バカな親友らとテストと召喚獣   作:音羽2600

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第8問:地学

 問 地球から月のうら側が見えないのはなぜか説明しなさい。
   
《解答》
 音羽康介の答え
  『月の公転周期と自転周期が一致しているため。』

  教師のコメント
   正解です。

 土屋康太の答え
  『月の裏側は地球防衛の基地となっているため。』

  教師のコメント
   ありませんよ。


第8話バカテスト地学:休日6

〆鉄人SIDE

 

 

高橋「どうですか、卯月城は?」

 

鉄人「いやあ、見事としか言いようがありませんな。」

 

山肌に積まれた石の上にそびえたつ山城。

 

黒い木の壁と白い漆喰のコントラストが実に美しい。

 

高橋「さあ、行きましょう。」

 

入口で入城料を支払い、奥に進んでいく。

 

鉄人「高橋先生、ここはエレベータを使った方が良いのでは・・・。」

 

階段の方にすすんだ高橋先生に声をかける。

 

高橋「いえ、足を使って登った方が上に着いた時に達成感がありますから。」

 

鉄人「はあ・・・。」

 

しかし、その靴では登りにくいのではないだろうか?

 

まあ、本人が上るといっている以上、エレベータを進めるわけにはいかないか。

 

高橋「西村先生、先に行っちゃいますよ~。」

 

鉄人「む、今行きます。」

 

急な階段を一気に駆け上がる。

 

ふむ、丁度いい。近所にこれぐらいの階段があれば良いのだが。

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――― 

 

◇ムッツリーニSIDE

 

 

カメラのレンズの向こうに鉄人と高橋女史の二人が入ったところをすかさず撮影し、

 

入口から対象を見張る。

 

愛子「速いね西村先生、パワードスーツでも着込んでるのかな?」

 

ムッツリーニ「……ヤツを侮るな。

       ヤツはすでに筋肉という名のパワードスーツを着込んでいる。」

 

愛子「冗談だったんだけど・・・。」

 

ムッツリーニ「……鉄人の肉体は一般の常識をすでに外れている。」

 

愛子「それより、ボクらも登ろうよ。」

 

ムッツリーニ「……まて、上で鉢合わせになったらどうする?」

 

愛子「大丈夫だよ。パッと行って帰ってくれば。

   エレベータで行ってすぐに戻ってくれば気づかれないって!」

 

工藤にTシャツの裾を引っ張られて連れて行かれる。

 

そして・・・

 

 

 高橋「すごいですね。息切れもしないで・・・。」

 

 鉄人「大したことはありませんよ。」

 

 

マズいことになった。

 

俺達の居る場所は階段のあるほうとは逆の方向だ。

 

しかし、天守閣は狭く、あまり隠れる場所は無い。

 

早急に消えるべきだが、階段の近くには鉄人たちが居る。

 

その鉄人たちは俺達とは反対側で外を見ながら休んでいる。

 

今すぐに気づかれることは無いだろうが・・・、

 

ムッツリーニ「……。」

 

愛子「その・・・ごめん。

   ボクが無理やり連れてきたから・・・。」

 

 

 鉄人「それより、高橋先生、足は大丈夫ですか?」

 

 高橋「ええ、まあ。」

 

 鉄人「帰りはエレベータで降りた方がよさそうですな。」

 

 

!?

 

愛子「ごめん・・・ボクの所為で。」

 

ムッツリーニ「……工藤愛子。」

 

工藤の頬を指で押す。

 

愛子「ふぇ!?」

 

意外に柔らかい・・・。

 

ムッツリーニ「……終わった後悔するより、打開策を考慮すべき。」

 

愛子「そ、そうだね。どうしようか?」

 

ガラス張りの向こうにエレベータ機械が動いているのがわかった。

 

ムッツリーニ「……エレベータが動いている。」

 

愛子「うん。」

 

ムッツリーニ「……上に着いた時が勝負。降りてくる人に混じって降りる。」

 

愛子「わかった。でも、向こうからも丸見えになっちゃうよ。」

 

エレベータはガラス張りになっている。

 

ムッツリーニ「……賭けるしかない。それ以外の脱出方法は無い。」

 

扉が開き、中から人が出てくる。

 

ムッツリーニ「……今だ。」

 

工藤に知らせ、エレベータに飛び込み、戸閉のボタンを押す。

 

扉が閉まり切らないうちに1階のボタンを押す。

 

扉が閉まると、エレベータが降下し始めた。

 

ムッツリーニ「……ふう。」

 

安どのため息を漏らす。

 

愛子「危なかったね。」

 

ムッツリーニ「……だが決定的な写真が撮れた。」

 

工藤愛子に撮った写真を見せる。

 

愛子「いつ撮ったのさ。そんな時間あった?」

 

呆れたような声を上げる。

 

ムッツリーニ「……撮るための時間を作った。」

       

愛子「作ったって・・・。」

 

ムッツリーニ「1秒あれば十分。」

 

そう言うと、工藤愛子は呆れた顔をした。

 

ムッツリーニ「……とりあえず、長居は無用だ。帰るぞ。」

 

愛子「え~まだ見足りないよ。」

 

ムッツリーニ「……今日は期末の打ち上げがある。

       俺達二人が遅れたら何かうわさされるかもしれない。」

 

愛子「♪そうだね~。じゃ、遅れていこうか?」

 

ムッツリーニ「……冗談はよせ。」

 

俺と工藤は地上、城の入口まで戻って来た。

 

愛子「ムッツリーニ君。」

 

ムッツリーニ「……早く帰る。」

 

愛子「今日は付き合ってくれてありがとう。」

 

振り返ると笑顔で礼を言う工藤愛子。

 

ムッツリーニ「……。」

 

愛子「あれれ?ムッツリーニ君顔が赤いよ~♪」

 

ムッツリーニ「……これは違う。ひ、日差しが強いせいっ!」

 

踵を返し、俺は急ぎ足でバス停を目指す。火照った顔を覚まさないと!

 

愛子「あ、待ってよ。ムッツリーニ君!」

 

 

まさか、見とれてしまうなんて・・・。

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

○康介SIDE

 

 

ちひろ「それじゃ、また学校でね。」

 

宗義「気を付けて帰れよ。」

 

ことり「失礼しま~す。」

 

バスを降りて、三人と別れて皐月壮に帰る。

 

今から、期末に打ち上げの準備をしなくては・・・

 

といってもほとんど前日にすましてるんだけどな。

 

姫路が食材(化学兵器)=危険物を持ち込ませないためにどうすれば良いか。

 

雄二と考えた結果、バーベキューなら大丈夫だろうと・・・

 

俺らに目の間で料理するのだから。

 

みゆき と さくらが一日姫路を見張っているから外からの持ち込みも防げるはず。

 

それに、雄二曰く、『バーベキューなら台所は女の戦場』とかで料理から追い出されないだろうとのこと。

 

Prrr、Prrr

 

うん?

 

・・・何だこの番号?

 

見覚えがないな・・・。

 

最近、覚えのない電話が増えてるからな・・・。

 

いつだったか、人材派遣会社から電話がかかって来たのは・・・。

 

康介「もしもし?」

 

迷った末に電話をとった。

 

秀吉「もしもし、ワシじゃ。」

 

康介「秀吉?おお、携帯買ったのか?」

 

無くても必要なの無いといっていたが、やっぱりないと困る時があるよな。

 

秀吉「いや、ちょっと色々あっての。

   これは姉上のなじゃ。

   それで、ちょっと頼みたいことがあっての。」

 

色々ね。

 

康介「なんだ?」

 

秀吉「姉上も打ち上げに参加したいと言っておるんじゃが、大丈夫かの?」

 

康介「良いんじゃないか?食べ物は多めに用意したからな。」

 

悠斗や生野、雄二が二人に増えるなら少し不安があるが、秀吉の姉さんなら問題ないだろう。

 

秀吉「うむ、そうか。すまんのう。それと、もう一つ頼みがあるのじゃが。」

 

康介「ああ、良いぞ。」

 

秀吉「実は斯く斯く然々でな。姉上とワシを二人っきりにさせてほしいのじゃ。」

 

は?

 

康介「まあ・・・いいけど。――」

 

二人っきりね・・・。

 

無いとは思うが・・・。

 

そういえば、ムッツリーニの商品リストに

 

『秀吉』と『秀吉の写真を反転させて衣装の色彩を変えた秀吉』の二人?

 

が写ってった写真があった事を思い出す。

 

康介「――205号室が空いている。鍵はかけてないからそのままはいれるぞ。」

 

秀吉「すまんのう。それじゃあ。」

 

康介「ああ。」

 

・・・電話が切れた。

 

う~ん、『姉上とワシを二人っきりにさせてほしいのじゃ。』

 

何をするつもりなんだろう。

 

ま、気にするのは辞めておこう。

 

藪から蛇でも出てきたら大事だからな。

 

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

 

皐月壮に帰って打ち上げの準備をしていると程なく、秀吉がやって来た。

 

秀吉「お魔邪魔させてもらうぞい。」

 

台所から玄関に向かい、

 

康介「よう、まだ来てない・・・ぞ。」

 

秀吉の姿を見て唖然とした。

 

康介「ついに目覚めたのか?」

 

どう見てもスカート。あれほど女に間違われるのが嫌だった秀吉が。

 

秀吉「これは誤解じゃ!ワシはただ姉上に命令されただけで!」

 

・・・は?

 

康介「姉上に命令されたって・・・」

 

ま、まあね。気まずい空気が・・・と思ったら秀吉が今にも泣き出しそうに眼をうるうるさせていた。

 

ハッまずい。今俺の心の中で何か動いた気がした。

 

康介「わかった。今聞いたことは忘れよう。

   まあ、なんだ・・・。上で待ってれば?

   ジュースでも入れて持って行こうか?」

 

秀吉「待つのじゃ!話を聞いてほしいのじゃ!」

 

康介「なんだよ・・・。」

 

秀吉に突然、胸倉を掴まれてびっくりした。

 

秀吉「霧島からの電話で姉上がカラオケに行くことになったのじゃ。」

 

康介「はあ・・・。」

 

秀吉「じゃが、姉上は弩が付くほどの音痴でのう。

   それで、ワシに演技をするように迫ってきたのじゃ。」

 

なるほど?

 

秀吉「それで姉上はというと、明久と遊ぶ約束をしていたワシの代わりに出かけたのじゃ。」

 

・・・。

 

康介「・・・なるほど、ではここで元に戻る為に入れ替わるつもりだったのか?」

 

秀吉「そうなのじゃ。」

 

康介「わかった。それじゃあ、木下が来たら上に行くように伝えよう。

   明久には打ち上げ準備を手伝ってもらおう。

   それとなく引き離せるだろう。」

 

秀吉「すまんのう。」

 

階段を上がっていく秀吉を見送り、台所に戻る。

 

それから、台所で打ち上げの準備をしていると、

 

悠斗が帰って来た、明久と秀吉の格好をした木下、そして利光を連れて。

 

悠斗・明久「「ただいま~。」」

 

利光「お邪魔させてもらうよ。」

 

優子「お邪魔するのじゃ。」

 

 

康介「おう。ところで明久、お前の家はここではないぞ。」

 

明久「つめいたい事言わないでよ。」

 

事実だろうが。

 

康介「すまないが用意を手伝ってくれ明久。」

 

明久「うん。もちろんだよ。それじゃ、秀吉、僕は行ってくるから少し休んどきなよ。」

 

優子「う、うむ。すまんの。」

 

康介「悠斗、ガスボンベの残りがないから買ってきてくれないか?

   ついでに、少し足りないかもしれないから肉もコレで収まる範囲でな。」

 

そう言いながら悠斗にお金を渡す。

 

悠斗「帰って来たばかりでか。」

 

康介「悪いな。すまない。利光も付いてってくれるか?」

 

利光「あ、いいよ。それじゃ、行こうか。」

 

悠斗と利光が玄関から出ていく。

 

さて、

 

康介「上で本物が待ってるぞ。」

 

そう言うと木下は俺をジロっと睨んむ。

 

康介「心配するな。他人秘密を暴露したりはしないから。」

 

優子「わかったわ。」

 

階段をがっていく。

 

康介「205号室だ。」

 

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

 

それから、台所で打ち上げの準備を明久とそつなくこなしていくこと30分。

 

悠斗と利光が買い物袋を下げて、ムッツリーニと工藤を連れて帰って来た。

 

悠斗「帰ったぞ。」

 

愛子「こんにちは~。」

 

ムッツリーニ「……邪魔する。」

 

 

 秀吉「うむ、おや、お主、工藤と一緒に来たのか?」

 

 ムッツリーニ「……途中であった。」

 

 秀吉「なるほどの。」

 

 

  愛子「あれ、優子来たんだ。」

 

  優子「ええ、まあ。」

 

  愛子「良かったよ。優子が来ないと仲間はずれみたいだからね。」

 

 

あとは、みゆきたちと坂本夫妻か。

 

悠斗「ほい、ガスボンベだ。」

 

利光「肉も買ってきたけど、これで良いかい?」

 

悠斗と利光がガスボンベと肉を持って台所にきた。

 

康介「十分すぎるだろ。お金足りたか?」

 

綺麗な肉だ。

 

 

 ムッツリーニ「……これはすごい。」

 

 明久「ほんとだね。」

 

 愛子「これは観るだけでお腹が空いて来たよ。」

 

 秀吉「うむ、肉の良い香りがするの。」

 

 

利光「いや、でも、タダでいただくわけにはいけないからね。

   僕から少し出させてもらったよ。」

 

だろうな。

 

悠斗「出さなくていいと言ったんだがな。」

 

悠斗がやれやれと首を振る。これで遅くなったのか。

 

康介「わかった、ありがたく頂戴しよう。」

 

その分何か別の形で返させてもらおう。

 

康介「そこで少し休んでるといい。」

 

悠斗と利光をねぎらう。

 

悠斗「そうさせてもらう。」

 

利光「そうだね。」

 

二人が台所から出ていったかわりに、

 

ムッツリーニ「……何か手伝う。」

 

明久「それじゃ、から揚げを頼むよ。」

 

ムッツリーニ「……任せろ。」

 

早速、鉄なべを手にするムッツリーニ。

 

愛子「ねえねえ、ボクは何か手伝う事は無いのカナ?」

 

明久「う~ん。」

 

秀吉「椅子とかの準備をしてもらったらどうじゃろ?」

 

康介「そうだな。」

 

愛子「わかったよ。椅子はどこから持ってきたらいい?」

 

康介「二階の205号室にいくつかおいてあるからそれを下ろしてくれればいいよ。」

 

愛子「うん。それじゃ、ムッツリーニ君も頑張ってね。」

 

そう言い残して工藤はパタパタと台所を出ていった。

 

明久「ムッツリーニ、今のはなに?」

 

秀吉「ふむ、何かあったのかの~。」

 

ムッツリーニ「……(ブンブン)」

 

首を横に振るムッツリーニ。

 

康介「怪しいな。」

 

明久「そういえば、用事って何だのさ?」

 

ムッツリーニ「……仕掛けた隠しカメラのバッテリー交換。」

 

・・・。

 

明久「本当に~。」

 

ムッツリーニ「……嘘は付いていない。」

 

きっぱりと断定するムッツリーニ。

 

秀吉「いやいや、嘘処の問題ではないと思うのじゃが・・・。」

 

う~ん。それじゃ何も無いのかな。

 

ムッツリーニ「……それよりから揚げが揚がった。そこを開けろ。」

 

忙しなくから揚げを皿に移すムッツリーニ。

 

明久が何か言おうとしたところで、みゆき や さくらが姫路を連れて帰って来た。

 

 

 みゆき・さくら「「ただいま~。」」

 

 瑞希「こんにちわ~。」

 

 

明久「みんな来たみたいだね。」

 

秀吉「うむ。そのようじゃな。」

 

ムッツリーニ「……姫にを台所に居れないように気を付けなければ。」

 

康介「わかってる。その点は水谷たちに頼んである。」

 

朝から姫路につきっきりで監視してもらっている。

 

みゆき「わぉ、凄い。」

 

台所に顔を出したみゆきが思わず声を出した。

 

明久「こんにちは水谷さん、上がらせてもらってるよ。」

 

ムッツリーニ「……同じく。」

 

秀吉「それは康介と明久が作ったオードブルじゃな。」

 

みゆき「うん、わかる。あ、大丈夫だったよ。多分。」

 

康介「そうか。ご苦労だった。」

 

気苦労が絶えなかっただろう。

 

みゆき「いや、・・・そうしないと命にかかわるからね。」

 

真剣に言うみゆき。

 

明久「アハハハ・・・そうだよね。」

 

秀吉「今回は安心できそうじゃの。」

 

ムッツリーニ「……よかった。」

 

康介「ああ。」

 

しかし、いつかは本人に伝えないとな・・・。

 

みゆき「あ、それと、美波は葉月ちゃんを呼んでくるから先に始めってて。」

 

康介「わかった。だが、生野も雄二と霧島もまだ来てないからな。」

 

いつもなら、早くからきて準備を手伝ってくれるんだが・・・。

 

秀吉「雄二の事じゃからどうせ霧島から逃げておるのじゃろうて。」

 

明久「雄二も頑張るよね。捕まった方が楽な気もするけどね。」

 

ま、出来た料理を運ぶか。

 

 

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

 

 

ともか「取り皿はこれで良いのよね。」

 

康介「ああ。」

 

 葉月「葉月も手伝うです。」

 

 明久「じゃ、これお願いね。」

 

 ドレッシングと焼き肉のたれを渡す明久。

 

 葉月「はいですっ。」

 

 美波「気をつけなさいよ。」

 

康介「ええっと・・・。」

 

ムッツリーニ「……これを運んだら終り。」

 

利光「それじゃ僕が運ぼう。」

 

康介「終わったか。」

 

ムッツリーニ「……後は食べる。」

 

康介「そうだな。」

 

雄二と霧島以外はそろったか。

 

利光の後ろについて庭に出る。

 

利光「これで最後のお皿だよ。」

 

悠斗「そろそろ始めようぜ。」

 

愛子「代表と坂本君がまだみたいだけど。」

 

 

 翔子「……ここいいる。」

 

 

!!??、

 

優子「ちょ、ちょっと!なにをしてるのよ。それ・・・坂本君は生きてるの?」

 

ジャラ、ガシャン、ゴロ。重い音がした方向を見ると霧島と雄二がいた。

 

明久「雄二・・・。」

 

葉月「わ、おっきなお兄ちゃん鎖につながれてるですっ。」

 

美波「葉月はこっちね。」

 

葉月「おっきなお兄ちゃんだいじょうぶですか?」

 

瑞希「大丈夫だと思いますよ。」

 

島田と姫路に連れられて行く島田の妹。

 

完全に子供見せたらだめな奴じゃん・・・。

 

雄二「う、うううん・・・ここはアレ?」

 

エイミー「動きましたよ。」

 

悠斗「そりゃ生きてるからな。」

 

雄二「んん!?なんだこれは!?く、くそう。すまん明久、工具でこの鎖を破壊してくれ。」

 

意識が戻ったかと思うと、すぐさま自分の状況を確認し、逃げ出そうとする。

 

どうしたらこうなるんだろう?

 

明久「いや、見るからにそれは無理そうだよ。

   それに、今から打ち上げを始めるんだけど。」

 

・・・。

 

康介「一先ず、霧島。雄二を解放してっやてくれ。」

 

翔子「……だめ。解放したら逃げる。」

 

秀吉「うむ、じゃが、折角の祝いの席じゃし。」

 

翔子「・・・わかった。」

 

ゆっくりと雄二の元に近づいて行く。

 

翔子「……次逃げたら 雄二「大丈夫だ翔子。俺を信じろ。」わかった。」

 

みゆき「あの坂本が怯えるなんてね。」

 

ともか「すごい気迫。」

 

 

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

 

 

雄二「おい、待ってチビッ子。それはまだだ。こっちはもういいぞ。」

 

遅れてきて何もしていないという事で雄二がかってでた肉奉行。なかなかだ。

 

葉月「チビッ子じゃないです。葉月です。」

 

雄二「そうだったな。おい、話が盛り上がるのは結構だが、野菜が焦げるぞ。」

 

明久「焦げる前に頂こう。」

 

雄二「ほれ。」(菜箸で真っ黒になたキャベツを入れる雄二)

 

・・・。両者の間で火花が散る。

 

雄二「なんだ?不満なのか?よしよし、そしたら・・・。」

 

明久「ちょっと待つんだ雄二、それを入れたらたれが油だらけになる。」

 

脂身を入れようとする雄二を止めた明久。

 

秀吉「お主らはどこでも変わらんの。」

 

ムッツリーニ「……(コクリ)」

 

やれやれと溜息を吐く秀吉とムッツリーニ。

 

ともか「二人ともガキね。」

 

さくら「確かに。」

 

みゆき「合ってるかも。」

 

翔子「男の子はいつまでも子供。」

 

女性陣の方から笑い声が漏れる。

 

 

 明久・雄二「「なっ!?」」

 

 雄二「明久、テメェのせいで化かされたじゃないか。」

 

 明久「何を言ってるのさ、今回は全部雄二の所為だよ。僕を巻き込まないでほしいな。」

 

 

悠斗「また始まったな。」

 

利光「なかつまじいね。」

 

離れたところから明久と雄二のやり取りを観ている俺ら。

 

康介「それより、焦げるぞ。」

 

焼いているものをほったらかして喧嘩話始めてしまったので、牛肉や野菜などが焦げようとしている。

 

ともか「焦げる前に取るわよ。」

 

悠斗「む、俺も!」

 

 

 ムッツリーニ「……俺も貰ングッ!?」

 

 エイミー「おいしいデスカ?」

 

 肉を採ろうとしていたところをエイミーに横から肉を口に入れられたムッツリーニ。

 

 ムッツリーニ「……(モグモグ、ゴクン)、おいしい。」

 

 愛子「ムッツリーニ君、から揚げだよ。あ~ん。」

 

 今度は工藤か・・・。

 

 ムッツリーニ「……あーん・・・!?」

 

 

  明久「雄二。」

 

  雄二「明久。」

 

  一方、今まで喧嘩していた二人は互いの名前を呼び合い、頷く。

 

 明久・雄二「「死ねや、コラァアアア!!」」

 

 ムッツリーニ「……(フッ)その程度の攻撃、俺が避けられないとでも?」

 

 明久「くそう、ムッツリーニ。女の子にあ~んしてもらえるなんて。」

 

 雄二「よりによっても翔子の目につくところでイチャイチャするブゴファッ!?」

 

 横から飛んできた霧島に押し倒されて土の上を転がる雄二。

 

 翔子「……雄二、あ~ん。」

 

 雄二「まて、あ~んをしてもらいたいわけじゃ無く手だな。

    というか、盛ってるだろ!」

 

 

  葉月「バカなお兄ちゃんっ。」

 

  明久「なに?」

 

  葉月「あ~んするですっ。」

 

  困惑しながらもあ~んする明久。

 

  葉月「おいしいですか?」

 

  明久「うん、おいしいよ。」

 

 

 瑞希「美波ちゃん。」

 

 美波「ええ、ウチたちも!」

 

 

  瑞希・美波「明久君!(アキ!)私(ウチ)のもあ~んしてください!(しなさい!)」

 

  明久「え?え?」

 

 

さくら「にぎやかですね。」

 

康介「少しは静かに食えんのか・・・。」

 

悠斗「なんでか、毎度こうなるよな。」

 

みゆき「ホントよね。」

 

 

 ともか「アンタたち、そんな事気にしてたら全部なくなっちゃうわよ。」

 

 利光「あ、そんなにたくさん!」

 

みゆき「ちょっと、もう残りがないじゃない。」

 

さくら「私ももう少し食べたいんです。」

 

二人が、オードブルの取り合いに参加していった。

 

秀吉「ところで姉上、明久のところに行かんでも良いのか?

   先ほどから、箸と明久を交互に見てっ!?、ま、まつのじゃ、姉上~ぐふっ!」

 

・・・。

 

優子「秀吉は疲れたみたいだから室内でねかせとくから。」

 

作り笑顔でそう言うと、倒れた秀吉をズルズルと引きづっていった。

 

康介「さ~て、近所から苦情が出ないうちに手を打つか・・・。」

 

悠斗「そうだな・・・。」

 




長らくお待たせしました。すみません。
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