バトル・ロワイアル 誰が為の戦場か・・・   作:しきん

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どうも、しきんです。

久しぶりにこちらの最新話が出せました・・・。

しばらくは、こちらを優先しようと思っている所存です。


第2話

うわあ、どうしよう・・・

 

あんな大勢の人間だけじゃなく、ゲームとかアニメとかでしか出てこないような奴とまで殺し合わないといけないなんて、全然勝てる気しないんだけど・・・でも、島から出ようとすると、首輪が爆発するのがな・・・・・・

 

女子10番、兼志谷シタラ。

 

長い茶髪、エメラルドグリーンの瞳、褐色の肌、低身長、そして巨乳。オタクに限れば、誰よりも属性が盛られていると言っても過言ではない、成子坂のかしましオタク。

 

そして、忘れてはならない。彼女はヴァイスに対する唯一の対抗手段『アリスギア』の操縦に必要不可欠なエミッション適性を持つアクトレスの1人。もう一つ付け加えるなら、射撃に自信があり、スナイパーライフルを使った狙撃を得意とする。

 

だが、そんなシタラにも弱点はある。

 

明るく活発な性格だが、裏を返せば、繊細で打たれ弱い豆腐メンタル。

 

故に、シタラがこのテストで最初から自信を失くすのは必然と言えよう。

 

シタラの災難は更に続く。

 

「しかも、支給武器ってこのキノコ三つだよね・・・絶対ハズレだ」

 

傘の色が緑に白い水玉模様という、独特な見た目のキノコが三つ。

 

これがシタラの自信を失くす更なる要因となっている事に違いはない。

 

どうせ持っていても邪魔だし、ここで食べちゃおう。

 

シタラは早速、キノコを三つとも頬張る。

 

その味は、あまり良くない。

 

「ここで何をしている?」

 

不意に背後から声をかけられる。

 

ひッ―――!?

 

シタラは一瞬ビクッと身体を震わせた後、声のした方向へと振り向く。その方向では、何者かが4~5m程距離を取り、サブマシンガンと思しき銃を構えていた。

 

「うわああああああ!?」

 

相手を見たシタラは思わず悲鳴を上げる。無理もない。その相手の姿を初めて見た者であれば、誰だって驚くだろう。

 

シルエットこそ人型ではあるが、鈍色の肌の時点で人間ではない何かであるのは誰の目にも明らかだ。

 

女子24番、ヘラルド。

 

ラストリアリティの1人で、この島とは違う、とある島がクロムに侵食された事件の張本人である。

 

当然、シタラはヘラルドの正体もそれが関わった事件も知らない。

 

さ、最初の相手が人間じゃない何かなんて、嘘・・・嘘、だよね?夢なら覚めてほしい―――

 

―――あれ?でもこの人(?)、もしかしたら意外と話の通じる強い助っ人って可能性、あるかも・・・?

 

そう思ったシタラは、恐怖を必死に押し殺してヘラルドに尋ねる。

 

「あ―――ああ・・・えっと、初めまして?私、兼志谷シタラって言うんですけど・・・あの~、良かったら私と一緒に島から―――」

「フン・・・無駄な足搔きはするべきではなかったな」

 

ヘラルドはそう答えるや否や、持っているサブマシンガン―――UZIのトリガーを引く。

 

「えっ―――」

 

銃口から吐き出される幾つもの銃弾。

 

無情にも、それらの殆どはシタラの身体を貫いた。

 

仰向けに倒れるシタラ。

 

瞳は光を失っていた。

 

ふ―――ククク。

 

事切れたシタラを見ながらヘラルドはほくそ笑む。

 

手始めにこの人間は葬った。これが始まりだ。

 

どうも、私が今いるのはあの島ではないようだが、人間はこの島においても邪悪だ。

 

この人間を手始めに、私がこの島の人間全てを葬ってくれる!!

 

ゴォォォオオオオオ―――

 

む?

 

後ろから何かの音が聞こえる。

 

音は段々大きくなっていく。恐らく何者かが近づいて来ているのだろう。

 

ヘラルドは振り返る。

 

目の前にいたのは、大きさだけでも人間の10倍はあろうかという程の巨人。

 

―――は?

 

な、何だこれは・・・??

 

ヘラルドですら見た事の無い、金属で造られたと思しき巨人は着地し、2~3m程手前で止まった。

 

『開始早々、テストに乗っている者が・・・どうしたのですか?そんなに驚いた表情をして・・・貴女のような人は、醜い笑顔を浮かべている方がずっとお似合いだと思います』

 

スピーカーでも付いているのだろうか、巨人から声が聞こえてきた。

 

参加者として集められた人間達の中にこんなのはいなかった。

 

もしや、これも支給武器なのだろうか。

 

だとすれば、腹立たしい。何故、私にあのような代物が支給されなかったのだ。

 

ヘラルドの腸は既に煮えくり返っていた。

 

「何・・・?」

『そういえば・・・貴女のその武器は随分と慎ましいのですね。そんな小さな銃では、蚊蜻蛉を撃ち落とす程度の役にしか立たなさそう・・・このようなテストに乗るようなクズである貴女には、丁度良いのではないですか?』

 

あっという間に、ヘラルドの堪忍袋の緒が切れた。

 

「黙れェ!!」

 

ヘラルドは怒りに身を任せ、クロム化した狼を召喚しようと身構える。

 

何も起きない。

 

何故だ。

 

何故だ何故だ何故だ。

 

ヘラルドはもう一度身構える。

 

しかし、何も起こらない。

 

『どうしたのですか、そんなに慌てて。一応言っておきますが、この島では特殊能力は使えません。運が良くてもリミッターがかかってフルに発揮出来ません。己の運に賭けようと思っていたのでしょうが、無駄な足掻きに終わったようですね。ホールを出る前の説明を聞いてなかった?ああ、つまりは人の話なんて聞かなくても、自分の力だけで何でも出来ると思っていたのですね。てっきり、貴女のような人は話をちゃんと聞く性格なのかと思っていました。先程の殺しも、自分の力だけで何でも出来ると思っての事だったのですね』

 

相手が誰なのかは知らないが、こんな奴の話とやらを聞くだけでも脳梗塞になりそうだ。だが、下僕の狼を召喚出来ない以上、UZIで如何にかするしかない。

 

「ああああああああああ!!!」

 

ヘラルドはヤケクソと言わんばかりに、喚き声を上げながら乱射した。しかし、9×19㎜パラベラム弾をどれだけばら撒いたところで、巨人が相手では何の意味も成さない。

 

『あのですね・・・勘違いしてほしくないのですが、私はこんなテストは大嫌いです。人を殺すのは嫌ですし、何より自分の友を手にかけるのはどうしても避けたいのです。ですが・・・』

 

声の主は一つ深呼吸し、話を続ける。

 

『このテストに乗れば、貴女のように自分から望んでテストに乗るようなクズを殺せる・・・!テストを催す悪さえも斬れる・・・!それが出来るだけの力を、今の私は持っている・・・!!そう考えると、もう・・・抑える事が出来ません。これは殺人ではない・・・粛清だと・・・裁きの鉄槌だと・・・誰かが、私にそう囁くのです・・・!!』

 

声の主はそこで話を終える。

 

直後、巨人が動き出す。

 

右足を上げる。そして右足が再び地面に近づいていく。

 

しかし、右足の下には―――

 

「はッ―――!?はっはっはっ、や、や、やめろ!やめろ!!う、うああああ・・・あああああああああああああああ!!!」

 

ズシン・・・

 

地響き。

 

そして、また右足が上がる。

 

その下には・・・ヘラルドがいた所には、クロム色のシミが染み込まれ、かつてUZIだった鉄屑が転がっていた。

 

巨人の胴体部・・・その中にあるコックピットのシートに座り、左右の操縦桿を握る、衛士強化装備を身に纏った少女は、網膜投影で映し出されるモニターに映るそのシミを見つめていた。

 

女子02番、吾妻楓。

 

彼女もまた、アクトレスである。

 

嘗ては叢雲工業最強のエースだった経歴を持ち、現在は成子坂製作所に所属している。

 

この島では最早、関係のない話ではあるが。

 

そして、楓に支給されたのは撃震(F-4J)。世界初の戦術歩行戦闘機、その日本仕様である。

 

先ずは1人目・・・他の奴も必ず殺します。

 

楓はペダルを踏み込み、撃震の跳躍ユニットを吹かす。

 

そして、操縦桿とペダルを器用に動かし、己の思い向くままに撃震を飛ばす。

 

この島に存在する悪を斬る為に。

 

[女子02番 吾妻楓]

身体能力:B

頭脳:B

武器:撃震

   99式衛士強化装備(※撃震とセットで支給された)

スタンス:AS社とテストに乗ってるクズ共を斬る

思考:アイツ等もクズも全員殺す

身体状態:正常

精神状態:正常

 

[女子24番 ヘラルド 死亡]

 

 

撃震が飛び去った直後、1人の少女が起き上がる。

 

「あれ・・・?私、生きてる・・・・・・なんで・・・?」

 

なんと、ヘラルドに殺された筈の兼志谷シタラだった。

 

シタラは辺りを見回す。

 

おかしい。

 

確かにあのお化けに撃ち殺された筈なのに、傷も完全に消えて無くなってる。

 

これは一体、どういう事だろう・・・?

 

私は死んだ筈。なのに死んでない。

 

数分の思索の末、シタラはある結論に辿り着いた。

 

そうか―――解った!私は一度死んでコンティニューしたんだ!

 

つまり、これは現実ではない。最新のVRゲームだったのだ!

 

そうだそうだ!そうに違いない―――ッ!控え目に言って、私・・・天才かもね!

 

シタラは現実逃避も同然の結論を脳内で述べる。

 

そして、ある事に気付く。

 

あれ?そういえば、あのお化けは何処に・・・というか、あそこに窪みってあったっけ?

 

少し見てみよう。

 

シタラは窪みに近付いてそれを見る。

 

何これ・・・?何かの液体と・・・鉄屑??

 

この鉄屑は持っておこうかな。殴ればダメージ与えられそうだし。

 

それはそれとして、あのお化けは恐らくゲーム内のNPC―――その内のイベントキャラの1人と見た!

 

そして、死んだ後にコンティニュー出来た私はこのゲームのプレイヤー・・・そう考えれば辻褄が合う!

 

なーんだ、そういう事だったんだ!

 

こんな島で殺し合いなんて絶対おかしいと思ったけど、ゲームなら話は早い!なんていうか、シャードじゃなさそうな感じもしてたし。

 

うっはーーーーーッ!本当の殺し合いなら先ず勝てる気がしないけど、ゲームなら負ける気がしないね~!

 

よーし、頑張ってクリアするぞ~!!

 

斯くして、シタラは歩き出した。

 

ここで、読者の方々に兼志谷シタラがヘラルドに襲われたにも関わらず無事でいられた理由を説明しよう。

 

兼志谷シタラの支給武器は三つの1UPキノコ。スーパーマリオシリーズでお馴染みのキノコの一種で、取得した者の残機を一つ増やす効果を持つ。そして、シタラは取り出してからすぐに三つとも食べた。

 

つまるところ、シタラは最序盤から自らの残機を3体増やした為、ヘラルドの銃撃を身体中に受けても残機を1体失うだけで済んだのである。

 

[女子10番 兼志谷シタラ]

身体能力:C

頭脳:B

武器:無し

スタンス:ゲームクリアを目指す

思考:ゲームの世界wktk

身体状態:正常、残機2体

精神状態:ゲーム脳

 

 

私立黒須学園 3年B組 名簿

 

 

[男子01番 スティング・オークレー]

 

[男子02番 ディアッカ・エルスマン]

 

[男子03番 金田一一]

 

[男子04番 草加拓海]

 

[男子05番 藤原文太]

 

[男子06番 シン・アスカ]

 

[男子07番 アウル・ニーダ]

 

[男子08番 碇シンジ]

 

[男子09番 泉研]

 

[男子10番 キラ・ヤマト]

 

[男子11番 ジョン・メイトリックス]

 

[男子12番 サイ・アーガイル]

 

[男子13番 ボルガ博士]

 

[男子14番 遠野志貴]

 

[男子15番 魔王]

 

[男子16番 トール・ケーニヒ]

 

[男子17番 高橋涼介]

 

[男子18番 風間真]

 

[男子19番 アスラン・ザラ]

 

[男子20番 ネコアルク・カオス]

 

[男子21番 パラガス]

 

[男子22番 ボンドルド]

 

[男子23番 スティーヴン・アームストロング]

 

[男子24番 藤原拓海]

 

[男子25番 ラウ・ル・クルーゼ]

 

[男子26番 ミイホン]

 

[男子27番 レグ]

 

[男子28番 スラリン]

 

[男子29番 武内樹]

 

[男子30番 高橋啓介]

 

[男子31番 ハイネ・ヴェステンフルス]

 

[男子32番 ベネット]

 

[男子33番 白銀武]

 

[男子34番 スライバ]

 

 

[女子01番 アルクェイド・ブリュンスタッド]

 

[女子02番 吾妻楓]

 

[女子03番 遠野秋葉]

 

[女子04番 赤城]

 

[女子05番 シエル]

 

[女子06番 ネコアルク]

 

[女子07番 キアナ・カスラナ]

 

[女子08番 比良坂夜露]

 

[女子09番 加賀]

 

[女子10番 兼志谷シタラ]

 

[女子11番 リコ]

 

[女子12番 フレズヴェルク]

 

[女子13番 ステラ・ルーシェ]

 

[女子14番 ラフィー]

 

[女子15番 翡翠]

 

[女子16番 轟雷]

 

[女子17番 ジャベリン]

 

[女子18番 鑑純夏]

 

[女子19番 無量塔姫子]

 

[女子20番 琥珀]

 

[女子21番 オーゼン]

 

[女子22番 ブローニャ・ザイチク]

 

[女子23番 百科文嘉]

 

[女子24番 ヘラルド]

 

[女子25番 スティレット]

 

[女子26番 綾波レイ]

 

[女子27番 式波・アスカ・ラングレー]

 

[女子28番 エンタープライズ]

 

[女子29番 ガスト]

 

[女子30番 雷電芽衣]

 

[女子31番 ベルファスト]

 

[女子32番 源内あお]

 

[女子33番 天城]

 

[女子34番 綾波]

 

[女子35番 真希波・マリ・イラストリアス]

 

[女子36番 バーゼラルド]

 

 

生存者、残り66名

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