バカな親友らとテストと召喚獣   作:音羽2600

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第7問:国語

 問 『顔に紅葉を散らす』の意味を答えなさい。


《解答》
 姫路瑞希の答え
  『若い女性などが恥ずかしがって顔を赤くする様のこと。』

  教師のコメント
   正解です。にしても、紅葉に例えるとは詩的で優雅ですよね。


 吉井明久の答え
  『鼻血を噴き出すことのたとえ。』

  教師のコメント
   確かに赤ですけど・・・。



第7話バカテスト国語:休日5

 

◆愛子SIDE

 

 

あれ?高橋先生たちとは別の方向だけど・・・

 

愛子「ムッツリーニ君、二人ともお城に行くみたいだけど?」

 

ムッツリーニ「……こっちから先回りする。」

 

愛子「え!?こっちからって・・・ぐるっと廻るの!?」

 

ムッツリーニ「……俺に付いて来るんだろ?」

 

むむむ・・・。

 

愛子「わかったよ。行こうムッツリーニ君!」

 

ムッツリーニ君の手を取って走り出す。

 

ムッツルーニ「……引っ張るな。ちょっと早すぎる!」

 

もたつきながらも態勢を整え走るムッツリーニ君。

 

ムッツリーニ「……こっちだ。」

 

え?そんなところ通るの!?

 

崖を降りようとしているムッツリーニ君。

 

怪我しちゃうんじゃないかな?

 

ムッツリーニ「……大丈夫、俺が付いてる。」

 

!?

 

愛子「そ、そ、それじゃ、ボクが怪我したら責任、採ってくれるんだね。」

 

うう~言いった自分が思うのもなんだけど、恥ずかしい・・・。

 

ムッツリーニ君をそろっと見ると、顔を赤くして、同時に鼻を抑えている。

 

ムッツリーニ「……何を言っている工藤愛子。これぐらいで怪我はしない!」

 

踏ん張ったせいなのか語尾が強くなった。

 

愛子「わかったよ。行くよ!」

 

降りてみると、それほど危なくは無かった。

 

ムッツリーニ「……遅れた。走るぞ。」

 

ボクが戸惑ったからだね。

 

愛子「ごめんねムッツリーニ君。ボクの所為で。」

 

ムッツリーニ「……気にするな。」

 

愛子「うん。」

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――

 

▽秀吉SIDE

 

 

姉上は上手くやれとるじゃろうか?

 

一人、カラオケ店を出て、家の方向に歩いていく。

 

にしても、カラオケ代・・・払って行ってほしかったのじゃ。

 

財布も軽くなってしまったし・・・帰るしかないの。

 

折角じゃったから帰りに演劇で使う小物やアクセサリーを見て借りたかったんじゃが・・・。

 

 

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

 

 

家に戻っても何もやることがないので、姉上が散らかした居間を片づけ終えた。

 

ふむ、明久が言っておった本じゃな。

 

片付けの最中に姉上が先ほど放っぽっていった本を見つけた。

 

時間つぶしがてらちと読んでみるかの。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

○康介SIDE

 

 

 宗義「ここにさ、隠れて、下から来た敵を迎え撃つんだ。」

 

 ことり「鉄砲でバッキューンですよね!」

 

 

目を輝かせた二人が熱烈なトークをしている。

 

それを見ている俺とちひろさん。

 

ちひろ「わかる?」

 

康介「まあ、3割は。」

 

ちひろ「それわかってるって言わないわよ。」

 

康介「3割わかったら上出来だと思うんですけどね。」

 

テストに出無いようなマニアックな話になっている。

 

ちひろ「まあいいわ。二人とも!そろそろ降りるわよ。」

 

 

 宗義「やれやれ、そんな時間か。」

 

 ことり「もう帰るんですか?」

 

まだまだしゃべり足りなそうな花見。

 

 

康介「仕方ないだろ。

   コレ乗り過ごすと途中まで歩いて帰らないといけなくなるんだから。」

 

太陽によって熱せられたアスファルトの上を歩いて帰るのは嫌だからな。

 

ことり「う~じゃ、また来ましょう。」

 

またって・・・部長たちは受験勉強を本格的にやり始めるんじゃないのか?

 

宗義「ああ、いいな。紅葉の時期にまた来たいな。」

 

ちひろ「勉強の合間にね。」

 

ふむ、ここは踏み込まずに、

 

康介「そうですね。また来ましょう。」

 

これるといいんだけどね。

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――   

 

☆明久SIDE

 

 

再びバスに乗って駅まで戻って、デパートにある本屋に向かった。

 

買う本は決まっていたので、サッと本を買って秀吉が休める店に行く。

 

明久「大丈夫?具合悪くない?」

 

優子「大丈夫じゃ。気を遣わせてしまってすまんの。」

 

顔色も良いし、大丈夫そうだ。

 

明久「別にいいよ。それより、今日は大丈夫?」

 

 

 

★優子SIDE

 

 

大丈夫?何が大丈夫なんだろう?

 

でも、わからないふりはできなさそうね。

 

優子「大丈夫じゃぞい。」

 

そう言うと、吉井君はパァーーっと笑って、

 

明久「良かった~。

   いつも一緒に居るのに打ち上げに参加できないのは寂しいからね。」

 

どうやら、吉井君たちはなにかの打ち上げをやるらしい。

 

明久「それじゃ、もう少し休んでいこうか。

   その方がちょうどいいしね。」

 

優子「そうじゃな。」

 

ちょっと待って、丁度いいってなに?

 

この流れ・・・もしかして直接行くってこと!?

 

どうするのよ!吉井君の他にも来るってことよね!?

 

秀吉と入れ替わることができないじゃない!

 

そもそも秀吉に連絡する手段がないし!

 

明久「そうだ、秀吉。」

 

不意に声を掛けられ、びっくりした。

 

優子「な、なんじゃ?」

 

明久「やっぱり、お姉さん呼べないかな?」

 

お姉さん?

 

明久「秀吉のお姉さんだよ。」

 

ア、アタシ!?

 

ここは、ここは冷静に・・・。

 

明久「呼べないかな。霧島さんたちも来るから何だか、仲間はずれみたいでさ。

   それに、召喚獣の大会にも一緒に出るんだし。」

 

そういえば、前に秀吉が言ってったような・・・。

 

明久「だから、もう一度、きいてみてくれないかな?」

   

まてよ。これは秀吉(アタシの物まねをしている)を呼べるチャンスじゃない!

 

優子「わかったのじゃ。すまんが、電話をかけてくるのじゃ。」

 

明久「あ、僕の携帯使ってもいいよ。」

 

吉井君は携帯電話を渡してきた。

 

え?そんな簡単に人に渡していいの?

 

まあ、それだけ、秀吉が信用されているってことなのよね。

 

優子「貸してもらうぞい。」

 

吉井君から携帯電話を受け取って、店の外から出て、

 

秀吉が持っているアタシの携帯に電話をかける。

 

 

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

 

 

秀吉『もしもし、明久かの?』

 

優子「アタシよ。秀吉。」

 

秀吉『その話し方じゃと明久は近くにおらんのじゃな。』

 

優子「ええ、それで秀吉、

   吉井君がアタシを打ち上げに誘ってくれるようにアンタにお願いしていたことなんだけど。」

 

秀吉『そういえば、昼のごたごたで忘れておったぞい。

   それで、姉上は明久と一緒に打ち上げに参加したいのじゃな?』

 

ブフォッ!!

 

優子「な、何を言っているのかしら?

   このまま入れ替わったままで、代表や愛子に会ったら大変でしょうが!!」

 

あ、聞こえてないわよね。つい大きな声で言ってしまったけど。

 

秀吉『そうくるかの。

   まあ、ムッツリーニに入れ替わっとることが気づかれる恐れもあるしの。

   いったん家に帰ってくるのかの?」

 

優子「いや・・・吉井君はこのまま直接行くみたいだから。」

 

秀吉『うむ、そうなると、ワシは姉上の格好をして皐月壮に行くわけじゃな。

   そうすると、康介あたりに話を付けておいた方がよさそうじゃな。』

 

な、あたしたちが入れ替わっていることを!?

 

優子「なっ、辞めてよ!」

 

秀吉『斯く斯く然々とでも言えば康介はそれ以上聞いてこないぞい。」

 

・・・。

 

秀吉『それに、こちら側からちょっかいを出さない限り、秘密は守る奴じゃ。』

 

優子「大丈夫なのよね。音羽君は吉井君たちとも仲がいいんでしょ。」

 

秀吉『姉上、そういうならいい方法を考えてくれんかの?」

 

う・・・。

 

優子「わかったわよ・・・。本当に・・・大丈夫なんでしょうね。」

 

秀吉『康介を怒らせるようなことをしない限り大丈夫じゃ。』

 

優子「わかった、それじゃあね。」

 

はあ、まあ仕方ないか。

 

吉井君のところに戻ろうと振り返ると

 

優子「わ、わあああ!?」

 

吉井君がすぐ後ろに居た。

 

明久「ゴメンビックリさせちゃった?あんまり遅いから何かあったのかなって。」

 

はあ、はあ。

 

明久「大丈夫?やっぱり無理してるんじゃないの?」

 

いけない。何をやっているんだろうアタシは。

 

優子「大丈夫よ。携帯ありがとう。」

 

今だバクバクとしている心臓。

 

明久「どういたしまして。それで、お姉さんこれそう?」

 

優子「うむ、来るとの事じゃ。」

 

明久「良かった~、やっぱりみんなと一緒にいるほうが楽しいもんね。」

 

そう言って、パァーーっと無邪気に笑う。

 

 

!!??

 

 

心の底から喜んだ、そんな笑顔がたまらなくきれいで、

 

同時に、アタシのことを気にかけてくれていたなんて・・・

 

どうしよう顔が熱くなっていく。

 

吉井君の後を歩きながら、先ほど居た休憩所に着くまでに、

 

吉井君が振り返らないように祈りながら一生懸命顔を冷ました。

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――

 

☆明久SIDE

 

 

う~ん、おそいな秀吉。

 

この前みたいにしつこい連中に絡まれてるんじゃ・・・。

 

ふう、良かった。

 

また、秀吉が悪い奴らに絡まれているんじゃないかと心配だったけど、大丈夫みたいだ。

 

お姉さんとの電話が長引いたのかな?

 

丁度電話も終わったみたいだし、

 

声を掛けようとしたその時、秀吉が振り返って、

 

優子「わ、わあああ!?」

 

驚いたようにびくっとした。

 

明久「ゴメンビックリさせちゃった?あんまり遅いから何かあったのかなって。」

 

胸のあたりを押えて、息を整えている秀吉。そんなに驚くかな・・・。

 

・・・やっぱりきついんじゃ。

 

明久「大丈夫?やっぱり無理してるんじゃないの?」

 

優子「大丈夫よ。携帯ありがとう。」

 

一拍置いて貸した携帯電を返してくれた。

 

明久「どういたしまして。それで、お姉さんこれそう?」

 

優子「うむ、来るとの事じゃ。」

 

明久「良かった~、やっぱりみんなと一緒にいるほうが楽しいもんね。」

 

後は、雄二と霧島さんか。

 

でも、あの二人を邪魔するのは悪いし・・・。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

△雄二SIDE

 

 

康介達と別れてしばらく、

 

いつの間にかバカども(FFF団)は姿を消していた。

 

問題は・・・

 

翔子「……雄二・・・待って。」

 

翔子だ。

 

だが、追いかけてくる威圧感は感じられない。

 

どうも、疲れてきたようだ。

 

それは俺も同じなのだが・・・。

 

雄二「おい、翔子。もうこのへんで・・・ッしょ、翔子!?」

 

少し向こうで横たわっている人影が見える。

 

雄二「翔子、翔子!」

 

近づいて行くにつれ、人影がはっきりとし、幼なじみの姿がはっきりと見えた。

 

雄二「翔子!お前・・・。」

 

翔子「……ゆ、う、じ。」

 

息を切らせ苦しそうに俺の名前を呼ぶ。

 

雄二「しゃべるな。取りあえず、立てるか?

   休めそうなところに(ガシャン)・・・へ?」

 

翔子「……捕まえた。」

 

雄二「しょ、翔子?」

 

翔子「……離さない。ゼッタイニ。」

 

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