうなの?」

 

あれだけ頑張ったんだから世界史はDクラス並みの点数を取れているんじゃないんだろうか?

 

明久「僕は・・・」

 

 

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

 

 

みんな大爆笑、

 

雄二「ハッハッハ、明久らしいじゃねぇか!」

 

みゆき「ご、めん・・・笑いが、止まらない。」

 

秀吉「まさか、名前欄に回答を記入するとはの・・・。」

 

ムッツリーニ「……恐れ入った。」

 

エイミー「昔のコントにあっタヨウな気がシマス。」

 

康介「コントなら良かったんだけどな。」

 

しかし、期待裏切らないな。

 

明久「あ~、これで僕の一人暮らしが終わる~。」

 

頭を抱えてうなる明久。

 

雄二「ま、済んだことを悔やんでも仕方がないだろう。」

 

ポンポンと明久の肩を叩く雄二。

 

明久「雄二、嬉しそうに聞こえるのは気のせいかな?」

 

雄二「何を言っている明久――」

 

明久「そうだよね。勘ぐってごめん。」

 

雄二「―――俺はお前の不幸が幸せなんだ。」

 

明久「この悪魔!謝った僕の言葉を返してよ!」

 

エイミー「テストが終わったシ打ち合上げデスカ?」

 

雄二「お、いいな。景気づけにパァアアっと行くか?」

 

明久「僕のいう事をきけ!」

 

雄二は明久そっちのけで打ち上げの話にシフトする。

 

美波「いいわね。どこでするの?」

 

明久「・・・。」

 

俺はポンポンと明久の肩を叩く。

 

捨てられた子犬のような目で見ないでほしい。

 

美春「お姉さまは美春と一緒に打ち上げをするんです!」

 

美波「み、美春!ちょ、いや、放して!」

 

音もなく表れたかと思ったら島田の背後を捕り、胸をも・・・触る。

 

美春「この慎ましやかな胸!最高です!」

 

美波「は、離しなさい!」

 

 

教室でワイワイガヤガヤやっていると

 

ガラガラ、

 

鉄人「音羽。」

 

鉄人?

 

明久「康介~何かやらかしたんじゃないの?」

 

アホか。お前とは違う。

 

康介「なんですか?」

 

鉄人「学園長が学園長室に来るように言っていたぞ。」

 

ババアが?

 

何の用だろう。

 

鉄人はそう言い終わると、清水に目を向け・・・

 

鉄人「やれやれ、また清水か。

   丁度いい、吉井と二人で体育館のステージの下に収納されてある、

   折り畳み式の椅子のケースがある。

   赤い印の突いている椅子を全部外に出してにもっていくように。

   それが終わっても3時に業者が新しいのを持ってくるから、

   それをケースに戻すまで帰らないように。」

 

明久「え~。そんな~。」

 

美春「私にはお姉さまと打ち上げをするという予定が・・・!」

 

鉄人「さぼたっら、俺の補習フルコースだ!」

 

・・・それは地獄だ。

 

 

 美春「お、お姉さま、安心してください。

    美春は全速力でおわらせて開いた時間でお姉さまに会いに行きますので!

    何をしてるんですか?豚野郎!さっさと、行きなさい!」

 

 明久「え?僕!」

 

鉄人「安心しろ、空いた時間は俺が特別テストと補習をやってやる。

   出来なかったり間違ったりしたら、やさしく丁寧に教えてやろう。

   なあに、気にしなくていい。俺からのお礼だ。」

 

・・・どのみち地獄じゃねえか!

 

 明久「そんな~。」

 

 清水「お姉さま、美春を、美春を待っていてくださいね。」

 

鉄人に連れられて教室を出ていく明久と清水。

 

 

美波「寒気がするわ・・・。」

 

体を抱える島田。

 

雄二「仕方がない。打ち上げは明久を・・・って翔子!」

 

翔子「……雄二。」

 

音もなく表れた霧島、雄二に名前を呼ばれて顔をほころばせる。

 

雄二「どうした翔子?」

 

翔子「今日はデートに行く約束。」

 

ガシッと雄二の腕を掴んで、

 

翔子「早く行く。」

 

雄二「あ、待て引っ張るな。おい!」

 

・・・。

 

雄二はズルズルと引っ張られて教室から退場していく。

 

秀吉「ワシも演劇の練習に行くかの。」

 

ムッツリーニ「……テストが終わった後、気の緩みやすい時。」

 

カメラを抱えて教室の外に飛び出していくムッツリーニ。

 

瑞希「打ち上げはまた今度ですね。」

 

みゆき「そうね。」

 

エイミー「ハイ・・・。」

 

晩ご飯、鍋でもするか。

 

 

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

 

 

教室で皆と別れ、一人、学園長室に向かう。

 

学園長室の扉の前に着き、ノックをする。

 

学園長『入りな。』

 

扉を開け学園長室に入る。

 

すると、予想になかった人物が居た。

 

久保「やあ。」

 

穏和で爽やかな微笑を浮かべる人物、久保利光だ。

 

康介「・・・。」

 

なんだろう。失礼だとは思うんだが・・・大きなため息をつきたくなった。

 

それを抑えつつ、

 

康介「おお。」

 

ああ、情けない。頑張った結果それしか言えんのか!

 

学園長「ようやく来たねウスノロ。さっさとこっちに来な!」

 

・・・。

 

大きなため息をついた。

 

学園長「クソジャリ、今の溜息は何だい?アタシャ忙しいんだよ!」

 

罵倒を浴びせらつつも、学園長もといババアの前まで行く。

 

康介「・・・。」

 

学園長「・・・。」

 

 

無言のままの時間が続く。

 

学園長「待たせたの侘びもないのかね!」

 

康介「お待たせしました。」

 

何をカリカリしてんだ?血管切れるぞ。ブチって。

 

学園長「全く。それで、早くリストを渡してくれないかね?」

 

リスト?

 

久保「大会の参加名簿だよ。」

 

・・・あっ。忘れてた・・・。

 

顔をババアからゆっくり逸らすと、久保が目に入った。

 

てか、何でコイツが知ってんだよ。

 

学園長「なんだい!?忘れていたのかい?」

 

康介「面目ながら・・・。」

 

大きなため息をついて睨みつける学園長。

 

ま、今回はこちら側に落ち度があるわけで・・・何も言い返せない。

 

学園長「まったく、アンタの頭は吉井以下さね。」

 

康介「し、失礼な!」

 

よりによってそれは無いだろう。

 

学園長「何のために事前に呼んだと思っているさね!」

 

声を荒げて言うババア。

 

康介「・・・ま、そうですよね。」

 

肯定せざる得なかった。学園長は溜息を吐いて、

 

学園長「公表まで、後3日、明後日から休みなんだよ。

    後1日しかないんだよ。わかっているのかい?」

 

康介「まあ、大方は考えてますので。」

 

学園長「ほぉお。言ってみな。」

 

康介「Fクラスから坂本、吉井、木下、土屋、水谷、ヤシマ、姫路、島田

   Aクラスから三浦、ここに居る久保、秋月、生野、霧島、工藤、木下の15名です。」

 

久保「僕も含まれているんだね。」

 

いけなかったか?

 

久保「そうなると、あと二人だね。」

 

特に反論しないあたり、肯定なのだろう。

 

学園長「いや、六人さね。霧島と姫路、島田には『サバイバル』に出てもらうように個人に話したし、

    霧島が提出した名簿には坂本の名前が載っていたからね。」

 

はい?

 

学園長「アンタがさっさとしておけば良かったってことだよウスノロ。」

    

なんだろう?最後の一言は余計な気がする。

 

それよりも、島田や姫路は明久を誘っていないんだろうか?

 

学園長「ふん、でもまあ、それぐらいなら何とかなりそうだね。」

 

はあ。後六人か・・・。

 

学園長「それじゃ、用は済んだからとっとと帰りなクソジャリ。

    今度は忘れずにきちんとしておくんだよ。」

 

言いたい不満を腹に飲み込んで、

 

康介「・・・わかりました。それでは失礼します。」

 

頭を下げて学園長室を後にする。

 

このまま帰っても良かったのだが、

 

久保と二人で話したいことがあったので久保が出てくるのを待つ。

 

二、三分待つと久保が姿を現した。

 

利光「やあ。まだ帰ってなかったのかい?」

 

先ほどと同じ、穏和で爽やかな微笑を浮かべる久保。

 

康介「一つ聞きたいことがある。」

 

久保「なんだい?ぼくにこたえられることで良かったら答えるよ。」

 

康介「学園長とどういう関係だ?」

 

久保「ああ、僕の親戚だね。」

 

・・・。

 

久保「どうしたんだい?」

 

康介「いや、少し驚いただけだ。」

 

ま、親類縁者は予想していたけど、そのまさかだとは。

 

久保「僕からのお願い、二つ良いかな?」

 

康介「ああ。俺に出来る事ならな。」

 

久保「学園長と親戚であることをあまり広めないでもらいたい。」

 

康介「ああ。」

 

というか、俺が広めるような輩じゃないからしゃべったんだろうが。

 

久保「ありがとう。もう一つなんだけど、僕の事は利光で良い。」

 

名前で呼べってことか?

 

康介「だったら、俺も康介で良い。」

 

利光「実は、面と向かって話したいと思っていたんだ。

   悠斗から聞いていたし、勉強合宿もあったからね。」

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

☆明久SIDE

 

 

明久「あ~あ、疲れた・・・。」

 

椅子の運び出しに、搬入、その間の時間は鉄人の特別テストに補習・・・もうくたくただよ。

 

四時か・・・。ってあれは秀吉!?

 

明久「秀吉~。」

 

あれ?スルー?振り返ると、

 

秀吉も振り返って、

 

優子「アタシよ。ア、タ、シ。吉井君。」

 

って木下さん!?

 

明久「ゴメン秀吉と間違えちゃった。」

 

優子(吉井君もアタシと秀吉の見分けがつかないのか~。って何を期待しているのよ!)

 

・・・あれ?何だろう。俯いたかと思うと顔を上げて頷きだした。

 

優子「結構帰りが遅いわね。どうしたの?」

 

明久「アハハ、実は鉄人の手伝いでね・・・。」

 

優子「ああ、観察処分者の。」

 

明久「うん。おまけに期末試験が終わったのにまたテストに補習だなんて、

   地獄だったよ。」

 

優子「そういえば、勉強頑張っていたわね。どうだった?結果は出せた?」

 

う~。・・・。・・・。

 

まさか、名前を書かずに答えを書いたなんて・・・言えない。

 

明久「ま、まあまあ、かな?」

 

優子「なるほど、出来なかったのね。」

 

明久「どうしてわかったの!僕が名前を書かずに答えを書いたなんて!」

 

どうして僕の周りには心の声を読める人が多いんだ。

 

優子「いえ、名前欄に答えを書いて出来なかったなんて分からなかったわよ。」

 

明久「!?」

 

しまった。バケツを掘ってしまった。

 

優子「その、まあ、秀吉もそういうことをやってたし・・・。

   (小学一年生の時だけど・・・。)」

 

明久「そうなの。良かった。僕だけかと思ってたよ。

   でも、それならそれで、秀吉も言ってくれればよかったのに。」

 

まあ、笑われたくなかったっていうのはわかるけど。

 

優子(どうしよう。居たたまれずに言っちゃたけど、

   ま、帰ったら秀吉に口裏を合わすように言っておけばいいわよね。

   今更、小学校一年生の時だなんて言い出せないし。)

 

優子「それで、吉井君はもう帰るの?」

 

明久「うん。残ってても良いこと無いしね。

   それより木下さんは遅くまで残って何していたの?」

 

優子「学校紹介のパンフレットの生徒の欄を高橋先生に頼まれたのよ。」

 

明久「へえ、そうなんだ。さすがだね。良いなあ。何でも出来て。」

 

さすが木下さん。

 

優子(う・・・。何でもできて?出来ないわよ。

   家じゃ散らかしほうだいだし、家事はできないし・・・。)

 

どうしたんだろ頭を抱えて、

 

明久「大丈夫?頭痛いの?」

 

優子「いや、平気よ。」

 

明久「ところで、木下さんってこっちだっけ?」

 

木下さんはバックから本を取り出しながら、

 

優子「いいえ、今日は待っていた新刊の発売日なの。」

 

明久「あ、それ面白いよね。」

 

優子「吉井君、読んでるの?」

 

明久「うん、僕が読んだことがあるのは2冊目までだけどね。」

 

お金が無くなって買えなかった続編だ。

 

優子「それじゃ、これ貸してあげる。」

 

明久「え?いいの?」

 

優子「ええ。LHRの空いた時間で読もうと思って持ってきたから。」

 

明久「んじゃ、貸してもらうね。」

 

やった、読みたかった続編だ。

 

優子「でも、テストのやり直しをしてから読みなさいよ。」

 

明久「え?」

 

優子「一部はもう帰ってきているんでしょ?」

 

明久「えっと、うん。」

 

優子「間違ったところをやり直して理解しないとまた苦労するのよ!」

 

怒られちゃった。

 

明久「うっ・・・。」

 

優子「折角頑張ったんだから、気を抜かず勉強すればもっと上がるわよ。」

 

・・・今回は無理でも成績が上がれば姉さんを追い出せるかもしれない。

 

そうすれば、一人暮らしが戻って来るのも夢じゃないかも!

 

明久「そうだね、わかったよ。」

 

優子「わかればよろしい。」

 




遅くなって済みません。
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