バカな親友らとテストと召喚獣   作:音羽2600

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第16話バカテスト国語:プール2

 

みゆき「おはよー」

 

康介「おはよう。」

 

みゆき「えっ!?お弁当作ってるの?」

 

今日は4時前に起きて近年まれにみる集中力で弁当を作っている。

 

自分で言って何だなあって思うけど。

 

康介「いいか みゆき 、あの姫路が来るんだぞ。」

 

みゆきはあっと気づいた顔をした。

 

康介「のんきに楽しんでいると水漬く屍になるぞ。」

 

姫路の昇天料理は弁当のない人優先になる(願望)であろうから、回避できるかもしれない。

 

みゆき「う、うん。」

 

そこにぼさぼさ頭の悠斗が

 

悠斗「考え過ぎじゃないのか?」

 

悠斗はあの惨事を知らないからな。

   

さくら「そんな事言ったら姫路さんが可哀想ですよ~ふぁ」

 

みゆき「本当の事なのよ。」

 

康介「そう、みんなバッタバッタと倒れて誰もいなくなる姫路を除いて・・・」

 

悠斗「こ、怖いこと言うなよ。なんか想像しただろ。姫路さんはおひとやかで清純じゃないか。」

 

康介「いいなあ。平和ボケって」

 

俺は今から心臓がバクバク言っているのに、恐怖で。

 

さくら「そういえばともかちゃんとエイミーは?」

 

康介「二人とも薙刀部の練習に行ったぞ。」

 

みゆき「後から来るんだよね。」

 

康介「ああ。そりゃあ来るだろ。」

 

昨日水着を選ぶのに相当時間をかけていたしな。

 

福原「みなさん、おはようございます。」

 

「「「おはようございます。」」」

 

ハーフパンツにTシャツという格好の福原先生

 

康介「朝ごはん食べます?」

 

福原「ええ、いただきます。みなさんは?」

 

悠斗「今からです。」

 

福原「じゃあ、食べましょう。」

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

処変わって文月学園

 

雲一つない抜けるような青空下、正門の前で待っていると

 

悠斗「おい、明久が来たぞ。おはよう~」

 

坂道を登って来る明久が見える。

 

康介「よう!」

 

秀吉「おはようじゃ明久、良い天気じゃな。」

 

明久「みんなおはよ。

 

瑞希「おはようございます明久君、今日は良い一日になりそうですね。」

 

明久「だよね。絶好のプール日和だよ。」

 

みゆき「おはよ」

 

さくら「おはようございます。」

 

明久「おはよう、秋月さんも来たんだ。」

 

さくら「私だけじゃなく・・・」

 

さくらが首をふる。

 

 

 優子「だ、か、ら、違うって言ってるでしょ!」

 

 愛子「またまた、優子ってかわいいなあ。」

 

 優子「いい加減にしないと・・・」

 

 

☆明久SIDE

 

明久「おはよう木下さん、工藤さん。」

 

優子「、、、、、よ、吉井君!?」

 

僕なんかしたかな?

 

愛子「おはよう吉井君」

 

明久「うん。」

 

愛子「どうしたの?」

 

心配したのか工藤さんが聞いて来た。

 

小さい声で、

 

明久「ねえ、僕木下さんに悪いことしたのかなあ?」

 

すると、工藤さんはいやらしい?顔をして

 

愛子「そんなこと無いよ。」

 

明久「良かった。また木下さんを怒らせちゃったかと思ったから。」

 

愛子「優子はね。怒ってなんかないんだよ。」

 

明久「?」

 

愛子「優子は・・・」

 

優子「愛子、ちょっとこっちに来てもらえるかしら?」

 

愛子「な、なにカナ?」

 

優子「ちょっとよ、ちょっと」

 

何だかよくわからないけど、工藤さんは木下さんと向こうに行ってしまったし、

 

あ、そう言えば雄二は?霧島さんもいない。

 

気づけばムッツリーニ・・・と

 

ムッツリーニ「……!!(カチャカチャカチャ)」

 

鬼気迫る表情で、カメラの手入れをしているムッツリーニ。

 

明久「あ、あのさ、ムッツリーニ」

 

ムッツリーニ「……今、忙しい。」

 

こちらに視線を送ることすら厭うように、口早に答えるムッツリーニ。

 

コイツの気持ちもわからなくはないけど、

 

明久「ムッツリーニ、準備は良いけど無駄になっちゅんじゃないかな?」

 

ムッツリーニ「……なぜ?」

 

明久「いや。だってムッツリーニはどうせ鼻血で倒れちゃうじゃないか。」

   この前、チャイナドレスや皐月荘で想像だけで鼻血の海に沈んだんだよ。

   露出の多い水着姿でムッツリーニが意識を保てるはずがないじゃないか。」

 

僕の言葉に、ムッツリーニは肩をすくめて見せた。

 

ムッツリーニ「……甘く見て貰っちゃ困る。」

 

言いながら大きなスポーツバッグを開けて僕に見せてくるムッツリーニ

 

ムッツリーニ「……輸血の準備は万全」

 

鞄の中には保冷剤と携行用輸血パックが敷き詰められていた。

 

どうやって入手したのかわからないけど、

 

これだけあれば救急車を呼ぶような事態は避けられるだろう。準備は万全のようだ。

 

明久「準備といえば、秀吉は新品の水着を買うとか言ってたよね?忘れずに買って来た?」

 

秀吉「うむ、無論じゃ。ちなみに買って来た水着じゃが――」

 

ムッツリーニ「……!!(くわっ!)」

 

心ときめく秀吉の言葉にムッツリーニが目をむく。もちろん僕だって興味津々だ。

 

秀吉ってどんな水着を買って来たんだろう。

 

秀吉「――トランクスタイプじゃ。」

 

明久・ムッツリーニ「「バカなぁぁああっ!!」」

 

地面に突っ伏す僕とムッツリーニ。トランクスタイプ!?どうして!?

 

 

●康介SIDE

 

康介「何やってんだ?大丈夫か?」

 

すると明久が俺のシャツを掴んで

 

明久「聞いてよ康介!秀吉が、秀吉が!」

 

康介「秀吉がどうした?ぴんぴんしてるじゃないか。」

 

秀吉はいたって普通だ。

 

秀吉「ワシの水着がトランクスタイプじゃと言ったらのう。」

 

秀吉の水着がトランクスタイプ・・・

 

康介「あのな、秀吉。」

 

秀吉「なんじゃ?」

 

康介「女の子がな男風呂に入っていいのは10~12歳までなんだよ。」

 

法律があったはず。

 

秀吉「お、お主まで何を言い出すんじゃ!」

 

康介「俺達が捕まるかもしれないの!」

 

秀吉「ワシは男じゃ!」

 

康介「対外的には男とは見られんだろ!」

 

秀吉「ワシは正真正銘男じゃ!」

 

康介「わかってる。それはわかってる。わかってはいるんだけど知らない人が見たら通報されるって言ってるの!」

 

秀吉「じゃ、じゃが・・・」

 

瑞希「木下君は何も気にしなくていいと思います。」

 

姫路が秀吉の肩を持つが、正直捕まりたくない。警察に捕まらずとも例の連中に

 

康介「しかしだな。・・・」

 

――タタタタタッ!

 

元気の良い足音が聞こえ、聞こえた方を見ると

 

葉月「バカなお兄ちゃん、おはようですっ!」

 

明久「わわっ!?」

 

美波「もう葉月ってば、アキがビックリしてるでしょ?」

 

明久の背中に、葉月ちゃんが飛び付いた。

 

明久「葉月ちゃん、久しぶりだね。」

 

天真爛漫という四文字熟語が似合う島田の妹だ。

 

葉月「バカなお兄ちゃんは冷たいですっ。酷いですっ。どうして葉月は呼んでくれないんですかっ?」

 

明久「あ、うん。ごめんね葉月ちゃん。」

 

美波「家を出る準備をしていたら葉月に見つかっちゃって。

   どうしてもついてくるって駄々こねて聞かないもんだから・・・」

 

と、島田がため息交じりに呟く。

 

美波「あれ?坂本はまだ来てないの?ウチが最後だと思ったのに。」

 

康介「いや、雄二なら霧島と一緒に職員室に行ったけどな。もうすぐ帰って来るんじゃないか?」

 

みゆき「ともかとエイミーも一緒に戻って来たよ。」

 

みゆきの知らせに校舎の方を見ると雄二と霧島、エイミーに生野が歩いてきた。

 

明久「おはよう雄二、霧島さん。」

 

雄二「おう。きちんと遅れずに来たようだな。」

 

翔子「……おはよう。」

 

葉月「お兄さん、おはようですっ。」

 

雄二の粗野な外見に物怖じもせず、元気よく挨拶をする葉月ちゃん。

 

雄二「ん?チビっ子も来たのか。」

 

葉月「ちびっ子じゃないですっ。葉月ですっ!」

 

雄二「ああ、悪い悪い。よく来たな葉月。」

 

葉月「はいっ。」

 

雄二は葉月ちゃんの頭にポンポンと手を置く。外見に見合わず子dも好きなんだよな。

 

雄二「んじゃ、早速着替えるとするか。

   女子更衣室のカギは翔子に預けてあるからついて行ってくれ。着替えたらプールサイドに集合だ。」

 

ふと目線がエイミーとムッツリーニを捉えた。

 

 

 エイミー「師匠!着替エテきマスネ!」

 

 ムッツリーニ「……なぜ俺に言う?」

 

 エイミー「師匠デスカラ。」

 

そう言ってエイミーはムッツリーニから離れて女子たちのところに行く。

 

 

明久「こらこら、葉月ちゃんと秀吉は向こうでしょ?霧島さんについて行かないとダメだよ。」

 

葉月「えへへ。冗談ですっ。」

 

秀吉「ワシは冗談じゃないのじゃが・・・?」

 

美波「ほら、遊んでないで行くわよ葉月、木下」

 

秀吉「し、島田!?ついにお主までそんな目でワシを見るように!?」

 

優子「ひ、で、よ、し?」

 

木下から黒いオーラが見える。

 

秀吉「ま、待つのじゃ姉上!ワシだって女子更衣室で着替えるだけは嫌なのじゃ!」

 

わからない話ではない。凄く嫌だろう。しかしだ。

 

ともか「じゃあ、木下は違う場所で着替えるっていうのはどう?」

 

すると秀吉は木下と生野を順に見て

 

秀吉「はあ、この際我慢じゃ、水着姿を見せればきっとみんなもワシが女子ではないと・・・」

 

秀吉は水着の入っている鞄を握りしめ何かぶつぶつと言っている。

 

悠斗「ま、決まったなら早く行こうぜ。」

 

みゆき「そうね。時間がもったいないし。」

 

愛子「それにみんなの水着、早く見たしね。」

 

男女秀吉に分かれ、

 

雄二「じゃあ行くか。」

 

明久「うん。そうだね。」

 

エイミー「師匠、待ってテクダサいネ~。」

 

そんなエイミーをじっと見る工藤、これは・・・ムッツリーニ争奪戦か。

 

あれだけ用意した血も足りないんじゃ・・・って

 

康介「ム、ムッツリーニ!」

 

鼻から血が小川みたいに流れている。

 

明久「ど、どうしたのさムッツリーニ。まだ見てないんだよ!」

 

ムッツリーニ「……心配いらない。平気」

 

垂れた華字をぬぐい歩き出すムッツリーニ

 

康介「これがなあ。アレじゃなければかっこいいんだけど。」

 

明久「だね。早く行こう。」

 

康介「ああ。」

 

――――――――――――――――――――――――――――

第14問:国語

 

 問 『思いがけないことに驚くという』という意味の慣用句を答えなさい

   

《解答》

 水谷みゆきの答え

  慣用句 寝耳の水

  例文  その知らせは寝耳に水で、すぐには信じられなかった。

 

  教師のコメント

   正解です。

 

 

 吉井明久の答え

  慣用句 猿も木から落ちる

  例文  猿も木から落ちた出来事だった。

 

教師のコメント

   ・・・あなたは本当に大丈夫なのでしょうか。

   進級できない可能性が・・・

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――

 

 

プールサイドにて待つこと二十分、

 

悠斗「やっぱり女子はまだ着替え終わらないか。」

 

康介「なんでも遅いからなあ。」

 

雄二「いろいろ準備しないといけないことがあるんだろ。まあ、待とうぜ。」

 

この時間がもどかしい。いかにも焦らしてるみたいで。

 

ムッツリーニ「……(コクリ)」

 

明久「ムッツリーニ、心の準備はできている?命にかかわるからね。」

 

ムッツリーニ「……問題ない。イメージトレーニングを256パターン、昨晩済ましてある。」

 

なるほど、対策はバッチリ・・・

 

ムッツリーニ「……そして256パターンの出血を確認した。」

 

雄二「100パーセント死ぬな。」

 

康介「どうして?死にに来るもんだろ!」

 

ムッツリーニ「……死ぬとわかっていても男には果たせねばならない使命がある。」

 

カメラを構えるその姿は戦地に赴く戦場カメラマン・・・なわけない。

 

一瞬かっこいいと思ってしまった自分がバカみたいだ!

 

明久「下心にそこまでかけなくても…うん?」

 

雄二「誰か来たぞ。」

 

不意に雄二が呟き、みんなの視線が更衣室の方に向く。

 

すると、更衣室の方から小さな人影が駆け寄ってくるのが見えた。

 

あれは・・・葉月ちゃんか。

 

明久「どどどどどうしよう!?あれってスクール水着だよね!?

   そんなもの来た小学生と遊んでいたら逮捕されないかな!?」

 

ムッツリーニ「……弁護士を呼んで欲しい。(ボタボタ)」

 

ムッツリーニは鼻血を垂らしながら言う。

 

雄二「落ち着け二人とも。小学生の水着にそこまで取り乱すな。少しは冷静になれ!」

 

雄二のツッコミが入るが、

 

葉月「お兄ちゃんたち、お待たせですっ。」

 

息を弾ませ駆け寄ってきた葉月ちゃんの姿を見て、

 

明久「懲役は二年程度で済みそうだね。」

 

悠斗「ちょ、懲役って・・・」

 

ムッツリーニ「……実刑はやむをえない(ポタポタポタ)」

 

雄二「というかムッツリーニ、小学生相手に鼻血垂らすな。」

 

悠斗「へえ、着やせするタイプだったのか。」

 

康介「んなわけないだろ!」

 

おそろしいわ!

 

そして、さらなる人影が更衣室から飛び出してくる。

 

美波「こ、こら葉月っ!

   お姉ちゃんのソレ、勝手に持って行ったらダメでしょっ?!返しなさいっ!」

 

島田は腕で胸元を手で隠して葉月ちゃんを追ってこっちに近づいて来る。

 

やっぱり

 

 

 ムッツリーニ「ブッシュー」

 

 悠斗「ムッツリーニ、だい・・・」

 

 ムッツリーニは手を前に出し大丈夫だとつげ、震える足を押え立ち止まった。

 

 康介「こんなんでもつのかな?」

 

 

葉月「あぅ。ズレちゃいました。」

 

明久「ん?ってことは、今美波が返しなさいって言っていたのは、葉月ちゃんが付けている胸パッ――」

 

美波「この一撃に、ウチの全てを賭けるわ・・・!」

 

明久「だ、ダメだよ美波!その一撃は僕の記憶どころか存在まで消し去りかねないから!」

 

悠斗「明久が殺されかけてるぞ。」

 

康介「ほうとっけ。」

 

明久「見てないで助けてよ!」

 

ムッツリーニに続き明久も撃沈・・・ちょっと待てそれじゃあ対姫路用装甲板が無くなってしまう!

 

康介「まあ、まて島田、こんなところで警察沙汰なんて起こすもんじゃない。」

 

静止により明久の命は長らえることに成功した。

 

美波「うぅぅ・・・。せっかく用意して来たのに・・・。葉月のバカ・・・。」

 

明久「美波。」

 

美波「なによ。」

 

明久「そ、その言いにくいんだけど。」

 

美波「やっぱりこの格好、どこか変なの・・・?」

 

明久「うん。その・・・」

 

美波「・・・」

 

明久「ちゃんと水着着た方が良いよ。」

 

・・・・・・カアァァァっと完熟トマトのように島田は真っ赤になり

 

美波「いやあぁぁぁ!!」

 

明久「ぎやあぁぁぁぁ!!」

 

バキ、ゴキ、ガッシュ、ドシュ

 

康介「お~い、そのへんで辞めとかんといくら明久でも死ぬぞ~。」

 

ボロボロになった明久はその場に崩れ落ち島田は更衣室に走って戻っていく。

 

悠斗「大丈夫か?生きてるか?」

 

明久「う、うん。」

 

雄二「黙っときゃあいいものを。」

 

明久「そういう分けにはいかなじゃないか・・・。」

 

島田と入れ違いに出てきたのはみゆき、生野、工藤、木下の四人

 

淡い水色のワンピースのひらひらの突いた水着を着たみゆき

 

みゆき「・・・似合う?」

 

顔を赤らめながら言うその姿は・・・目が合わせられない。

 

かわいい。かわいいです。かわいいんです。の三段変格活用ってなにをかんがえているのでしょうか。

 

みゆき「・・・」

 

康介「うん。似合う。」

 

悲しくもかわいいと言えなかった。言いたくても言えなかった。

 

みゆき「ありがと!」

 

だ、だめだ。なんて破壊力なんだ。水着おそろしい。

 

突如、雄二の悲鳴が響き渡った。何事かと思い雄二を見てみる。

 

 

 

☆明久SIDE

 

愛子「吉井君、どうカナ?ボクと優子」

 

ヤバい。二人とも反則的に似合ってる。

 

工藤さんのは水色でた短パンのような水着は工藤さんにとても似合ってるし、

 

木下さんはオレンジ色のワンピースの水着でひらひらが目について・・・

 

優子「なによジロジロと観て、いやらしい。」

 

愛子「まあまあ。」

 

しまった。つい。それにしても両手で肩を抱くその仕草が、そして表情が、

 

明久「似合ってるよ。すごく。」

 

かわいい。ものすごくかわいいよ。

 

優子「じょ、冗談でも言ってくれなくてもいいわよ。」

 

明久「そ、そんな、冗談だなんて、」

 

愛子「優子は素直じゃないなあ。」

 

優子「あ、愛子!?」

 

愛子「ボクは向こうに行ってくるから。じゃあね。」

 

優子「ちょ、ちょっと・・・」

 

向こうって、・・・ムッツリーニ?大丈夫だろうか?

 

あ、赤い花が咲いた。やれやれ

 

正面に向き直ると、木下さんの水着が目に入って

 

優子「な、なによ。」

 

明久「いや、なんでも。」

 

なんだろうこの気まずい感じは、横目でチラッと木下さんを見ると目があった。

 

そして、すぐに目を背ける。ヤバい。凄くかわいい。

 

すると、

 

美波「アキ、なに優子をジロジロとみてるのよ!」

 

水着を着替えてきた美波が戻って来た。パラダイスだ。

 

健康的な肢体に目をもっていかれる。

 

優子「美波?さっきは大丈夫?」

 

美波「ええ、大丈夫よ。それより・・・」

 

雄二「ぐああああっ!目が、目がぁっ!!」

 

 

 

 

◎悠斗SIDE

 

どうしてだろう。普段のともかじゃないみたいだ。

 

白くふちが黒いビキニの姿のともか、しなやかな手足に・・・

 

ともか「な、何か言いなさいよ!ど、どうせ似合ってないわよ。」

 

悠斗「いや、似合ってるって、そ、その白い肌が目について」

 

そう言うと蹴りをくらった。

 

ともか「・・・」

 

悠斗「・・・」

 

ひっくり返り、起き上がろうとすると、下から水着を見る形に・・・

 

ともか「その・・・ごめん。」

 

ヤバい。今までで一番かわいいと思った。そのままじっと見ていると

 

ともか「な、何よ。もう」

 

顔を赤らめ、蹴ろうとして思いとどまり、ますます顔を赤くする。

 

フッと思い出してはいけないものを思い出した。皐月壮の風呂場のこと。

 

どうしよう。たぶん今、俺の顔も赤い。

 

 

○康介SIDE

 

大夫慣れてきたと思っていたそんな時

 

雄二「ぐああああっ!目が、目がぁっ!!」

 

突如、雄二の悲鳴が響き渡った。何事かと思い雄二を見てみる。

 

ちょっとおとなしめな白のビキニに水着用のミニスカートを組み合わせた格好の霧島が雄二の目をチョキで刺していた。

 

そして目を潰されのた打ち回る雄二。

 

美波「すごいわ・・・。坂本の目を潰す仕草まで綺麗だなんて・・・。」

 

明久「うん。あの姿を見られるのなら、雄二の目なんて惜しくないね。」

 

優子「だ、代表!?」

 

悠斗「すごいな。」

 

ムッツリーニ「……すばやい。」

 

愛子「もう、代表ッたら、

   坂本君に他の娘の水着を見てほしくないのはわかるケド、目を潰しちゃったら代表の水着も見て貰えないヨ。」

 

翔子「……そうだった。雄二大丈夫?」

 

雄二「心配するぐらいならやめてくれ!」

 

翔子「……わかった。次からはじっくり見て貰った後潰す。」

 

雄二「ちょっと待てぃ!」

 

痛そうに眼をこする雄二。だけど、元気そうだし、ひとまず安心かな。

 

葉月「ふぇ・・・。お姉さんとってもきれいです・・・。」

 

翔子「……そう言われると嬉しい。ありがとう。」

 

葉月「葉月もお姉さんみたいになれますか?」

 

翔子「……大丈夫」

 

葉月「本当ですかっ!やったでっす!バカなお兄ちゃん!待ってて下さいね!」

 

・・・

 

美波「アキぃ、ちょっといいかしら?」

 

優子「吉井君、ちょっと・・・」

 

明久「え?どうしたの二人―――」

 

 ムッツリーニ「ブシャアアァァァーーーー!!!!」

 

 愛子「ムッツリーニ君!?」

 

明久「―――ってムッツリーニ!」

 

 

  瑞希「み、皆さんすみません。おくれちゃって」

 

  さくら「ちょっと背中の紐を結ぶのに時間がかかっちゃって・・・。」

 

  エイミー「お待たセシマシタネ師匠。」

 

 

薄いピンクのビキニにゆったりしたパレオを着た姫路

 

真っ白なビキニを着たさくら

 

青と白の縞々のビキニ水着を着たエイミー

 

明久「は、しま、ブシャアアァァァーーーー!!」

 

バタン。そのまま倒れる明久

 

美波「Worauf fur einem Standard hat Gott jene unterschieden, die haden,

   und jene, die nicht haben!? Was war fur mich ungenugend!

   (神様は何を基準に、持つ人と持たざる人を区別しているの!?ウチに何が足りないっていうのよ!)」

 

優子「あれの8分の1でもあったら。」

 

悠斗「バストレボリューション!!あいって」

 

ともか「ふんっ!!」

 

なんかみゆきに目を合わせずらい。

 

さくら「お、お待たせしました。そ、その似合いますか?」

 

康介「いや、うん。大丈夫。似合ってる。」

 

さくら「よかったあ。あまり種類がなかったので・・・」

 

・・・それは需要がひくいってことじゃ。

 

みゆき「えい!!」

 

さくら「ちょ、ちょっとみゆきちゃん!?」

 

みゆきがさくらの胸を押す、やわらかそう。

 

みゆき「ごめん。(シクシクシク)」

 

さくら「ちょ、ど、どうしたの?」

 

みゆき「何でもないの。」

 

 

 エイミー「師匠!どうデスか?」

 

 ムッツリーニ「……(グッ)」バタ。(ブシャアアァァァーーーー!!)

 

 愛子「なんでこんなにも理不尽なんだよ!」

 

 

雄二「ああ、ようやく視界が・・・はう!ぎゃああぁぁぁ!目があぁぁ!」

 

翔子「……ごめん雄二。ここには雄二に見せられないものがありすぎる。」

 

 

こうして、ある者は救われることのない現実をたたきつけられ、

 

またある者は生きる上で大切なもの(血)を失った。

 

 

瑞希「そういえば木下君が見当たりませんね。」

 

そうか、秀吉がまだ来てなかった。

 

だけど、秀吉はトランクスだとし、これ以上惨事になることはないと思た。

 

秀吉「遅れてすまぬ。着替えはさほど手間取らんかったのじゃが、

   いかんせん校舎からプールまで遠くての。」

 

最後の一人がやって来た。

 

明久「☆●◆▽□♪◎×(ううん、そんなに待ってないよ秀吉。)」

 

康介「落ち着け明久、ここは地球だぞ。」

 

秀吉「ど、どうじゃ・・・?これで少しは男らしく見えるかの・・・?」

 

いや、どうみても女物にしか見えないんんだけど。

 

優子「ひ・で・よ・し?」

 

秀吉「ま、待つのじゃあ、姉上!」

 

優子「何が『男らしくみえるかの?』よ!それ完全に女物じゃない!ふざけるんじゃないわよ!」

 

美波「そ、そうよ木下!アンタ、どこまでウチらの邪魔をしたら気が済むの・・・!」

 

瑞希「木下君は卑怯です・・・!

   トランクスだなんて私たちを油断させておいて、最後に裏切るなんて・・・!」

 

明久「秀吉!やっぱり秀吉は僕らの気持ちを察っしてくれていたんだね!」

 

ムッツリーニ「……永遠の友情と劣情をその水着に誓う。」

 

秀吉「ち、違うのじゃ!ワシは本当に男物を買ったはずなのじゃ!

   きちんと、ワシは店員に『普通のトランクスタイプの水着が欲しい』と言ったのじゃぞ!?」

 

みゆき「その店員さんは勘違いをしたんだろうね。」

 

さくら「そうですね。何も知らずに木下君に『トランクスタイプの水着が欲しい』なんて言われたら。」

 

美波「・・・そうね。ウチでも間違いなくそんな感じの水着を進めるわ。」

 

優子「な、なんか悪かったわね。秀吉。」

 

秀吉「頼むから慰めないで欲しいのじゃ。」

 

床に手をついて唇を噛みしめる秀吉。

 

 

なんとも、哀れだ。

 

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