戦姫絶唱シンフォギア~魂を纏う者~   作:難波01

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恋バナは蜜の味1

それは起きるべくして起きたかもしれない。

 

「えへへ~」

 

立花響は隠し事が基本できないタイプで、かつ深く考えずに言葉を発するのだから問題

が絶えない。

 

その辺はいつも一緒に居る未来が、どれだけ立花響と言う少女の扱いにこなれているか思い知らされる。

 

「響、アンタ最近嬉しそうね?」

 

学校で、ある一件以降いつも以上ににやけている時間が多くなった響に板場が尋ねると女子高生には堪らないネタが飛んできた。

 

「えへへへ♪この前和真君と・・・・はっ!?」

 

そこで止まる響の発言。どうやら現実に戻ってきたらしい。

 

しかし、悲しきかな。

 

板場たち三人娘は、響がとてもご機嫌な理由に心当たりがあってその場面に一度遭遇までしている。

 

「ビッキー、この前はやっぱりデートしてたんだ!」

 

安藤が声高になった。

 

その瞬間、雑談に興じていたクラスメイト達が「っ!?」と響に注目した。

 

「諦めて全て話してしまうことをお勧めします」

 

寺島が響の目の前まで来ると取り調べでもしているみたいに圧力をかけてきた。

 

「な、何でもないよ?うん、私と和真君は未だそういう関係じゃないし」

 

「・・・・皆、ビッキーが彼氏作ったわよぉ!!」

 

未だ、と言う単語のチョイスは不味かった。

 

板場が羨ましいやら妬ましいやら祝福してあげたいやら複雑な心境になってしまう中、はっきりしない響を追い詰めるために声音を高くして言う。

 

 

「何!?」

 

「者共であえい!」

 

「情報を聞き出すのよ!」

 

「てか彼氏の写真とかないの!?」

 

 

クラスメイトが一斉に響へ殺到した。

 

ここは武家屋敷だろうか?動きが可笑しいクラスメイトが居る。

 

「み、未来ぅ~!」

 

響は未来に助けを求めると今日は敵側らしい未来の一言で、この場は終結する。

 

「多分、和真さんなら直に会えると思うよ。ね?響」

 

あ、これは駄目な奴だ。と響が悟るのに時間は掛らない。

 

未来はご機嫌斜めだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで、和真君。敵の目的は何だと思う?」

 

弦十郎と和真は“敵の最終目的”について考察を言いあっている最中だった。

 

「ここまでライフラインに関わる施設を襲ってないんだよな・・・出来たはずだし、四天王が動けば阻止も難しい・・・ん~わかんないなぁ!」

 

ガシガシと後頭部を掻きながら唸る和真。

 

「む、現状では情報が少なさ過ぎるんのも問題か。残りのライブメタルについては目下捜索している。今までの傾向からしてイレギュラーの強化パーツになっている可能性が高いだろう?」

 

そう言って確認をする弦十郎。

 

「はい。それで・・・・・失礼」

 

さっきから無視していたが未だに揺れるスマートフォン。本部用の通信機とは別に緒川が買ってくれた物だ。

 

おかげで使い分けが出来て楽ではあるが・・・。

 

現状、スマートフォンに登録されているのは緒川、弦十郎、藤尭と司令部男集と奏者達+未来である。

 

着信の相手は、立花響。

 

『嫌な予感しかしねぇな』

 

とはモデルFの談。

 

いや、まぁ実際嫌な予感が突き刺さるレベルでする。

 

ほら、宇宙で機動兵器乗り回す人たちが「見えた!」とか「そのくらいっ!」とか言い

ながら背中にも目がついているのでは?と思う挙動するアレだ。

 

「もしも~し、現在電話は『和真君遊ばないでって、あ!』ん?」

 

何とかやり過ごそうとした和真を一蹴する響。

 

流石に面倒を回避しようとする和真の性格を分かってきただけはある。しかし、電話の先の響はスマートフォンを取り上げられたのか電話先から複数人の声が聞こえる。

 

『もしもし、未来です。和真さん、十八時くらいって何か用ありますか?』

 

「未来?アレ、これ響の番号じゃ・・・」

 

『何時ものアレです。もう分かりますよね?』

 

「未来さん、響が墓穴を掘ったのは分かったから圧を強くしないでね?」

 

視線を弦十郎に向けると「何時でも動ける範囲ならよし!」とスケッチブックに書いて向けている。

 

それ、どこから出したんだよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そろそろ本格的にS.O.N.G.のロックマンが、シンフォギアが邪魔だ。

 

神殿玉座で、モデルXにソックリな格好をした響達と同じくらいの少女が考えている。

 

四天王に指示を出しても、アルカノイズは使わない。いや、使いそうな奴は居るが基本的に自分で片付けたがるのが四天王の悪い所、復元の際に弄っておけば良かったと悔いても仕方ない。

 

「奴らに・・・やらせるか」

 

その点、フォルスロイドは撃破されればライブメタルは奪取される危険性があるが、()()が扱える物など恐れるに足らぬ。

 

雇い主も成果を求めている・・・私自らも出る必要があるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

武藤和真は好奇の視線に晒されていた。

 

 

「誰だろう、あの人?」

 

「誰か待ってるのかな?」

 

「もしかしてうちの学校に彼女がいて、待ち合わせしてるとか?」

 

「それすっごい気になる!」

 

 

彼がいるのは私立リディアン音楽院の校門横である。

 

放課後ともなれば、下校する女学生達が横を通るたびにヒソヒソと話しながら通過していく。

 

『おい、居心地悪くねぇか?』

 

無言を貫き通し、空を仰いでいる和真にモデルFが尋ねる。

 

流石、ファーブニルがモデルなだけあってこと戦闘以外では気遣いの出来るいい兄貴分のような性格だ。

 

(・・・・今すぐにでも逃げたい!)

 

『でも、逃げれば地平線の彼方まで彼女達追ってくるわよ?』

 

内心呟くとモデルLがそんなことを呟いた。

 

(いや、相手は女子高生だからな?そんな行動力ないだろ)

 

『分からないよ、テレビでも放映していたじゃないか。恋する乙女はなんとやらって!』

 

『モデルX、それはテレビだからな』

 

うん、この親あってあの子あり。

 

モデルXも最近では和真の遭遇する苦労(主に奏者関係)を楽しんでいる節がある。

 

モデルLの茶目っ気はここから来ているのかもしれない。

 

呆れたようにツッコミを入れるモデルZ。

 

「武藤、何してんだ?」

 

落ち着かない様子で空を眺めている和真に学校帰りだろうクリスが声をかけた。

 

地獄に仏とはこのことか。

 

「お、クリス。今帰りか?」

 

「放課後だし当たり前だろ。アタシは部活やってねぇからな、お前は何してんだよ?」

 

「未来に呼び出されてな。大方響が墓穴掘ったので弁解できる人間が欲しいとかそういうことだと思うんだが」

 

ぼりぼりと後頭部を掻きながら和真が答えるとクリスは納得したように頷いた。

 

「オメーのことになると未来は機嫌悪くなるからな。」

 

話している様子を見た周りの女学生は何を勘違いしたのか、周りから黄色い声が上がった。

 

 

「嘘! まさかの雪音先輩!?」

 

「雪音先輩、彼氏いたんだ・・・」

 

「ショック・・・」

 

「あんな地味なのがタイプなんだ」

 

 

 

無慈悲な言葉の暴力が和真を襲う。

 

『地味』の一言に若干傷つく。

 

無論その声はクリスにも届いていた。

 

クリスはその性格も相まって、後輩達から人気がある。ちなみにバレンタインではチョコを貰う側の人間であった。

 

『やっぱりアンタ、一端ここを離れなさい。』

 

今回ばかりはモデルLの意見に賛成である。

 

これ以上、女学生たちに話題を提供する必要は無いだろう。

 

そんな周りの声を聞いたクリスの口角が上がる。

 

そして放たれる一言。

 

「『彼女』のあたしを置いてくなんてひでぇじゃねぇか」

 

「えっ!?」

 

その一言で周りが静まり返る。

 

「まさかあたしじゃなくて別の奴のとこに行くつもりか?」

 

さらに次の一言で辺りは騒然となる。

 

前言撤回。忘れていた、クリスは、いじめっこにもなれると薄々感じていたことを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

足早に校門に向かう響とそれを追う四人と言う構図が暫く続いていた。

 

「ちょっ、ビッキー早い!」

 

板場が息を切らしながら言う。

 

「仕方ないよ、嗾けたのは私達だし」

 

対して安藤は平然としている。安藤、寺島、板場の三人の中ではインドアな板場が一番体力がないのかも知れない。

 

「それにしても立花さん、嬉しいのですね」

 

響の様子から本当に好意を持っているのだなと実感する寺島。

 

「あれ?和真さんとクリス・・・?」

 

遠めに未来がクリスのいうことにアワアワしている和真を見つけた。

 

「クリス、和真さんをからかってるのかな?」

 

「え!そうなの?」

 

「ヒナ、よく気がついたね」

 

首をかしげる未来に驚く板場、この距離で気がつくことに感心する安藤。

 

「あの、立場さんのスピードが一段と早くなりました。」

 

目の前を走る響は、もう全力疾走と言っても過言じゃない速度で、取り巻きが気がついて道を開けるほど気迫がある。

 

「かっずまく~ん!」

 

跳んだ。

 

響はアワアワ、オドオドとクリスにからかわれて反応している和真に向けて、名前を大声で呼びながら走り幅跳びのように跳んだのだ。

 

「お、本命が来たぞ。受け止めてやれよ」

 

そう言って、左に避けるクリス。

 

ここはシンフォギア奏者としてトレーニングする傍らで培った阿吽の呼吸とでも言えば良いのか。

 

「うおぅ!?」

 

抱き止めると勢いあまってぐるりと一回転して響を降ろす。そして、後悔した。

 

一段と大きな黄色い悲鳴が当たり一帯を支配した。

 

 

「あの子の彼氏!?」

 

「雪音先輩と二股なの!?」

 

「何年何組の誰!?」

 

「兎に角証拠を押さえるのよ!」

 

 

事態が悪化したため、未来ら四人とは後で合流すると手早くメールを打つと和真は未来へ送信。響を連れて早々にその場を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『響ちゃんは彼氏もちで決定ね』

 

『良かったな、和真。念願の彼女ゲットだぜ!』

 

因みに上からモデルL→モデルFだ。

 

そりゃあキミらにぼやいた事あるよ?彼女欲しいなって。

 

それでも、こんな周りの誤解を一心に受けて・・・・いや、この場合は響が可哀想だ。自分は良い、いずれ元の世界が見つかれば帰るのだから。

 

「響、とりあえず・・・・」

 

「和真君は、私が彼女じゃ嫌かな?」

 

振り返ると引いていた手を握り返して不安そうに上目遣いで見上げる響がいた。

 

『和真、男なら腹を括るしかないよ』

 

『お前も男だろう、覚悟を決めろ』

 

モデルXが言うとモデルZが同意した。

 

どうやら、とことん逃げ道はないらしい




さて、ロックマンサイドの敵キャラがアップを始めました。

ま、同人から拾った彼女・・・オリキャラ扱いとしてその内設定載せますね
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