それでは本編です。
「暗黒星団帝国・第二征服艦隊
「あんな雑魚どもを倒すのに、いつまで掛かっているんだ。さっさと突撃して叩きのめせ」
「はっ」
地球・第二艦隊
「敵艦突撃してきます」
「味方の被害は?」
「ドレッドノート級〔薩摩〕〔蝦夷〕は損傷軽微ですが、〔ロイヤルオーク〕〔ピッツバーグ〕〔榛名〕は被害甚大です。これ以上の戦闘は無理かと」
「敵艦更に突撃してきます。距離六十五宇宙キロ」
「くっ、ここまでか」
その時、突撃してきていた戦艦が爆発し、宇宙に華を咲かせた。
「これは、味方識別信号グリーン、ガミラスの援軍です!」
「ガミラス、間に合ったか」
「こちら、ガミラスのディッツだ。ここは引き受ける。貴艦らは戦闘宙域から離れてくれ」
「了解した。全艦、現宙域より離脱!」
「了解」
「よし、これより敵艦隊を殲滅する。一隻も残すなよ」
ガミラスが到着したことにより、一気に形勢が逆転した。
「デーダー司令、敵の援軍です。数は……えっ、百三十五隻? 我々の四倍以上です!」
「何? 仕方ない、我々の本当の任務はイスカンダリウムの採掘だ。全艦離脱する。反転百八十度、全艦ワープ」
「はっ」
「敵艦ワープしていきます」
「逃げられたか。全艦、戦闘体制解除」
「後方にワープアウト確認! ヤマトです」
「通信を繋げ!」
ピコンという音と共に古代が現れる。
「ディッツ提督お久しぶりです」
「うむ、貴殿らも元気そうでなによりだ」
「それで敵の勢力は?」
「我々も見たこともない勢力の艦隊だ。ガミラスのデータベースにも残っていない」
「そうですか。支援いただきありがとうございます。ここからは我々が引き受けますので元の任務に戻って下さい」
「了解した。ではこのまま調査任務に着く。全艦発進」
「ご武運を」
「ありがとう」
ガミラスの艦隊は、惑星調査任務に旅立っていった。
ヤマト・第一艦橋
十数分後、ヤマトが到着した。戦場には敵味方の残骸が漂っており、戦闘の激しさを物語っている
「相原、アルデバランの谷艦長に通信を」
「了解です」
「谷艦長、そちらの被害は?」
「ドレッドノート級、護衛艦共に一隻が撃沈。ドレッドノート級、護衛艦共に一隻戦闘不能。ドレッドノート級二隻が大破。残り二隻は損傷軽微。大分やられてしまった。申し訳ない」
「気にしないで下さい。奇襲を受けたのですから。生存者救助に向かう。救命艇を出してくれ」
「谷艦長、大破した三隻はこちらで曳航します」
「感謝する」
その後、救助作業により百五十名ほどが救助された。
「谷艦長、ヤマトは付近の敵艦捜索に当たります。貴艦らは地球に帰還してください」
「了解した。こちらからも損傷軽微なドレッドノート級二隻を派遣する。くれぐれも気を付けてくれ」
第二艦隊は曳航され、地球に帰還していった。
地球防衛軍司令部
「ヤマトより超長距離通信。「第二艦隊ハ太陽系外縁パトロール艦隊ナラビニ第十一番惑星ノ三隻二曳航サレ帰還スル。ヤマトハ付近ノ敵艦ノ捜索任務二ツク〕です」
「至急、新海底ドックを開けろ」
「海底ドックの艦艇は直ちに移動してください」
「海底ドック受け入れ準備完了」
ガミラス本星
「ディッツ提督より入電。〔地球の第二艦隊救援に成功。これより調査任務に移行する。〕です」
「そうか」
「総統のお耳に入れておきたいことがございます。地球艦隊を襲った敵艦隊ですがガミラスのデータベースにもない勢力です。マゼラン銀河にいるということは、侵略するための偵察かもしれません」
「了解した。引き続き調査をしろ!」
「承知いたしました」
「総統!」
「どうした?」
「イスカンダルに何者かの艦隊が降下しつつあるそうです。先ほどの艦隊と同一かと思われます」
「何? 今はタランチュラ星雲宙域全土の反乱で、その対処のためにほぼすべての艦が出払っているんだぞ。どうするんだ」
「とりあえず、補給のため帰還していた、バーガー大佐の空母艦隊と残っている艦艇三十隻を出撃させます」
「スターシャにけがをさせるな! 急げ!古代なら必ず来てくれるはずだ」
「はっ」
イスカンダル
「お姉さま、空から何かが下りてきます」
「本当ね」
「通信がきました」
「私は、暗黒星団帝国の第二征服艦隊、デーダー司令である。星間戦争の資源を採掘するためにイスカンダルに来た。直ちに資源を明け渡せ! 抵抗すれば街ごと消し飛ばす」
「資源とは何ですか」
「とぼけるな! イスカンダリウムのことだ。この惑星に埋まっているはずだ」
「イスカンダリウムを渡すことはできません。ましてや、戦争に使うなんて絶対に許せません」
「なら、死ね」
「全艦降下し、街ごと吹き飛ばせ」
「巡洋艦、爆発」
「何? どうしたのだ」
「艦載機による攻撃と思われます」
「こしゃくな、全機叩きのめすんだ」
「敵艦を捕捉!数六十五」
「そんな数で我々に対抗できると思っているのか? 全艦戦闘配置、採掘艦隊には一隻も近づけるな!」
「了解しました。全艦、攻撃開始」
「バーガー大佐、敵艦発砲してきました。敵艦隊の数三百三十八隻、他にもイスカンダル上空に五十隻確認!」
「上も無茶を言いなさる。こんな少ない艦隊であいつらをどうにかできるわけないのによ。はぁ、航空機隊はうまくやっているか?」
「はい、敵艦の数すこしづつですが減ってきています」
「わかった。俺らも仕掛けるぞ。クリピテラ級は左舷から、デストリア級は右舷から回り込め!」
「了解」
「全艦、主砲発射!」
「敵艦四隻撃沈、二隻大破させました」
「デストリア級四隻大破! クリピテラ級三隻撃沈されました」
「王宮に傷を付けたら総統に殺されるぞ。全艦気合いを入れて挑むんだ」
第二征服艦隊
「おい、万が一のこともある。メルダース司令に連絡して来てもらうんだ」
「了解しました」
イスカンダル上空で艦と航空機が入り乱れ、所々爆発の華が咲いていた。