ネコ耳ステラのGBN探訪!(仮) 作:しろくないくま
ステラたちが気がつくと、そこは先ほどまでいた裏道ではなく、巨大な岩を使って作られた神殿だった。
「こ、ここは……」
「あのモフモフがいた場所と一緒……」
「創造主さまァーッ!本当に創造主さまにお越し頂けるとは!こ、光栄ですッ!あ、私はフレ……」
犬っぽい生き物が自己紹介をしようとしたその時……
「うわぁッ!!?」
「二匹目、ゲッチュ……」
颯爽とステラが、その犬っぽい生き物をかっ攫う。
「モフモフが二匹目……ステラの戦利品、増えた。」
ステラは瞳をキラキラと輝かせ、ケモ耳の少年ことパルヴィーズと犬っぽい生き物を、満足そうにモフモフしている。
「た、助けてください!」
犬っぽい生き物が涙目でヒロトを見つめ助けを求めた。
「ステラ、もういい加減にしてやってくれ。話しが進まない。」
ヒロトは、ステラから犬っぽい生き物を引き離す。
「うーー!」
ヒロトに戦利品を取られたステラは、膨れっ面、未練たらたらで
彼の顔を見ていた。
「た、助かりました……」
「あ、あの!ぼ、僕も助けてくだ…………」
「パルはダメ!ステラから離れるの許さない!」
「そんな~~」
「あの!改めまして!私はフレディと申します!」
「今、俺たちのことを創造主様って言ってたよな?」
「はい!我々の危機を御神体を使って救ってくれると……」
「やっ、ちょっと待て!俺たちビルダーだけどよ……」
「ビ、ビルダー?」
フレディは首を傾げる。
メイはやけに落ち着いており、空間モニターで情報を探していた。
「私たちの機体は………あぁ、ステータスメニューによれば機体は全部、外にあるみたいだな。」
「と、言うことはこちらにありますよ。」
フレディを先頭に遺跡から外に出る。
「何かNPDの演出が過剰のようだが……」
「カザミ……そんな事を気にしてもムダだぞ。」
フレディの言うとおり、外にはステラたちそれぞれの機体が置かれていた。
フレディは男の子だろうか、初めてナマで見るガンプラに興奮している。
「まずは俺のガンプラから!俺の愛機はこの!『ジャスティス・ナイト』だ!」
カザミのガンプラは『インフィニット・ジャスティス』がベースの機体だ。
「ふふん~♪それで、相棒の機体がぁ……………って、ちっちゃッ!!?こんなミニサイズだったのかよッ!!?」
ヒロトの『コアガンダム』を見て、カザミは率直な感想を述べる。
「……で、アンタの機体が……………ぁ…………」
次にカザミは、メイの機体に目をやった。
「ウォ、『ウォドム』……?」
「あぁ……私の愛機、『ウォドムポッド』だ。何か問題が?」
「あ、いや、何も………」
そして、今度はパルヴィーズのガンプラだ。
赤いドラゴンのような姿をしている。
「きょ、恐竜ッ!!?」
あろうことか、カザミはパルヴィーズのガンプラを恐竜呼ばわり。
「え、えへへへ~////」
当の本人は嬉しそうにしているので大丈夫だろう。
最後はステラのだった。
「……………ウサギ?」
ステラのガンプラ、『ガイアガンダム・ルプスレクス』のモビルアーマーは、ウイングのせいで少々ウサギっぽいシルエットをしている。
「ウサギじゃない……!この子、ガイアガンダム!」
「ぶっちゃけ、この中でマシなガンプラ、俺だけじゃないのか~ッ!!?」
その時だった。
遺跡周辺にエネルギー弾が着弾する。
「な、何だッ!!?」
「敵、来た。」
ステラの目付きが鋭くなった。
ヒロトは自身の双眼鏡で覗く。
するとそこには三機のモビルスーツがいた。
「デスアーミーの改造機?数は………三機。」
「三機?おい!フレディ!言っていた事と全然違うぞじゃねぇか~?」
「す、すみません!つい数を盛っちゃいました!」
「カザミ、フレディいじめる、ダメ!」
「それにしても、この場所を意図的に外して撃っている?」
「ここはスタートエリアで、バトルエリア外なのだろう……」
「……そうか。」
メイはヒロトとの会話を早々に切り上げ、自身のモビルスーツへと向かう。
「数が三機だけって言うのは釈然としねェけど!まあ、俺のジャスティス・ナイトのデビューには持ってこいだな!」
仁王立ちのカザミ。
自信に溢れた台詞回し、格好だけは決まっている。
「このバトルはこの俺様のジャスティス・ナイトが全部まとめてェ!…………どわぁーーッ!!?」
次の瞬間、先陣を切ったメイの愛機『ウォドムポッド』が、カザミの頭上を掠めるように発進した。
「メイ、ウォドムポッド出る……ッ!」
メイの機体はホバー移動で大地を滑るように進撃、敵デスアーミーに向けて、ミサイルとビーム砲で先制を掛ける。
爆発で舞い上がる粉塵をモノともせず、デスアーミーが向かって来た。
「あァー!あの女!俺の先陣をかっ拐いやがって!こうしちゃ居れん!」
カザミはジャスティス・ナイトに向かって走り、コックピットに乗り込む。
彼のあとを追いかけるように、パルヴィーズも自身の機体に搭乗した。
先にカザミの機体、そしてパルヴィーズの赤い機体が続く。
その様子を見送るヒロト。
「あ、あの……行かないんですか?」
フレディが聞く。
「敵の戦力が分からないまま、戦闘をするのは危険だ。見ておけ……」
『行くぜ!ジャスティス・ナイト!とぉ……ッ!!?』
カザミの機体に紫色のビームが直撃した。
「ほら……」
なんと四機目の敵が現れる。
パルヴィーズは五機目の敵に苦戦していた。
「タンク型が三機。浮遊型が二機。タンク型が前衛か……」
ヒロトはカザミの失態を見届け、自身のコアガンダムに搭乗し、出撃した。
『コアガンダム、発進する!』
ヒロトは苦戦するカザミとメイの援護へと向かう。
「フレディ、ステラの機体、乗る。」
「え?わ、私が創造主様の御神体にですか?」
「うん!早く、早く……ッ!」
ステラはフレディーの手を引き、愛機『ガイアガンダム・ルプスレクス』の前まで来た。
彼女が空間モニターを操作すると、ガイアのハッチが開き、コックピットが露になる。
座席がステラの前にスライド下降し、乗り込みやすい形になった。
フレディのためにコックピットの内装を複座式に、ステラはこの短時間で変更したのだ。
「フレディ、前の座席に座る。」
「は、はい!」
ステラの指示でフレディは座席に座った。
「安全のためにシートベルトをきちんとしてね。」
ステラが座席のコンソールを扱い、操作レバーを握ると二人を乗せた座席は上昇し、ガイアの機体内に収まりハッチが閉まる。
「これが御神体の中……スゴいですぅ!」
見たことない機械に大興奮のフレディ。
「行くよ。フレディ。ステラ・ルーシェ、ガイア出る!」
ガイアは置かれていた台座から、勢い良く飛び出した。
そのままパルヴィーズの援護に向かう。
「うぐぅぅ………ッ!」
ガイアが加速する際の加速度は凄まじく、フレディは意識を失うまいと歯を食い縛っていた。
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「うわぁーーッ!」
パルヴィーズの攻撃はことごとく避けられ、逆に浮遊型、タンク型の二機からの猛攻を受ける。
彼の機体は身動きが取れないでいた。
そこに現れたのはステラの駆るガイアガンダム。
タンク型デスアーミーにウイングのビームソードで切りつけた。
ガイアに袈裟斬りに切りつけられた敵のデスアーミーは爆発する。
「パル、大丈夫?ステラ、助けに来た……ッ!」
浮遊型デスアーミーは、自身の機動力を武器に動き回りながら、両手のビームガトリング砲で攻撃した。
それをステラはモビルスーツに変形させ、左腕で保持した機動防盾でパルヴィーズの機体を庇うように防御する。
『あ、ありがとうございます……』
「大丈夫。ステラ、気にしない……でも、敵、少し、うざったい。」
ステラは敵の一瞬の隙を突いた。
次の瞬間、『ガイアガンダム・ルプスレクス』から放たれた『超硬ワイヤーテイルブレード』がまるで地を這う大蛇のように、素早く浮遊型デスアーミーに接近、下から抉るように右腕ビームガトリング砲を切り落とす。
「チ、外れ……」
『す、凄い………』
彼女の操縦テクニックに感嘆の声を漏らしていた。
ステラの攻撃に思わず後退する敵デスアーミー。
「創造主さま!敵が逃げます!」
「フレディ分かってる。」
残った左腕のビームガトリング砲で牽制する。
「パル、ステラの援護する。」
『は、はい!』
パルヴィーズは浮遊型デスアーミーに狙いを定め、射撃用トリガーを引いた。
すると彼の機体は、敵に向かって口から火炎弾を発射する。
しかし、敵は自慢の機動力でヒラリヒラリと右へ左へ……
「や、やっぱり当たらない……ッ!」
『大丈夫、そのまま、やって……!』
ステラはガイアをモビルアーマー形態に変形する。
「フレディ、また走るよ!」
「え、え?えーーーーッ!!?」
彼女は逃げるデスアーミーに向かって、ガイアを走らせた。
全スラスターを起動させ、爆発的な加速力でステラのガイアは、一気に最高速度の時速500kmに達する。
砂煙を上げ猛スピードで走りながらも、敵の攻撃を忍者のように影分身して避け、大地を疾走する勇姿に他の者も目を奪われるほどだった。
あっという間に逃げるデスアーミーに追いつくステラのガイア。
ステラは操縦席内のコンソールで攻撃オプションを選択、それがフレディーの座る前の座席のサイドモニターにも表示される。
「創造主さま、コレ何て書いてあるんですか?」
「ストライク・レーザークロー。ステラのガイア、必殺技!」
ガイアの前脚が炎を上げて燃え上がる。
「フレディ、ステラと一緒に必殺技の名前叫ぶ。“ストライク・レーザークロー”って……」
「は、はい!」
「いくよ!せーの………ッ!」
彼女の機体はデスアーミーに飛びかかった。
「「ストライク・レーザークローーーッ!!!」」
炎熱変換されたガイアのレクスネイルが、逃げるデスアーミーの動力部を抉り取る。
機能を停止したデスアーミーは爆発、四散した。
「何でしょう、創造主さま……今、僕、とても快感です。。。。」
物思いに更けるフレディにステラは、ほくそ笑んでいた。
初期配置の三機もヒロトの活躍や、メイとカザミの連携?で撃破され、戦闘は終了する。
「さすが創造主さまです!」
ステラの機体からフレディーが通信を送った。
それと同時に、各機体のモニターにチーム名『ビルド・ダイバーズ』と表示される。
「ビルド・ダイバーズ……ステラのチーム?」
「そんな……何だコレは……?俺は………」
ヒロトは明らかに動揺していた。
次回に続く。