宇宙戦艦ヤマト新たなる旅立ち(妄想)   作:国連宇宙軍

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それでは本編です。


第四話

 三ヶ月前・・・・・

 

太陽系から五十万光年先の二重銀河

 

 暗黒銀河と白色銀河のうち、白色銀河内第四惑星デザリウム。デザリウムに住まう生命体は頭以外はサイボーグであった。しかしデザリウム人は、すぐに故障するこの体ではなく未知の謎がたくさんつまっている人間の体を求めていた。

 そのため、色々な銀河に勢力を伸ばし各地で戦争を起こしていたのだ。その彼らの魔の手は着実に身近に迫っている

 

 

「グレートエンペラー様。各地で戦争に使用する資源が足らなくなってきています。このままでは半年もたたずに戦争できなくなってしまいます」

 

部下の進言に顔をしかめるのはデザリウム聖総統その人だ。

 

「なに!すぐに資源を採掘できる惑星を探すのだ」

 

「もう検討はついています。白色銀河から、六十六万八千光年先のマゼラン銀河内にあるイスカンダルという星のイスカンダリウムが資源として役に立ちます」

 

「イスカンダル、名前は聞いたことがある。かつて宇宙を支配していた大国家だ。直ぐに艦隊を派遣だ。事態は切迫している」

 

「はっ」

 

 ピューンという音と共に通信が終了した。

 

「デーダーの艦隊だけでは力不足であろう。メルダース司令の艦隊を護衛として同行させろ。長期計画となる」

 

「了解いたしました。」

 

 

 

 暗黒星団帝国第二征服艦隊

 

漆黒に包まれた艦艇…デザリウムの主力艦隊はすぐに発進準備を整える。

 

「これよりマゼラン銀河に向かう」

 

そこに逆円錐形の塊が合流する。メルダース率いる艦隊は満を持してデザリウムから旅立っていった。その姿はまさに不気味そのものだ。

 

 

 また時を同じくして、移動型補給基地がワープして向かっていった。

 

 

 

 

現在

 

 太陽系アステロイドベルト周辺宙域・ヤマト

 

艦内は緊張に包まれている。まもなく訓練が開始されるのだ。

 

「レーダーに感。前方、二十万宇宙キロに敵影確認。」

 

「全艦第一種戦闘配備! 各員持ち場に付け。非戦闘員は居住区域に待避!」

 

警報が鳴り響き、艦内は一気に慌ただしくなる。

 

「主砲発射用意! 射程に入ると同時に斉射せよ」

 

「主砲にエネルギー接続」

 

訓練プロセスは順調に進み、各砲門が近くの岩塊へと向けられる

 

「全砲搭発射準備完了」

 

「敵艦射程に入りました!」

 

「撃ちー方、始め!!」

 

 九門ある砲搭のすべてから青い筋が発射された。その筋は的確に敵艦の中心を射貫く。

 

「敵艦ビーコン、反応消失」

 

 

「上出来だ。清水」

 

「ありがとうございます」

 

清水は一息つく。一方古代は既に次の命令を下していた。

 

「続いて、艦載機発艦!」

 

 

 ヤマト下部艦載機発進口からコスモタイガーが発進する。

 

「全機。これより訓練を行う。私に続け!」

 

「了解」

 

 アステロイドベルトの中を三十機の筋が隊列をなして飛んでいく。その中には、訓練学校で噂になってた坂本茂の姿があった。

 

「坂本、こんな岩にぶつかるなよ」

 

「僕をなめないでください!こんなのぜんぜんへっちゃらです」 

 

軽口を叩く彼だが、その操縦技術は天才の域にある。

 

「次に射撃訓練を行う。私が指定した岩を壊すんだ!」

 

 近くにある岩を山本は指定していった。次の瞬間には指定した岩が爆発する。だが、坂本だけは指定されている岩ではなく、その両端の岩を正確に撃ち抜いていた。

 

「坂本、破壊するのは私が指定したものだけだ。余計なことをするな!」 

 

「へいへい、わかってますよ」

 

 坂本は次々に岩を破壊して進んでいく。

 

 

 第一艦橋内

 

「清水、次の課題だ。コスモタイガー隊と連携して敵を叩け!」

 

「了解しました」

 

清水が通信機のスイッチを入れ、航空隊に伝令を出す。

 

「コスモタイガー隊全機に通信。航空隊は敵艦を引き付けながらヤマト後方に移動せよ」

 

「了解」

 

清水の指示を受けた航空隊は指定された航路を飛行し、ヤマトを通りすぎる。それを確認した清水は窓の外を見つめる。

 

「敵艦、射程圏内に入った!」

 

雪の声が静寂に包まれた空気を一変させた。

 

「主砲自動追尾開始」

 

「目標ロックした!」

 

「主砲一番、二番撃て!」

 

「続いて艦首魚雷、水平射」

 

艦首から放たれた6本の魚雷は正確に目標へと飛行する。その直後、黒い宇宙に六つの爆発の花がさいた。

 

「全ビーコン消失確認」

 

「これにて射撃訓練の全工程を終了する。皆お疲れ様」

 

古代が笑みをこぼす。島は清水の肩に手を置き、労いの言葉を掛けた。

 

「清水ナイスだ!」

 

「ありがとうございます」

 

訓練は無事に終了した。わずか数日の工程とはいえ、新兵の練度は確実に上がっている。 

 

「これよりヤマトは地球に帰還す……「ちょっと待ってください」

 

声を荒らげたのは相原だ。彼はヘッドホンで何かを聞き取っている。

 

「どうした、相原?」

 

「アルデバランからの超長距離緊急通信です。繋ぎます」

 

「こちら……アルデ…………敵艦隊の奇襲………………救援頼む‼」

 

「電波状態が悪くこれが限界ですが、敵艦隊に奇襲を受けている模様です。」

 

第二艦隊の話は古代も聞いている。しかし、敵の奇襲を受けるような場所ではなかったはずだ。

 

「敵の奇襲? 第二艦隊は長期航海に出ていたはず

だぞ。場所は?」

 

「ここから二十万光年先のマゼラン銀河外縁部です」

 

「分かった、これよりヤマトは第二艦隊救援に向かう。エンジン始動。相原、司令部に通信を頼む」

 

「承知しました」

 

 ヤマトは第二艦隊救援のために動き出した。

 

 

 

 

 

地球・地球防衛軍司令部

 

「長官、緊急事態です。アルデバランから救助要請を確認しました。」

 

司令部内は一気に緊張に包まれる。

 

「何?第二艦隊から救助要請だと?」

 

「はい、確かに通信を傍受しました。通信を聞いたヤマトが救援に向かうと報告がありました。」

 

 

「敵の情報については、何か入ってきているかね?」

 

「敵の所属、数については何一つ情報は入ってきていません。しかし、アルデバランの通信を聞く限り奇襲された模様です。」 

 

「そうか、状況がわかり次第続報をいれてくれ」

 

その時、芹沢がこっそりと耳打ちする。

 

「長官、ガミラスの月面大使館から連絡が入りました。ガミラスのディッツ提督の艦隊が支援に向かうそうです。」

 

「ふむ。太陽系外縁パトロール艦隊ならびに、第十一番惑星守備隊の艦艇三隻を向かわせる。それとヤマトに通信。〔ヤマトハ太陽系外縁パトロール艦隊ナラビニ第十一番惑星カラ派遣サレル三隻ト合流シ現場二急行セヨ。〕だ」

 

 

 

ヤマト・第一艦橋

 

「司令部より返信〔ヤマトハ太陽系外縁パトロール艦隊ナラビニ第十一番惑星カラ派遣サレル三隻と合流シ現場二急行セヨ〕です。合流地点座標が転送されてきました。」

 

「ヤマトはこれよりワープで合流地点に向かう。全艦ワープ準備。」

 

「ワープ準備完了。ワープ。」

 

ヤマトは真っ暗闇に消えていった。

 

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