バカな親友らとテストと召喚獣   作:音羽2600

2 / 123
第1章 下剋上篇
第1話バカテスト化学:自己紹介


 

第1問:化学

 

 調理の為に火にかける鍋を制作する際に、重量が軽いのでマグネシウムを材料に選んだ

 

 のだが、調理を始めると問題が発生した。

 

 このときの問題とマグネシウムの代わりに用いるべき合金の例を1つあげなさい。

 

《解答》

 姫路瑞希

   問題点 :マグネシウムは炎にかけると、激しく酸素と反応するため危険であるという点

 

   合金の例:ジュラルミン

 

   教師のコメント

      正解です。合金なので鉄ではダメと言うひっかけ問題なのですが、

      姫路さんは引っかかりませんでしたね。

 

 土屋康太

   問題点 :ガス代を払ってなかったこと

 

   教師のコメント

      そこは問題じゃありません。

 

 

 吉井明久

   合金の例:未来合金(←すごく強い)

 

   教師のコメント

      すごく強いと言われても…

 

 

 音羽康介

   問題点 :マグネシウムは火にかけるとまばゆい光を出し燃えてしまい、

       一度燃え出すと手が付けられなくなる点

 

   合金の例:ステンレス

 

   教師のコメント

      ステンレスも正解です。確かに特殊な消火器でないと消えませんね。

 

 

 

みゆき「早く行くよ」

 

声をかけて来たのは俺と同じ寮に住む現在唯一の同居人、水谷みゆきである。

 

寮といっても今年の春までみゆきの父親が持ってたアパートだったんだが

 

おじさん(血縁関係なし)が実家に戻るので持ってても邪魔ということで土地を学園に譲渡した分け。

 

康介「そうだな。」

 

満開の桜に見とれていた。

 

桜並木が続く通学路をみゆきと一緒に歩いていると秀吉とムッツリーニが前を歩いているのを見つけた。

 

康介「秀吉、ムッツリーニ、おはよう。」

 

みゆき「おはよう。」

 

秀吉「おお、おはようなのじゃ。」

 

ムッツリーニ「……おはよう。」

 

4人で話しながら学校に行く。

 

校門の前に着くと

 

西村「おはよう。」

 

ドスの聞いた声、浅黒い肌を持つスポーツマン然とした男、鉄人(The iron man )が校門の前に立っていた。

 

「「「「おはようございます西村先生」」」」

 

和服で刀刺して髷したら・・・サムライだな。似合うかも、いや似合うな。バックに桜を入れれば完璧だ。

 

西村「ほら、受け取れ。」

 

先生が俺たちの名前が書かれた封筒を渡してきた。

 

試験を受けていないから開けなくてもいいんだが、

 

因みに、みゆきも試験を受けてない。俺が巻き込んでしまったからだ。

 

康介「秀吉とムッツリーニは?」

 

秀吉「Fクラスじゃ」

 

ムッツリーニ「……F」

 

康介「今年もよろしく頼む。秀吉、ムッツリーニ。」

 

秀吉「こちらこそ、よろしくなのじゃ。」

 

ムッツリーニ「・・…よろしく。」

 

みゆき「のぞきとかしないでよ。」

 

俺たちは2年の教室が

ある3階に向かう。

 

目の前に現れたのはばかデカい教室。50人の生徒が普通に授業を受けるには十分すぎる広さ。

 

ムッツリーニ「……でかい」

 

みゆき「ここ、ホントに教室?」

 

康介「ホテルのロビーみたいだな」

 

格調高い家具に絵画や観葉植物がさりげなく置かれている。もしかして家具はロッカーか。

 

ホテルのロビーか値段の高い部屋のような感じ。

 

壁には木材をふんだんに使っており、天井には木製の扇風機、

 

もしかして使用している木材はヒノキやサクラなのかもしれない。

 

秀吉「スリッパに履き替えるのじゃな。」

 

みゆき「ノートパソコンにリクライニングシート。」

 

ムッツリーニ「……冷蔵庫まである。」

 

康介「いくらなんでもこれは」

 

「「「「豪華すぎる」」」」

 

方針状態になるのも無理はない。そこは教室という領域ではなかった。

 

しかし、

 

俺たちは『Fクラス』と書かれた札(割れてる)の教室の前で再び放心状態になる。

 

認めたくない現実がここにあった。

 

ムッツリーニ「……ここ」

 

秀吉「そうじゃろうな。Fクラスと書かれているからの」

 

みゆき「ねぇ。音羽」

 

康介「いわなくてもいい。」

 

Aクラスと比べると信じられないような教室だ。Eクラスを含めてこの建物自体が震度5ぐらいで倒壊するんじゃないだろうか。

 

秀吉「まあ、とりあえず中に入ろうかのう。」

 

秀吉が扉を開けてると、畳にちゃぶ台そして座布団が置いてあるのが見えた。

 

……ま、まあ仕方がない。

 

教卓の方を見てみると、赤いツンツンしたたてがみのような髪を持った男が立っていた。

 

雄二「ん、おお、お前らか。おはよう。」

 

秀吉「おはようなのじゃ雄二。」

 

康介「おはよう。」

 

みゆき「おはよう坂本」

 

ムッツリーニ「……おはよう。」

 

秀吉「ところで雄二、そんな所で何をしとるんじゃ?」

 

雄二「ああ、暇だったんでここにクラスの奴らを見ていたんだ。」

 

そこで教室の中を見いてみると、結構な数のクラスメイトが座っていた。

 

ムッツリーニ「…男ばかり、見ても仕方がない。まさか。」

 

そういえば、一時期 『明久×雄二×久保』なんてことが噂されたことがあったな。

 

実際ムッツリーニが経営するムッツリ商会で『雄二×・・』、『明久×・・』シリーズの写真が一時期販売されていた。

 

雄二「違う。なぜなら、俺がここの代表だからだ。」

 

康介「へぇ~雄二がFクラスの代表か。」

 

雄二「そう、お前たちは俺の兵隊ってことだ。」

 

みゆき「兵隊になるのはいやよ。」

 

雄二「まあ、そう言うな。」

 

みゆき「ところで、坂本。席は?」

 

雄二「決まってないみたいだ。適当に好きな所に座れば良いんじゃないか。」

 

秀吉「さすがFクラスといったところかのう。」

 

俺たちは適当な処に座った。

 

しばらく、みんなで話していると遅れて明久が入ってきた。

 

その後、担任(皐月荘の管理人)の福原先生が入ってきた。

 

福原「えー、おはようございます。2年F組担任の福原慎です。よろしくお願いします。」

 

と言い、黒板に名前を書こうとしたいようだがチョークがないらしい。

 

福原「みなさんに卓袱台と座布団は支給されてますか。不備があれば申し出てください。必要なものがあれば自分で調達してください。」

  

F「せんせー、俺の座布団綿がほとんど入っていません。」

 

福原「我慢してください。」

 

F「先生、俺の卓袱台の脚が折れてます。」

 

福原「木工ボンドが支給されますので自分で直してください。」

 

F「センセ、窓が割れてて寒いんですけど。」

 

福原「わかりました。後でビニール袋とセロハンテープの支給を申請しておきましょう。」

 

F「先生、畳が腐ってます。」

 

独特のにおいは腐った畳だったか。・・・・しかし、災難だな。

 

おいおい、それは申請しないといけないものなのか。

 

福原「・・・・・我慢してください。」

 

憎い憎すぎるぞ。

 

福原「では自己紹介を始めましょうか。そうですね、廊下側の人からお願いします。」

 

秀吉「木下秀吉じゃ。演劇部に所属しておる。良く間違われるのじゃが、ワシは男じゃからの。」

 

福原「次の方お願いします。」

 

康介「音羽康介です。写真部に所属しています。」

 

俺はそういうと自分の席についた。

 

ムッツリーニ「……土屋康太」

 

みゆき「水谷みゆきです。よろしくお願いします。」

 

F「みゆきちゃんかわいいなぁ」

 

F「みゆきちゃん結婚してください」

 

ラブコールしたやつに見下すみゆき

 

島田「・・・です。海外育ちで日本語の読み書きが苦手です。」

 

明久「・・・コホン。えーっと、吉井明久です。気軽に『ダーリン』って呼んでくださいね♪」

   

「「「「「ダァアーリィーン!!」」」」」(2-F男子推定全員)

 

明久「・・・失礼。忘れてください。とにかくよろしくお願い致します」

 

吐き気がしてきた。

 

その後も名前を告げるだけの単調な作業が続いていた時、ガラリと教室のドアが開き、息を切らせて胸に手を当てている女子生徒が現れた。

 

姫路「あの、遅れて、すいま、せん…」

 

「「「「「えっ」」」」」

 

誰からというわけでもなく、教室全体から驚いた声が上がる。

 

そりゃそうだろう。普通はビックリするだろう。

 

福原「ちょうど自己紹介をしている所なのであなたもお願いします.。」

 

姫路「はっ、はい。あの姫路瑞希といいます。よろしくお願いします。」

 

小柄な体を更に縮こませるように声を出すその姿は

 

怯えている小動物のようで全員の視線が釘づけになる。

 

F「はい!質問です!」

 

姫路「あっ、はい、なんですか?」

 

F「えーと、何でここにいるんですか?」

 

言い方は失礼だがその質問、おそらく全員が聞きたいことである。何せ姫路はテストの度に上位10位内に名前を載せるほどに実力者だ。

 

姫路「そ、その・・試験の最中に高熱を出してしまいまして」

 

F「そういえば、俺も熱(の問題)が出たせいでFクラスに」

 

F「ああ、化学だろ?あれは難しかった。」

 

F「俺は弟が事故に遭ったと聞いて実力を出し切れなくれ。」

 

F「黙れ一人っ子」

 

F「前の晩彼女が寝かせてくれなくてさぁ」

 

F「今年一番の大嘘をありがとう」

 

これは想像以上の馬鹿ばかり。

 

姫路「で、ではっ、一年間よろしくお願いしますっ!」

 

言いい終わると姫路は逃げるように空いている卓袱台(明久の隣)に向かう。

 

明久「あの姫───」

 

雄二「姫路」

 

雄二が明久の言葉に割って入る。

 

姫路「は、はい!何ですか?えーっと・・・」

 

雄二「坂本だ。坂本雄二。よろしく頼む。」

 

姫路「あ、姫路です。よろしくお願いします。」

 

雄二「ところで姫路、もう体調は大丈夫なのか?」

 

明久「あ、それは僕も気になる。」

 

姫路「よ、吉井君!?」

 

明久の顔をみて驚く姫路

 

雄二「明久がブサイクですまん。」

 

雄二のフォローいやアンフォロー?(使い方あってるのか微妙だが)入る。

 

姫路「そ、そんな!目もパッチリしてるし、顔のラインも細くて綺麗だし、全然不細工なんかじゃないですよ!その、むしろ・・・」

 

雄二「そう言われるとまぁ頭はべつとして見てくれは悪くはないかもしれないな。そういや興味を持っていた奴がいたような気が・・・」

 

明久「え?誰───」

 

姫路「そ、それって誰ですか!?」

 

雄二「確か、久保―――利光(♂)だったはず。」

 

久保も有名だ。ゲイとかではなく学業のほうで。

 

優秀と言う言葉より秀才という言葉が似合うような男で女子からの人気もかなり、いや相当高い。

 

1年の時に明久のような決断力が欲しいとか何とか口にしていたな。何でも自分は考えるくせがあるとか。

 

雄二「おい、明久。声を殺してさめざめと泣くな。」

 

福原「はいはい。そこの人たち静かに…」

 

先生が教卓を軽く叩いて注意すると・・・バキィッ バラバラバラ・・・教卓が崩れ落ちた。

 

福原「え~替えを用意してきますのでしばらく待っていて下さい。」

 

先生が教室を出て行くと明久は「・・・雄二」と雄二に手招きして

 

雄二「あ?」

 

仕方ないなあという感じで雄二は廊下に出ていった。

 

姫路「え、えっと」

 

康介「俺は音羽康介。よろしく。」

 

みゆき「私は水谷みゆき。姫路さん、よろしくね。」

 

秀吉「ワシは木下秀吉じゃ。よろしく頼む。」

 

島田「ウチは島田美波。よろしくね。」

 

姫路「はい、よろしくお願いします。そ、それで・・・男の子なんですか。」

 

と秀吉に言いにくそうに聞く姫路。

 

秀吉「よく女子と間違われるがワシはれっきとした男じゃ。」

 

今のは秀吉にとって苦痛の疑問だっただろう。

 

姫路「すみません。」

 

明久と雄二が戻って来た。

 

雄二「気にするな。」

 

明久に返事する傍ら俺らに

「Aクラス相手に試召戦争をしかけようと思っている。俺に協力してくれないか。」

 

康介「ああ、いいぞ。大将が戦するなら兵隊は大将について行くだけだ。」

 

みゆき「いいわよ。でも何で?」

 

口元を上げる雄二

 

戦争を起こす理由を聞く

 

雄二「世の中学力が全てじゃないってそんな証明をしてみたくてな。それにAクラスための秘策もある。」

 

雄二はにやりと笑う。

 

みゆき「わかったわ。」

 

そういうと雄二は満足そうにして席に戻った。

 

そして先生が戻ってきて再び自己紹介を再開した。

 

須川「須川亮です。よろしくお願いします。」

 

福原「坂本君、キミが最後ですよ。坂本君はクラス代表でしたよね?」

 

雄二「はい。」

 

そう言い雄二は立ち上がり教壇に向かう。ゆっくりと歩み寄るその姿はFクラスの代表には似使わない。

 

なぜなら、クラス代表と言ってもFクラスのだ。学年で最低成績を修めた生徒が集められるクラスの話。

 

何の自慢になるどころか恥になるようなものだからだ。さて、いよいよ開戦の狼煙があがる。

 

雄二「Fクラス代表の坂本雄二だ。代表でも坂本でも好きなように呼んでくれ。ゴホン。さて皆に1つ聞きたい。」

  

ゆっくりと全員の目を見るように告げる。

 

間取りの多いせいか、全員の視線は雄二に向けられ、雄二が教室の各所に視線を移すと、連れて全員の視線が後を追う。

 

雄二「Aクラスは冷暖房完備の上、座席はリクライニングシートらしいが」

 

            《一拍置いて》

 

  「不満はないか?」

 

「「「「「大ありじゃあッ!!!」」」」」

 

雄二「だろう?俺だってこの現状は大いに不満だ。」

 

F「いくら学費が安いからってこの設備はあんまりだ!」

 

F「そもそもAクラスだって同じ学費だろ。あまりに差が大きすぎる。」

 

F「改善を要求する。」

 

雄二は皆の反応に満足したのか、不敵な笑みを浮かべ

 

雄二「そこで代表としての提案だ。」

 

            《一拍置いて》

 

  「FクラスはAクラスに対し試験召喚戦争』を仕掛けようと思う!」

 

雄二は学年初めてとなる戦争の引き金を引いた。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。