バカな親友らとテストと召喚獣   作:音羽2600

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第15問:国語

 問 『三十六計逃げるに如かず』という慣用句の意味を答えなさい
   
《解答》
 音羽康介の答え
   形成が不利になったときは、あれこれと策を練るよりも逃げるべきときに
   逃げて身を守るということ。


  教師のコメント
   正解です。


 土屋康太の答え
   逃げたときの言訳

教師のコメント
   ・・・あなたも本当に大丈夫なのでしょうか。
   吉井君と一緒に進級できない可能性が・・・


第17話バカテスト国語:プール3

◆愛子SIDE

 

愛子「ムッツリーニ君、落ち着いた?」

 

エイミー「師匠!大丈夫デスか?」

 

ボクの目の前のエイミーちゃんは行動するたびにおっぱいがゆれる。

 

普段さらしで押さえている分ギャプが

 

ムッツリーニ「ブシャアアァァァ!!!」

 

愛子「だ、大丈夫、エイミーちゃんここはボクにまかせて」

 

エイミー「師匠は私が介抱シマス!」

 

愛子「だ、だめだよ。ボクがするから!」

 

エイミー「私がシマス!」

 

なんでわからないのカナ。エイミーちゃんのそのおっぱいが原因なんだから!

 

ムッツリーニ「ブシャアアァァァ!!!」

 

愛子「ムッツリーニ君!」

 

またエッチな妄想して!!もう!!

 

エイミー「師匠!」

 

ムッツリーニ「ブシャアアァァァ!!!」

 

エイミー「し、師匠!」

 

エイミーちゃんはムッツリーニ君に抱き付いて・・・

 

ムッツリーニ「……感、無量。ブシャアアァァァ!!!」

 

愛子「ちょ、ちょっとなにしてるのさ!」

 

な、何が感無量なのさ!死んじゃうよ。ムッツリーニ君死んじゃうから!

 

 

○康介SIDE

 

明久「ムッツリーニ、大丈夫かな?」

 

康介「大丈夫なんじゃないの。あいつに取ったら今は天国なんだからさ。」

 

悠斗「恐ろしいくらい説得力無いぞ!」

 

康介「ムッツリーニも今ここで死ぬような奴じゃないだろ。

   奴がどうせ死ぬとしたら女風呂のど真ん中か、女部屋のど真ん中ぐらいだろ。」

 

明久「そうだね。」

 

悠斗「それで納得できるのか?」

 

秀吉「しかし、大丈夫かの?随分血だまりが見える・・・」

 

バッシャン!

 

音のした方を見ると

 

さくら「あ、イタタ。滑り落ちゃいました。」

 

康介「大丈夫か?」

 

さくら「ええ。」

 

おぼれなかったみたいだけどなんか不安だ。

 

それか、さくらと姫路が近くまでやってきて

 

瑞希「あの。」

 

明久「ん?なに、姫路さん?」

 

瑞希「明久君たちは水泳は得意ですか?」

 

明久「あ、うん。人並みには……」

 

瑞希「?明久君。どうして目を逸らすんですか?」

 

康介「俺はまあまあかな。悠斗なら結構うまいぞ。」

 

長距離を難無く泳ぐからな。

 

さくら「そうだったんですか?」

 

悠斗「ま、まあ。」

 

ともか「へえ、そうなんだ。」

 

瑞希「実は私、全然泳げないんです。」

 

さくら「瑞希ちゃんもそうなんですか?実は私もなんです。」

 

明久「あ、そうなの?」

 

確かにすごい速さで泳いだりするさくら や姫路の姿は想像できない。

 

美波「ん? 瑞希って水泳苦手なの?」

 

瑞希「はい、恥ずかしいんですけど、水に浮く位しかできなくて・・・」

 

さくら「そ、そうでね。わたしも・・・」

 

みゆき「良かったら教えてあげようか?」

 

優子「そうね。もしもの時困るかもしれないし。」

 

瑞希「でも、いいんですか?」

 

美波「ええ。瑞希にはいつも勉強教えてもらってるしね。こう見えても水泳は得意なんだから。」

 

瑞希・さくら「「(は、はい。)よろしくお願いします。」」

 

そんなやり取りを聞いて、明久は軽くふいた。

 

明久「こうしてみると、美波やAで姫路さんがFみたいだよね。」

 

美波「寄せてあげればBぐらいあるわよっ!!」

 

発すると同時に島田の拳が明久にヒットした。

 

明久「ぐべぁっ!?」

 

バシャァァン!!

 

悠斗「クリティカル?」

 

康介「クリーンだろ。」

 

秀吉「お主ら、早く明久を助けるんじゃ。」

 

さて、

 

康介「仕方ない引き揚げろ。ここには分解してくれる微生物はいないんだから。」

 

秀吉「そう言う問題じゃないと思うじゃが。」

 

 

  翔子「……雄二、ちなみに私はCクラス」

 

  雄二「? 何を言ってるんだおまえは?」

 

  離れた場所では雄二と霧島がそんな話をしていた。

 

 

 

□みゆきSIDE

 

 

美波「……わかったわ。あんたらが泳げない理由。」

 

瑞希「え? なんですか?」

 

さくら「おしえてください!」

 

美波「そんな大きな浮き輪をずっと付けているからいつまでたっても泳げないのよ!

   外しなさい! そしてウチに寄越しなさい!」

 

大きな二つの肉まん、あれが私も・・・

 

優子「そうね。アタシにもちょうだい!」

 

え?そ、それじゃあ

 

みゆき「わ、私も!」

 

さくら「え? ええ!?こ、怖いですよ。い、命の危険を感じたのでここで(ガシッ)」

 

優子「ここで逃げたら一生泳げないわよ。」

 

さくらの肩を逃げないようにガッシリ掴む優子

 

さくら「い、いやです。た、助けてくださ~い。」

 

みゆき「さ、練習しよう さくら?」

 

さくらは肩を落とす。

 

 

 瑞希「み、美波ちゃん落ち着いてくださいっ。目が怖いですよ!?」

 

 美波「瑞希にはわからないのよ!

    水の抵抗が少ないおかげで速く泳げるっていうウチの悲しみが!」

 

深く心につきささった美波の一言。

 

 瑞希「そ、そんな事言われても・・・」

 

  

  康介「俺らは向こうに行ってよう。」

 

  秀吉「そうじゃな。それが良いじゃろう。」

 

  悠斗「じゃ、頑張れよ!」

 

吉井の亡骸を抱えて移動していく康介達

 

  瑞希「あ、待ってください明久君っ!なんだかみなさんがとっても怖いですっ!」

 

  美波「ふふふ・・・瑞希、ソレは無駄な脂肪の塊なのよ?

     だから、いっぱい運動して燃焼させましょうね?」

 

 

燃焼させる→小さくなる

 

みゆき「やろうか?」

 

優子「そうね?」

 

瑞希「あ、あまりいい事ばかりでもないですよ?」

 

さくら「肩が凝って大変ですし・・・」

 

みゆき・美波・優子「「「それでもいいの(よ)(いいわよ)!

                      肩こりぐらい我慢するわ(よ)!」」」

 

 

 

○康介SIDE

 

 

葉月「お兄ちゃん達っ」

 

明久「わぷっ!?」

 

康介「どうしたんだ?葉月ちゃん」

 

明久は葉月ちゃんに乗られてこらえきれず沈んでしまう。

 

明久「な、何!?どうしたの?」

 

葉月「はい!葉月とあそぶですっ!」

 

明久「うん、いいよ。」

 

秀吉「ちょうど暇を持て余して居ったしのう。」

 

悠斗「何して遊ぶんだ?」

 

葉月「じゃあ、『水中鬼』をするですっ。」

 

悠斗「水中鬼?要するに水中でやる鬼ごっこということか?」

 

なるほどこれは楽しそうだ。

 

『いいんじゃないか』と言おうとしたところで葉月ちゃんの説明が入る。

 

葉月「違うですっ。鬼ごっこじゃないんですっ」

 

 

秀吉「どういうことじゃ?」

 

葉月「水中鬼は、鬼になった人がそうでない人を追い掛けるです。

   それで、鬼が他の人を水の中に引きずり込んで、溺れさせたら勝ちですっ」

 

危なかった。間違えても『いいんじゃないか』なんて言えない。

 

悠斗「鬼だ!それは確かに鬼だ!」

 

最近の小学生ではそんな遊びが流行ってるのか。なんと恐ろしい。

 

明久「でも、ダメだよ葉月ちゃん。そんな遊びは危ないよ。」

 

秀吉「そうじゃな。」

 

首を縦に振る秀吉。

 

葉月「あぅ・・・。ダメですか?」

 

ちょっと不満そうに葉月ちゃんが頬を膨らませる。

 

明久「良い葉月ちゃん、『水中鬼』がどれだけ危険か教えてるから。」

 

康介「教えるって?」

 

明久「おーい、霧島さーん!」

 

翔子「……何?」

 

速いなあ。少し離れていたところからすぐにやって来た。

 

明久「雄二と『水中鬼』って遊びをやって見せてほしいんだ。

   ルール―は簡単で、雄二を水中に引きづり込んで、

   溺れさせた後で人工呼吸をしたら霧島さんの勝ち。」

 

翔子「……わかった。行ってくる。」

 

小さく頷くと霧島は航跡も残さず雄二に素早く近づいていく。

 

日本軍の酸素魚雷ってこんな感じなのかな。

 

秀吉「お主、存外鬼畜じゃのう。」

 

悠斗「見てみろ!」

 

 

 雄二「お?何だ?いきなり足が・・・おわぁっ!?だ、誰だ!?

    誰が俺を水中に(ガボガボガボ)」

 

水中に引きずり込まれる雄二

 

 翔子「……雄二、早く溺れて」

 

 雄二「ぶはぁっ!しょ、翔子!?何をトチ狂って・・・!(ガボガボガボ)」

 

 

なるほど、口で背詰めするより説得力がある。

 

尊い犠牲になろうとしている雄二に敬礼!

 

明久「ね? 危ないでしょ?」

 

葉月「はいです・・・。葉月、水中鬼は諦めるです・・・。」

 

秀吉「わかりやすかったのう。」

 

康介「やはり机上の学問と実践はやっぱり違うな。」

 

しかし、

 

悠斗「雄二、浮上!」

 

秀吉「なんと!」

 

雄二「明久に康介!テメェラの差し金だな!?」

 

明久「うわっ!ダメだよ霧島さん!きちんと捕まえておいてくれないと!」

 

康介「誤解だ!俺は無実だ!」

 

悠斗「雄二、急速に接近!」

 

康介「明久、お前が責任取ってやられろ!」

 

明久「嫌だよ!康介だって楽しそうに見ていたじゃないか!」

 

俺はそんな風に見えていたのか。

 

悠斗「雄二、更に接近!」

 

ヤバい。三十六計逃げるに如かず、急ぎ陸に上がろう!水中よりは動きやすいはず!

 

明久「き、霧島さん!きちんと雄二を捕まえておいてよ!」

 

翔子「……ごめん。」

 

雄二「待てやコラァ、テメェら沈めてやるー。」

 

悠斗「マズい。本気だ!」

 

 

【第一回 水中鬼 大会】開催!!

 

 

葉月「わっ、お兄ちゃん達、泳ぐの取っても速いですっ。」

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

明久をフレアにして早々に離脱した俺らはプールサイドで見物していた。

 

康介「始まりましたね。【第一回 水中鬼 大会】」

 

悠斗「そうですね。

   ではこの戦いの推移の予想を木下秀吉さんにお答えして頂きましょう。」

 

秀吉「そうじゃな。案外明久は逃げ切るのではないかの。」

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

結局、雄二は霧島に沈められ沈黙したのち霧島と掛け合い雄二は解放された。

 

ただし、目隠しをされて手足は拘束されている。

 

あれ、一人知らない女子が増えている。

 

 美春「お姉さまっ! どうしてプールに行くのならミハルに声をかけてくれないのですか!?

    美春はこんなにもお姉さまをのことを愛しているのに!」

 

 美波「美春!?アンタどうしてここにいるのよ!

    プールで遊ぶなんて誰にも言わなかったはずなんだけど!」

 

 美春「美春にはお姉さまを害虫から護る為の特別な情報網がありますから!」

 

 

悠斗「あれって誰?」

 

秀吉「おそらくDクラスの清水ではないかの。」

 

康介「えらく島田に好意をよせているように見えるんだが。」

 

秀吉「そのようじゃな。」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

で、今はプールではビーチバレーをやっている。

 

プールサイドのベンチに座って悠斗はプ-ルを眺めながら

 

「おわ、ヤバいなあ。」

 

康介「おい、顔が歪んでるぞ。」

 

明久「ねえ」

 

康介「どうした?」

 

バシッと水面にビーチボールがたたきつけられる。

 

明久「僕の気のせいかもしれないけど。」

 

康介「ああ。」

 

ズバンッ!!勢い良いサーブを打つ音が響く。

 

明久「あの二人、ヤケに険悪な雰囲気で水中バレーをやってない?」

 

康介「そうだな。」

 

 

 瑞希「美波ちゃん!絶対に譲りませんからね!」

 

 美波「上等よ瑞希!スポーツでウチに勝とうなんて思わない事ね!」

 

 

秀吉「何か賭けでもしとるんじゃろうか。」

 

秀吉やみゆき、さくらや生野、木下がプールから上がって俺らの座るベンチにやって来た。

 

滴り落ちる水滴・・・目が合わせられない。

 

明久「賭けか。何を賭けてるんだろう。」

 

優子「映画のチケットらしいわよ。」

 

明久「へえ、映画のチケットねえ。」

 

 

 美波「負けた方が諦めるって約束、忘れてないわよね!」

 

 瑞希「もちろんですっ!美波ちゃんこそ負けても約束を破らないでくださいね!」

 

 美波「そっちこそ!」

 

 

みゆき「すごい戦いね。」

 

そう言うみゆきを横目で見て慌てて視線をプールの方に戻す。

 

みゆき「どうしたの?」

 

康介「いいんや。」

 

直視できない。

 

さくら「すごいですね。二人とも本気です。ところでどっちが優勢なんですか?」

 

悠斗「今のところは・・・っく、あ、くそ!」

 

何を言ってるんだこいつは?甲子園によくいるオヤジか!

 

康介「姫路の方が優勢だな。」

 

そう言ってさくらの方を見て、首をもどした。マズい当たり一面機雷だらけじゃないか!

 

さくら「そうなんですか!美波ちゃんの方が優勢だと思っていました。」

 

みゆき「美波と瑞希の一騎打ちならね。」

 

そう言われて さくら はボールに視線を向け

 

さくら「翔子ちゃん運動神経良いですね。羨ましいです。」

 

優子「ホントにねえ。」

 

みゆき「優子もよさそうだけど?」

 

優子「代表にはかなわないわよ。」

 

悠斗「確かに代表はすごいよな。」

 

優子「そうよね。」

 

明久「そうかな。勉強も出来て、木下さんも凄いと思うけどな。」

 

優子「ふぇ!」

 

悲鳴?みたいな声に全員の視線が木下に向けられる。

 

そしてみるみる赤くなっていく木下

 

明久、お前はホンモノか。

 

・・・あれ?

 

 

 愛子「ムッツリーニ君、ダメだよ。目を開けちゃあ。」

 

 エイミー「師匠!」

 

 ムッツリーンイ「ブシャアアァァァ!!!!!!」

 

 鼻血噴水が高く上がった。

 

 

 

ああ、工藤はムッツリーニにつきっきりか。どうりで

 

秀吉「入れて出してじゃ世話無いのう。」

 

みゆき「血って跡どのくらい残ってるのかな。」

 

さくら「な、何か話がずれてません?」

 

優子「(・・・)」

 

確かに色んな意味でずれてる。

 

康介「気にしたら負けだ。」

 

明久「まあいいんじゃない。本人は喜んでるんだからさ。」

 

良いとは思わないけど。

 

さくら「ところで、清水さんって運動苦手なんでしょうか?」

 

秀吉「そうには思えんがのう。鯉に手を抜いているように見えるのじゃが。」

 

明久「あ、秀吉もやっぱりそう思う?」

 

さっきから島田のパートナーはミスばかりしている。

 

サーブは全部外し、ボールが飛んできたら落とすか場外へと飛ばし、何がしたいんだ?

 

 

  美波「美春。アンタ、絶対手抜いてるでしょ・・・!」

 

  美春「そんなことありませんお姉さま!

     美春はお姉さまの為に全力で(手を抜いていま)す!」

 

  美波「これにはウチの大切な物がかかっているんだから本気でやりなさい!」

 

  美春「はい!美春もお姉さまの為に本気で(手を抜いていま)す!

     あんなのとデートなんて、お姉さまの為になりませんから!」

 

  美波「アンタ、さてはウチを負けさせる為にこっちに来たわね・・・!」

 

  美春「ほらお姉さま!ボールがきましたよ!」

 

  美波「あっ!?もう、早く言いなさいよっ!」

 

 

島田たちが何か言い争っているうちに、姫路が打ったサーブが二人の陣地に静かに落ちた。

 

ともか「はい。これで15点よ。一セット目は代表&姫路チームの勝ち!」

 

審判をしている生野が手を挙げて、最初の勝負の終了を告げる。

 

明久「一セット目?」

 

みゆき「三セットマッチなんじゃない?」

 

明久「それじゃあ、美波達はこれで勝たないと負けるわけだね。」

 

康介「へえ、コートチェンジもするのか。」

 

優子「随分本格的ね。」

 

葉月「お姉ちゃん、ファイトですっ」

 

無邪気に姉の応援をする葉月ちゃん。

 

さくら「なんだか、美波ちゃんから強い殺気を感じるんですが。」

 

 

  おもか「続いて二セット目いくわよ!はい、サーブ権は島田&清水チームね。」

 

そう言って生野の投げたボールを島田に渡し、清水に渡した。

 

  ともか「じゃあ、二セット目っ!」

 

生野の合図とともにサーブを・・・

 

  美春「ああっ!手が滑ってしまいましたぁっ!」

 

後に飛ばした。

 

  ともか「はい、0対1。」

 

 

壁に当たって戻ってきたボールを再び工藤が島田のコートに投げ入れる。

 

悠斗「パートナーがあのザマじゃ、島田の勝利はないな。」

 

その様子を見て、悠斗が勝負の行く末をそう評した。

 

明久「いくら美波が上手でも、一人じゃ勝ち目はないよね。」

 

秀吉「もはや勝負は見えたも同然じゃな」

 

 

  美波「・・・美春。もう一度言うけど、次のサーブからは本気を出しなさい。」

 

  美春「ひ、酷いですお姉さまっ!

     美春はお姉さまの為に一生懸命頑張っているというのに、その頑張りを疑うなんて!」

 

  美波「下手な演技はいらないわ。よく聞きなさい美春。これが最後の警告よ。」

 

  美春「お姉さま信じてくださいっ!美春はお姉さまに嘘なんてつきません!」

 

  美波「いい?ここまで言ってもまだ本気を出さないというなら――」

  

  美春「ですから、美春は本気を出していると何度も」

 

  美波「――ウチは明日から美春のことを、『清水さん』って呼ぶことにするわ。」

 

  美春「・・・」

 

 

さくら「突然固まりましたけど、えっ!?」

 

サーブが垂直に変化した。島田のパートなーの清水さんが。

 

悠斗「サーブが・・・垂直に変化した!?」

 

みゆき「どうやったらビーチボールであんなことができるの!?」

 

優子「流石の代表もアレは取れないわね・・・」

 

 

  美春「お姉さまごめんなさい!美春は嘘をついていました!」

 

  美波「いいのよ美春!これからも友達でいましょうね!」

 

 

ヒシッと抱き合う二人。

 

みゆき「でも、こうなると形成は一気に逆転ね。」

 

優子「格がつがいすぎるわよ。」

 

バッシィィン!!

 

悠斗「おわぁっ。」

 

康介「顔がにやけてるぞ。」

 

秀吉「可哀想じゃが、姫路はお世辞にも巧者とは言えんからのう。」

 

パアンッ!

 

大きな破裂音がプールに響き渡った。

 

さくら「い、今の音って?」

 

康介「すごいな。あの清水とかいうの。」

 

秀吉「確かに、凄い威力じゃ。」

 

みゆき「ボールが破裂したのよ。」

 

明久「え?今の、ボールが割れる音なの?」

 

優子「水面に破片が浮いているわよ。」

 

 

  美春「あ・・・!ごめんなさい。美春、ちょっと力を入れすぎてしまいました。

     代わりを探してくるので、お姉さまたちは休憩してください。」

 

そう告げて清水はプールを出て行く。用具室にでも向かったんだろうう。

 

 




長かったので分割しました。
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