| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |
|【文月新聞】6月○■日(△曜日) | 発行元:文月学園新聞部 | 【広 告】 |
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| 先日、2年DクラスとFクラスの間で試召戦争が行われた。 | 駅 | 人 |
| | 前 | 気 |
| 今回の戦争はDクラスからの宣戦布告で行われた。この戦争は決着はつかず| の | の |
|、引き分けという形で終結を迎えた。引き分けに至った内容、そして、何より| 食 | 月 |
|読者の疑問でもあろう、Dクラスが下位クラスであるFクラスへの宣戦布告を| 堂 | 刊 |
|した理由さえわからなかった。何らかの圧力が加わって、口止めをされている| .. | 誌 |
|のではないかと思われる。我々新聞部は記者魂にかけて今回の件について地道| | |
|な取材を行っていく。(2年E組 矢野 武雄) | 日 | 文 |
| | 替 | 月 |
|―――――――――――――――――――――――――――――――――――| わ | .. |
| | り | |
| ☆▽○ 何があった!? 藤堂カヲル学園長に変化が!? ○▽☆ | 定 | 最 |
| | 食 | 新 |
| いきなりの試験召喚獣システムのメンテナンスということで2日間の休校が| | 号 |
|実施され、休校後、信じられない光景が眼前に広がっていた。 |値下げ| |
| 文月学園学園長、藤堂カヲル先生に劇的な変化が見られた。具体的には、肌| 4 | 明 |
|を小麦色に焼いて、白髪だった髪をベージュに染め、更にサングラスをかけて| 0 | 日 |
|いた。あまりの変わりように記者も学園長と直に話をするまで気が付かなかっ| 0 | 発 |
|た。一体何が学園長を変えさせたのか。学園長に問うたところ、気分の問題だ| 円 | 刊 |
|という。いくつになっても女性は美しくいたいということなのだろう。 | | ! |
| (2年B組 小野 明) | | |
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| 【来たれ若人! 団員募集!! 】 | 『業務内容』 |
|『キミの若い力を学園平和の為に役立ててみないか?』 |自らの強い想いや感情を鈍器真心に|
| ―――――――――――――――――――――――――|乗せて相手に叩きつけるだけの簡単|
| 我々FFF団は、Fクラスの――文月学園全体の秩序 |なお仕事です。 |
| を守るため、若い力を募集しています。 |使用する業務機器の種類も豊富。 |
| |無論、持参もOKです! |
| この学園の平和を保つという崇高な目的へと、共に邁 |初心者の方もご安心下さい。 |
| 進していきませんか。 |やさしい先輩が丁寧に教えます。 |
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第二次Dクラス戦から2日、
Fクラスは回復試験を受け、外敵への備えがようやく成していた。
そんなFクラスはいつもの堕落した雰囲気だ。
明久や秀吉、ムッツリーニといつものようにバカ話をしていてふと気づいた。
康介「雄二が居ないな。」
明久「どうせ霧島さんでしょ。」
秀吉「雄二も墨に置けんの。」
ムッツリーニ「……(コクコク)」
やがて、HRを告げる鐘が鳴る。
鉄人「よし、今日も全員揃って・・・坂本がいないな。全く、アイツは・・・」
帳簿に何か書き込んで、
鉄人「それじゃあ、連絡事項を――
――以上だ。今日もしっかり勉学に励むように。」
おなじみの定例句を言い、HRを終える。
待っていたかのように教室に入って来たFクラスではない男子、
明久「あれ、誰?」
入るなりに声を張って、
B「我々Bクラスは本日9:30からFクラスに試召戦争を申し込む。」
「「「「「なにぃぃいいい!!!!!」」」」」」
鉄人「わかっていると思うが下位クラスに対して
戦争を行っても得られるものは何もないぞ。」
B「わかっています。それでは。」
雄二の居ないこのタイミングでBクラスからの宣戦布告・・・ヤバいってもんじゃない。
どんちゃん騒ぎをするクラスメイト達
「どうするんだ?」
「代表の坂本が居ないのに試召戦争ができるのか!?」
鉄人「代表が不在の場合、
前回の定期試験で総合科目の得点の高いものが代表代理を務める決まりだ。」
となると・・・中間テストでの得点が一番高かったのは・・・
鉄人「姫路、お前が代表代理となる。」
そう言い残して教室から出ていく鉄人。
瑞希「え、わ、私ですか!?」
「そうか!姫路さんが!」
「「「「いよっしゃあああぁああ!!!!」」」」
瑞希「ちょ、ちょっと皆さんま・・・」
「姫路さん、御指示を!」
「「「「御指示を!!!!」」」」
もはや、新興宗教だな・・・。
あたふたする姫路、
みゆき「これってマズくない?」
康介「ああ・・・。」
それにしても、雄二の休みにBクラスの宣戦布告・・・タイミングが合いすぎている。
そう思って立ち上がる。
みゆき「どうしたの?」
康介「ちょっと出てくる。」
明久「ちょっと!」
ふう、振り返って。
康介「電話だ。すぐに戻る。」
そうして教室の外に出る俺。
まず、雄二がどうして休んでいるか知る必要がある。
携帯・・・いや、自宅か・・・。
ええっと、これか。
Prr,Prr
『もしもし?』
知らない人の声・・・
康介「おはようございます。音羽康介と申します。
坂本雄二君は御在宅でしょうか?」
我ながら笑いこけそうだ。あの雄二に君を付けるなんて、
『あなた雄二の友達?』
相手の声はどことなくハリが感じられない。
康介「はい、文月学園二年Fクラスです。雄二君にはいつも世話になっています。」
『そう、私は坂本雪乃、雄二の母親よ。
ごめんなさいね。雄二は今、入院しているのよ。月山の大学病院にね。』
康介「・・・。そう、ですか。
申し訳ありませんが、何がったのか教えていただけないでしょうか?」
『・・・け、今朝、ちょっと、ね。』
踏み込むのはマズかったか・・・。
康介「放課後、面会に行ってもいいでしょうか?」
『うん。行ってあげて・・・。』
康介「ありがとうございます。それでは、失礼します。」
『はい。』
これは・・・考えたくはないがもしそうなら根本に負けるわけにはいけない。
根本の立場からして今のFクラスは攻め落とすのに好都合だ。
かえって、こちらには・・・
守りに徹する他だろう。
守りに徹しながら勝つ方法・・・矛盾しているな。
・・・いったん相手を自分のところに引き込んで、
・・・・・・これなら・・・やれるか?
面白いくらいに頭の中でパズルが出来上がっていく。
他に方法も浮かばんし・・・危険ではあるが・・・。
トントン、背中を軽くたたかれ後ろを振り向くと
ムッツリーニ「……何をしている。」
康介「ムッツリーニか。」
ムッツリーニ「……みんな待っている。」
康介「わかった。」
そう言うとムッツリーニは教室に戻っていく。
康介「・・・ちょっと、待ってくれムッツリーニ。」
ムッツリーニ「……なに?」
振り返るムッツリーニ。
康介「雄二のことだ。」
ムッツリーニ「……。」
早く言えとの催促・・・とみえる。
康介「今朝方、何かあったらしく月山の大学病院に入院しているそうだ。
何があったかまではわからない。」
ムッツリーニの目が一瞬大きく開かれた。
康介「Bクラスが試召戦争を仕掛けてきたのは無関係に思えるか?」
ムッツリーニ「……確証はないがその可能性は高い。タイミングが良すぎる。」
康介「俺もそう思っている。雄二が居なくなれば姫路が代表に着くことになる。
姫路ではFクラスの連中はまとめ切らないからな。」
ムッツリーニ「……そこを狙った。」
康介「このことは皆には伏せていた方が良いだろう。」
ムッツリーニ「……(コクリ)」
ムッツリーニ続いて教室に戻ると、相変わらずのどんちゃん騒ぎ。
姫路はオロオロし、島田は静かにするよう叱っている(という表現が適切か。)
みゆき「お帰り。」
康介「ああ。」
明久「誰と電話していたの?」
康介「間違い電話だった。」
秀吉「そうじゃったのか・・・。」
やはり、誤魔化せないか。
明久「康介、何か案は無いかな。」
康介「まあ・・・。」
エイミー「何か思いツイタノ?」
康介「ああ、一応な。」
遠慮しながら言う。
康介「秀吉、お前がFクラスを率いてくれ。」
頭を下げる。
秀吉「な、なんじゃと!?」
「「「「!?」」」」
康介「大丈夫だ。心配しなくていい。
考えはある。あと、演劇部の備品を貸してもらえないか?」
秀吉「率いる方は別として、何が欲しいんじゃ?」
別にしてもらっては困るんだがな・・・。まあ、まずはこっちか。
康介「具体的には暗幕と鏡、それに投光器が欲しい。」
秀吉「なんじゃと!?」
まあ、そうだな。投光器となると・・・
康介「これはどうしても必要なんだ。」
秀吉「暗幕や鏡は良いが、そもそもきちんと説明してもらえぬかの?」
康介「そうだな。順を追って説明しよう。
まず、最初は守りに徹しようと思う
そうだな・・・前線部隊として一番隊~四番隊まで編成しよう。
隊長を含め各7~9名程度で構成しよう。大体30名程度だな。」
相槌を打つ皆。
康介「一番隊は旧校舎1F、二~四番隊は2F~4Fの各連絡通路の守備にあたらせる。
この間に本隊のメンバーで教室の設営にかかろう。」
みゆき「設営って?」
康介「迷路だ。教室に迷路を作る。」
ムッツリーニ「……何のために?」
明久「大体そんなこと出来るの?」
ごもっともだ。
康介「おそらく皆が考えているような大したものじゃない。
壁と障害物を作るだけだ。
幸い、目の前には倉庫代わりの空き教室だ。
使っていない品を徴用しよう。」
秀吉「そんなもので良いのか?」
康介「ああ、大丈夫だ。
教室の明かりを落とし、相手の視覚を奪い、行動を制限させるためだからな。」
ムッツリーニ「……なるほど。」
康介「更に自由に動けるFクラスはゲリラ戦を仕掛ける。
暗闇から突然現れる召喚獣にBクラスは警戒しなければならない。
目の慣れていない暗闇の中でな。」
秀吉「という事はこちらはあらかじめ目をならしておく必要があるのう。」
言い忘れてた・・・。
康介「ああ、その通りだ。
ここで鏡の登場だ。
自分の姿を敵と勘違いて余計に神経をすり減らせる。
更に秀吉の声帯模倣で相手をさらにかく乱させる。
教室の奥にたどり着いた頃には心を乱し集中力がかけているだろう。」
「「「「「・・・。」」」」」
康介「あとは姫路の姿をBクラスにさらす。
正常な判断を下すことが出来なくなっているBクラスは
恐怖心も加わって早く戦争を終わらせようと突っ込んでくるだろう。
そこに、投光器で光を当てて相手の目を奪う。」
秀吉「なるほど、そのために・・・必要なのじゃな。」
康介「ああ。これなら少ない人数で守れるだろう。」
秀吉「そういうことじゃったらOKじゃ。ワシが責任を持とう。」
明久「大丈夫なの?」
秀吉「まあ、大丈夫じゃろ。」
演劇部のエキスパート・・・木下秀吉。実力が物を言うか。
康介「話を戻す。
教室の設営が終わったら、須川を隊長に8名程度で構成した隊・・・
そうだな零番隊と呼称しよう。
零番隊の隊員は本隊や前戦の一番隊~四番隊から引き抜く。」
エイミー「ちょっトイいデスか?」
康介「ああ、前線から引き抜いて大丈夫か?ということだろ?」
エイミー「ハイ!」
まあ、心配に思うのも無理はない。
だが、これこそ、作戦の成功を左右する分岐点になる。
康介「問題はない。Fクラスは零番隊を反逆者として扱うからな。」
秀吉「どういう意味じゃ?」
みゆき「反逆者って・・・」
康介「Bクラスには雄二が居なく、統制がとれていなかったが、
秀吉が表に出たところで一応足並みがそろったようにみえるだろ。」
秀吉「う、うむ・・・。」
ふっ、肯定してくれたか。結構、結構。
康介「ここで、Fクラスがほころび始めたと誤解させる。
具体的には、前戦の隊長に任命されず、雑務をさせられている須川が
腹を立ててメンバーを集め反逆を企て実行。
それがきっかけでFクラスの本隊で内乱が発生、
事態収拾に手間取り前戦の抜けた分の戦力補充が間に合わず、前戦は後退を始めた。
とBクラスに思わさせる。ムッツリーニ、情報操作をやってくれるか?」
ムッツリーニ「……もちろん。」
康介「そして、零番隊がBクラスを強襲、
まあ、大した戦火は得られんだろうが、情報は確かだと根本は思うだろ。」
康介「こうすることで、Bクラスは主力部隊を送り込んでくるはずだ。
そして、一番隊を後退させ二番隊に回収させる
これが戦術的意味があるとは思われることはないだろう。」
一人も無駄死にはさせたくない。
「「「「「・・・。」」」」」
康介「最終的に、旧校舎3F階段の守備は1・4番隊を回収した2番隊に、
3F連絡通路を守備している3番隊は教室前まで後退させる。
Bクラスには内乱によって失われた予備戦力を確保するため
更に前戦を後退させたと思うだろう。」
みゆき「なるほど。」
康介「その前に、教室内で戦闘するメンバーと
教室外で戦闘するメンバーを分けないといけないな。」
明久「分けるって?」
康介「前戦が突破されればBクラスはFクラスの教室になだれ込んでくる。
Fクラスの状況を誤解した根本は大部隊を送り込んでくるはずだ。
普通なら、明かりが消されたFクラスの突入には躊躇する。
だが、圧倒的な人数で、しかもFクラスは崩壊寸前となれば話は別だ。
悪あがき程度にしか思わないだろうからな。」
秀吉「そうじゃな。」
康介「万が一、廊下に残ったっていたら、教室の外に待機していたメンバーで応対する。
本来はFクラスの教室に侵入した
Bクラス主力部隊の退路を断つと同時に増援に対する備えなんだがな。
向こうも囲まれたとなっては教室に居る姫路を早く倒して終わらせようと考えるだろ。
因みに、教室外で戦闘するメンバーは空き教室で待機だ。」
明久「そうだね。」
康介「先ほど言ってなかったが教室内は保健体育のフィールドを全面展開させる。
ムッツリーニ、頼むぞ。」
ムッツリーニ「……任せろ!」
康介「さて、教室内のBクラスを殲滅したのち、
部隊を再編制しBクラスに進撃、根本を倒す。
以上が作戦の概要だ。細かな事は後からでもいいだろう。」
この時点でのFクラスの戦死者は大方20名前後、Bクラスは30名を超えるだろう。
状況次第では点数補充をする必要もあるかもしれんな・・・。
みゆき「音羽、この作戦・・・すごいわね。」
康介「いや、おそらくいろいろ抜けている部分があるはずだ。
ムッツリーニ、補助を頼む。」
ムッツリーニ「……(コクリ)」
秀吉「相手の心理まで読んだ作戦か。全く考えなんだ。」
明久「雄二より凄いんじゃない?」
康介「いや、俺は先人たちが考えた、行った作戦から取ってきただけだ。」
エイミー「謙遜しなクテモ良いト思いますケド。」
康介「そうかな。
さて、明久、水谷、エイミーは職員室に行って
特に1年の先生を根こそぎ連れて来てくれ。」
明久「いいけど。どうして?」
康介「1年演劇部員を招集させ演劇部からに物資輸送にあてるためだ。」
明久「・・・それって僕らの為に働かせるってことだよね。
大丈夫なの?違反じゃないのかな?」
康介「試召戦争ルールには抵触していない。・・・まあ、グレーゾーンだろうがな。
それに、演劇部の備品を俺らが扱って壊したらマズいだろ。」
秀吉「うむ。確かに。じゃがお主、人使いが荒いの。」
康介「そうだな。戦後補償という形でお礼を考えておくか。
ああ、それからムッツリーニ、Bクラスから物資輸送を行っていることを悟られないようにできるか?」
ムッツリーニ「……任せろ!」
康介「秀吉は一年部員に顔見せるだけして、あとはクラスの収集の方を頼みたい。」
秀吉「じゃが・・・」
康介「時間がないんだ。発言力がある者が率いないとこの戦争は勝てない。」
みゆき「そうね。木下なら適任ね。」
明久「そうだね。」
ムッツリーニ「……適任。」
エイミー「ソウデスネ。」
次々に同意する皆。
康介「満場一致だ。」
秀吉「むう、仕方ないの。」
いやいやそうだが、秀吉ならやってくれる。それだけの度量がある。
康介「よろしく頼む。ムッツリーニ、今回は大変だと思うが頼む。」
ムッツリーニ「……ああ。」
康介「みんなも。」
みゆき「当たり前よ。」
明久「うん。」
エイミー「ハイ!」
ふう、これで、何とかなったか。
上手くいくかどうかはわからないが・・・。
オリジナル編です。
雄二が関わらない試召戦争をやってみたかったので。