問 以下の文章の( )にはいる正しい物質を答えなさい
『ハーバー法と呼ばれる方法にてアンモニアを生成する場合、
用いられる材料は窒素と( )である。』
またこの時の化学式を求めなさい。
《解答》
秋月さくらの答え
『水素 N2+3H2=2NH3 』
教師のコメント
正解です。
アンモニアを生成する方法は重要な内容なので、確実に覚えておいてください。
土屋康太の答え
『塩化吸収材 窒素+塩化吸収剤=アンモニア』
教師のコメント
勝手に便利な物質を作らないように。それとそれは科学式じゃありません。
吉井明久の答え
『アンモニア』
教師のコメント
それは反則です。
康介SIDE
ようやく解放されて机の上で突っ伏していると
ことり「みなさんでどこか行かないんですか?」
康介「もう疲れてな。」
宗義「動けん。」
幸作「同じだな。」
薫「このまま突っ伏していたい。」
すると
ことり「召喚大会があるんですけど見に行きませんか?」
康介「人、多いだろ。」
ことり「なんと、指定席券がこんなにあるんですが。」
・・・一枚手に入れるのでも大変なのに
薫「どこで手に入れたのそれ。」
ことり「新聞部の土井さんから貰いましたけど」
康介「何か取引してないか?」
あの先輩の事だ。写真を撮るかわりとか取材のお礼とか
ことり「取材に協力してくれたのでくれたんですけど。」
ハイ、予想敵中
康介「あの、新聞部員は脚色命だからお前の答えた回答から540°それた記事になってるな。」
ことり「360°が限界ですけど・・・」
幸作「540°って一周廻っての180°って言いたかったんだろ。」
薫「そうなんですか?」
康介「900°かもしれんな。」
宗義「もはや、まともな記事じゃないじゃないか。」
で、
ことり「行きませんか。」
俺に期待のまなざしをむける花見
無駄だがな。横目で先輩達と本郷さんを見るも腕の中に顔を隠している。
ことり「行きましょうよ先輩」
甘い声を出す花見
康介「行かねえよ。てかどうしてそんなに行きたいんだ?」
ことり「召喚獣を見てみたいんです。」
なるほど…
康介「友達とかは?」
ことり「シフトの都合が合わなくて…」
幸作「でも、いずれ召喚獣は嫌って言うほど扱うんだ。」
ことり「それでも見たいんです。」
薫「私も見てみてみたいですね。」
そう言って起き上がる本郷さん
ことり「ね、いいでしょ。先輩。」
そう言って俺の肩を揺らす花見
ちひろ「いいんじゃない。行きましょう。」
宗義「じゃあ、行って来いよ。」
突っ伏したまま言う部長
ちひろ「ここに居る全員でいくのよ。」
宗義「俺は行かねえ。」
ちひろ「ストライキ決行の…」
宗義「ああ、わかった。うん。行こう。そうだ!見に行こう!」
幸作「そ、そうだな。」
これは行かないと殺される雰囲気だったな。
康介「わかった。制服に着替えてくるから、まだ間に合うだろ。」
そう言うと
ちひろ「制服じゃなくてこれに着替えてちょうだい。」
差し出された服を見ると
宗義「何だこれ?」
幸平「古臭いな。」
康介「これに着替えろと…」
ちひろ「そう。喫茶店の宣伝のためにね。」
宣伝の為って
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
逆らうとどうなるのかわからないので仕方なく着替えたが
俺は『渋めの色の着物にカンカン帽?下は草履、手には扇子』
『軍服にインバネスコート、腰には模擬刀』を着た矢加部先輩
『股引きに半纏、鉢巻』の部長
他のウエイトレスと似た格好の本郷さん
宗義「何かさあ。俺の衣装に悪意を感じるんだけど」
幸作「なんか恥ずかしいな。」
康介「先輩はマシですよ。」
しかし、何という組み合わせ。
ことり「先輩にあってますよ。」
笑いながら言う花見。似合って無いだろ。
薫「恥ずかしいです。」
ちひろ「さあ、行きましょう。」
ことり「慣れればどうってことないですよ。サッサ行きましょう。」
康介「元気いいな。」
宗義「全くだ。」
幸作「しかし、人目に付き過ぎるな。」
確かにさっきから目立っている。
辺りから浮きながら準決勝の観客席についた。
ちひろ「じゃあ、私たちはこっちに座るから」
馬場部長と森下さんは離れた席だ。
康介「バラバラだな。この切符。」
土井「仕方ないでしょう。連番で何十枚も抜き取ったらばれちゃう。」
いきなり現れた似非記者・・・突っ込むところ満載で処理が追い付かない!
ことり「そうだったんですか。」
土井「スクープの為なら何でもするので、ところで、浮気ですか?」
康介「何を言ってるんだ?」
土井「おやああ?ごまかしちゃって・・・もう。」
いちいち眉を動かすのがウザったい。
ことり「どういう事なんです?」
へ?
康介「どういう事って?」
ことり「先輩はご結婚されてたんですか?」
土井「そうなんですか?」
写真を撮りまくりながら聞いてくる。
康介「んな分けないだろ!どうしてそうなる!」
土井「ふ~ん。まあ、それは良いとして」
康介「良くない。」
何が良いとしてだ。
土井「ええっと、坂本雄二氏と霧島翔子氏はご結婚されてるんですか?」
康介「はあ?何でそんな事言わないといけないんだ?」
土井「なるほど、友は売れない。っと、いやあ、このご時世に素晴らしい。」
いい加減キレてもいいのかな?
土井「しかし、困りましたねえ。このままでは記事を脚色しなくては…ああ、忙しい……」
康介「忙しいことは良いことだ。」
これでしばらく大人しくしてくれるだろう。
土井「それでは、今週の記事は『音羽康介 二股疑惑!!』で決まりですかね。」
康介「おいっ!」
全然よくなかった。
土井「要は注目を引けばいいので、先日、写真の大会で特選を取ったあなたならピッタリと」
康介「アンタそれでもジャーナリストか!」
土井「それでもジャーナリストですが?」
もはや最悪だよ。開き直りやがった。
康介「わかった。まあ、あの二人は法律がなければもう籍入れてるだろうな。」
土井「貴重な言葉ありがとうございました。ではでは」
去っていく土井先輩
ことり「とんでもない先輩ですね。」
康介「ああ、全くだ。」
『お待たせしました!これより準決勝を開始したいと思います!』
会場にアナウンスが流れ、辺りが騒ぎ出す。
『出場選手の入場です!」
ことり「何か格闘技の入場シーンみたいですね。」
康介「俺は格闘技見ないから知らないなあ。」
ことり「へえ、そうなんですか?私は弟が見ているから知ってるんです。」
弟が居たんだ。知らなかった。
康介「にしても、まさかこのメンツとは」
ことり「中々始まらないですね。」
さっきから互いに言い合っているように見える。
ことり「あの、髪の長い女の先輩って…」
康介「第二学年主席、Aクラス代表霧島翔子。
そのペアが木下優子…まあ、代表の補佐官みたいな感じだ。」
ことり「へえ~」
まあ、この二人を相手に正攻法で勝つのは不可能だろうな。
ことり「あれ?霧島翔子って確か…」
康介「ああ、向こうに居る赤猿もとい坂本雄二を想ってやまないな。」
ことり「さっきの土井先輩が言っていた…」
康介「そうだな。まあ、本人は霧島さんから逃げ回っているんだがな。」
ことり「ええ、女の私から見てもすごいきれいなのに。」
康介「まあ、みんなそんな反応をしているな。
んで、その相方が吉井明久。まあ、一言で言うなら『観察処分者』だ。」
ことり「へえ、意外です。もっとこう、何ていうか、不良っぽいかと思ってました。」
康介「ふうん。」
ことり「…あれ?そういえばあの人たち……」
康介「どうした?」
ことり「いや、なんかみたことあるなあってあれ?」
霧島さんが雄二を抱きかかえている。
【保健体育】
2-Aクラス 木下優子 321点 VS 2-Fクラス 土屋康太 551点
あれ、表示がおかしいような。
『ただいまの勝負ですが・・・・・・わかりました。坂本・吉井ペアの勝利です!』
ことり「…」
うわあ、何この冷めた空気
康介「も、もう一試合あるんだ。そっちをな」
『続きましてもう一組の準決勝を行います。出場選手の入場です。』
ええっと3年か、何か品が無いなあ。…なんだブラを被った変態がいる!?
あれがAクラスか。面汚しも良い所だろ。
もう一組は…あれ!?みゆき!?みゆきとさくら!?
ことり「思い出した。大量注文して逃げた人です。」
康介「何?」
ことり「あっちのガラの悪い3年の先輩を追い出してくれたんですけど。」
康介「何かあったの?」
ことり「ええ、まあ。迷惑な客でしたね。」
康介「なら、情状酌量か。」
にしても、これは少し分が悪そうだな。
【保健体育】
3-Aクラス 夏川 俊平 207点 VS 2-Aクラス 秋月 さくら 151点
3-Aクラス 常村 勇作 196点 2-Fクラス 水谷 みゆき 176点
ことり「あの3年の先輩達には負けてほしいです。」
康介「そりゃあ無理な話だろ。
あのくらいの点数差ならもしかするとがあるかもしれないが、
相手は3年、1年間長く召喚獣を扱ってるんだ。」
ていうか保健体育なんて受験に使わないだろうに何であんな高得点なんだ。
ことり「あ、すごい。あんなこともできるんですね。」
みゆきの召喚獣が敵の召喚獣の攻撃をすんでのところでかわし、
十文字槍で敵に攻撃を入れる。
康介「そりゃあ、俺達はD、B、Aと戦ってるんだからな。」
みゆき「先輩は試召戦争を体験してるんですよね。いいなあ。」
羨ましそうに言い、召喚獣を見つめる花見
康介「結果、負けたけどな。」
ことり「それでも、Bクラスまで落としたんでしょ。そして、先輩は指揮官だったんですよね。」
キラキラしたまなざしをする花見
康介「裏でコソコソしていただけだ。っていうか何で知ってるんだ?」
ことり「月刊:ふみづき に乗ってたんですよ。特集記事で、知らないんですか?」
康介「知らないなあ。」
そんな雑誌が販売されていたなんて
ことり「確か、清涼祭でも販売されてましたよ。350円で」
一方、試合の方は
3-Aクラス 夏川 俊平 156点 VS 2-Aクラス 秋月 さくら 99点
3-Aクラス 常村 勇作 134点 2-Fクラス 水谷 みゆき 126点
さっきの試合がアレだったのか観客の声援が盛り上がってきた。
ことり「私もあれぐらいうまく扱えるんでしょうか?」
康介「まあ、慣れだな。観察処分者になったらどうだ。凄いうまくなるぞ。」
ことり「それは遠慮します。」
康介「良い判断だ。」
3-Aクラス 夏川 俊平 101点 VS 2-Aクラス 秋月 さくら 43点
3-Aクラス 常村 勇作 98点 2-Fクラス 水谷 みゆき 88点
コレが経験の差か。
3-Aクラス 夏川 俊平 78点 VS 2-Aクラス 秋月 さくら DIDE
3-Aクラス 常村 勇作 58点 2-Fクラス 水谷 みゆき 67点
3-Aクラス 夏川 俊平 78点 VS 2-Aクラス 秋月 さくら DIDE
3-Aクラス 常村 勇作 58点 2-Fクラス 水谷 みゆき DIDE
『準決勝は夏川・常村ペアの勝利です!』
「「「うおぉぉ」」」
歓声が上がる。
『秋月・水谷ペア、3年生相手にここまでよく健闘してくれました。』
「「「おぉぉぉ」」」
ことり「残念でした。」
康介「そう言うな。正直あそこまで戦えるなんて思ってなかったしな。」
土井「ほう、なるほど。」
突然現れた似非記者
ことり「わああ、びっくりしました。」
康介「何ですか似非記者?」
この人には何を言っても無駄だろうな。
土井「にゅるっと、現れました。土井藍子で~す。」
康介「それで、何の用ですか。ってか用がないなら帰ってくれません?」
正直この似非記者に関わるのは一日一回が限度だ。できれば関わりたくない。
土井「いやあ、彼女が目の前で負かされた気分はどうかと」
ことり「えっ、あの二人のどちらかが先輩の彼女なんですか?」
康介「うんな分けあるか!それと似非記者!しつこいぞ。」
土井「う~ん。それじゃあ、付き合ってると言ってくれれば付きまといませんよ。」
何言ってるんだこのバカは
康介「アンタ。イイカゲンニシロヨ」
土井「まあ、まあ。うん。あ~らこんな時間、さようなら~」
ヤバいと思ったのか逃げていくバカ記者。
おかげで部長たちを見失ってしまったじゃないか。
ことり「そ、それで先輩――」
康介「何だ?」
ことり「――付き合ってるんですか?」
あのバカ記者の所為で花見がこんなこと言い出すんだから
康介「付き合ってないからね!一万円かけてもいい。」
ことり「そうですか。」
康介「そうなんです。」
ことり「ところで、先輩はどうするんです、この後?」
康介「そうだな。まあ、自分のクラスに行くかな」
姫路の転校や召喚大会の事があるのに全然クラスの方を手伝って無い。
できることは無いかもしれないけど顔だけは出しておかないと
ことり「行ってみてもいいですか?」
康介「行ってみてもって、客なんだからいいに決まってるだろ。」
FFF団が心配だけど、最悪雄二をフレアに使おう。先ほどの礼だ。
行ってみると、逼迫した空気で包まれていた。
悠斗「おお、康介か」
康介「何かあったのか?」
生野「はあ、いい身分ね。かどわかされたのよ。」
康介「だれが」
明久「姫路さんたちが連れ去られたんだよ。」
迫りくる明久
雄二「だから落ち着け。」
ムッツリーニ「……秀吉、工藤、佐藤、姫路、島田姉妹が連れ去られた。」
翔子「……ごめん。雄二。早く帰っていれば」
雄二「気にしなくていい。今は助け出さないとな。ムッツリーニ!」
途中で寄り道でもしたのだろうか
ムッツリーニ「……行先はわかる」
と、ムッツリーニが無線機を取り出した。
ことり「何ですかそれ?」
ムッツリーニ「……盗聴の受信…いや何でもない。」
康介「無線機か」
雄二「さて、場所が分かるなら簡単だ。
かる~くお姫様達を助け出すとしましょうか。王子様?」
明久「そのニヤついた目つきは気に入らないけど、今回は雄二に感謝しておくよ。」
ともか「じゃあ、助けに行きましょ。」
明久「生野さん付いて来るの!?」
ともか「いけないの?」
明久「いや、いいよ。でも大丈夫なの?」
悠斗「心配するな。そりゃあもう、強いから。」
明久「じゃあ、行こうか」
ともか「アンタらは来なくていいわよ。足手まといだから」
自覚はしていたが、言われると辛い。
雄二「翔子、ここに居てくれ。」
翔子「……わかった――」
雄二の後ろ姿を見送る霧島さん
翔子「――気を付けて」
雄二「ああ。」
なんだろう。出兵する兵士を見送ってる感じだ。