清涼祭準備の放課後
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学園長室
学園長「Fクラス代表の坂本と学園一バカな吉井に任せると」
久保「ええ。」
学園長「アンタもそう言うんだったら、アイツらに任せるさね。」
久保「アンタも、というのは?」
学園長「私も色々考えたさね、あの2体召喚できる腕輪は吉井以外には扱えないだろう。」
久保「…確かに吉井は最低レベルですが他にも扱えるのでは?」
学園長「はあ、じゃあ、腕輪の欠陥が無かったとするよ。」
久保「はい。」
学園長「アンタがその腕輪を持っていたとして、2体同時に操れるかね。」
久保「…練習すれば」
学園長「科学技術は使ってなんぼだ。桐箱にでもいれて大切に保管されても意味がないさね。」
久保「確かに。」
学園長「まあ、わかってもらえたらいいさね。しかし、随分と坂本と吉井を信頼しているじゃなか。」
久保「信頼、ですか?」
学園長「ああ。」
久保「…」
学園長「それはさて置き竹原のヤツは必ず何か起こすさね。」
久保「文化祭でですか?」
頷く学園長
暫く沈黙
久保「でしたら、AクラスとFクラスの合同と言うのはどうでしょうか。」
学園長「こりゃあたまげたね。でも、向こうもすでに出し物を決めているだろう。」
久保「広いですからね。開いたスペースの有効活用にもなりますし、人員や仕入れなどの面で双方にメリットもあります。」
学園長「なるほど。」
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第2問:地理
問 以下のの問いに答えなさい。
『バルト三国と呼ばれる国名をすべてあげなさい』
《解答》
姫路瑞希の答え
『リトアニア、エストニア、ラトビア』
教師のコメント
そのとおりです。
土屋康太の答え
『アジア、ヨーロッパ、浦安』
教師のコメント
土屋君にとっての国の定義が気になります。
吉井明久の答え
『香川、徳島、愛媛、高知』
教師のコメント
正解不正解の前に、数があっていないことに違和感を覚えましょう。
音羽康介の答え
『リストアニア、エストニア、ラトビア』
教師のコメント
リストアニアってどこにあるんですか?
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帰りのHRが終わり、俺は部活の清涼祭の準備のために部活に行こうとしていたら。
みゆき「ちょ、ちょっと待ってくれない。」
康介「どうした?あ、今日遅くなりそうだから、食べといてよ。」
みゆき「え!?。あ、うん。…あ、待って、実はね。」
部活に行こうとする俺を止める、みゆき。
感情の変化が激しいな。
明久「もう僕お嫁にいけないっ!」
…なんだ?大声出して、
秀吉「婿の間違いじゃないかの」
みゆき「吉井、婿入りするの!?」
康介「取りあえず祝うか?」
明久「誰が雄二なんかと!だったら僕は断然秀吉の方がいいよ!それと、祝わないで!」
秀吉「……あ、明久?」
秀吉「そ、その、お主の気持ちは嬉しいが、そんなことを言われても、
ワシらには色々と障害があると思うのじゃ。その、ホラ。年の差とか……」
リンゴが赤ずくように顔が真っ赤になっていく秀吉
康介「普通に考えて同……」
明久「ああああ。」
明久が大声出して先の言葉を塞ぎ、
「秀吉、もの凄い誤解だよ!さっきのは言葉のあやで!
それと、僕らの間にあるのは決して歳の差じゃないと思う。」
熟れたりんごの出来上がりだ。
美波「それじゃ、坂本は動いてくれないってこと?」
明久「え?あ、うん。そういうことになるかな」
美波「なんとかできないの?このままじゃ喫茶店が失敗に終わるような……」
深刻に言う島田
康介「何かあったのか?」
秀吉「随分と深刻な話のようじゃが。」
明久「深刻って程じゃないんだけど、喫茶店の経営とクラスの設備の話で……」
美波「アキ、そうじゃないの。本当に深刻なのよ……」
明久「え?どういうこと?」
美波「本人には誰にも言わないで欲しいって言われたんだけど、
事情が事情だし……けど、一応秘密の話だからね?」
明久「う、うん。わかった。」
美波「実は瑞希なんだけど」
明久「姫路さん?姫路さんがどうしたの?」
美波「あの子、転校するかもしれないの。」
明久「ほぇ?」
秀吉「む。マズイ。明久が処理落ちしかけておるぞ。」
みゆき「何か、安物のパソコンみたいね。」
康介「みゆき、それは憎い言い方だぞ。せめて、容量の無いパソコンだろ。」
そろそろ、俺もパソコンを変えないと、
秀吉「お主も十分酷い言い方しとるぞい。」
美波「このバカ!不測の事態に弱いんだから!」
秀吉「明久、目を覚ますのじゃ!」
秀吉が明久の肩を揺らす。やっぱり叩いた方がいいんじゃないか?
明久「秀吉……、モヒカンになった僕でも、好きになってくれるかい……?」
美波「どういう処理をしたら、瑞希の転校からこういう反応が得られるのかしら」
秀吉「ある意味、稀有な才能かもしれんのう」
康介「叩いてみるか?」
みゆき「叩いて直るものなの?」
康介「まあ、電化製品じゃないからな~。」
秀吉「電化製品ってお主。」
美波「やってみようかしら。」
島田が拳をあげ明久に、
明久「美波!姫路さんが転校ってどういうこと?」
明久が正気に戻り島田に詰め寄る。
美波「うぇ、あ、」(ボコッ)
鈍い音がした。
・・・・沈黙
びっくりして殺っちゃったのか。運が悪かったな。もう何秒か早く再起動していれば…
島田は震えながら、
美波「アキ、大丈夫?」
明久「そ、それで、美波。姫路さんが転校ってどういう事?」
丈夫だな。
美波「どうもこうも、そのままの意味。このままだと瑞希は転校しちゃうかもしれないの。」
秀吉「島田よ。その姫路の転校と、さっきの話が全然繋がらんのじゃが。」
秀吉が小首を傾げる。
みゆき「どういうこと?」
美波「『Fクラスの環境』なのよ。瑞希の転校の理由が。」
康介「ってコトは、純粋に設備の問題か。」
美波「そうね。それに瑞希は身体も弱いから……」
両親がFクラスの環境で勉強することを心配してるのか。
明久「そうだよね。それが一番マズイよね……」
秀吉「なるほどのう。じゃから喫茶店を成功させ、設備を向上させたのじゃな。」
美波「うん。瑞希も抵抗して『召喚大会で優勝して両親にFクラスを見直してもらおう』
とか考えているみたいなんだけど、やっぱり設備をどうにかしないと」
う~ん。難しい問題だ。
美波「……アキはその……瑞希が転校したりとか嫌だよね……?」
島田は探るような目で明久を見る。
そんな心配しなくとも明久の腹は『姫路の転校阻止』で決まっているだろうに
明久「もちろん嫌に決まってる!
姫路さんに限らず、それが美波や秀吉、康介や水谷さんであっても!」
美波「そっか……うん、アンタはそうだよね!」
島田は嬉しそうに頷く。
康介「すると、やっぱり
明久「雄二を焚き付ける必要があるね。」
みゆき「そうね。」
秀吉「ワシもクラスメイトの転校と聞いては黙っておれん。」
明久「それじゃ、まずは雄二に連絡を取らないと。」
明久はポケットから携帯を取り出して雄二に電話をかける。
呼び出し音が受信器から聞こえる。
明久「もしもし、あ、雄二。ちょっと話が」
明久が雄二に話をしようとする。
明久「え?雄二。今何をしてるの?」
「雄二!?もしもし!もしもーし!」
こっちの話を伝える前に切られたまたいだ。
美波「坂本はなんて言ってた?」
明久「えっと『見つかっちまった』とか『鞄を頼む』とか言ってた。」
みゆき「……なにそれ?」
たまに明久の会話能力に心配になる。
秀吉「大方、霧島翔子から逃げ回っているのじゃろう。
アレはああ見えて異性には滅法弱いからのう。」
秀吉が腕を組んでうんうんと頷いている。
召喚戦争終結の折、雄二に告白してたな。大胆にもみんなの前で。
康介「何で逃げ回るんだろう雄二は」
秀吉「普通は逆じゃからの。」
明久「雄二のくせに贅沢なんだよ。」
康介「そうだな。」
秀吉「雄二には勿体無かろうて」
明久「ねえ、秀吉。」
秀吉「なんじゃ明久。」
明久「秀吉の好みってどんな子なの?」
康介「俺も気になる。」
俺達が語っていると
みゆき「話を戻してもいい?」
何か不機嫌そうだ。まあ、当然か。
美波「アキィー、何盛り上がってるの。それに木下に音羽も」
危機感がなかった。
康介「すまん。俺が脱線させた。」
秀吉「ワシもそれにのったからのう。すまなんだ。」
明久「ごめんね。二人とも。それで、続きを・・・」
島田は溜息をついて、
美波「坂本と連絡を取りたいんだけど、難しいわね。」
明久「いや、チャンスだよ。美波」
美波「え?どういうこと?」
明久「雄二を喫茶店に引っ張り出すには丁度いい状況なんだよ。うん。
ちょっと協力してくれるかな?」
みゆき「それはいいけど坂本の居場所はわかっているの?逃げ回ってるんじゃ・・・」
明久「大丈夫。相手の考えが読めるのは、なにも雄二だけじゃない。」
自信満々に言う明久
秀吉「何か考えがあるようじゃな。」
康介「明久が頼もしく見えるなあ。槍でも降るんじゃ・・・」
明久「いつもの僕の評価が気になる。」
美波「馬鹿ね。」
秀吉「馬鹿じゃな。」
みゆき「馬鹿・・・よね。」
くそう、馬鹿で続いてるから・・・語尾を
康介「馬鹿だな。」
良し、何とか繋がったなった。
明久「穴があったら入りたい。」
☆
明久が雄二がいそうな所に行ってからしばらく
みゆき「遅いわね吉井は」
美波「アキは何してるのかしら」
秀吉「まあ、連絡があるまでゆっくり寛いでいたらどうかのう。」
康介「慌ても仕方ないしな。秀吉、俺にも茶をくれ。」
秀吉「全員分煎れるから少し待つのじゃ。」
島田「はあ、どうして落ち着いていられるの?」
島田からは苛立ちが感じられる。
康介「明久だからだ。」
秀吉「そうじゃな。」
みゆき「そうね。」
島田「もの凄く不安なんだけど。」
眉間にしわを寄せて言う。
康介「明久を信用しろ。あのバカげた行動力を」
秀吉「お主も似たようなものだと思うんじゃが・・・」
みゆき「大丈夫よ美波。吉・・」
そうこう言っていたら島田の携帯が鳴り出した。
秀吉「誰からじゃ?」
美波「アキからよ。」
島田が携帯に出る。
「もしもし?坂本?」
『島田か。一体何の真似だ?』
「ちょっと待って。今替わるから」
島田が秀吉に携帯を渡す。
秀吉(霧島ボイス)「……雄二。今どこ」
プッ(携帯が切られた音)
美波「切れたわね。本当に大丈夫なの?」
康介「大丈夫だ。」
…とは言ったものの