ネコ耳ステラのGBN探訪!(仮)   作:しろくないくま

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第6話 セカンドミッション 後編

「このイタズラッ子!何度、遺跡に立ち入っちゃいけないと言えば分かるのッ!!?」

 

姉のマイヤから盛大なゲンコツもらうフレディ。

 

「だって~!」

 

「だってじゃ、ありません!」

 

マイヤがフレディを怒るのも彼を心配してのことである。

 

「ほら、マイヤ。お客人の前じゃぞ……」

 

村長で二人の親でもあるトモイもマイヤを諌める始末。

 

「姉さんは分かってないんだよ!僕が神殿の石板を扱ったから、こうやって創造主さまたちが………」

 

「創造主かビルダーさまかは知らないけど、そんなのって何万年も前の話でしょッ!!?」

 

姉の怒りように幼いフレディはビクつかせいた。

しばらくこの押し問答は続くことになる。

 

「ちょっと、出てくる………」

 

ヒロトは立ちあがり外へと向かった。

 

「おい、どこに行くんだ?」

 

「散歩だ。」

 

カザミにぶっきらぼうな返事を返すヒロト。

 

「ログデータは見るから安心しろ。」

 

ヒロトは村長宅を出て行った。

村長はこの村の周囲で起きていることを詳細に教えてくれた。

この村に来る前に見た惨状は一目ことデスアーミーの仕業であること、そしてこの村にもやがてその一目たちが攻めて来ることも……要約すればこの村の防衛をビルド・ダイバーズにお願いしたいと言うことだった。

 

「と言うことは、どうするんだ?村長の話ではかなりの数なんだろ……」

 

「わあァァーーッ!!?」

 

大切な話をしていると、急にパルヴィーズが叫ぶ。

なんと村の子供たちが、パルヴィーズのしっぽをいじっていた。

 

「フカフカだ~♪」

 

「しっぽ、しっぽ~!」

 

「ミミ~!」

 

大人気のパルヴィーズ、ステラも交じって戯れる。

 

「戦利品、三匹増えた!」

 

イベントが全く進まない。

そんな雰囲気に我慢ならないカザミが、子供たちを邪険に扱う。

そんな彼にムスッとした子供とステラ。

彼女と子供たちの思考が一致した。

 

「がぶっ!」

 

「いてぇェーーッ!」

 

子供の一人、トワナがカザミの手におもいっきり噛みついた。

それに続けと言わんばかりに、アシャとフルンもカザミに噛みつく。

 

「ぎゃあァァァーーッ!」

 

「おお~頑張れェ~」

 

ステラは子供たちを応援していた。

 

「ねえねえ、お姉ちゃん?」

 

アシャがステラに声をかける。

 

「どうしたの?」

 

ステラはアシャに目線を合わせた。

 

「あの二つ目は、なーに?」

 

「…………ガンダム。」

 

「ガンダム?」

 

「ガンダム♪」

 

「「「ガンダム……ッ!」」」

 

子供たちは大はしゃぎ。

 

「あとから、ステラのガンダムに乗せて上げる。」

 

「ほんと~ッ!!?」

 

「うん!」

 

「「「わーい!」」」

 

子供たちは嬉しそうに外に出て行った。

その後、村長たちと話し合いをした。

 

「と言うわけで簡単な話、バッーと行って、ダァーッと倒せば良いんだよな!」

 

語彙力の足らないカザミ。

 

「まあ、そう言うことです。私たちの村をよろしくお願いします。」

 

改めて村長から頭を下げられた。

 

「ただいま。」

 

散歩を終えたヒロトが帰ってきた。

 

「遅いぞ。もう話しは終わっちまったぞ。」

 

「ああ……」

 

「あの、これ……」

 

マイヤが五人分の飲み物を差し出した。

どうやら、フレディを助けてくれたお礼だろう。

 

「大切な弟を助けてくれたお礼です。このくらいしかできないけど………」

 

ステラたちはマイヤの作った飲み物を取る。

 

「しっかし、最大で20機となるとアレだな~この辺りに爆弾設置して一網打尽に全部吹っ飛ばすってのは、どうだ?」

 

カザミがとんでもない作戦を立案した。

そのまま、マイヤの差し出した飲み物に手を伸ばす。

しかし、マイヤはその飲み物が乗ったお盆をすかさず引き、カザミに取らせない。

 

「おっ………」

 

「それって本気………?」

 

マイヤの声に静かだが、怒気がこもる。

 

「一目をやっつけたところで、住む所が無くなれば、私たちどうすればいいのッ!!?」

 

彼女はカザミを怒った。

 

「イイッ!!?で、でもよ……コレッて、悲しいけど戦争なのよね……」

 

カザミは場の空気を読んでか読まずか、ファーストガンダムのキャラクター『スレッガー中尉』の名台詞を口にする。

 

「何なのッ!!?その態度ッ!!!バカにしてるのッ!!?」

 

マイヤの怒りは治まるところを知らない。

 

「えっと、コレは………」

 

「やっぱり、アンタたちは創造主さまでも何でもないわ!」

 

「だから、何度も言ってるだろ!俺たちは創造主じゃねェッ!!!ビルダーだ!」

 

カザミもムキになり啀み合う。

 

「姉さん!落ち着いて!創造主さまにそんな言い方……」

 

フレディは二人を止めようとしたが、どうしようもなかった。

困り果てるフレディ。

そんな彼の頭を優しく撫でた、ステラは言い争いをする二人の間に割って入る。

 

「そこまで……!」

 

ステラの声にケンカがピタッと止まった。

 

「ステラ、マイヤに謝る……カザミ、マイヤにヒドいこと言った。」

 

ステラは頭を深々と下げて謝る。

 

「どうして、ステラちゃんが謝るの?悪いのはコイツなのにッ!!?」

 

マイヤがカザミを指差した。

フルフルとステラが首を横にふる。

 

「カザミ、ステラたちのチームリーダー。リーダーの言葉でマイヤ悲しませた。だから、謝る……」

 

「そうだな。ステラの言うとおりだ。リーダーの不始末は我々、チームメイトがきちんと正さないとな……マイヤと言ったな?」

 

「え?あ、はい!」

 

「この度はウチのリーダーが失礼なことを言った。この通りだ……」

 

メイもマイヤに頭を下げた。

 

「ヒロトとパルもマイヤに謝る。」

 

「え?俺もか……ッ!!?」

 

「うん!」

 

「す、すまなかった……」

 

不本意ながら、ヒロトも頭下げる。

 

「ご、ごめんなさい!」

 

パルヴィーズも流れで謝った。

 

「みんな、謝った……あと、リーダーだけ。」

 

ステラはカザミを見据える。

 

「…………わ、悪かった。」

 

最後にカザミがマイヤに謝罪した。

 

「ステラやみんなが謝ってくれたし、私も許すわ……」

 

「ありがとう。マイヤ……大好き。」

 

ステラは仲直りに証拠にマイヤに抱き着き、頬ずりをする。

 

「く、くすぐったいよ。ステラ////」

 

その後、ヒロトたちは詳細な作戦を考えた。

しかし、その話し合いの中にステラとカザミの姿がない。

 

「どわァァァーーーッ!助けてくれェーーーッ!」

 

なんと、ステラはカザミをガイアにロープで括り付け、猛スピードで走らせていた。

アシャとトワナ、フルンをコックピットに乗せて……

 

「カザミ、お仕置き。反省する…………!」

 

****************************************************************************************************************************

 

次の日、ステラたちは本番前の予行練習のために、ヒロトが作成したクリエイトミッションをすることになった。

フレディの暮らす村のデータをもとに作ったステージだ。

防衛目標まで入って行くには、高い崖に囲まれた二ヶ所の回廊を通らなければならい。

 

と言うことは、この二ヶ所を守り切れば良い。

カザミの『ジャスティス・ナイト』とパルヴィーズの『ヴァルキランダー』が回廊Aを……

メイの『ウォドムポッド』とヒロトの『アースリィガンダム』が回廊Bの防衛を担当する。

 

ステラの『ガイアガンダム』は、本番当日では、その機動力を武器に遊撃隊として行動する。

このクリエイトミッションでは、今回ステラは敵役リーオ部隊の一員だ。

 

『Mission! Are you lady………GO!』

 

模擬戦がスタートした。

スタートと同時にカザミの『ジャスティス・ナイト』が飛び出した。

 

『行くぜ!ジャスティス・サンダー…………ッ!』

 

「カザミ、遅い。」

 

ステラは防御特化型リーオに対して的確に指示を出す。

シールドを四枚装備したリーオが、カザミのジャスティス・ナイトを封じた。

他にも回廊Bを防御するメイとヒロト相手に、数機のリーオを差し向け陽動をしかける。

ステラ一人の戦術に四人は完全に翻弄されていた。

 

『パル!あとを頼んだぜ!』

 

『エェーーッ!!?』

 

パルヴィーズの『ヴァルキランダー』が守る回廊Aに、ステラの『ガイア』を筆頭にリーオたちが雪崩れ込む。

 

パルヴィーズは必死にステラたちの迎撃を試みるが、彼女の機動性とリーオのチームワークの前に無意味だった。

 

防衛拠点にステラたちの侵攻を許してからは、一回戦が終わるのはとても早かった。

 

「ステラ、勝ち♪」

 

『クッソーッ!もう一回だ!』

 

『了解した。次は編成を変えてみよう。』

 

二回戦はメイとカザミ、ヒロトとパルヴィーズと言う編成だ。

戦闘が始まると、またもや独断専行でカザミが突っ込んで来る。

 

『行くぜェーーッ!ジャスティス・サンダー………ッ!』

 

「カザミ、また来た。」

 

同じように防御特化型リーオに彼を任せる。

 

『また、お前かよッ!』

 

手薄になった所を、ステラが突いた。

メイの『ウォドムポッド』から誘導ミサイルが、ステラに向けて発射される。

 

「ステラのガイア、ミサイルより速い!」

 

ステラのガイアは急ブレーキを掛け、方向転換するとスラスターを全開でカザミの方へ向かった。

 

「ステラ、何をする気だ?」

 

メイは不思議に思った。

ステラのガイアはグングンと加速し、ミサイルはその後ろを追いかける。

そして、カザミの機体の真上をガイアが飛び越えた。

メイの放ったミサイルは目標を見失い、カザミの機体を巻き込んで爆発した。

 

『どわぁーーーッ!!?』

 

カザミをフレンドリーファイアで撃破したステラは、再び防衛拠点目指して侵攻する。

メイはビーム砲やミサイルなどで迎撃するが、ステラのガイアには自慢の高機動で当たらなければ、かすりもしない。

そのまま、メイを素通りし防衛拠点にまたもや楽々と侵攻したステラ、防衛拠点を完全に攻略した。

 

「二回戦もステラの勝ち。」

 

『まだまだァァァーーッ!!!』

 

三回、四回と数をこなす。

しかし、野良チームの『ビルド・ダイバーズ』の面々には、全くと言って良いほど、チームワークと言うモノがなかった。

 

カザミの突撃思考、メイは仲間を巻き込んでの攻撃、ヒロトはスタンドプレーが目立ち、パルヴィーズに至ってはパニックを起こし、無差別に攻撃をする有り様……

 

20回戦でようやくステラ率いるリーオ部隊から防衛拠点を守りきることが出来た。

 

『ミッションコンプリート……防衛成功だ。』

 

ヒロトから通信が入る。

しかし、拠点の被害は甚大……残りポイントは1~2%ほどだ。

 

『やっと、終わった……』

 

『終わりました……』

 

カザミとパルヴィーズは疲れきっている。

 

『防衛には成功したが、拠点パラメーターはほぼゼロ……ボーナスポイントもゼロだ。』

 

メイは冷静に分析した。

 

『一応、勝ちは勝ちだ。』

 

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次の日は本番と言うことで、それぞれ解散した。

ヒロトとステラは一緒に帰る。

ちゃっかりと腕を組んで………

 

「ステラ、どうしてこう毎回、俺と腕を組むんだ?」

 

「…………………分かんない?」

 

惚けながらなも、ステラは頬を赤らめていた。

 

「アァーーーッ!」

 

二人の後ろから大声がする。

声のした方へ振り返るとヒナタが二人を指差していた。

 

「あ、ヒナタ……」

 

「ヤッホー……」

 

「ちょっと、二人とも何腕組んでのッ!!?」

 

「あ、こ、コレは………」

 

しどろもどろのヒロトと違い、ステラはボーッとヒナタを見つめている。

 

「ヒナタ?怒ってる?」

 

「べ、別にお、お、怒ってないわよ////」

 

二人の雰囲気にヒナタは少しツーンとしていた。

ステラと別れたヒロトとヒナタは、彼の自宅前近くまで来た。

 

「ねぇ、ヒロト……」

 

「どうした?」

 

「今日は元気ないね。GBNで何かあったの?」

 

「たいしたことじゃない……ただクリアすれば良いと思うんだけど、本当にそれだけで良いのかなって……」

 

「じゃあ、やってみれば良いんじゃない?ヒロトのやりたいことをおもいっきり!」

 

ヒナタは彼を背中を一押しする。

 

「えっ………?」

 

ヒロトは彼女から、急に突拍子もないことを言われてキョトンとする。

 

「何?そのキョトンとした顔?私がテキトーなことを言ってると思っているでしょ?」

 

「あ、うん……」

 

「違うって!ヒロト、ずっとそうだったから言ってるの!昔、上級生と鬼ごっこした時さ~逃げ道作ったり、隠れる場所見つけたり、ワナ作って鬼をハメたりして私たちを助けてくれたよね?」

 

「子供の時の話だろ?」

 

「何言っての!今だって、『ガンダム』に疎い私に本貸してくれてる。」

 

「それは……」

 

「ヒロトは変わらないよ………いつも助けてくれる。ヒーローみたい♪自分のことは………」

 

最後の方が良く聞き取れなかったヒロトは、不思議そうにヒナタを見つめるだけだった。

 

「ほら、早く帰ろう♪」

 

「あ、ああ……」

 

次回に続く。

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