問 次の問いに答えなさい。
次の点は第何象限か答えなさい。
(1)(4,2) (2)(6、-3) (3)(-4、-5)
《解答》
三浦悠斗の答え
『 (1)第1象限 (2)第4象限 (3)第3象限 』
教師のコメント
そのとおり正解です。
吉井明久の答え
『 (1)第11象限 (2)第7象限 (3)第6象限 』
教師のコメント
君の頭はどうなっているのですか。予想の斜め上を言っています。
○康介SIDE
康介「10時間も狭い車内で行くなんて嫌だから」
『あんた、それでちゃんと着くんでしょうね。』
康介「明日の朝には宮崎港に着くさ。」
『まあ、つくならそれでいいけど。遅れるんじゃないわよ。』
康介「それを言うなら母さんだってくればいいだろ。」
『行かないわよ。誰の所為っ(ブツッ)』
はあ。出港前のフェリーを見上げる。さて、行きますか。
案内所で鍵を受け取り部屋に向かう。
窓は無いが・・・洗面所にテレビ、ロッカーまである。
爺ちゃんが金出してくれなかったら雑魚寝だったのにな。
2等寝台でも良かった気がするけど。
晩飯を食べに行くか。
―――――――――――――――――――――――――――――――
☆明久SIDE
気が付くと僕は知らない部屋で寝かされていた。
雄二「明久、起きたか!良かった・・・。電気ショックが効いた様だな・・・。」
心底安心しきった表情でアイロンみたいな道具をしまう雄二。
明久「ところで、ここは合宿所?」
雄二「ああ、そうだ。全く贅沢な学校だよな。
この旅館、潰れるところを文月学園が買い取って合宿所に作り変えたらしいぞ。」
作り変えたってことは召喚獣を呼び出せると見て間違いないだろう。
秀吉「む。明久、無事じゃったか!よかったのう。
・・・お主がうわごとで前世の罪を懺悔し始めた時には、正直もうダメじゃと・・・。」
秀吉が胸をなでおろしていた。
明久「心配してくれたんだね、ありがとう。秀吉もこの部屋で一緒なんだよね。」
秀吉「うむ。ムッツリーニも含めた四人でこの部屋を使うのじゃ。」
見たところ八人くらい寝れそうな部屋だ。
皐月荘より少し大きめの部屋だ。
明久「それはそうと、ムッツリーニはどこに行ったの?覗き?盗撮?」
秀吉「友人に対してそんなセリフがさらりと出てくるのはどうかと思うのじゃが・・・。」
ガチャッ
ムッツリーニ「……ただいま」
噂をすればムッツリーニが部屋に入って来た。
明久「おかえりムッツリーニ。」
ムッツリーニ「……明久、無事で何より。」
明久「あ、心配してくれたんだ。ありがとう。」
ムッツリーニ「……情報も無駄にならずに済んだ。」
雄二「情報?昨日俺と明久が頼んだ例のヤツか。随分早いな。」
ああ、僕の盗撮写真と雄二の盗聴の犯人の事か。
ムッツリーニ「……昨日、犯人が使ったと思われる道具の痕跡を見つけた。」
明久「おおっ。さすがはムッツリーニ。」
ムッツリーニ「……手口や使用機器から、明久と雄二の件は同一人物と断定できる。」
雄二「そうなのか。まあ、そんなことする奴なんて何人もいないだろうし、断定しても間違いなさそうだな。」
というか、僕らの学年に二人(ムッツリーニ&犯人)もいるだけでおかしいから!
明久「それで、犯人は誰だったの?」
ムッツリーニ「……(フルフル)」
明久「あ、やっぱり犯人はまだわからない?」
ムッツリーニ「……すまない。」
明久「いや、そんな。協力してくれるだけども感謝だよ。」
そりゃあそうだよね。昨日の今日で犯人が簡単に見つかるわけないよね。
ムッツリーニ「……『犯人は女子生徒でお尻にやけどの跡がある』ということしかわからなかった。」
明久「君は一体何を調べたの?」
普通、人の名前や顔は知っていてもお尻の火傷の有無なんて知らない。
この男の調査方法が気になるところだ。
ムッツリーニ「……構内に網を張った。」
そう告げながらムッツリーニが取り出したのは小さな機械・・・
ムッツリーニ「……小型録音機。昨日学校中に盗聴器を仕掛けた。」
――ピッ
『――らっしゃい』
明久「随分と音が悪いね。」
雄二「そう言いうな。音質や精度にこだわる余裕はないだろう。」
秀吉「かろうじて女子の声だというのはわかるのじゃが、人物を特定するのはできそうにないのう。」
『……雄二のプロポーズを、もう一つお願い。』
・・・この声どこかで聞いたような。
雄二に聞こうとすると目を大きく見開き取り乱してるように見えた。
雄二「しょ、翔子・・・!アイツ、もう動いてやがったのか・・・」
そうか、霧島さんだ。
秀吉「余程早く手に入れたいのじゃろうて。」
?『毎度、二度目だから安くするよ。』
翔子『……値段はどうでも良いから、早く』
?『流石はお嬢様、太っ腹だね。
それじゃ明日・・・と言いたいところだけど、明日からは強化合宿だから、引き渡しは来週の月曜で。』
翔子『……わかった。我慢する。』
――ピッ
雄二「あ、危ねぇ・・・。強化合宿があって助かった・・・。」
明久「タイムリミットが来週の月曜日まで伸びたね。」
と言っても土日はほとんど行動できないだろうだから実質はあと四日。
ムッツリーニ「……それで、こっちが犯人特定のヒント。」
ムッツリーニがまた機械を操作する。
――ピッ
客1『――相変わらず凄い写真ですね。
こんな写真を撮っているのがバレたら、酷い目に遭うんじゃないですか?』
?『ここだけの話、前に一度母親にバレてね。』
客1『大丈夫だったんですか?』
?『文字通り尻にお灸を据えられたよ。全く、いつの時代の罰なんだか。』
客1『それはまた・・・』
?『おかげで未だに火傷の痕が残ってるよ。乙女に対して酷いと思わないかい?』
――ピッ
その後も続く商談の話、まさかムッツリーニの他に裏営業している店があるなんて。
ムッツリーニ「……わかったのはこれだけ。」
明久「なるほどね。それでお尻にやけどの跡か。」
秀吉「口調は芝居がかっておったが女子なのは間違いないじゃろ。」
雄二「しかし、尻にやけどか・・・。」
明久「スカートを捲ってまわったとしても、わからない可能性があるし、う~ん・・・。」
ムッツリーニ「……赤外線カメラでも火傷痕は映らない。」
明久「そうだ!もうすぐお風呂の時間だし、秀吉に見てきてもらえばいいのか!」
秀吉「明久、なぜワシが女風呂に入ることが前提になっておるのじゃ?」
ふむ、これは妙案だ。
雄二「それは無理だ、明久。」
雄二が何かを放ってよこした。これは・・・強化合宿のしおり?
明久「どうして無理なのさ?」
秀吉「いや、じゃからワシは男じゃと」
雄二「3ページを見てみろ。」
雄二に言われた通り3ページ目を開いてみる。
――――― ~合宿所での入浴について~ ―――――
○男子
A クラス 20:00~20:30 大浴場(男)
BC クラス 20:30~21:00 大浴場(男)
DE クラス 21:00~21:30 大浴場(男)
F クラス 21:30~22:00 大浴場(男)
●女子
A クラス 20:00~20:40 大浴場(女)
BC クラス 20:40~21:20 大浴場(女)
DEFクラス 21:20~22:00 大浴場(女)
◆Fクラス木下秀吉 21:30~22:00 個室風呂④
――――――――――――――――――――――――――
明久「くそっ!コレじゃ秀吉に見てきてもらうことはできない!」
雄二「そういうことだ。」
秀吉「どうしてワシだけが個室風呂のじゃ!?」
そうやって四人でうんうんとうなっている時のことだった。
――ドバン!
美波「全員手を頭の後ろに組んで伏せなさい!」
すごい勢いで僕らの部屋の扉が開け放たれ、女子がぞろぞろと入ってきた。
秀吉「な、なにごとじゃ!?」
美波「木下はこっちへ!そっちのバカ3人は抵抗をやめなさい!」
先頭に立つ美波が、とっさに窓から脱出しようとした僕達の機先を制した。
さすが美波、できる!
秀吉「何故お主らは咄嗟の行動で窓に向かえるのじゃ・・・?」
雄二「仰々しくぞろぞろと、一体何の真似だ?」
小山友香「よくもまぁ、そんなシラが切れるものね。
あなたたちが犯人だってことくらいすぐわかるというのに。」
美波の後ろから出てきて高圧的に言い放ったのはCクラスの代表の小山さんだ。
後ろで並んでいる大勢の女子も腕を組んでうんうんと頷いている。
明久「犯人?犯人ってなんのことさ?」
友香「これのことよ。」
小山さんが僕らの前に何かを突き付けてきた。なんだろう?
ムッツリーニ「……CCDカメラと小型集音マイク。」
友香「女子風呂の脱衣所に設置されていたの。」
ふむふむ。 コレが女子風呂の脱衣所に・・・
明久「え!?それって盗撮じゃないか!一体誰がそんなことを!」
友香「とぼけないで。あなたたち以外に誰がこんなことをするっていうの?」
この台詞を聞いて、秀吉が小山さんの前に歩み出て、
秀吉「違う!ワシらはそんな事をしておらん!覗きや盗撮なんてそんな真似は――」
荒げた声で小山さんに反論してくれる。
明久「そうだよ!僕らはそんな事はしない!」
ムッツリーニ「……!(コクコク)」
秀吉の反論に合わせて前に出た僕とムッツリーニを冷ややかに見る小山さん。
友香「そんな真似は?」
秀吉「・・・否定・・・できん・・・っ!」
明久「ええっ!? 信頼足りなくない!?」
僕とムッツリーニが同じ扱いだという事実に少しだけ涙が出た。
瑞希「まさか、本当に明久君たちがこんなことをしていたなんて・・・。」
殺気立つ女子の中から一人悲しそうな声をあげたのは姫路さんだった。
そうやって言われると信頼を裏切ったみたいで辛い。でも、本当に身に覚えがないんだ!
美波「アキ・・・。信じていたのに、どうしてこんなことを・・・。」
明久「美波、信じていたなら拷問器具は用意してこないよね?」
ちなみに彼女から信頼のかけらも感じられない。
明久「姫路さん、違うんだ!本当に僕らは・・・。」
瑞希「もう怒りました!
よりによってお夕飯を欲張って食べちゃったときに覗きをしようなんて・・・!
い、いつもはもう少しその、スリムなんですからねっ!?」
・・・なんか怒るべきポイントが間違ってません?
美波「う、ウチだっていつもはもう少し胸が大きいんだからね!?」
明久「それはウソ。」
美波「みんな、やっておしまい!」
明久「しまった!つい本音がぁあああ!」
素早い動きで取り囲められ、僕とムッツリーニは石畳の上に座らせられた。
これは大ピンチだ!こんな時は
明久「ゆ、雄二!って」
翔子「……浮気は許さない。」
雄二「翔子待て!落ち着ぎゃぁぁあああっ!」
ダメだ!向こうではすでに刑が執行されている!
美波「さて。真実を認めるまでたっぷりと可愛がってあげるからね?」
美波のS気質が全開だ。これはご機嫌をとっておかないと命か関わる!
ウソは嫌だけど、ここはお世辞でも言ってごまかさないと!
明久「あのね。僕、今まで美波ほどの巨乳が見たことがぎゃぁああああっ!」
美波「まずは一枚目ね。」
褒めたのに! 頑張って褒めたのに重石が僕の膝の上にっ!
瑞希「明久君。まさか、美波ちゃんの胸、見たんですか・・・?」
明久「あははっ。やだなぁ。
優しい姫路さんはそんな重そうな物を僕の上に載せたりなんてふぬおぉぉ!?」
瑞希「質問にはきちんと答えてくださいね?」
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
□みゆきSIDE
エイミー「し、師匠!」
みゆき「ちょ、ちょっとエイミー!?」
駈け出して行ったエイミー、
これはマズい。けど、どうしたらあの二人を・・・停められるのよ!
康介は出ないし。
みゆき「ちょ、ちょっと待ってよ。」
美波「物的証拠があるのよ!」
みゆき「それを吉井たちが仕掛けたって断定できるの?」
美波「じゃあ、他に誰がいるのよ!こんなことする奴」
エイミー「師匠たちハそんナ事シマせん!」
友香「信用できないわね。」
エイミー「そ、そんな・・・」」
瑞希「さあ、行きましょう美波ちゃん。」
みゆき「ちょ、ちょっと待って・・・」
あれじゃあ、罰じゃなくて拷問じゃない!
どうしたらいいか考えていると、部屋からエイミーが叩き出されて
エイミー「ジャパーニーズ、怖いデス。どうシて、・・・あんなことが」
・・・何て返せばいいかわからなかった。
――――――――――――――――――――――――――――――――
○康介SIDE
乗船してすぐに風呂に入り晩飯を食べた。バイキングで食べ過ぎてしまった。
その後、船内に設置されているマッサージチェアを体感し十分過ぎるぐらい設備を堪能していた。