それでは本編です。
古代は、残った火力をゴルバと半壊しているノイ・ランベアに向けた。
「全艦、撃……「やめてー!」
突如、通信にスターシャが割り込んできた
「イスカンダリウムが欲しいならあげます。これ以上の戦闘はやめてください」
「しかし」
「古代、スターシャの言うことを聞くんだ」
「デスラー」
タランチュラ星雲から帰還したハイゼラード級に乗り、デスラーが来ていた。
「また会うことができて、光栄の至り。スターシャの言うとうりにするんだ」
「しかしだな」
その時、ゴルバから不敵の笑みが聞こえてきた。
「ものわかりのいい女王だ。よし、砲門のガミラス艦を切り離しイスカンダルに降下する」
「はっ」
砲門からノイ・ランベアが切り離された。そしてイスカンダルに降下を始める。
「お姉さま、脱出しましょう」
「私はここに残ります」
「でも」
「さようなら、ユリーシャ。サーシャを頼みます」
「お姉さま──ー」
「アベルト、さようなら」
王宮の脱出ロケットが発進する。そしてスターシャはテーブルのボタンを押した。
それと同時にイスカンダルは爆発しゴルバと共に消えていった。
ハイゼラード級の艦橋でデスラーは呟いた。
「スターシャ…………」
「古代君、イスカンダルからの脱出ロケットを確認したわよ」
「そうか、救命艇を発進させろ」
ロケットに救命艇が向かっていき、帰還する。古代たちは格納庫に急いだ。
救命艇の扉が開き、ユリーシャが少女を連れて出てくる。
「ユリーシャ、スターシャさんは?」
ユリーシャは黙ってうつむいた。
「そうか、その子は?」
「この子は、スターシャ姉さまと守さんの子供よ」
「そうか、兄さんの」
「こだぁいー!」
ユリーシャは感情が溢れだし古代に抱きついた。
「ユリーシャ」
古代は優しく頭を撫でた。そして、雪に頼んでベッドにつれていった。ユリーシャは泣き疲れて寝てしまった。
一方、サーシャは雪につれられヤマト艦内を見学していた。
「これより、ヤマトは地球に帰還する。両舷全速、ヤマト発進」
ヤマトは地球に向かって発進していった。
一方ガミラスでは、兄妹星のイスカンダルがなくなったことにより、気候が変動し寿命がさらに縮まっていた。
「ディッツ君なるベく早くしてくれたまえ」
後日
ユリーシャは、古代と雪の家に潜り込んでいた。また、雪になついているサーシャも雪の家にいた。これは、また、暗殺されないようにする政府の判断でもある。
「ユリーシャ、いつまで家にいるつもりなんだ」
「いいじゃない。いても」
「しかし」
「わたしのこと、嫌いなの? どっちなの?」
「いや、そういうことじゃなくてだな」
古代家の平和はまだ始まらない。
暗黒星団帝国
「何、メルダースがやられただと」
「はい、太陽系の地球とマゼラン銀河のガミラスにです」
「では、戦争の資源が手に入らないのか?」
「しかし、地球は資源も豊富でいい星です。このうえは、全艦隊を派遣し地球を占領すべきかと」
「そうだな、全艦隊を各戦線から撤退させ、地球進行の準備を整えるのだ。あと最新の重核子爆弾を準備しろ」
「はっ、承知しました」
また新たな戦いが始まろうとしていた。……
駄文でしたがいままでご愛読ありがとうございました。また、次回作でお会いしましょう。できれば感想もよろしくお願いいたします。