バカな親友らとテストと召喚獣   作:音羽2600

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第14問:日本史

 問 以下の問いに答えなさい。

  『北海道の歴史における時代区分のひとつに三県一局時代について。
   1882年、開拓使廃止に伴い、(①)、(②)、(③)、北海道事業管理局が設置された。
   1886年(④)庁の設置に伴い①~③は廃止された。
  (①)~(④)にあてはまる答えを書きなさい。ただし、①~③は順不同とする。』

《解答》
 音羽康介の答え
  『①札幌県、②函館県、③根室県、④北海道』

  教師のコメント
   さすが。


 吉井明久の答え
  『①根室県、②函館県、③札幌県、④北海道』

  教師のコメント
   君の名前をみて、×をつけてしまいました。すいません。この調子で頑張ってください。


 三浦悠斗の答え
  『①北海道公安管理局、②北海道港湾管理局、③北海道鉄道管理局、④北海道』

  教師のコメント
   勝手に新しい部署を作らないでください。


 土屋康太の答え
  『①、②、③、④北海道』

  教師のコメント
   ④はやはり簡単でしたか。




第16話バカテスト日本史:清涼祭2日目 召喚大会決勝戦2

☆

 

 

  【日本史】

 3-Aクラス 常村勇作  209点  &  3-Aクラス 夏川俊平 197点

             

 

確かにAクラスに所属しているだけのことはある。点数はかなりのものと言えるだろう。

 

召喚獣も見かけ倒しではなくかなりの強さのはずだ。

 

この二人、勉強できたんだ。以外だ。

 

夏川「どうした? 俺たちの点数見て腰が引けたか?」

 

常村「Fクラスじゃお目にかかれないような点数だからな。無理もないな。」

 

誇らしげにディスプレイを示す先輩達。反論はしない。確かに誇っても良いくらいの点数だ。

 

けど、こんな点数が取れるなら自分たちの実力で受験したらいいじゃないか。

 

それなのに、僕たちの人生で一度しかない高校二年生の学園祭を壊そうとした

 

――僕の大切な人たちに取り返しのつかないような酷いことをしようとした。

 

夏川「ホラ、観客の皆様に見せてみろよ。お前らの貧相な点数をよ。」

 

常村「夏川。あまり苛めるなよ。どうせ直ぐに晒されるんだぜ?」

 

ククッとモヒカン先輩が趣味の悪い笑い方をした。形容しが難い強い感情が湧いてきた。

 

こんな連中の所為で姫路さんの転校を阻止できないなんて、バカげてる。

 

明久「……前に。」

 

常村「ぁん?」

 

明久「前にクラスの子が言っていた。」

 

夏川「何だ?晒し者にされた時の逃げ方でも教えてくれたのか?」

 

ギャハハハ、と笑う坊主先輩。

 

試召戦争の時、姫路さんが言ってくれた言葉が頭に浮かぶ。そう。あの時、彼女はこう言っていた。

 

明久「『好きな人の為なら頑張れる』って」

 

常村「ハァ?コイツ何言ってんだか。」

 

明久「――僕も最近、心からそう思った。」

 

  【日本史】

 

 2-Fクラス 坂本雄二  215点 &  2-Fクラス 吉井明久  166点

  

 

常村・夏川「「なっ!?」」

 

点数に表示されたディスプレイを見て二人の顔色が変わった。

 

明久「アンタらには小細工なしの実力勝負でブッ倒してやる!」

 

試験召喚獣が獲物を構える。戦闘開始だ。

 

 

 

●

 

『さあ、両者向かい合っています。』

 

あ~あ、俺始末されないかなあ。ヤバいってもんじゃないよ。コレ。

 

てか、なんつう会話してんのよ?まあ、第三者がこの会話聞いてるなんて普通思わないよなあ。

 

 

菫「絶対に負けてほしくないです。」

 

宗義「確かに!」

 

ちひろ「一ついいかしら?」

 

康介「なんですか?」

 

ちひろ「どうして、会話が筒抜けなの?」

 

あ~あ。ついに気付かれましたか。

 

幸作「そう言えばそうだな。」

 

康介「実はですね。クラスの一人が吉井明久に盗聴器を持たせましてね。」

 

・・・

 

ちひろ「ちょっと待ちなさい。じゃあ、コレって」

 

康介「そうですね。盗聴器が拾った音になります。」

 

ちひろ「なに、平然と言ってるのよ。」

 

康介「も、森下さん。落ち着いて、首絞めちゃうとチキンライスが」

 

首を絞めるのをやめて、

 

ちひろ「犯罪じゃないの?」

 

康介「いやあ、まあね。仕掛けるのは犯罪です。聞くだけなら犯罪じゃないんですけど。

   これを他人にバラスと捕まります。」

 

宗義「へえ、」

 

 

☆

 

雄二「明久。あそこまで俺に突き合せたんだ。ここで負けたら承知しねえぞ。」

 

明久「わかってる。勉強付き合ってくれてありがとう。それなりに頭いいじゃん。」

 

雄二「お前に比べれば誰でもそうだがな。――行くぞっ!」

 

先に動いたのは雄二の召喚獣だった。装備が軽い分、動きが速い。

 

常村「夏川!こっちは俺が引き受ける!」

 

モヒカン先輩が慌てて雄二の正面にでる。動き出すのが遅れたせいで、かなりの接近戦になっている。

 

明久「それじゃ、僕の相手は先輩ですね。」

 

夏川「上等じゃねぇか!多少ヤマが当たったくらいで良い気になるなよ!」

 

正面から坊主先輩の召喚獣が剣を構えて突っ込んでくる。動きが速い、けど、――

 

明久「先輩、取り乱しすぎですよ?

   ただの突撃じゃ避けてくれと言ってるようなもんです。」

 

半身を右にずらし、小さな動きで相手の身体を避ける。

 

バカ正直に正面から突っ込んできた攻撃はかすりもしない。

 

夏川「っと、この……!」

 

 

●

 

宗義「映像が欲しいな。」

 

ちひろ「しかし、あの子凄いわね。」

 

明久の事を言ってるのだろうか?

 

康介「そうですね。卓越した機動力はあるんですが…」

 

菫「ですが?」

 

康介「防御力と攻撃力が…改造制服に木刀ですから……」

 

幸作「チンピラだな。」

 

装備って大事だなあって改めて思った。

 

 

 夏川「テメェ、試召戦争じゃ100点程度だったくせに……!」

 

 明久「今でもそんなもんですよ。この教科以外は、ね?」

 

 夏川「野郎……!最初からこの勝負だけに絞ってやがったな……!」

 

 明久「その通り。よく分かりましたね、先輩。」

 

 雄二「どうした?顔色が悪いぜセンパイ?」

 

 常村「お前ら、Fクラスのくせに……!」

 

雄二とのやり取りが聞こえてくる。

 

 夏川「仕方ねぇ。二年相手に大人げないが、経験の差ってやつを教えてやるよ!」

 

何となく胸を締め付けられる感じだ。

 

 夏川「お前の知らない戦い方があるんだよ」

 

ああ、ホント映像が欲しい。

 

 夏川「おおおぉぉっ!」

 

相手はが力を込めているんだろうか?。

 

 明久「いけっ!」

 

 

 夏川「そら、引っかかった。」

 

 

☆

 

坊主先輩からかうような声。

 

そして、それと同時に目の中に飛び込んでくる異物。これは……砂利!?目つぶしか!

 

明久「く――そぉっ!」

 

だからあんな大仰なしぐさで動いていたんだ。

 

立会人も観客も僕らから距離を取った召喚獣に注目していたはず。

 

誰も坊主先輩の動きなんて見ていないだろう。やられた!

 

夏川「これが経験の差ってやつだ。」

 

マズい! 敵の攻撃がくる!

 

 

 

●

 

 明久「ぐぅぅぅっ!」

 

宗義「おい、何があたんだ?」

 

 夏川「そういやお前、<観察処分者>なんだよな?こいつはさぞかし痛いだろうなあ。」

 

明久の毀れ声がする。

 

菫「…ひどい。」

 

幸作「聞くにたえんな。」

 

 雄二「明久っ! てめえ根性見せろやっ!」

 

 明久「―――っ!」

 

 雄二「よし。いけるな、相棒?」

 

 明久「……当然っ!」

 

 『とどまりました。反撃に転じます。』

 

 夏川「悪あがきを!すぐにとどめをくれてやるぜ!」

 

 明久「――んのぉぉっ!」

 

ふんばる明久の声が聞こえる。

 

 明久「雄二っ!」

 

 雄二「おうっ!」

 

 常村「舐めんなっ!」

 

手に汗握る展開なんだろうけど、映像がなあ。

 

 常村「もらったぁ!」

 

 常村「ぐっ!しまっ――」

 

 雄二「吹き飛べやぁあっ!」

 

雄二の通った声が聴来れる

 

 夏川「野郎!獲物を手放すなんて上等じゃねえか!」

 

 常村「っ!?邪魔―――!」

 

 夏川「チィッ!」

 

全く分からない。何が起きているんだろう?

 

 明久「くらえっ!」

 

 雄二「明久!」

 

 明久「待ってました!」

 

 夏川「くそぉぉっ!お前らごときに三年の俺が――!」

 

 明久「くたばれぇっ!」

 

どうやら優勢のようだ。

 

 雄二「ま、おまえにしては上出来だな。明久」

 

幸作「勝ったのか?」

 

早くはっきり言ってほしい。

 

 『坂本・吉井ペアの勝利です!』

 

 明久「ぃぃぃよっしゃぁああー!!」

 

 

明久の声が響いた。

 

菫「勝ちましたよ!」

 

宗義「やったな。これで抜け駆けはなしだ!!」

 

幸作「よくやったっといってやりたい。」

 

ちひろ「青春ドラマみたいだったわね。」

 

 

さて、この後どうしようか?

 

 

☆

 

 

葉月「お兄ちゃん!すっっっごい格好よかったよ!」

 

明久「ぐふっ!は、葉月ちゃん……今日も来てくれたんだ。どうもありがとう。」

 

表彰式と簡単なデモンストレーションを終えて

 

教室に戻る途中凄い勢いで葉月ちゃんが飛び付いて来た。

 

わざわざ迎えに来てくれたみたいだ。

 

身長差で頭がみぞおちに直撃したけど、ココはお兄さんのプライドでぐっと我慢だ。

 

美波「二人とも、お疲れ様。凄かったわね。」

 

明久「あはは。そうでもないよ。」

 

葉月「お兄ちゃん、凄いです~っ!」

 

美波「葉月ってば。アキが困ってるわよ?」

 

美波が僕にグリグリと頭を押し付けている葉月ちゃんを見て苦笑をしている。

 

これ以上鳩尾を圧迫されると致命傷になりかねないので、やんわりと彼女の身体を遠ざける。

 

葉月ちゃんは不満げな表情を浮かべながらも大人しく従ってくれた。

 

瑞希「あの、吉井君」

 

明「あ、姫路さん。僕の活躍見てくれた?」

 

瑞希「はいっ!とっても素敵でした。

   今度土屋君にビデオをコピーしてもらおうと思うくらい!」

 

目がキラキラと輝いている。

 

こんなに嬉しい反応をしてくれるなんて頑張ったかいがあると言うもんだ。

 

明久「ビデオねぇ……。ムッツリーニ、撮影なんかしていたの?」

 

瑞希「はい。ずっと熱心に撮っていましたよ。ね?」

 

康太「………(プイッ)」

 

目を逸らすムッツリーニ。

 

この男、さては試合そっちのけでミニスカートの観客とかを撮影していたな?

 

翔子「……雄二。」

 

雄二「なんだ翔子か。どうした?」

 

霧島「……如月グランドパークのプレミアムチケット」

 

雄二「ああ、翔子。ちょっとこっちに・・・」

 

雄二は霧島さんをつれて僕らとは別の方向に行く。

 

姫路「あ、あの吉井君」

 

明久「ん?ああ、なにかな?」

 

雄二から視線を戻す。すると、姫路さんが身体の前で指をもじもじと動かしている。

 

なんちうか、まるで先輩に告白する可愛い後輩みたいだ。

 

姫路「後夜祭の時、お話があるので駐輪場まできてください!」

 

トマトのように顔を真っ赤にしてそう告げると、

 

姫路さんはダッシュでウェイトレス業務に戻っていった。

 

 

 

●

 

2時を過ぎて軽食のみの営業になった『大正ロマンス』

 

康介「はああ、突かれた。」

 

幸作「さすがに腕が痛いな。」

 

腕を押えている矢加部先輩

 

宗義「しかし、この後どうなるんだ?」

 

康介「まあ、どう教頭を解雇する理由を探すかでしょうけど。」

 

元凶である教頭を処分しない限り、また騒ぎを起こすだろうし。

 

菫「でも、吉井先輩ってかっこよかったですね。」

 

頬を染めている本郷さん

 

幸作「はい?」

 

明久はインドに移住するべきじゃないんだろうか。

 

ちひろ「みんな、終わりまで好きにしてもいいわよ。」

 

解放宣言が発せれれた。

 

幸作「どこか行きたいところがある人」

 

…明久たちには申し訳ないがしばらく休ませてほしいなあ。

 

康介「近い所が良いですね。」

 

宗義「隣りに行ってみるか?」

 

康介「隣りですか?」

 

正直動きたくない。

 

『写真部、美術部、漫画研究会作品展覧会、共催:如月急行電鉄特設コーナー』

 

自分たちの作品を見てもなあ…。

 

菫「音羽先輩のところの喫茶店に行ってみたいです。」

 

そんなところに行ったら働かなくていけないじゃないか!

 

幸作「いいな。行ってみようか。その、吉井と坂本を見てみたい。」

 

宗義「だな。行ってみるか。」

 

やめてぇ。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

宗義「へえ、おれは向こうのメイド喫茶にってうおおい。」

 

幸作「何かあったのか?」

 

指を差しながら

 

宗義「みろ、チャイナ服だぞ!」

 

幸作「おお、すごいな。」

 

ここが学校であるのを忘れるような場所だ。

 

明久「いらっしゃいませ。何名様ですか?」

 

・・・女装した明久いや明子ちゃんがいた。

 

康介「何やってんだ?明久。」

 

明久「何言ってるのって、康介も手伝ってよ!」

 

康介「昨日お前の勉強手伝ってやったろ。眠いんだよ。」

 

しかし、似合ってるなあ。

 

菫「この方が吉井先輩なんですか?」

 

幸作「えっ!?」

 

宗義「どこからどう見ても女子じゃあ?」

 

明久「女の子じゃないんです!!」

 

ちひろ「吉井君でしょ。」

 

ことり「チャイナ服もかわいいですね。」

 

みんな唖然として見る。

 

薫「すごくかわいいです。」

 

宗義「男とわかった瞬間がっかりくるな。」

 

幸作「男に見えないぞ。」

 

明久「困るんだよ~」

 

 ことり「か、かわいいです。吉井先輩」

 

 康介「そのへんで辞めとけ。明子ちゃんがみじめでな。観るに堪えないと言うか。」

 

明久「康介、その呼び方は辞めて」

 

ちひろ「席に案内してくれる?吉井君」

 

明久「は、はい。こちらにどうぞ。」

 

お客さんが結構入ってる。これなら、教室の設備を上げるための予算が確保できるだろう。

 

明久「ご注文が決まりましたら及び下さい。」

 

メニュー表をみながら

 

幸作「飲茶セットでいいんじゃないか。」

 

康介「いいですよ。」

 

ちひろ「みんないい?」

 

全員が頷いて

 

宗義「すいませ~ん。――」

 

みゆき「お待たせしました。」

 

ちひろ「へえ、チャイナ服似合うわね。」

 

みゆき「先輩、こんにちは。」

 

…み、みゆき!?うそ、マジで・・・新鮮だ。

 

ちひろ「こんにちは。みなさんで、…こ、いや音羽まで」

 

康介「お、おう。」

 

ちひろ「――セット6つ。頼むわね。」

 

みゆき「飲茶セット6つですね。少々お待ちください。」

 

なんだろうなあ。似合ってると言うか。さすが親が接客業やってるだけのことはある。

 

ちひろ「音羽君?」

 

康介「なんですか?」

 

ちひろ「見とれてたでしょ。」

 

なんでわかったんですか?

 

宗義「確かに、販促的に似合ってたよな。」

 

ちひろ「そうよねえ。」

 

何か二人の目線が…。

 

そして、もう一人の視線が…。

 

花見がなぜか睨んでいる。

 

みゆき「お待たせしました。飲茶セットです。」

 

さくら「音羽君来ていたんですね。」

 

…二人ともよく似合ってるな。

 

 さくら「どうしたの?」

 

 ことり「あ、いや何でもないです。」

 

 さくら「何かあったら言ってね。」

 

みゆき「音羽、この後暇?」

 

康介「……まあ、寝たいんだけど。」

 

ちひろ「ああ、もう自由だからいいわよ。」

 

康介「森下先輩?」

 

なんで、

 

ちひろ「いいじゃない。友達とまわりなさい。」

 

………

 

ちひろ「ね?」

 

黒いオーラが見える。

 

はぁ

 

康介「わかりました。」

 

従わないとヤバい感じがした。

 

 

 

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