戦姫絶唱シンフォギア~魂を纏う者~   作:難波01

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激戦2

ファントム戦は苦戦を強いられ、シアールはかつて憧れた先人と出会う。とはいってもシアールには和真がモデルX単体で挑んでいるように見えて、それが手加減されているように思えて逆に神経を逆撫でする結果になった。

 

ハルピュイア戦は、蓋を開ければ弦十郎の思惑通りに進んでいた。

 

「和真君、こう着状態です!」

 

「響ちゃん現着!奏者四人のユニゾンによりフォニックゲインが急上昇!敵と渡り合えています!」

 

友里、藤尭が報告する中で弦十郎は唸る。

 

「やはり、決定打に欠けるか・・・」

 

モニターの映像内で忍者刀型ビームサーベルを殴り上げる響に合わせて切歌が【切・呪リeッTぉ】を放ってファントムが突こうと出現させたランスを封じ、調が【Δ式 艶殺アクセル】で弓の弦を断ち切った。

 

一瞬の隙を逃さないとばかりにマリアが【SERE†NADE】でファントムの左、第二の腕を断り、徐々にだがファントム側も攻勢に出始めている。

 

ハルピュイアの方に視線を移せば、暴走状態のハルピュイアを翼と奏が同時に攻める、反撃を許さないクリスの連携に押されるハルピュイアの姿があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「グKuッ!」

 

奏の槍を捌けば、ハルピュイアをミサイルの雨が襲った。

 

「推して参る!」

 

クリスの【MEGA DETH PARTY】をプラズマサイクロンで無力化するハルピュイアは、爆炎が晴れぬ内に飛び出してきた翼に驚きを禁じえなかった。

 

急激に巨大化した(アームドギア)をハルピュイアはとっさにソニックブレードを交差させて防ごうとする。

 

「オラァア!!」

 

「!?」

 

受けきったがバランスを崩すハルピュイア、無防備な腹へ高速回転する槍が突き立てられた。

 

奏の【LAST∞METEOR】をモロに受け、打上げたれた彼の装甲には亀裂が入ってボロボ

ロ。

 

ファントムと違い、イレギュラー化しながらも人々を守ろうと落雷を落し続けたツケは彼がアームドフェノメノンするだけの余力も奪っていた。

 

「全部乗せだ!もってけっ!」

 

クリスが過剰なほどのアームドギアを展開した。

 

【MEGA DETH INFINITY】に【MEGA DETH PARTY】を組み合わせて放つとダメ押しとばかりに【BILLION MAIDEN】まで組み合わせて放つ全身武器庫等と時折話していたことを体現するクリス。

 

川越市の上空で、とんでもない連鎖爆発が起きた。

 

 

 

 

「やるねぇ、クリス。ナイスフルオープンアタック!」

 

ハルピュイア側は決着がついた。

 

がしゃり!と四肢が吹き飛んだハルピュイアが落ちてきて、それを見た翼と奏、クリスの三人はバラバラになっていないことに感心しつつも決着がついたと感じとって、奏はクリスの肩を叩いた。

 

「・・・武藤の言う通りだったかもしれねぇな」

 

勝った。勝つには勝ったが、クリスの気持ちはドンヨリと曇っていた。

 

「真面目すぎて折れちまったんだ。コイツ」

 

出会いがしらにハルピュイアが言った「俺を破壊しろ」と言う言葉は、戦っている最中

でもクリス達の胸に突き刺さっていた。

 

「そうだな。人を守護する者が人に仇をなした・・・それだけでも本人には相当の苦痛だったのだろう」

 

機能を停止して無機質な瞳で天を仰ぐハルピュイアの瞼を静かに閉じる翼。

 

「兎に角、状況終了だ!旦那、響達のほうは?」

 

弦十郎へ奏が尋ねる。

 

『思いのほか苦戦中だ!三人とも、連戦で申し訳ないが響君達の援護に向かってくれ!』

 

弦十郎の言葉がスピーカーを通して聞こえて、三人は頷いた。

 

「行くぞ、雪音!奏!」

 

「かぁー!翼の奴、逞しくなったねぇ!」

 

「何だ?先輩ってそんなに昔は弱弱しかったのか?」

 

「そりゃあもう!何ていうか守ってあげたくなる系?って奴さ。」

 

「ちょっ!奏!!」

 

赤くなる翼とにまにま笑う奏、その二人の後を追うクリス。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ファントムの損害は決して少なくはない。

 

二本目の左腕は肘辺りからマリアに切断されたし、弓の弦もビーム系の応用と言えどコンマ数秒で張り替えられるなんて便利な物ではない。

 

武器に関しては、調の壊すという選択は間違いじゃなかった。

 

疲れが出始めて動きが鈍くなってしまう場面が出てきている響達に対してファントムは動きが鈍くなるどころかシンフォギアの多種多様な攻撃に対応し始めて、疲れを知らない。

 

「こうなったら、絶唱しか!」

 

「S2CAね、でも準備時間がっ」

 

「それでもやらないと!響さんがこっちに来た以上、黒いロックマンは和真さん一人に任せていることに!」

 

結局、切歌の発案どおり短期決戦しかない。

 

異を唱えるマリアに、調が言う。剣と槍と拳を「だとしてもぉ!」と叫びながら裏拳で逸らし、捌く響を三人は見た。

 

そんな様子を察したのはファントムの方だった。直接攻撃から特殊攻撃・忍術にシフト、響に掌底を叩き込む。

 

「がぁっ!?」

 

圧縮された空気が爆発し、三人の下まで響が後退するのを確認するやファントムは口走る。

 

タメ(・・)がいる技なのだろう!?待ってやる!」

 

自身も持ちえる最大の技を放つために、自分を超えていかねば、到底アレ(・・)には敵わぬのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本部で変化は起きた。

 

「翼ちゃん達合流!S2CAコンビネーションでの殲滅を試みるようです!」

 

藤尭が報告すると警報がなった。

 

「今度は何だ!?」

 

「聖遺物保管庫から異常反応!これは、ギャラルホルン!?和真君の真上にゲートが開きます!!」

 

弦十郎が叫ぶと友里がモニターを見ながら、忙しなくキーボードを打ちながら報告する。

 

モニターの先では、空に渦巻く暗雲から一人の女性が吐き出された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

響・翼・クリス・マリア・調・切歌・奏ら7人によるS2CA・ヘキサコンバージョンが発動し、高まったフォニックゲインを響が調律、マリアのアガートラームでエネルギーのベクトルを調整。

 

高まったエネルギーの本流にファントムは「これなら確実に」と確信を持った直後のことであった。

 

「勝負ッ!」

 

 

 

【阿修羅乱舞】

 

 

 

ファントムが、一気に飛び上がってビームサーベルとランス、更に弓と失った第二の左腕を電撃で形どると空中から一気にたたみかけようと迫った。

 

「「「コレが!」」」

 

翼と奏、クリスがハモる。

 

「「「私達のっ!」」」

 

続いてマリア、切調コンビが、

 

「絶唱だぁ!!」

 

響が砲弾の如き勢いでファントムの腹に拳を叩きつけ、見事打ち砕く。

 

比喩ではなく、響の拳が見事にファントムがアームドフェノメノンによって形作った強化ボディを砕き、人型に戻った彼もがしゃりと地面に転がった。

 

 




・奏こみS2CA

アプリの方だと未来さんコミでやってるしね。尚、奏は若干抵抗があった模様。


・阿修羅乱舞

ファントム第二形態の最大技。

イメージ的にはナルトの螺旋丸+千鳥+ブリーチのヒョウリンマルをごちゃ混ぜにして放つ感じ。

・モデルA出番フラグ

出すよ、彼女と一緒に。






ハルピュイア「作者、俺が受けた火力はどう説明する!?」

作者「クリスは全身武器庫(意味深)だし仕方ないね!」
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