☆明久SIDE
目的の桃源郷は康介が言っていた、3部合同でやってる喫茶店『大正ロマンス』だった。
さくら「ここって音羽君のところの店ですよね。」
みゆき「そうね。」
美波「結構な。繁盛じゃない。」
瑞希「そうですね。私たちもこれだけ人がくれば…」
悠斗「確かにな。」
「いらっしゃいませ。何名様ですか?」
雄二「10人だ。」
「席に案内します。」
昔の時代の服を着たウエイトレス。なんというかギャップがものすごくいい。
僕らはウエイトレスに案内され席に行く。結構人が入ってるなあ。
「ご注文が決まりましたら及び下さい。」
僕らに一礼し去って行った。
美波「ええっと、ウチは『紅茶セットにカステラ』で」
美波は早速メニューを見ながら決める。
瑞希「あ、私もそれがいいです。」
葉月「葉月もー!」
明久「まだ、葉月ちゃんには早すぎるんじゃないかな。」
葉月「早くないですっ。」
美波「確かにね。でも他にないわね。」
葉月「大丈夫です。飲めます。」
背伸びしようとしてかわいいいな。さて僕は何にしようかな。
《メニュー》
○食事
ナポリタンスパゲッティ 400
ペペロンチーノ 400
オムライス 450
チキンライス 400
定食(ナポリタンorペペロンチーノ)と
(ホットサンドorチキンライス) 550
○軽飲食
珈琲・紅茶 100
珈琲・紅茶セット(どらやきorカステラ)150
ホットサンド (ハム・たまご・ピザ) 300
ピザトースト 150
明久「僕は…何にしようかな」
翔子「…雄二。」
雄二「どうした。」
草生、居ねえな。
翔子「……さっきから何を見てるの?」
雄二「何をって・・・待て翔子。それは何だ」
翔子「私以外の女の子にいやらしい目で見るの駄目。」
雄二「何を言っている?俺はとこな・・翔子ぉぉ、間接はそっちには。」
向かい合った隣の席で雄二と霧島さんがいちゃついてりる。
さくら「二人は仲がいいですね。」
雄二「あ、秋月冗談が過ぎるぞ。」
美波「何を言ってるの坂本。お似合いじゃない。」
瑞希「大胆です。」
翔子「……ありがとう。」
みゆき「お祝いは何がいい?」
ともか「ベビーカーとか」
雄二「冗談でもそんなこと言うな。水谷に生野」
明久「何が不満なのさ雄二。霧島さんのどこがいけないんだよ」
美波「坂本は贅沢ね。」
翔子「……雄二。」
雄二「なんだ。」
翔子「……私は嫌?」
雄二「ああ。」
翔子「……許さない。覚悟して雄二」
雄二「まて、翔子関節はそっちにぁぁ」
葉月「注文しないですか」
悠斗「そう言えば忘れてたな。すいません」
全く雄二のせいで注文が遅れたじゃないか。
「お待たせしました。ご注文は?」
美波「ええっと、紅茶セット…」
・・・・・・・・・・・
雄二「ええっと俺はナポリタン、ペペロンチーノ、オムライス、
ホットサンド(ハム・たまご・ピザ)、紅茶セット(どらやきとカステラ)だ。」
なんて量を頼むんだろう。軽く4人前だ。
ウエイトレスは一瞬フリーズして
「ご注文を繰り返えします。・・・・・・以上でよろしいでしょうか?」
雄二「ああ」
「少々お待ちください。」
ウエイトレスはマニュアル通りの応対をした。
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○康介SIDE
「10番さんオーダー入りました。」
薫「先輩、大変です。コレ」
康介「何だコレ関取でも来たのか?」
薫「どうしましょう。この量」
宗義「どうしようにも作るしかないだろ。」
冷静な突っ込みを入れる矢加部先輩
「8番さんオーダー入りました。」
「1番さんオーダー入りました。」
「3番さんオーダー入りました。」
どうしよう。マジで終わらない。
幸作「サインもらえないかな。」
薫「先輩はどうして冷静なんですか。」
幸作「諦めてるから」
薫「諦めないでください。」
康介「まあ、気持ちはわかります。」
「5番さんオーダー入りました。」
宗義「こりゃあもう駄目だな。」
絶望だけが厨房を支配した。希望はみつからない。
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第8問:雑学
問 パンドラの箱
箱の中身が気になり箱を開けてしまい、この世に厄災が降り注ぐことになりました。
全ての厄災が箱からでた後、箱の中に残ったのは何でしょうか?
《解答》
木下秀吉の答え
『希望』
教師のコメント
さすがです。
青山宗義の答え
『絶望』
教師のコメント
暗い世界ですね。
吉井明久の答え
『食べ物』
教師のコメント
一人暮らしは大変ですか?
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☆明久SIDE
悠斗「燃費悪すぎだろ。」
ともか「悪すぎるレベルじゃないわね。」
美波「破産するわね。」
翔子「……心配しなくていい。大丈夫。ちゃんと雄二は養うから――」
雄二「ちょっと待て。それじゃあ、俺が情けなさすぎる。」
翔子「――だから雄二は」
目隠しを取り出す霧島さん
雄二「ちょっと待て翔子。それは何だ?」
翔子「……雄二が浮気しないように」
雄二「浮気も何もないだろ。まず、俺はおまえと付き合って無い。」
翔子「……雄二。式はどこで上げたい?」
雄二「ちょっと待て。何か色々な物飛び越さなかったか?」
翔子「……約束を破ったから結婚する。」
瑞希「大胆です。私もあれぐらいできたら・・・」
美波「さっさと籍入れちゃいなさいよ坂本」
悠斗「おめでとう。」
明久「雄二。諦めなよ。」
雄二「ふざけるな。俺はまだ17だぞ。結婚できるわけないだろ。」
翔子「……結婚は形。愛があれば問題ない。」
雄二「問題ありすぎるわ。」
みゆき「形かあ」
さくら「代表、大胆です。頑張ってください。」
翔子「……ありがとう。それと恋愛は引いたら負け。」
美波「これぐらい大胆になりたいけど」
瑞希「やっぱり・・・」
もじもじする姫路さん。そう言えば姫路さんの好きな人って誰なんだろ。
雄二「引いてくれ頼むから!」
「お客様。他のお客様の迷惑になりますから静かにしてください。」
雄二「すいません。」
完熟トマトのように赤くなる雄二
葉月「わあ、おっきなお兄ちゃんお顔真っ赤ですっ。」
明久「全くそれじゃあ、常夏コンビとかわらないじゃないか。」
雄二「明久。・・・そうか。うんうん。」
明久「雄二、一人で頷いて気持ち悪いんだけど。」
雄二「すまなかったな明久。」
美波「ねぇ葉月。言ってた場所ってここで良かったの?」
葉月「はいっ。ここで嫌な感じのお兄さん二人がおっきな声でお話してたですっ!」
嫌な感じのお兄さん二人か。それってやっぱり
「いらっしゃいませ。何名ですか?」
「おう。二人だ。中央付近の席は空いてるか?」
聞き覚えのある下品な声が聞こえてきた。
葉月「あ、あの人達だよ。さっき大きな声で『2-Aは酷い』って言ってたの」
声の主は、さっき営業妨害して来た常夏コンビだった。
さっきもこの辺で聞いたという事は通ってるようだ。
常村「それにしてもこの喫茶店はうまいからいいな!」
夏川「そうだな。さっきいった2-Aは酷かったからな!」
常村「料理は気絶するほど不味かったからなあ!」
大声で言ってはないけど比較的に静かだからの中央で、そんなことされたら悪評が広がる一方だ。
雄二「(待て、明久)」
連中を殴り倒しに行こうとしたところを雄二に止められた。
明久「雄二、どうして止めるのさ!あの連中を早く止めないと!」
雄二「落ち着け。こんなところで殴り倒せば、悪評は更に広まるだけだ。」
雄二の目が鋭く連中を睨みつける。
明久「けど、だからってこのまま指をくわえて見えいるなんて……!」
でも、こうしている間にも噂は人の口に乗って広まっていく。
わかっていて何もできないなんて、あまりに歯痒い!
雄二「やるなら頭を使えということだ。おーい!」
「何でしょうか?」
雄二「音羽康介を呼んでほしいんだが。」
「ああ、先輩いや、失礼しました音羽は大量の注文の所為で動けないと思いますが」
何となく怒ってる感じがする。
雄二「そうか。」
「はい。」
やっぱ怒ってるよ。
みゆき「あの、森下先輩は居ますか?」
「ああ、居ますが」
みゆき「呼んできてくれませんか」
「わかりました。」
そう言って去っていくウエイトレス
明久「雄二、なんか敵意を感じたんだけど」
雄二「奇遇だな。」
ともか「まあ、残さないようにしなさいよ。」
悠斗「ああ、恐ろしいからな。」
そういえばこの前怒ってたよなあ。
瑞希「えっ!?音羽君って怒ることあるんですか?」
みゆき「怒るわね。」
さくら「毎日起こってますね。」
悠斗「ホント怖えよ。」
ともか「アンタが食べ物残すからでしょ。」
葉月「お兄ちゃんも苦手な食べ物あるですか?」
悠斗「トマトの皮」
美波「…まあ、わからなくはないわね。ウチも昔苦手だったし。」
ちひろ「私を呼んだのはあなたたち?」
黒く長い髪をポニーテールにして、大きい2つの肉まんを持った僕のどストライクゾーンの人が来た。
みゆき「私です。」
ちひろ「ああ、皐月壮の、久しぶりね。」
みゆき「久しぶりです。それで、頼みがあるんですが…」
水谷さんが雄二の方を見る。
雄二「私は2年Fクラス代表の坂本です。」
ちひろ「(ああ、あの。)私は3年Cクラス森下ちひろよ。それで坂本君、頼みというのは?」
雄二「はい。ここの制服を1着貸してもらえませんか。」
先輩は少し考えて
ちひろ「いいけど。どうするの?」
雄二「あいつらを排除したいんですが。」
雄二は視線を常夏コンビに向ける。
ちひろ「いいわよ。バックアップしてあげる。それで、何をするの」
常夏コンビは3年生の間でも嫌われてるみたいだ。
雄二「はい、ここに居るバカが着ます。」
バカ・・・はて?美波の事だろうか。
ちひろ「う~ん」
あれ、なんだかこの先輩僕のこと見てるような・・・
雄二「このバカは只のバカではありません。学年一のバカです。」
ちひろ「なるほど、観察処分者の吉井ってどんな人かと思ったら普通ね。いいんじゃない。」
雄二「ありがとうございます。」
うん?馬鹿にされてないよね
雄二「じゃ、明久。行って来い。」
明久「へ?」
雄二「お前が着るんだ。」
明久「ちょっと持ってよ。どうして僕なのさ。僕よりも美波や姫路さんの方が…」
雄二「はあ、だから、お前は馬鹿なんだ。面が割れてるだろ。」
明久「雄二が着ればいいじゃないか!無理したら着れるはずだよ!」
雄二「やれやれ。わがままをいう奴だな。それなら、あっち向いてホイで決めないか?」
出た。雄二の提案だ。これに何度騙されたことか。
けれどもここで断っても意味がない。
ヤツの裏を読んで、逆にメイド服を着させるよう仕向けるのが得策だろ。
明久「よし、その提案を受けるよ。」
雄二「それなら行くぞジャンケン」
「「ポン」」
僕はパーで雄二がチョキ。ここは僕の負け。
雄二「あっち――」
雄二が勢いよく人差し指を出してくる。
これは――あれか!指を避けようとして顔を背けたら、
その方向に指して勝負を決定付けるウラワザか!
明久「その手に乗るかっ!」
目を逸らさず、キッと雄二の指先を見つめる。負ける者か!
雄二「――向いて――」
ブスッ
明久「ぎいやぁぁっ!目が、目がぁっ!」
目を押さえてのけぞる明久。
雄二「ホイ!……俺の勝ちだな」
雄二のかつ誇った声が聞こえてくる。
涙に滲む目を開けてみると、雄二は僕がのけぞった方向を指していた。
瑞希「あの、吉井君。大丈夫ですか?」
姫路さんがハンカチを差し出してくれる。何てやさしい子なんだ。
明久「ありがとう。まったく、雄二の卑劣さには驚かされるよ。」
ちひろ「さあ、決まったわね。吉井君こっち。」
手招きする森下先輩
瑞希「あ、あはは……でも、きっと大丈夫ですよ。吉井君ならきっと可愛いと思いますっ。」
そういう問題じゃない。