問 以下の意味を持つことわざを答えなさい
(1)得意なことでも失敗してしまう事
(2)悪いことがあったうえに、更に悪いことが起きる喩え
《解答》
姫路瑞希の答え
(1)弘法も筆の誤り
(2)泣きっ面に蜂
教師のコメント
正解です。
水谷みゆきの答え
(1)猿も木から落ちる
(2)踏んだり蹴ったり
教師のコメント
正解です。このぐらいは基本ですね。
吉井明久
(2)泣きっ面蹴ったり
教師のコメント
君は鬼ですか。
土屋康太
(1)弘法の川流れ
教師のコメント
シュールな光景ですね。
宣戦布告
「FクラスはAクラスに対し試験召喚戦争』を仕掛けようと思う!」
雄二は学年初めてとなる戦争の引き金を引いた。
F「そんなの勝てるわけがないだろ。」
F「これ以上設備が落ちたらどうなるんだ。」
現実味のない途方もない話に驚愕するFクラス
F「姫路さんがいたら何もいらないい。」
F「みゆきタンがいるだけで僕は満足です。」
F「好きです!」
そんな反応にものともせずに雄二は自信たっぷりに
「必ず勝てる。いや俺が勝たせて見せる。」
F「無理に決まってやるじゃん。」
F「そう言われても何の根拠もないしなぁ・・・」
雄二「そんな事はない、俺達は学年の最下位だ。これ以上設備が落ちる事はない。つまり、俺達はこれ以上失うものはない。」
F「「「おおー」」」
雄二「それに根拠ならある。このクラスには勝つことのできる要素が揃っている。」
雄二は自信ありげにそう宣言した。
雄二「おい康太、畳に顔をつけて姫路のスカートを覗いていないでこっちに来い。」
ムッツリーニ「・・・!!(ブンブン)」
そういうとムッツリーニは素早く立ち上がり首を横に振り否定する。
が全然説得力がない。
なぜなら、ムッツリーニの頬には畳の跡が真っ赤にくっきりついている。
姫路「えっ!?」
姫路さんは慌ててスカートを押さえた。
雄二「土屋康太。こいつがあの有名な、寡黙なる性職者(ムッツリーニ)だ。」
そう紹介されたムッツリーニは激しい勢いで首を横に振る。
F「あいつがムッツリーニなのか?」
F「馬鹿な・・・奴がそうだというのか?」
F「見ろ!畳の跡が付いてるのに、まだ隠そうとしているぞ。」
F「あぁ、ムッツリの名に恥じない姿だ。」
さすがムッツリーニ。その名に恥じない姿だ。
隣ではみゆきが冷たい視線を浴びせている。
雄二「それに姫路の事は皆もその実力をよく知っているはずだ。説明する必要はないだろう。」
姫路「えっ。わ、私ですか?」
雄二「ああ、ウチの主戦力だ。期待している。」
F「そうだ!俺達には姫路さんがいる!」
F「彼女ならAクラスにも引けをとらない!」
雄二「木下秀吉だっている。」
秀吉「ワシもかのう?」
F「演劇部のホープ!」
F「確かAクラスに木下優子っていう・・・・」
雄二「そして音羽康介と水谷みゆきだ。音羽は理数系、水谷は文系のAクラスレベルの実力者。将棋で言えば金将と銀将のようなものだ。」
俺のせいで試験を受けなかったが、総合成績ではみゆきはBクラスぐらいは・・・ないかな。
雄二「当然俺も全力を尽くす。」
F「なんかやれそうな気がしてきたぞ。」
F「これはいけるんじゃないか!?」
F「よし!やってやろうじゃねーか!」
教室の士気が高まっていった
雄二「それに、吉井明久だっている。」
シーンと教室内は一気に静まりかえった。
F「誰だよその吉井明久って」
F「そんな奴このクラスにいたか?」
もう忘れられてるのか。さっきはダーリンと呼んでいたのに
明久「雄二!何でそこで僕の名前をだしたの!?せっかく上がった士気が台無しじゃない!」
明久が文句を言うと、雄二が睨み付ける。
雄二「そうか、知らないのなら教えてやる。こいつの肩書きは『観察処分者』だ!」
F「確か、・・・観察処分者って『馬鹿の代名詞』じゃなかったっけ?」
明久「ちっ違うよ!ちょっとお茶目な16歳の愛称で・・・」
愛称じゃないだろう。それは
雄二「そうだ馬鹿の代名詞だ。」
明久「肯定するなバカ雄二!」
姫路「あのそれってどういうものなんですか?」
すると姫路が雄二に観察処分者について質問する。
雄二「観察処分者っていうのはそうだな、具体的には教師の雑用係だな。
力仕事とかの雑用を特例として物に触れるようになった召喚獣でこなすんだ。」
姫路「それって凄いですね!試験召喚獣って見た目と違って力持ちらしいですし。」
姫路は、期待の眼差しを明久に向ける。
明久「あはは。そんな大したものじゃないよ。教師の監視下でしか呼び出せないから僕にメリットないしね。」
F「おいおい、じゃあ召喚獣がやられたら本人も苦しいって事だろ?」
F「だよな。それならおいそれと召喚できないヤツがいるって事じゃん。」
雄二「気にするな!明久はいてもいなくても大して変わらん雑魚だ。」
雄二は気にもせず明久をズバッときり捨てた。
明久「雄二そこは僕をフォローするところだよね。ってあれ僕のこと言わなくても良かったんじゃないか。」
雄二「とにかくだ。俺達の力の証明として、まずDクラスを制服しようと思う。皆、この境遇は大いに不満だろう?」
「「当然だ!!」」
雄二「なら全員を筆を執れ!!出陣の準備だ!」
「「おぉーー!!」」
雄二「俺達に必要なのは卓袱台ではない!Aクラスのシステムデスクだ!!」
「「うおおーーっ!!」」
俺たちの戦いの幕が開いた。
雄二「明久にはDクラスへの宣戦布告の死者いや大使になってもらう。」
明久「ねぇ雄二、今なんで言い換えたの?それに下位勢力の使者ってたいてい酷い目に遭うよね?」
雄二「大丈夫だ。大使に危害を加えるような奴はいない。騙されたと思って行って来い。」
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しばらくして
明久「騙されたー」
ボロボロになった明久が帰って来た。
雄二「やはりか。」
明久の様子を見て雄二は悪びれもなく言う。
明久「使者じゃなくて死者だったのか。」
雄二「バレたか。というかようやく気付いたか。」
明久「少しは悪びれろよ。」
姫路「大丈夫ですか?吉井君」
明久「あ、うん。ほとんどかすり傷だから。」
と言っているものの制服はところどころ破れている。
島田「吉井だいじょうぶ?」
明久「平気だよ。心配してくれてありがとう。」
島田「良かった…。ウチが殴る余地はまだあるんだ。」
・・・。やれやれ。
明久「ああっ!もうダメ!死にそう!」
そう言いながら転がりまわる明久。
康介「明久、雄二がミーティングを行うんだと。」
明久「あれ、今スルーされた?」
突っ込むのがめんどいさいのでスルーしたんだ。
康介「行こうか。秀吉、ムッツリーニ」
秀吉「そうじゃな。」
ムッツリーニ「……了解」
明久「少しは心配してくれてもいいんじゃないかな。ところで、行くってどこに」
みゆき「屋上よ。」
姫路「あの、痛かったら行ってくださいね?」
秀吉「大変じゃったの。」
ムッツリーニは頬をさすりながら頷く。
明久「ムッツリーニ。のぞいていた時の跡ならもう消えてるよ。」
ムッツリーニ「……(ブンブン)」
秀吉「今さら否定されてもの」
ムッツリーニ「……(ブンブン)」
みゆきは呆れながら「Hなのはよく知っているから。」
ムッツリーニ「……(ブンブン)」
明久「何色だった?」
ムッツリーニ「みずいろ・しろ」
即答
康介「答えたって事は見たってことか。」
ムッツリーニ「……(ブンブン)」
明久「ここまでばれているのに否定し続けるなんて」
みゆき「今更だけどね。」
そんな会話をしながら階段を上がり、先頭にいた雄二が屋上の扉を開ける。
雲一つない青い空……日本晴れだ。
雄二「明久。宣戦布告してきたな?」
雄二はそう言いながらフェンスの前の段差に腰を下ろす。
明久「一応、今日の午後に開戦予定と告げてきたきたけど。」
島田「それじゃあ先にお昼ご飯ってことね?」
各々それぞれ腰を下ろした。
雄二「そうなるな。明久、今日ぐらいはまともな物食べろよ。」
明久「そう思うならパンでもおごってよ。」
姫路「えっ、吉井君ってお昼食べないんですか?」
姫路は驚いたように明久に尋ねる。
明久「いや…一応食べてるよ。」
秀吉「…あれは食べてると言えるのかの。」
康介「水と塩、舐めてるの間違いだろ。」
秀吉「そういう意味じゃないんじゃが。」
水は水道水のまんま。ガスを止められているからな。今更だがふろとかどうするんだろう。
明久「失礼な!僕をバカにするのも程があるよ。きちんと砂糖も食べてるさ!」
みゆき「それは食べるとは言わないわよ吉井。」
ムッツリーニ「・・・・正確には舐めるが正解。」
明久「・・・。」
皆が明久を見る目が同情の眼差しになった。
雄二「ま、飯代を遊びに使い込むお前が悪いよな。」
明久「しッ仕送りが少ないんだよ!……趣味ってお金かかるから」
明久の両親と姉は仕事の都合で海外にいる。
そのため、現在明久は4LDKのマンションに一人で暮らしていて
生活費としては十分なお金をもらってはいるが、
ほとんどをゲームにや漫画につぎ込んで、実質生活破綻状態になっている。
康介「普通に暮らしていれば十分すぎる金額だろ。」
正直うらやましい。
明久「だって、名作が次々発売されるから・・・」
姫路「…あの、よかったら私がお弁当作ってきましょうか?」
明久「ゑ?」
姫路「はい。明日のお昼でよければ・・・。」
ほほう。
明久「本当に?塩と砂糖以外のものを食べるなんて久しぶりだよ!」
雄二「良かったなあ、明久。」
秀吉「手作り弁当じゃな。」
明久「うん!」
島田「…ふーん。瑞希って優しいんだね。吉井だけに作ってくるなんて。」
拗ねた口調で言う島田。
姫路「あッいえ!その皆さんにも…」
雄二「俺達にも?いいのか?」
姫路「はい。嫌じゃなければ。」
康介「人が作ってくれた飯を食うのは久しぶりだな。」
みゆき「・・・・悪かったわよ。」
康介「いや、そういうつもりじゃ。」
みゆき「ふん。」
・・・・さてどうしよう。拗ねてしまった。
秀吉「それは楽しみじゃのう。」
ムッツリーニ「……(コクコク)」
島田「お手並み拝見ね。」
明久「姫路さんってやさしいいね。」
姫路「そ、そんな……」
明久「いまだから言うけど、僕、初めて会う前から君のこと好き―――」
雄二「おい、明久。今振られると弁当の話がなくなるぞ。」
明久「―――にしたいと思ってました。」
康介「もう一度口にした部分を思いだしてみろ。」
それじゃあ、変態だ。通報されてもいい。
みゆき「吉井はたまに想像を超えた人間になるわね。」
雄二「たまにか?いつもだろ。」
明久「だって、……」
雄二「さて、話を試召戦争に戻すぞ。」
秀吉「雄二よ。1つ気になったんじゃがどうしてDクラスなんじゃ?段階を踏んでいくならEクラスじゃろうし、勝負に出るならAクラスじゃろう。」
姫路「そういえば、そうですね。」
雄二「当然考えがあっての事だ。」
みゆき「考えって?」
雄二「色々理由はあるんだが、Eクラスを責めない理由は簡単だ。戦うまでもない相手だからだ。」
明久「え?僕らより上だよ。」
雄二「まあ、振り分け試験は向こうの方が上だった。しかし、実際は違う。お前の周りにいるメンバーを見てみろ。」
明久は全員の顔を見回して
明久「美少女が4人、バカが3人にムッツリが1人といるね。」
雄二「誰が美少女だと!?」
明久「ええっ!? 雄二が美少女に反応するの!?」
ムッツリーニ「……(ポッ)」
明久「ムッツリーニまで!? どうしよう、僕だけじゃツッコミ切れない!」
美少女に雄二と康太が反応して明久は声を上げる。
秀吉「まぁまぁ。皆落ち着くのじゃ。」
秀吉が明久たちを落ち着かせる。
雄二「ま、要するにだ。」
コホン、と咳払いして雄二が説明を再開する。
雄二「姫路に問題のない今、正面からやりあってもEクラスには勝てる。Aクラスが目標である以上、Eクラスなんかと戦っても意味がないってことだ。」
みゆき「それならDクラスとは正面からぶつかると厳しいの?」
雄二「ああ。確実に勝てるとは言えないな。」
明久「だったら、最初から目標のAクラスに挑もうよ。」
それは無茶というものだろう。レベル1の勇者がラスボスに挑むような物じゃないか。
雄二「初陣だからな。派手にやって今後の景気づけにしたいだろ?それに、さっき言いかけた打倒Aクラスの作戦における必要なプロセスなんだ。」
姫路「あ、あの~」
雄二「ん? どうした姫路」
姫路「えっと、その。さっき言いかけたって…吉井君と坂本君は前から試召戦争について話し合ってたんですか?」
雄二「ああ、それか。それはついさっき、姫路のためにって明久に相談されて―――」
明久「それはそうと!」
明久は大きな声で雄二の言葉をさえぎる。
明久「さっきの話、Dクラスに勝てなかったら意味がないよ。」
雄二「負けるわけないさ。」
明久を笑い飛ばす雄二
雄二「お前らが俺に協力してくれるなら勝てる。いいか、お前ら。ウチのクラスは――最強だ。」
島田「いいわね。 面白そうじゃない!」
姫路「そうですね。明久君一緒に頑張りましょうね。」
康介「そうだな。Aクラスの連中を引きずり落としてやるか。」
俺はそう言いながら饅頭を食べる。
ムッツリーニ「……(グッ)」
みゆき「まぁ面白そうだしね。」
雄二「そうか。それじゃ、作戦を説明しよう。」
俺たちは雄二の作戦に耳を傾けた。