バカな親友らとテストと召喚獣   作:音羽2600

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第16話バカテスト化学:休日

休日

 

 

朝、毎度のごとく早起きした。

 

昨日のことを思い出すとやっぱり悔しい。しつこいかもしれないけど悔しい。

 

だけど、それと同じくらい楽しかったのも事実だ。 

 

今日は土曜日。今は6時10分を過ぎたところ。

 

こんなに朝早く起きてどうしよう。

 

今から二度寝したら確実に7時半には起きられないだろうし、

 

久しぶりに縁側に座って庭を眺めている。

 

よく先生がぼーっとしている場所に腰をおろして

 

・・・・・

 

何か作物でも植えようかなあ。

 

干からびた池に梅の木が1本、…はあ、寂しいな。これが『侘』か

 

……ちがうなあ。池に水を張って何か放そうにも・・・

 

そうこう考えていると、ウグイスがやって来た。

 

みゆきが構ってやってるから懐いてるんだよな。

 

俺の周りをうろちょろしている。しばらくすると飛んでいく。

 

ウグイスを眺めながら―――

 

鳥がやってくることを考えると、池に魚を放すのは辞めていた方がいいのかもしれない。

 

ミニトマトとかしし唐とか枝豆は先生が喜びそうだな。

 

そのまま育てて大豆とかいいかも。自家製豆腐とか・・・豆腐屋にはかなわないだろうな。

 

―――気が付くとウグイスはいなくなっていた。飛んでいったのか。

 

さて、そろそろ朝飯を作るか。

 

今日から6人分、忙しくなりそう。ああ、明久も泊まっているから7人か。

 

取りあえず魚、卵焼き、味噌汁かな。

 

福原「おはようございます。」

 

今日一番に起きてきたのは先生か

 

康介「おはようございます。もう少しでできますから。」

 

福原「今日は魚ですか?」

 

康介「ええ、鯛の塩焼きですね。」

 

先生は微笑んで

 

福原「いいですね。何か手伝う事は?」

 

・・・

 

康介「大根おろしてくれませんか。」

 

福原「わまりました。」

 

さてと、う~ん。お浸しがなかったな。まあ、いいか。後は漬物♪

 

本日の朝食

 

ご飯、味噌汁、焼き魚、卵焼き、大根おろし、漬物

 

うん。十分すぎるだろ。

 

ともか「おはよ~」

 

康介「ああ、おはよう」

 

朝はおとなしいな。まあそうじゃないと怖いけど。

 

みゆき「おはよう。今日は何?」

 

康介「魚、ちょっとさ、これ観ててくれない?」

 

みゆき「いいよ。」

 

みゆきに魚を見てもらってる間に汁に味噌を溶く。

 

康介「生野、秋月と悠斗と明久呼んできて」

 

ともか「なんで、私が呼びに行かないといけないのよ!」

 

不機嫌そうに答える。新聞を読んでるところに水を差されたからだろう。

 

康介「俺や先生は手を離せないんだ。」

 

腰を重そうに立ち上がり

 

ともか「わかった。」

 

そう言って階段を上がっていく。

 

さあ、悠斗。待ちに待った女の子に起こしてもらえるぞ。

 

  ともか「さっさと起きなさい」

 

生野の怒声が下まで聞こえてくる。  

 

 

・・・・・・・・・・・

 

明久「美味しかった。」

 

縁側で横になってる明久

 

康介「全部食べなさい。好き嫌いするな!」

 

悠斗「いやあ、だってね。トマトはね。」

 

俺は悠斗にトマトの皮を食べるように説得している。

 

康介「何で、皮だけきれいに剥がしてるんだよ!」

 

皿の上には赤い皮が3枚ある。

 

悠斗「感触が…」

 

康介「いい加減にしなさい。」

 

俺だってこんなこと言いたくないんだよ。

 

悠斗「ひええええ~」

 

 

 さくら「何か、音羽君が三浦君のお父さん見たいですねえ。」

 

 ともか「わかる。好き嫌いする子を叱ってる感じね。」

 

 みゆき「見ていて微笑ましいね。」

 

 3人が納得し、相槌をうつ。

 

 

康介「誰がお父さんだ!」

 

悠斗「誰が誰の子供だ!」

 

まったく、失礼極まりない。

 

 明久「お母さんは誰なんだろう?」 

 

 

何となく、空気が変わった気がする。

 

 

 

康介「早く食えよ!」

 

悠斗「だから、トマトの皮は勘弁して」

 

康介「勘弁ならん!」

 

悠斗「そこを何とか」

 

康介「ならん!」

 

悠斗が反論しようとしたが

 

 

 ともか「早く食べちゃいなさいよ。今日は街に出かけるんだから」

 

 

生野もさっさと食べろと悠斗に言い、渋々口にする悠斗。

 

 

 明久「康介がお父さんで(誰がお父さんだ!)、生野さんがお母さん(ピキッ)、

    悠斗が子どもみたいな感じだね―って生野さんそんなもので叩いたら痛いから!」

 

 ともか「誰が誰の妻で誰の親ですってぇぇ?」

 

 そう言って懐中電灯を抱えて明久に迫りよる生野

 

康介「おお、昼ドラの不倫がばれてやられるシーンか。」

 

 みゆき「ちょっと、ともか、落ち着いて、こ、いや音羽も何か言ってよ!」

 

 さくら「そうです。落ち着きましょう。」

 

 明久「康介!助けてよ。」

 

悠斗はようやく3枚のトマトの皮を食べ終わり、俺は食器を片づけに台所に行く。

 

 

 明久「いやああ」

 

 

 明久の悲鳴が台所まで聞こえてきた。

 

福原「今日はにぎやかですね。」

 

ホント、にぎやかだ。

 

康介「今日からですよ。」

 

これからこんな毎日が続くんだ。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

追試:化学

 

 問 次の元素、化合物の化学式を答えなさい。

 

 ①水 ②アルゴン ③演歌カルシウム ④水素

 

 

《解答》

 水谷みゆきの答え

  『①H₂O ②Ar ③CaCl₂ ④H₂』

 

   教師のコメント

      よく出来ました。勉強して来ましたね。

 

 

 木下秀吉の答え

  『①ベンゼン ②ベンゼン ③ベンゼン ④ベンゼン』

 

   教師のコメント

      ・・・。

 

 

 吉井明久の答え

  『①み+ず ②アル+ゴン ③塩化+カルシウム ④みず+もと』

 

   教師のコメント

      度肝を抜かされました。来年も頑張ってください。

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

明久は島田と姫路との約束があるとかで先に皐月荘をでていった。

 

先生は仕事があるらしい。

 

 

今、俺達は列車に乗って繁華街まで来ている。

 

悠斗「待たずに列車が来るっていいな。」

 

ともか「あまり、きょろきょろしないで、田舎者に見えるわよ。」

 

さくら「あっち行ってみましょう。」

 

さくらが睦月百貨店を指さす。

 

ともか「いいわね。服とか書いたいし。」

 

みゆき「じゃあ、行こうよ。」

 

・・・・・最悪だ。これじゃ何時間かかるかわかったもんじゃない。

 

康介「悠斗、向こうに行かないか?」

 

みゆき達が行こうとしている百貨店とは反対の方向を指さす。

 

悠斗「いいな。向こう行ってみよう。」

 

みゆき「音羽は向こうに行くの?」

 

さくら「大丈夫ですよ。そんなに時間かかりませんから。」

 

まあ、生野がいるからな。

 

みゆき「どうするの?」

 

さくら「折角ですから」

 

わかりました。行きましょう。

 

康介「悠斗、行くか?」

 

悠斗「ああ、」

 

ともか「ほら、早くいくわよ。」

 

・・・・・・・結果、期待していた生野が服を真剣に選び出し約2時間かかった。

 

昼食を済ませて、さくらが映画が観たいというので映画館へ行ってみると

 

雄二「おお、康介か。ちょうど良かった。実は頼みが…」

 

赤猿がいた。手には枷がはめれれて、腰には鎖が付けられている。

 

なるほど、

 

康介「おい、動物園から珍種の赤猿が逃げ出しだしてるぞ。」

 

悠斗「ええっと、警察でいいのか?」

 

携帯電話を取り出しながら言う悠斗

 

みゆき「保健所じゃない?」

 

ともか「猟友会でしょ。」

 

悠斗「どこに掛ければいいんだよ。」

 

警察か保健所か猟友会か、はたまた

 

さくら「間を取って代表ですか。」

 

何と見事な連携プレイ。笑いをこらえるので精いっぱいだ。

 

雄二「おい、冗談…笑うな。って、掛けるんじゃねえ!!」

 

悠斗の電話を奪おうとするが枷がじゃまで手を動かせない雄二。

 

腕、痛かったんだろうな。目に涙を浮かべている。

 

雄二「頼む。翔子から逃がしてくれ。」

 

涙目で懇願する雄二。正直気持ちが悪い。

 

悠斗「どうしたんだ?」

 

雄二「このままだと俺は、俺は…」

 

人の視線が集まってきている。

 

康介「父親になるのか?」

 

みゆき「おめでとう。」

 

ともか「お祝いはないがいいかしら?」

 

さくら「そうですね。ベビーカーとかどうでしょう。」

 

雄二「そんな分けあるかッ!後、そこの三人!冗談でもそんなこと言うんじゃない!」

 

みゆき「冗談は言ってないわよ。」

 

雄二「ハ、ハ、ハ冗談がきついぞ。水谷」

 

から笑する雄二

 

悠斗「まあ、まあ。隠さなくてもさ。」

 

雄二「隠してないわ!」

 

ともか「式はどうするの?協会?神社?」

 

さくら「代表はドレスより和服の方が似合うと思います。」

 

雄二「お、おまえら、そういう話は冗談でもするな。」

 

フッとあたりを見回すと

 

いかん。いかんな。これはいかんよな。

 

雄二を中心に…俺達を囲んだ輪が出来上がってる。大方珍種の赤猿を見に集まったんだろうが、

 

「すいません。ハイハイ、どいてください。」

 

「立ち止まらないでくださいね。」

 

いやあ、これはまずい。まずいな。まずいよな。

 

騒ぎを聞きつけ警備員が駆けつけてしまった。

 

「ええっと、お客様。墓のお客様の迷惑になっておりますので」

 

康介「ああ、すいません。この方が騒ぎ出して」

 

頭を抱えている雄二を差していう。

 

「どうも、御迷惑かけました。あとはこちらにお任せください。」

 

任せるつもりでいた。

 

翔子「……待って。」

 

ともか「代表!?」

 

雄二は慌てて逃げ出そうとする。

 

しかし、暴れると勘違いした警備員によって取り押さえられる。

 

翔子「……雄二。」

 

雄二「しょ、翔子!」

 

翔子「……迷惑かけました。」

 

霧島はそう言ってごく自然に・・・

 

スタンガンを押し付ける。

 

雄二「あばばばばば……(ガック)」

 

動かなくなった雄二を連れて行く。

 

翔子「……雄二、映画をもう一回見る。」

 

雄二「…………」

 

みんな1分ぐらい止まっていたと思う。

 

みゆき「い、行きましょう。」

 

康介「そうだな。」

 

早く立ち去りたい。

 

悠斗「そうだな。」

 

ともか「行くわよ。さくら。」

 

さくら「ええ。」

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

映画を観終わって皐月壮に帰ったころには6時を回っていた。

 

それから、晩御飯を作っていると、明久が乱入。

 

今度はピーマンを巡って悠斗との攻防戦が行われ、

 

明久を交えてゲームをして、布団に入ったのは1時過ぎだった。

 

因みに先生は縁側に座り酒を飲んで眠りこけていた。

 

 

 

なんとも濃い一日だった。

 

 

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