バカな親友らとテストと召喚獣   作:音羽2600

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第13問:物理

 問 以下の問いに答えなさい

 フェーン現象とは何か答えなさい。


《解答》
 音羽康介の答え
  『湿った暖かい風が高い山にぶつかり斜面に沿って上昇し雨を降らせ、
   山の反対側に降りると乾いた風によって周辺の気温が上がる現象のこと。』

  教師のコメント
   正解です。
   また乾いた風によって火災が起きやすく、
   その風によって広範囲に延焼し大火事になるということも覚えておいてください。


 吉井明久の答え
  『フェーンさんが考案した現象のこと。』

  教師のコメント
   フェーンとは人の名前ではありません。
   
   アルプス山中で吹く局地(= 限られた一定の区域・土地のこと)風のことをいいます。、



第13話バカテスト物理:強化合宿4日目

 

○康介SIDE

 

 

『♪みなさまおはようございます。夜行列車の長いご旅行、お疲れ様です。

  まもなく小倉に着きます。鹿児島線、日田彦線はお乗り換えです。

  新幹線にお乗り換えのお客様は階段を上がって新幹線乗換改札口へお越しください・・・』

 

ふわぁああ。・・・眠い。

 

新幹線・・・1時間後か

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

☆明久SIDE

 

 

明久「ふぁあぁぁあ・・・よく眠った。」

 

秀吉「む、明久起きたのかのう。」

 

さっと辺りを見回すと

 

ムッツリーニが空になった輸血ボトルの横で眠っている。

 

雄二は・・・

 

明久「チェストォォオオ!!」

 

雄二「ほわぁぁ――っ!?」

 

秀吉「あ、明久?どうしたんじゃ?」

 

明久「八つ裂きにする!」

 

雄二「なんだまた持病のバカが悪化したのか明久?」

 

明久「バカが持病なわけないじゃないか!」

 

雄二「そうか?」

 

 

秀吉(鉄人ボイス)「静かにしないか!」

 

 

ビクッ

 

 

明久「はあ、なんだ秀吉か。驚かさないでよ。」

 

雄二「まったくだぜ。」

 

 

ムッツリーニ「……(ムクリ)騒がしい。」

 

 

寝ていたムッツリーニが起き上がった。

 

明久「ごめん。」

 

雄二「すまなかったな。」

 

ムッツリーニ「……これ」

 

ムッツリーニが起きて一番に何か差し出して来た・・・写真?

 

ムッツリーニ「……魔法の写真。」

 

秀吉「どれ、一つワシにも見せてはくれんかの?」

 

ムッツリーニ「……(コクリ)」

 

明久「魔法の写真だって?何を言ってるのさ。

   僕らはもう高校生なんだし・・・ってこ、これは!?」

 

秀吉「ほぅ、これはまた・・・。」

 

魔法の写真の正体は昨夜撮影した姫路さんと秀吉の浴衣姿だった。

 

恥ずかしそうに上目使いをした姫路さんと秀吉が浴衣姿でツーショットで色っぽくて、

 

少し胸元が覗いていて・・・

 

明久「ブッシャアアアアア・・・!!」

 

いけない。油断していたから鼻血が・・・

 

秀吉「して、二枚目は何が写っておるのじゃ?」

 

明久「ええっと・・・」

 

今度は不意打ちに備える。

 

よしっ!イケる!

 

二枚目は浴衣姿で雄二に迫る霧島さんとハーフパンツ姿の美波のツーショット、

 

周囲が暗いこともあり破壊力は大だ。備えていなければ大変なことになっていただろ。

 

明久「す、すごいっ!ムッツリーニ!僕は心の底からキミを尊敬している!」

 

秀吉「確かにすごいのう・・・。

   うまく明久と雄二が移らんような角度で撮ってあるし、もはやプロの業じゃな。」

 

まるでグラビア写真を見ているようだ。これは三枚目も期待できそうだ。

 

ペラッ

 

三枚目はセーラ服姿の・・・僕。

 

明久「むっつりーに、こ・れ・は?」

 

ムッツリーニ「……きれいに取れたので印刷してみた。」

 

僕の頭は一気に沸点に達した。

 

秀吉「落ち着くのじゃ!明久!」

 

明久「放して秀吉!このバカの頭をカチ割ってやるんだ!」

 

秀吉「よく取れておるではないか!」

 

くぅ、秀吉にも見られてしまった。

 

一方雄二は写真を眺めて

 

雄二「驚いたぞムッツリーニ、いや、ご苦労だった。」

 

ムッツリーニをねぎらう雄二。

 

あまり女の子に興味を示さない雄二ですらこの反応だから普通の男子が見たら興奮は間違いない。

 

秀吉「これで増援にも期待できるというものじゃな。」

 

・・・

 

明久「・・・これ、他の皆にも見せないとダメかな?」

 

できればこのまま僕の鞄にしまっちゃいたいなぁ~。なんて

 

雄二「明久、気持ちはわからんことは無いが、目的を見失うな。

   対局を見誤る人間に成功は無いぞ。」

 

雄二が妙に厳しい目をして僕に告げた。

 

明久「う・・・。それはそうだけど・・・。」

 

他の皆に見せるのはあまりにも勿体無い。とはいえ、雄二のいう事はもっともだ。

 

僕らの目的はこの写真じゃない。女子風呂を覗くことだ。

 

明久「ごめん、確かに間違えていた。この写真は目的のための手段だし、そんな未練は断ち切るよ。

   後でムッツリーニに1グロス(=1ダースの12倍)ほど焼き増ししてもらうだけで我慢するよ。」

 

ムッツリーニ「……毎度。」

 

雄二「1グロスは多すぎだろ。」

 

秀吉「未練タラタラじゃな。」

 

ほっといてほしい。

 

雄二「よし、それじゃ早速――」

 

雄二がどこからかペンを取り出し、写真の裏に荒々しく何かを書きなぐった。

 

<この写真を全出しに回すこと。女子および教師に見つからないように注意!

 尚、パクったヤツは坂本雄二の名のもとに私刑に執行する。>

 

確かにそうやって脅しておかないと一瞬で盗まれてしまいそうだ。

 

雄二「じゃあ、朝飯の時にでも渡すとするか。」

 

雄二はそう言って写真をポケットにしまう。

 

明久「ところで雄二、僕の写真は抜いておいたよね?」

 

雄二「安心しろ。あんなもの流したら士気ががた落ちだからな。キッチリ抜いておいた。」

 

明久「そっか、それはよかったよ。」

 

あんなものが流れたらメイド服姿の流出を止める意味が無くなっちゃうからね。

 

秀吉「うん?ムッツリーニ。お主、他にも写真をもっておったのか?」

 

秀吉がムッツリーニの手にあるもう一枚の写真に目を留めていた。

 

本当だ。何が写っているんだろう。

 

秀吉「どれどれ、何が移っておるのじゃ?」

 

明久「あ、僕にも見せてよ!」

 

秀吉が受け取った写真を隣からのぞき込む。

 

そこに写っていたのは――セーラー服姿の僕(WITHパンチラ)――

 

ムッツリーニ「……思わず撮ってしまった。」

 

再び僕の頭は一気に沸点に達した。

 

ガシッ

 

明久「放してよ秀吉!コイツの脳髄引きずり出してやるんだ!」

 

秀吉「見ておらん!ワシは何も見ておらんから落ち着くんじゃ!」

 

 雄二「バカはほっといて飯食いに行こうぜ!」

 

 ムッツリーニ「……(コクリ)鉄分補給」。」

 

くっそうぉぉ!!

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

○康介SIDE

 

 

朝飯を手に入れるため駅前のコンビニでパンを買い、新幹線が来るのを待つ。

 

・・・雄二にメールでも打っとくか

 

カチャカチャカチャ

 

『昼過ぎにそっちに着く。』

 

・・・文才ないなあ。ま、簡潔に伝えたいことが伝えられればそれでいいか。

 

送信中・・・、

 

送信完了

 

 

ケータイを閉じて買ったパンをお茶で流し込んだ。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

☆明久SIDE

 

僕と秀吉が遅れて食堂に行くと

 

翔子「雄二、あ~ん。」

 

雄二「・・・」

 

翔子「あ~ん!」

 

雄二「・・・」

 

翔子「雄二、あ~ん!!」

 

雄二「・・・ワカリマシタ。」

 

仲睦まじく『あ~ん』をしている。

 

一方、ムッツリーニは

 

愛子「ねえ、ムッツリーニ君!こっちも食べて!」

 

エイミー「師匠!コッチも!ドウゾ!」

 

ムッツリーニ「……(パク、パク)」

 

愛子「ムッツリーニ君!」

 

エイミー「師匠!」

 

・・・・なにこの敗北感。

 

秀吉「どうしたんじゃ明久?」

 

明久「うんうん、何でもないよ。」

 

作戦が終わったらこの二人を八つ裂きにしないと!

 

さて、

 

明久「秀吉、向こうで食べようか?」

 

秀吉「そうじゃな。」

 

僕らのテーブルはエイミーに霧島さん、工藤さんに塞がれているし

 

久保「やあ、吉井君。どうしたんだい?」

 

久保君が声をかけてきてくれた。

 

明久「久保君!」

 

秀吉「ワシらのテーブルはあの通りでのう。」

 

秀吉が僕らのテーブルを指さす。

 

久保「なるほど、だったら僕のところで食べないかい?」

 

明久「いいの!」

 

久保「ああ、大歓迎だよ。」

 

久保君に案内されついて行くと

 

明久「Fクラスのテーブルより豪華だね。」

 

くそう!こんなところにまで格差が!?

 

秀吉「貴賓があるのう。」

 

悠斗「なんだ明久に秀吉か。おはよう!」

 

明久「おはよう。一緒に食べていいかな?」

 

秀吉「おはようなのじゃ。」

 

悠斗「ああ、いいぞ。」

 

高級なテーブルにプレートを置いて椅子に座る。

 

久保「それで、どうにかなりそうなのかい?」

 

悠斗「なんだかんだで今日が最後だしな。」

 

明久「うん、男子の劣情を煽る写真を全男子に回させるってことらいいけど。」

 

久保「へえ、僕も見てみたいね。」

 

何だか少し安心した。やっぱり久保君も僕らと同じなんだ。

 

・・・

 

明久「あれ?悠斗はみたくないの?」

 

悠斗「えっ?」

 

明久「だって真っ先に飛びついてきそうなのに。」

 

秀吉「確かにそうじゃのう。」

 

久保「そ、それより吉井君、このスープは美味しいよ。」

 

どれどれ、深みのある味だ。

 

明久「うん、美味しいね。秀吉も飲んだら?」

 

秀吉「そうじゃのう。」

 

スープを飲む秀吉、可愛いなあ。額縁に入れて飾りたい。

 

秀吉「確かにおいしいのう。」

 

悠斗「さて、じゃあ。」

 

悠斗は何を慌てているのか急いで残っていたものを食べ終え、

 

僕らにあいさつすると席を立ち上がって逃げるように。

 

なにか急いでいたのだろうか?

 

久保「吉井君、こっちのパンもおいしいよ。」

 

ふむ。モグモグ

 

明久「へえ、パンってもちもちしていておいしいね。」

 

久保「?」

 

明久「ああ、いつもなら賞味期限ぎりぎりのパンを大量に買っているから。」

 

たまにカビちゃってお腹壊したこともあったけ。

 

秀吉「しかし、最近は康介のところで食べておるじゃろう。」

 

久保「あまり音羽君を困らせてはいけないよ。」

 

 

朝食が終わると最終決戦に向け午前も午後も勉強とテストの嵐になった。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

○康介SIDE

 

 

新大阪で新幹線を下りてすぐさま特急に乗り継ぐ。

 

特急に乗ると新幹線で寝過ごさないように起きていたためかすぐに眠りに着いた。

 

到着の3分前に見事に目が覚め、ワープしたかの錯覚にとらわれた。

 

実際、3時間ぐらいかかっているんだろうけど。

 

特急は定刻通り終点:新月に到着。

 

丁度お昼時なのか、朝はあまり食べていなかったからか腹が悲鳴をあげた。

 

空腹で腹がキュウゥと痛みうどんを食べた。

 

時刻は12時20分、向こうは昼休みかな。

 

『三浦悠斗』・・・発信中

 

間違った。まいいか、悠斗でも

 

Prr,Prr、ブツ

 

悠斗『マンゴー買ったか?』

 

開口一言目がそれか!

 

康介「おまえなあ・・・。」

 

悠斗『勝ってないのか?』

 

康介「買ったよ!3個な。」

 

悠斗『よっしゃあぁぁ!』

 

なにがよっしゃあぁぁなんだ。まったく!

 

康介「皐月壮宛てに郵送するように手配したからな。」

 

悠斗『ああ。楽しむぶっ――』

 

 

『?(誰と話しているのよ?) 悠斗(康介)

 ?(ちょっと貸しなさい。) 悠斗(何で?)

 ?(いいから)』

 

生野か?

 

ともか『もしもし?』

 

康介「もしもし、生野か?」

 

ともか『なにわかったこと聞いているのよ!』

 

・・・いやあ、間違っていたら悪いし

 

康介「すまん。」

 

口で言っていることと思っていることが全然違う。

 

ともか『アンタ今どこ?』

 

康介「どこって・・・(うん?合宿所に行くこと言っていたか?)」

 

ともか『だいたい大阪あたりかしら?』

 

康介「みゆきに聞いたのか?」

 

ともか『ええ。』

 

・・・

 

康介「今、新月駅だが。」

 

ともか『もうついてるの!?』

 

おお、珍しく生野が驚いている。

 

康介「ああ、夜行と新幹線を乗り継いだからな。」

 

ともか『へえ、そんなに・・・』

 

康介「そんなに、何だ?」

 

ともか『なんでもないわよ。それじゃあ後はメールで伝えるから。』

 

康介「ああ。」

 

すると、すぐにメールが来た。

 

ええっと、

 

『読み終え次第削除する事』・・・物々しい前文だ。

 

で、本文は

 

『今晩20:00より作戦開始され、

 

 3階をE・Fクラスが、2階をC・Dクラスが、1階をA・Bクラスが制圧後、

 

 女子風呂に続く地下化通路に突入する計画だと思われる。』・・・って推測か。

 

防衛部隊の主な配置について

 

・・・・・・

 

 

なるほど、機密情報満載だな。

 

しかし、敵に手の内が完全に読まれているな雄二。

 

 

『第三者にばらした場合命の保証はない』・・・おお恐っ

 

 

ん?まだ何かある。

 

『追伸:別命あるまで合宿所に入るな!入ったら殺す。』

 

脅迫か。

 

Prr,Prr

 

生野からだ。

 

康介「もしもし?」

 

ともか『読んだ?』

 

康介「ああ。」

 

ともか『一応言っておくけど、坂本や吉井たちにバラしたら殺すからね。』

 

康介「わかってるって。」

 

できれば生野の口から殺すとか殺るとか言われたくない。

 

ともか『後、作戦が開始されたら合宿所の外で待機しておいて。必要になったら呼ぶから!』

 

そう言い終ると生野は一方的に電話を切った。

 

8時まで後8時間、まあ、市内見物でもするか。

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

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