バカな親友らとテストと召喚獣   作:音羽2600

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第13問:国語

 問 以下の問いに答えなさい。

  『少年探偵団』や『怪人二十面相』を世に送り出した、日本の小説家の名前を答えなさい。

《解答》
 姫路瑞希の答え
  『江戸川乱歩』
   
  教師のコメント
    正解です。さすがですね、姫路さん。
    江戸川乱歩は、大正から昭和にかけて活躍した、
    推理小説を得意とした小説家で、アメリカの文豪、
    エドガー・アラン・ポーの名にちなんだペンネームです。
    日本推理作家協会初代理事長であることを有名です。



 吉井明久の答え
  『犯人はこの中にいる!』

  教師のコメント
    先生ではありません。




第14話バカテスト国語:第二次Bクラス戦2

 

時刻09:18

 

演劇部からの最後の援助物資が到着した。

 

演劇部から暗幕、鏡は大中小約30枚、投光器2機を借りることが出来た。

 

秀吉「ご苦労じゃった。」

 

「いえ、秀吉先輩の頼みですから。」

 

「何でも協力しますよ!」

 

「ぜひ、勝ってください。」

 

「応援してます!」

 

秀吉「うむ。期待の沿えるように頑張ろう。」

 

「お願いですよ。」

 

あれだけの後輩に信頼されている秀吉を見ると、自分はどうなんだろうと考えさせられる。

 

康介「それで、君たちの協力への返礼なんだが・・・。」

 

「いえ、お礼なんていれませんよ。」

 

「先輩が俺らを頼ってくれたんですから。」

 

「だな。貰う分けに行かないし。」

 

「何せ先輩の頼みなんですから。」

 

「そうよね!」

 

・・・

 

秀吉「何だか照れるの///。」

 

康介「良い後輩をもったな秀吉。」

 

秀吉「うむ。」

 

康介「それじゃあ、ムッツリーニ。例の件も伏せて頼む。」

 

ムッツリーニ「……了解。」

 

「じゃあ、先輩、頑張ってください!」

 

「勝ちを取ってきてください!」

 

「失礼します。」

 

秀吉「ありがとうなのじゃ。」

 

教室を出ていく1年生の演劇部員と付き添うムッツリーニ。

 

それを見送り、秀吉は壇上に立ち、皆を鼓舞する。

 

 

 

  秀吉「よいか!何としてもこの戦争を乗り切るのじゃ!」

 

  「「「「「うおぉおおお!!!!!!」」」」」

 

 

さすが秀吉だ。バラバラだったFクラスは秀吉のおかげで一つにまとまることが出来た。

 

あとは、作戦か・・・。

 

トントンと肩を叩かれた。

 

ムッツリーニ「……平賀は引き受けてくれた。」

 

康介「そうか。ありがとう。」

 

さすが平賀だ。

 

ムッツリーニ「……礼を言われるようなことではない。」

 

ムッツリーニはそう言うと自分の席に戻って行った。

 

これぐらいで礼を言われるには及ばないと。改めて思う、たのもしい男だと。

 

さて、戦争開戦時刻の09:30まであと僅かだ。

 

開戦時刻まで後3分だったが、この3分が異様に長く感じた。

 

 

時計の針が09:30をさす。

 

 

『『『『うぉおおおおおお!!!!!!!』』』』

 

前線部隊の30人が勢いよく教室を飛び出していく。

 

 

さあて、

 

秀吉「それでは、皆は教室の設営に入るぞい。」

 

「「「「おおぉぉぉおおおお!!」」」」

 

そんな俺らを見ていた先生たちの話が聞こえてきた。

 

 

 「彼らは何をする気なのでしょうか。」

 

暗幕に鏡、投光器に視線をやりながら言う。

 

 「さあ、いったい何をするんでしょうね。」

 

 「止めなくてもよろしいのですか?」

 

 遠藤「違反行為をしているわけではないですからね。止める必要はないでしょう。」

 

偶然いた遠藤先生を連れてきたみゆきに感謝だな。

 

こんなところで『ティーチャーストップ』をかけられたのではたまったもんじゃないからな。

 

 

 

 ◇開戦当初の配置図

 

  クラス代表代理 : 姫路瑞希

 

  部隊名   配 置      隊長     隊員 

 

  本 隊  Fクラス教室   木下秀吉   18名 (19)

 

  一番隊  旧校舎1F    横溝浩二    6名   

  二番隊  2F連絡通路   島田美波    6名   

  三番隊  3F連絡通路   福村幸平    8名  

  四番隊  4F連絡通路   近藤吉宗    6名 (30)

 

 

 ・一~四番隊は主に4月のBクラス戦の時の第一~第四攻撃隊とほぼ同じメンバー。

 

 ・本隊は一~四番隊に属していない第一~第四攻撃隊のメンバーと

  支援隊、元本隊のメンバー

 

 

 

康介「そこは、真っ直ぐじゃなくて少し奥に行くにしたがって狭くなるようにした方が良いぞ。」

 

壁の設置をしている川崎と中原に声をかける。

 

川崎「うん?そうなのか?」

 

秀吉「ほほう、段葛(だんかずら)か。お主良く知っておったな。」

 

康介「たまたまテレビでやっていたのを見たんだ。」

 

中原「その段葛(だんかずら)って何なんだ?」

 

康介「神奈川に鶴岡八幡宮という神社があってな。

   段葛はそこに向かう参道に付けられた愛称?かな。

   二の鳥居から鶴岡八幡宮に向かうにつれて、

   道幅が徐々に狭くなるように作られているんだ。

   そうすると遠近法によって、実際の距離より長く

   参道が続いているものだと勘違いしてしまうんだ。」

 

みゆき「なるほどね。」

 

明久「敵もそれで勘違いを起こさせるんだね。」

 

壁に鏡を張り付けていた明久とみゆきが感心そうに言う。

 

康介「ああ、そうだ。だが、これは数々用意した罠の内の一つにすぎない。

   この際、思いつくものはすべて取り込む。」

 

そんな俺に、

 

秀吉「まったく、いやらしい作戦を考えたものじゃな。」

 

いやらしいね。

 

まあそう言われても仕方ないような気がするが、

 

そもそも、相手にそう思わせないといけないような作戦を立てないとダメなんだが・・・。

 

康介「そうか?俺はただ先人たちが考え、行った作戦を参考にしただけだ。

   さて、須川!」

 

 須川「呼んだか?」

 

そろそろだろう。

 

秀吉「そうじゃな、すまんが須川、前線に行って状況を確認して来てもらえんかの?」

 

須川「わかった。」

 

康介「ちょっと待て。」

 

須川「なんだ?」

 

康介「これを持っていけ。」

 

渡したのは紙の切れ端

 

須川「なんだ?これ?」

 

康介「それを零番隊のメンバーに渡すんだ。他の連中に気付かれないようにな。」

 

須川「良いけど?どうするんだ?何も書いてないぞ。」

 

康介「それでいいんだ。目的は相手にお前の姿を見せる事だからな。」

 

須川「?」

 

康介「後々になって、あの時の須川の行動は反乱を企てるための行動だったのか、

   と相手に思ってもらう事が目標なんだ。」

 

須川「なるほど!」

 

秀吉「頼んだぞ。」

 

須川「ああ。任せろ!行ってくるぜ!」

 

元気よく駆け出していく須川。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

△雄二SIDE

 

 

な、なんだ。頭が重い。ここは・・・

 

家の天井でもない。Fクラスの天井でもない。知らない天井が見えた。

 

耳に鳴き声が入って来る。

 

「・・・ゅぅ・・ゅぅz・・ゅぅじ・・ゆうじ。」

 

・・・だれだ。俺の名前を呼ぶのは・・・

 

雄二「しょ、翔子か?」

 

翔子「雄二!」

 

ほわぁっ!?

 

突然、翔子の顔が目の前に現れ、突然体に衝撃が来た。

 

翔子「雄二、雄二、雄二!!!」

 

・・・泣き叫ぶ幼なじみを前におれはただ頭をなでてやることしかできない。

 

雄二「心配かけたな。」

 

翔子「良かった。本当に、良かった。」

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

○康介SIDE

 

 

教室の設営もあらかた完成に近づいて来た。

 

現在時刻10:23

 

第二段階に進むまで後17分か。

 

康介「秀吉。」

 

秀吉「うむ。そうじゃの。」

 

康介「須川。」

 

須川「何んだ。もう時間か?」

 

康介「作戦決行時刻を予定通り10:40の2限目終了チャイムとする旨を前戦に伝えて来てほしい。」

   

須川「しかし、それはすでに伝えたじゃないか?」

 

康介「もう一度Bクラスの連中にお前の姿を見せて欲しいんだ。」

 

秀吉「それに、前線の状況も確認しておきたいのじゃ。」

 

須川「わかった。行って来よう。」

 

そう言って須川は教室を出ていく。

 

さて、教室の設営も少しスピードアップが必要だな。

 

康介「少しスピードを上げるか。」

 

秀吉「そうじゃな。皆の衆、少しテンポアップしていくぞい!」

 

 

「「「おぉぉおお!!」」」

 

 

それから暫くして須川教室に戻って来た。

 

康介「お帰り。」

 

 

 

須川「きちんと見せてきたぜ。」

 

康介「そうか。それで、前線の方はどうだった?」

 

須川「ああ、それなんだが、二番隊は数学から古典に変更されてしまっていた。

   一番隊と四番隊は苦戦はしているもののそこまでの者は無いな。

   戦死者は今のところゼロだ。」

 

さすが、場数だけは踏んでいるだけの事はある。

 

実力では向こうのほうに理があるが、技術面でははあるかに向こうは劣っている。

 

総合評価は五分五分といったところだろう。

 

康介「わかった。済まなかったな。」

 

秀吉「ご苦労じゃった。」

 

須川「なんてことないぜ。それじゃあ、俺はギリギリまで手伝っておくぜ!」

 

秀吉「すまんの。」

 

須川「良いってことよ!」

 

須川が離れたところで、

 

秀吉「島田は古典が壊滅的じゃったな。」

 

康介「まあ、他のメンバーがいるからな。なんとかなるだろ。」

 

秀吉「うむ、こういうのはどうじゃろ。」

 

周りに聞こえないように俺の耳元でささやく。

 

秀吉「(もし、耐え抜いたら明久がご褒美を遣ると言うのはどうじゃ。)」

 

なるほど、

 

康介「うん。それはいいかもしれないな。」

 

さて、そうなると須川はさっき行かせたからな、

 

康介「水谷。」

 

みゆき「なに?」

 

康介「島田に伝えてもらいたいことがあるんだが。」

 

秀吉「耐え抜いたら明久がご褒美を遣ると伝えてもらえんかの?」

 

みゆき「あ、うん。わかったよ。じゃあ、行ってくるね。」

 

みゆきが行ったのと入れ替えにムッツリーニがやって来た。

 

秀吉「どうしたのじゃ?ムッツリーニ。」

 

ムッツリーニ「……これ。」

 

写真が入りそうな茶封筒を渡してきた。

 

康介「なんだ?これ?」

 

ムッツリーニ「……強襲部隊(零番隊)用の増強剤。」

 

増強剤?そんなものがあったら苦労は・・・

 

茶封筒の中身を見て納得した。

 

康介「なるほど。これはいい。」

 

秀吉「最高の増強剤じゃな。」

 

入っていたのは根本と小山の放課後の逢瀬の一場面を切り取った写真だ。

 

おそらく、清涼祭以前の物だろう。が、そんな事は関係ない。

 

須川たちはコレで200パーセントの力を引き出してくれるだろう。

 

ムッツリーニ「……別に褒められるほどのことは無い。」

 

さて、

 

秀吉「須川、ちょっといいかの?」

 

段ボールを運んでいた須川のところに行く。

 

須川「ああ。どうした。」

 

10:40まで後7分、

 

康介「これを持っていけ。」

 

ムッツリーニからもらった増強剤の入った茶封筒を渡す。

 

須川「ああ、何が入っているんだ?」

 

早速開けようとする須川。

 

秀吉「まだ開けるでない。」

 

康介「これは封密命令だ。」

 

秀吉「封密命令は決められた場所と日時に開けねばならぬ決まりがあるのじゃ。」

 

そう言われると須川はあ、そうかといった感じで懐にしまう。

 

須川「それで、これはいつ開ければいいんだ?」

 

康介「Bクラス襲撃前だ。」

 

須川「そうか。わかった。」

 

その後、みゆきが帰って来た。

 

時に10:35、第二段階移行までもう間もなく。

 

ここで戦争に行方が決まる。

 

明久「いよいよだね。」

 

瑞希「みなさん。頑張ってくださいね。」

 

皆を鼓舞する姫路

 

「「「イェース!!!」」」

 

「「「やってやるぜ!」」」

 

効果は抜群のようだ。

 

ふう、そんな光景を見ると余計に肩が硬くなる。

 

みゆき「よっと!」

 

突然肩を叩かれた。振り返るとみゆきが

 

みゆき「少し力抜いたら?もたないわよ。」

 

康介「ああ、そうだな。しかし、ここで戦争の行方が変わるんだ。

   力を抜くといってもだな。そう簡単に・・・」

 

!?、みゆきが俺を覗き込んで、手を顔にあててきた。

 

!?ふと、温かい手だと思った。

 

みゆき「う、ふ、ふ。力抜けた?」

 

康介「あ、ああ。」

 

確かに肩の力は抜けたが、心臓はバクバクだ。

 

唯一の救いは迷路の壁のおかげで皆からは見えなかったことだ。

 

みゆき「大丈夫?」

 

康介「ああ、大丈夫だ。」

 

心なしか、緊張がほぐれた気がする。緊張して失敗するのは避けたいから良かった。

 

いつも余裕な顔をしている雄二の偉大さに改めて思う。

 

だけど、雄二も心の中には不安があるのかもしれない。

 

もしそうなら、それを表に出さない強さには憧れるな。

 

そう思っていると第二段階に移行する合図の(2限目の終了を告げる)鐘が鳴った。

 

 

 

 

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