バカな親友らとテストと召喚獣   作:音羽2600

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第10問:国語

 問 以下の意味をもつ慣用句を答えなさい。
  『下手であるにもかかわらず、その物事にやたらと熱中していること』

《解答》
 水谷みゆきの答え
  『下手の横好き』

  教師のコメント  
   正解です。

吉井明久の答え
  『下手の一念』

  教師のコメント
   正解ではないので罰にしないといけないのが辛いです。
   

 土屋康太の答え
  『熱中病』

  教師のコメント
   普通過ぎた回答に安心した半面、物足りなさを感じました。



第10話バカテスト国語:説明

 

 

 

放課後、会議室を借りてメンバーを集めて大会の説明を行っている。

 

康介「いつもやっている召喚戦争と大して変わらない。

   変更点はクラス代表に相当する役割がないことと、

   単純な点数勝負ではないことだろう。」

 

明久「クラス代表に相当する役割がないってどういうこと?」

 

康介「殲滅戦と言った方が良いのか。

   敵を全滅させるか、こちらが全滅するかで勝敗が決まるという事だ。」

 

明久「なるほど、それじゃ制限時間内に全滅させられなかった場合はどうなるの。」

 

康介「その場合は戦闘終了後のメンバーの合計点数から

   戦闘を行う前の合計点数を割って、出た値の高い方を勝者となる。

   点数を減らすのは――秀吉「待つのじゃ。」――なんだ・・・明久フリーズしたのか。

 

やれやれ・・・。

 

明久「要するに高い方が勝つんだね。」

 

溜息をぐっとこらえて、

 

利光「いいかい、吉井君。例えばの話をだけど、

 

久保がチョークをとって黒板に書いて行く。

 

  「敵は勝負する前の合計点数が1000点で、僕たちは500点だとするね。

   勝負が終わった後、敵の合計点は500点、僕たちは350点になった。

   僕たちが知っているルールでは僕たちの負けになる。

   でも、大会のルールには、

   勝負が終わった後の合計点数から勝負をする前の合計点数を割って

   でた値の高い方が勝ちというルールがあるんだ。」

 

   敵は   500÷1000=0.5

 

   僕たちは 350÷ 500=0.7 となるだろう。」

 

明久が相槌をうち、

 

  「――だから僕たちの勝ちという事になるんだ。」

 

薫「どうしてそんなややこしいことをするんですか?」

 

康介「そりゃ、点数の高い方は戦わなくたって

   そのまま時間が過ぎれば勝っちまうからだろうな。」

 

点数に開きがある場合、高い方はわざわざ戦う必要ないからな。

 

ちひろ「なるほど、これなら点数差が開いた相手でも勝機はあるわね。」

 

無論それもあるだろうが、一番は召喚戦争を積極的に使わせるためにあるといった方が良い気がする。

 

康介「さて、続きだ。

   点数を減らすのは直接相手と戦う他、相手の陣地内にあるオブジェクトという

   動かない立方体の形をした召喚獣を攻撃すればいい。

   オブジェクトの点数は出場メンバー全員の点数の合計点だ、

   オブジェクトが攻撃を受ければ、当然メンバー全員の点数も減ることになる。

   よって、オブジェクトを守りつつ敵にダメージを与えることが重要だということだ。

   まあ、棒倒しというゲーム思い浮かべればわかりやすいと思う。」

 

みんなが一様に頷く。

 

康介「ま、説明は以上だ。

   それじゃあ、一年生の三人は召喚獣の操作はどのくらいまでしいるか教えてくれ?」

 

直美「体育館で集まって、二回。クラスで一回です。」

 

なるほど。全部で三回か・・・。

 

康介「どこまで進んでいる。模擬試召戦争は済ませた?」

 

直美「はい。クラス内で紅白に分かれてしました。」

 

ほお。

 

康介「それはさっき、クラスで一回やったって言っていたことかな?」

 

直美「はい、総合学習の時間で。」

 

1年Bクラスというと・・・ああ、世界史の田中先生か。

 

あの先生ならお願いすれば大抵のことはやってくれるからな。

 

康介「最後にもう一つ、体育館は合同?」

 

直美「はい。」

 

康介「そうか。ありがとう。」

   

直美「いいえ。」

 

康介「次は、本郷さん。本郷さんは合同でやった二回以外にやった?」

 

薫「いえ。」

 

康介「どこまでした?」

 

薫「召喚して、動かして、一対一で戦いました。」

 

ああ・・・。

 

康介「ありがとう。花見は?」

 

ことり「薫と同じです!」

 

となると、複数人でやったのは埴生だけか・・・。

 

康介「ありがとう。そしたら、・・・」

 

どうしようかな。やはりここは明久に任せるか・・・。

 

康介「三人とも、明久に任せよう。」

 

明久「ぼ、僕?」

 

驚いたような声を上げる明久。

 

康介「先ほど紹介した通り、明久はバカだが召喚獣の操作に関してはこの中で一番だ。

   断言しても良い。」

 

明久「照れるな・・・。」

 

ちひろ(彼に任せて本当に大丈夫なの?)

 

心配そうにちひろさんが訪ねてきた。

 

康介(大丈夫でしょう。)

 

康介「みんなは良い?」

 

直美「はい。よろしくお願いします。吉井先輩。」

 

薫「よろしくお願いします。」

 

ことり「お願いします先輩♪」

 

明久「こちらこそよろしく。」

 

さて、

 

康介「ああ、あと、ちひろさんもお願いできますか?」

 

ちひろ「えっ、私?」

 

近づいて明久に聞こえないように言う。

 

康介「ええ。(心配なんでしょ。)」

 

ちひろ(・・・。いや、ま、そうだけど。)

 

明久が目をキラキラとさせてこちらを見ている。

 

明久曰く、ちひろさんは『ポニーテールで、大きい2つの肉まんを持ったどストライクゾーン』だそうで、

 

感謝してくれ。

 

それを面白くなさそうに秀吉の姉が明久を見る。

 

まあいい。他の先輩方は特にないか。

 

康介「それじゃ――」

 

コンコンコン

 

会議室の扉をたたく音がした。

 

康介「――はい。」

 

扉が開いて、現れたのは鉄人。

 

明久「(て、鉄人・・・。)」

 

鉄人「進んでいるか?」

 

康介「はい。ええっと、お願いします。」

 

鉄人「おお。」

 

鉄人は口の両端を持ち上げて答える。

 

秀吉がソワソワしている。相変わらず察しがいい。

 

秀吉「康介、ちょっと失礼(ガシッ)」

 

恐る恐る首を動かして手の置かれた肩を見る秀吉。

 

鉄人「どうした木下?」

 

立ち上がろうとしていた秀吉の肩をしっかりつかむ鉄人。

 

秀吉「康介!コレはどういう事じゃ!」

 

青ざめた顔を前に戻して、叫ぶ秀吉。

 

秀吉が捕まっている隙にムッツリーニが逃走を図かる。

 

鉄人「土屋、逃げなくても良いだろ?」

 

ガシッと腕を掴まれるムッツリーニ。

 

ムッツリーニ「……逃げてなどない。トイレに行きたいだけ。」

 

鉄人「良いか?」

 

秀吉とムッツリーニが俺に訴えかけてくる。『嵌めたのかと』

 

康介「はい。お願いします。」

 

悪びれることなく俺は頭を下げる。

 

秀吉「康介!お主!」

 

ムッツリーニ「……裏切ったか!」

 

じたばた抵抗されながら鉄人に引きずられていく秀吉とムッツリーニ。

 

康介「一番戦力を上げるにはどうしたらいいか?考えたんだ。

   低得点者を中ほどにもっていけば、それなりになる。

   上位者を伸ばすことよりも、はるかに効率的だ。」

 

秀吉「ならば、明久はどうなのじゃ!」

 

ムッツリーニ「……(コクコク)平等に扱うべき。」

 

明久「秀吉、ムッツリーニ!僕を売るの!」

 

早速、明久の名前が挙がる。

 

康介「明久にはまだ用があるからな。

   色々思うとこもあるだろうが、がんばってくれ。」

 

鉄人「本来なら、吉井もたっぷり指導してやるところだが、

   今回は仕方がない。代わりにお前らをみっちりしごいてやる。」

 

秀吉「後生じゃ。」

 

ムッツリーニ「……助けて。」

 

優子「いいんじゃない?成績が上がれば。」

 

 エイミー「師匠!頑張ってクダサい。」

 

 愛子「終わったらボクのスカートの中見せてあげようか?」

 

無残にも、秀吉とムッツリーニに追い打ちをかける三人。

 

秀吉「な!・・・。」

 

 ムッツリーニ「……スパッツに興味は無い。」

 

そう言い残して、二人は鉄人に連れて行かれた。

 

 

愛子「あ、言い忘れてたんだけど、今日はスパッツ吐いてないんだよね♪」

 

エイミー「ソレは言ワなくてイインデス。」

 

 

 ちひろ「それじゃ、みんな10分後に校舎裏に集合ね。」

 

 

 

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