ネコ耳ステラのGBN探訪!(仮)   作:しろくないくま

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第4話 別世界へ……後編

ステラたちが気がつくと、そこは先ほどまでいた裏道ではなく、巨大な岩を使って作られた神殿だった。

 

「こ、ここは……」

 

「あのモフモフがいた場所と一緒……」

 

「創造主さまァーッ!本当に創造主さまにお越し頂けるとは!こ、光栄ですッ!あ、私はフレ……」

 

犬っぽい生き物が自己紹介をしようとしたその時……

 

「うわぁッ!!?」

 

「二匹目、ゲッチュ……」

 

颯爽とステラが、その犬っぽい生き物をかっ攫う。

 

「モフモフが二匹目……ステラの戦利品、増えた。」

 

ステラは瞳をキラキラと輝かせ、ケモ耳の少年ことパルヴィーズと犬っぽい生き物を、満足そうにモフモフしている。

 

「た、助けてください!」

 

犬っぽい生き物が涙目でヒロトを見つめ助けを求めた。

 

「ステラ、もういい加減にしてやってくれ。話しが進まない。」

 

ヒロトは、ステラから犬っぽい生き物を引き離す。

 

「うーー!」

 

ヒロトに戦利品を取られたステラは、膨れっ面、未練たらたらで

彼の顔を見ていた。

 

「た、助かりました……」

 

「あ、あの!ぼ、僕も助けてくだ…………」

 

「パルはダメ!ステラから離れるの許さない!」

 

「そんな~~」

 

「あの!改めまして!私はフレディと申します!」

 

「今、俺たちのことを創造主様って言ってたよな?」

 

「はい!我々の危機を御神体を使って救ってくれると……」

 

「やっ、ちょっと待て!俺たちビルダーだけどよ……」

 

「ビ、ビルダー?」

 

フレディは首を傾げる。

メイはやけに落ち着いており、空間モニターで情報を探していた。

 

「私たちの機体は………あぁ、ステータスメニューによれば機体は全部、外にあるみたいだな。」

 

「と、言うことはこちらにありますよ。」

 

フレディを先頭に遺跡から外に出る。

 

「何かNPDの演出が過剰のようだが……」

 

「カザミ……そんな事を気にしてもムダだぞ。」

 

フレディの言うとおり、外にはステラたちそれぞれの機体が置かれていた。

フレディは男の子だろうか、初めてナマで見るガンプラに興奮している。

 

「まずは俺のガンプラから!俺の愛機はこの!『ジャスティス・ナイト』だ!」

 

カザミのガンプラは『インフィニット・ジャスティス』がベースの機体だ。

 

「ふふん~♪それで、相棒の機体がぁ……………って、ちっちゃッ!!?こんなミニサイズだったのかよッ!!?」

 

ヒロトの『コアガンダム』を見て、カザミは率直な感想を述べる。

 

「……で、アンタの機体が……………ぁ…………」

 

次にカザミは、メイの機体に目をやった。

 

「ウォ、『ウォドム』……?」

 

「あぁ……私の愛機、『ウォドムポッド』だ。何か問題が?」

 

「あ、いや、何も………」

 

そして、今度はパルヴィーズのガンプラだ。

赤いドラゴンのような姿をしている。

 

「きょ、恐竜ッ!!?」

 

あろうことか、カザミはパルヴィーズのガンプラを恐竜呼ばわり。

 

「え、えへへへ~////」

 

当の本人は嬉しそうにしているので大丈夫だろう。

最後はステラのだった。

 

「……………ウサギ?」

 

ステラのガンプラ、『ガイアガンダム・ルプスレクス』のモビルアーマーは、ウイングのせいで少々ウサギっぽいシルエットをしている。

 

「ウサギじゃない……!この子、ガイアガンダム!」

 

「ぶっちゃけ、この中でマシなガンプラ、俺だけじゃないのか~ッ!!?」

 

その時だった。

遺跡周辺にエネルギー弾が着弾する。

 

「な、何だッ!!?」

 

「敵、来た。」

 

ステラの目付きが鋭くなった。

ヒロトは自身の双眼鏡で覗く。

するとそこには三機のモビルスーツがいた。

 

「デスアーミーの改造機?数は………三機。」

 

「三機?おい!フレディ!言っていた事と全然違うぞじゃねぇか~?」

 

「す、すみません!つい数を盛っちゃいました!」

 

「カザミ、フレディいじめる、ダメ!」

 

「それにしても、この場所を意図的に外して撃っている?」

 

「ここはスタートエリアで、バトルエリア外なのだろう……」

 

「……そうか。」

 

メイはヒロトとの会話を早々に切り上げ、自身のモビルスーツへと向かう。

 

「数が三機だけって言うのは釈然としねェけど!まあ、俺のジャスティス・ナイトのデビューには持ってこいだな!」

 

仁王立ちのカザミ。

自信に溢れた台詞回し、格好だけは決まっている。

 

「このバトルはこの俺様のジャスティス・ナイトが全部まとめてェ!…………どわぁーーッ!!?」

 

次の瞬間、先陣を切ったメイの愛機『ウォドムポッド』が、カザミの頭上を掠めるように発進した。

 

「メイ、ウォドムポッド出る……ッ!」

 

メイの機体はホバー移動で大地を滑るように進撃、敵デスアーミーに向けて、ミサイルとビーム砲で先制を掛ける。

爆発で舞い上がる粉塵をモノともせず、デスアーミーが向かって来た。

 

「あァー!あの女!俺の先陣をかっ拐いやがって!こうしちゃ居れん!」

 

カザミはジャスティス・ナイトに向かって走り、コックピットに乗り込む。

彼のあとを追いかけるように、パルヴィーズも自身の機体に搭乗した。

 

先にカザミの機体、そしてパルヴィーズの赤い機体が続く。

その様子を見送るヒロト。

 

「あ、あの……行かないんですか?」

 

フレディが聞く。

 

「敵の戦力が分からないまま、戦闘をするのは危険だ。見ておけ……」

 

『行くぜ!ジャスティス・ナイト!とぉ……ッ!!?』

 

カザミの機体に紫色のビームが直撃した。

 

「ほら……」

 

なんと四機目の敵が現れる。

パルヴィーズは五機目の敵に苦戦していた。

 

「タンク型が三機。浮遊型が二機。タンク型が前衛か……」

 

ヒロトはカザミの失態を見届け、自身のコアガンダムに搭乗し、出撃した。

 

『コアガンダム、発進する!』

 

ヒロトは苦戦するカザミとメイの援護へと向かう。

 

「フレディ、ステラの機体、乗る。」

 

「え?わ、私が創造主様の御神体にですか?」

 

「うん!早く、早く……ッ!」

 

ステラはフレディーの手を引き、愛機『ガイアガンダム・ルプスレクス』の前まで来た。

彼女が空間モニターを操作すると、ガイアのハッチが開き、コックピットが露になる。

座席がステラの前にスライド下降し、乗り込みやすい形になった。

フレディのためにコックピットの内装を複座式に、ステラはこの短時間で変更したのだ。

 

「フレディ、前の座席に座る。」

 

「は、はい!」

 

ステラの指示でフレディは座席に座った。

 

「安全のためにシートベルトをきちんとしてね。」

 

ステラが座席のコンソールを扱い、操作レバーを握ると二人を乗せた座席は上昇し、ガイアの機体内に収まりハッチが閉まる。

 

「これが御神体の中……スゴいですぅ!」

 

見たことない機械に大興奮のフレディ。

 

「行くよ。フレディ。ステラ・ルーシェ、ガイア出る!」

 

ガイアは置かれていた台座から、勢い良く飛び出した。

そのままパルヴィーズの援護に向かう。

 

「うぐぅぅ………ッ!」

 

ガイアが加速する際の加速度は凄まじく、フレディは意識を失うまいと歯を食い縛っていた。

 

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「うわぁーーッ!」

 

パルヴィーズの攻撃はことごとく避けられ、逆に浮遊型、タンク型の二機からの猛攻を受ける。

彼の機体は身動きが取れないでいた。

 

そこに現れたのはステラの駆るガイアガンダム。

タンク型デスアーミーにウイングのビームソードで切りつけた。

ガイアに袈裟斬りに切りつけられた敵のデスアーミーは爆発する。

 

「パル、大丈夫?ステラ、助けに来た……ッ!」

 

浮遊型デスアーミーは、自身の機動力を武器に動き回りながら、両手のビームガトリング砲で攻撃した。

それをステラはモビルスーツに変形させ、左腕で保持した機動防盾でパルヴィーズの機体を庇うように防御する。

 

『あ、ありがとうございます……』

 

「大丈夫。ステラ、気にしない……でも、敵、少し、うざったい。」

 

ステラは敵の一瞬の隙を突いた。

次の瞬間、『ガイアガンダム・ルプスレクス』から放たれた『超硬ワイヤーテイルブレード』がまるで地を這う大蛇のように、素早く浮遊型デスアーミーに接近、下から抉るように右腕ビームガトリング砲を切り落とす。

 

「チ、外れ……」

 

『す、凄い………』

 

彼女の操縦テクニックに感嘆の声を漏らしていた。

ステラの攻撃に思わず後退する敵デスアーミー。

 

「創造主さま!敵が逃げます!」

 

「フレディ分かってる。」

 

残った左腕のビームガトリング砲で牽制する。

 

「パル、ステラの援護する。」

 

『は、はい!』

 

パルヴィーズは浮遊型デスアーミーに狙いを定め、射撃用トリガーを引いた。

すると彼の機体は、敵に向かって口から火炎弾を発射する。

しかし、敵は自慢の機動力でヒラリヒラリと右へ左へ……

 

「や、やっぱり当たらない……ッ!」

 

『大丈夫、そのまま、やって……!』

 

ステラはガイアをモビルアーマー形態に変形する。

 

「フレディ、また走るよ!」

 

「え、え?えーーーーッ!!?」

 

彼女は逃げるデスアーミーに向かって、ガイアを走らせた。

全スラスターを起動させ、爆発的な加速力でステラのガイアは、一気に最高速度の時速500kmに達する。

砂煙を上げ猛スピードで走りながらも、敵の攻撃を忍者のように影分身して避け、大地を疾走する勇姿に他の者も目を奪われるほどだった。

 

あっという間に逃げるデスアーミーに追いつくステラのガイア。

ステラは操縦席内のコンソールで攻撃オプションを選択、それがフレディーの座る前の座席のサイドモニターにも表示される。

 

「創造主さま、コレ何て書いてあるんですか?」

 

「ストライク・レーザークロー。ステラのガイア、必殺技!」

 

ガイアの前脚が炎を上げて燃え上がる。

 

「フレディ、ステラと一緒に必殺技の名前叫ぶ。“ストライク・レーザークロー”って……」

 

「は、はい!」

 

「いくよ!せーの………ッ!」

 

彼女の機体はデスアーミーに飛びかかった。

 

「「ストライク・レーザークローーーッ!!!」」

 

炎熱変換されたガイアのレクスネイルが、逃げるデスアーミーの動力部を抉り取る。

機能を停止したデスアーミーは爆発、四散した。

 

「何でしょう、創造主さま……今、僕、とても快感です。。。。」

 

物思いに更けるフレディにステラは、ほくそ笑んでいた。

初期配置の三機もヒロトの活躍や、メイとカザミの連携?で撃破され、戦闘は終了する。

 

「さすが創造主さまです!」

 

ステラの機体からフレディーが通信を送った。

それと同時に、各機体のモニターにチーム名『ビルド・ダイバーズ』と表示される。

 

「ビルド・ダイバーズ……ステラのチーム?」

 

「そんな……何だコレは……?俺は………」

 

ヒロトは明らかに動揺していた。

 

次回に続く。

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