バカな親友らとテストと召喚獣   作:音羽2600

53 / 123
第12問:国語

 問 『あまりのひどさに黙って見ていられない』という意味の慣用句を答えなさい
   
《解答》
 姫路瑞希の答え
  慣用句 目に余る
  例文  最近、彼の行動には目に余る。

  教師のコメント
   正解です。


 吉井明久の答え
  慣用句 目をつぶる
  例文  雄二の行動には目をつぶる。

教師のコメント
   目を瞑りたい光景ととらえたのですね。ですが不正解です。
   『目をつぶる』というのは【見て見ぬふりをする】など本来咎められる行動を
   見過ごすといった状況で使われます。
   答えの『目に余る』は問題文のとおり【黙って見過ごすことのできないほど酷く、
   限度を超えている】という意味です。
   [例文:『目をつぶる』ことができないほど『目に余る』]みたいな感じですかね。
   それと、坂本君の行動もそうですがあなたの行動も十分酷いと思いますが。


第14話バカテスト国語:後日談

△雄二SIDE

 

別に何かがあった、という分けではないが旅館に泊まった夜の事は一先ずおいておきたい。

 

それはさて置きバカへの礼をすることで頭がいっぱいだった。

 

 

週明けの学校にて

 

雄二「おい、明久!」

 

明久「ん?おはよう、雄二。どうしたんの?」

 

雄二「如月グランドパークと宿では随分と色々とやってくれたな。」

 

明久「あははっ。何を言ってるのさ。僕は一日中家でゲームをやっていたんだよ?

   如月グランドパークになんて行けるわけないじゃないか。うん宿?」

 

雄二「・・・お前がシラを切・・・宿はおまえじゃないのか?」

 

明久「僕が手配したのは如月ハイ・・・、ゲフン、何を言ってるのさ。変なヤツだなぁ~。」

 

雄二「ハッハッハ、明久。僕が手配したのは如月ハイ何なんだ?」

 

明久「え?いやそんな事」

 

雄二「素直に言えば怒らないから正直に言ってみろ。」

 

明久「・・・如月グランドパークは僕がババアにお願いして手回ししたけど宿については

   水谷さんが・・・」

 

雄二「なるほど、そうか。そうか。」

 

ババアもやはり噛んでやがったか。そう思いながら関節をならす。

 

 

☆明久SIDE

 

雄二が関節を鳴らして近づいて来る。

 

明久「ゆ、雄二!怒らないって言ったじゃないか!」

 

雄二「怒ってないぞ明久、俺は今から楽しむつもりだ。」

 

雄二は笑顔だ。マズい殺される!雄二は溜めた拳を・・・・・・

 

あれ?拳を僕の眼前で止めて

 

雄二「まあいいか。ところで、お前にプレゼントがある。」

 

どうしたんだろう。殺されないことはありがたいんだけどそれはそれで怖い。

 

明久「な、なに?」

 

雄二「今話題の恋愛映画のペアチケットだ。気になる相手がいれば一緒に行くといい。」

 

雄二の声は必要以上に大きく、教室内に居る全員に聞こえるような声で言った。

 

明久「ペアチケット?う~ん、そんなものもらっても使い道に困って――」

   

雄二「それじゃあな。」

 

強引に僕の手の中にチケットを握らせ、雄二は離れていく。

 

島田「あ、アキっ!そういえば、ウチ週末に映画を観たいと思っていたんだけど――」

 

姫路「あ、明久君っ!私も丁度観たい映画があったんですけど!」

 

明久「ほぇ?なになに?どうして2人ともそんなに殺気だってるの!?

   このチケットは監禁して生活費に痛ああっ!

   もげちゃう!人体の大事なパーツが色々と取れちゃうよ!」

 

 

 

△雄二SIDE

 

遠くからは予想通りの悲鳴が聞こえてきた。

 

まったく……。余計な事を企むからだ、大馬鹿野郎が。

 

HRの前にトイレに行こうと教室を出ようとしたところで康介が話しかけてきた。

 

康介「太っ腹だな。」

 

雄二「ま、チケットは痛い出費だったが礼はちゃんとしないといけないからな。」

 

康介「本当に感謝してるのか?」

 

雄二「ああ、してるさ。このぐらい。」

 

 

●康介SIDE

 

雄二は親指と人差し指がくっつくほどの空間を開けて表す。

 

全然感謝してないじゃないか。

 

雄二「感謝は少しでもしたら礼を返さないといけないだろ。」

 

康介「仕返しの間違いじゃないか?」

 

雄二「そうともいうな。」

 

康介「そうとしか言わないな。」

 

雄二「ところで、おまえにも十分世話になったな。」

 

雄二が不敵な笑みを浮かべる。まるで悪役のような

 

康介「ならばこれを公開する!」

 

俺が取り出したのは写真をまとめて一枚の紙に印刷したやつだ。凝視する雄二

 

雄二「い、いつの間に取ったんだ!?」

 

康介「エイミーがな。ムッツリーニに教えてもらったらしい。」

 

雄二「!!!」

 

康介「全く、どうしたものか。」

 

エイミーは日本に来て悪影響を受けているようにしか思えない。

 

いや、ムッツリーニに弟子入りした時点で止めておくべきだったんだが。

 

雄二「こ、これをどうするつもりだ。」

 

康介「俺はサンプル(もしもの時の)としてもらっただけだからな。」

 

雄二「エイミーは?あいつはどこだ!」

 

エイミー「呼びマシタか?」

 

雄二「この写真のデータはどうした?」

 

エイミー「師匠にあげマシタヨ」

 

雄二「師匠って誰だ?」

 

雄二は鼻息を荒げエイミーの肩を掴む

 

エイミーはびくっとして

 

エイミー「こ、怖いデス。」

 

康介「雄二、エイミーが怯えているだろ。」

 

雄二は深呼吸して

 

雄二「すまなかった。取り乱して、それで師匠とは誰だ?」

 

エイミー「コウタ師匠ですよ。」

 

空気が固まった。

 

雄二「な、なんだと!よりによってもなんでムッツリーニに!」

 

エイミー「ハイ。」

 

雄二「む、ムッツリーニは?」

 

ムッツリーニ「……どうした。朝から騒がしい。」

 

雄二「この写真をすべて買い取る。」

 

雄二は俺が渡した紙をムッツリーニに見せる。

 

ムッツリーニ「……それはすでに交渉済み。」

 

雄二「!!翔子か!」

 

ムッツリーニ「……それは教えられない。顧客の情報を教えることは信頼にかかわる。」

 

かっこいい言葉だ。内容を知らなければだが。

 

康介「ま、雄二。下手な事はしない方が良いぞ。」

 

 ムッツリーニ「……まだ甘い。」

 

 エイミー「ハイ、師匠!」

 

雄二「ま、まて」

 

翔子「……雄二、何してる。」

 

雄二「翔子!」

 

翔子「……私待ってたのに。」

 

雄二「待ってたって何を?」

 

翔子「……雄二を待ってたのに」

 

雄二「いや、今朝はってあああ!!」

 

アイアンクローをされ悶える雄二

 

 

雄二「康介!黙って見てないで助けろ!」

 

康介「人にものを頼むときの態度があるだろ。」

 

 

いつもどおりの日常が始まる。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。