バトル・ロワイアル 誰が為の戦場か・・・   作:しきん

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どうも、しきんです。

アニメのマブラヴオルタネイティヴを録画してるけど、観たのは10話中盤までで、第2期はまだ観られておりません・・・。


第3話

殺し合いたくない。

 

殺し合いなんてしたくない。

 

男子10番、キラ・ヤマト。

 

中立コロニー『ヘリオポリス』で平和な生活を送る学生だった。

 

そして、世界初のスーパーコーディネイターとしてこの世に生を授けた少年でもある。

 

だが、今の彼の顔は、まるでこの世の終わりを見ているような表情をしている。

 

もう駄目だ。お終いだ。

 

あーハイハイ、僕は諦めました。

 

僕には人を殺してまで生き延びる理由なんて無い。

 

寧ろ、自分から死んだ方がマシな気がしてきた。

 

ナイフで刺されたり、銃で撃たれたりする前に自分から死んだ方がマシな気がしてならない。

 

よし、決めた。

 

僕はもう自殺する。

 

大体、僕を殺し合いに参加させるなんてやめてよね。幾ら僕がコーディネイターでも、殺し合いで勝てる訳無いだろ。

 

・・・つまり、このテストは自殺志願者にとっての楽園みたいなものじゃないかな。

 

自殺志願者はこのテストを利用して自殺。企業側は恐らく、テストで何らかの利益を出している筈だから・・・これってつまりWinWin!?AS社、万歳!!

 

・・・おいおい。このスーパーコーディネイター、自殺を考え出したぞ。

 

キラはバッグの中を漁り始める。

 

さーて、僕の支給武器は何かな~。

 

出来れば、苦しむ事も痛みを感じる事もなく自殺出来るのが―――ん?この感触、もしかしてこれかな?

 

キラはスマホのような何かを取り出す。

 

それは、スマートフォンだった。

 

キラは一緒にバッグに入っていた取扱説明書を読む。

 

AS社が開発した『地球破壊爆弾』を起爆させる為のスマホ型の装置。これを手順通りに操作すると爆弾を起爆させる事が出来るよ!

 

説明書に書かれている文章の内容は、こんな感じであった。

 

一通り読み終えたキラは狂喜乱舞した。

 

や、やった!これは今の僕にとって最高の武器じゃないか!!

 

地球丸ごと吹き飛ばす程の威力なら、きっと一瞬で楽に死ねる筈!

 

そーれ、スイッチオン!

 

キラ、起爆装置の画面をタップする!

 

しかし、ここでキラの予想は外れる事となる。

 

何も起こらない。

 

あれ?

 

キラは何度も画面をタップするが、起爆装置はうんともすんとも言わない。

 

どういう事なの?

 

これ、画面をタップしてもうんともすんとも言わないんだけど・・・まさか、不良品!?

 

キラは何とかして起爆装置を使えるようにしようと、本体を調べ始めた。

 

原因は単純な事だった。

 

あっ―――これ、バッテリーが切れてるのか!くそっ、くそっ!何処かで充電しないといけないのか!面倒臭い武器だなぁ・・・。

 

仕方ない、充電出来る所を探そう。

 

自殺するのも、大変なんだな。

 

キラはそう思いながら歩き出した。

 

[男子10番 キラ・ヤマト]

身体能力:S

頭脳:A

武器:地球破壊爆弾の起爆装置

スタンス:楽に自殺する

思考:取り敢えず充電しよう

身体状態:正常

精神状態:絶望

 

 

「ふっふっふ―――」

 

もしもこの島が普通の島で、先進国の大都会に見劣りしないような都市があったとすれば、高級住宅街が建設されていてもおかしくない、島の大部分をある程度見渡す事が出来そうな丘の上。

 

そこで、2人の少女が向かい合っていた。

 

否―――2体のフレームアームズ・ガール、と言うべきか。

 

「遂にこの時が来たわね、バーゼラルド!今日こそどっちが強いか、ここで決めるわよ!」

 

女子25番、スティレット。空戦を得意とするフレームアームズ・ガールである。

 

「ええ~。ばーぜ、強いよ~。それに、ここで負けたらこの島に骨を埋める事になっちゃうかもね~」

 

対するは女子36番、バーゼラルド。宇宙での戦闘と頭脳戦を得意とするフレームアームズ・ガールである。

 

なお、本作におけるフレームアームズ・ガールは全員、人間サイズという前提で読んで頂きたい。

 

「それじゃあ、お互い『せーの』でバッグから武器を取り出してバトルセッションスタートよ!どんな武器が入っていても恨みっこ無しだから、覚悟しなさい!ま、何が入っていようと―――私が勝つわ!!」

「ばーぜならどんな武器でもスティレットに勝てる自信あるよ?よーし・・・」

 

両者共にバッグの中に手を入れる。

 

「「せーの!!」」

 

そして、同時に武器を出した―――

 

―――までは良かったが。

 

「えっ・・・」

「あれ・・・?」

 

スティレットには厚揚げが、バーゼラルドには籠一杯に入れられたパチンコ玉が支給されていた。

 

説明するまでもないとは思うが、スティレットの支給武器である厚揚げは藤原豆腐店で作られたもの・・・とだけ言っておこう。

 

「こ、これは予想外だったね~。ねえスティレット、これで投げ合っちゃう?」

「そ、そんな事言ったって・・・厚揚げとパチンコ玉の投げ合いなんて・・・凄くシュールじゃない・・・・・・」

 

協議の末、2人は・・・

 

「なら、この辺りを探索して武器になりそうな物を探すわよ!」

「それじゃあ、見つかるまではセッションはお預けだね~」

 

同盟を結ぶ事となった。

 

[女子25番 スティレット]

身体能力:A

頭脳:C

武器:厚揚げ

スタンス:生き延びる

思考:バーゼラルドに会えて良かった!

身体状態:正常

精神状態:正常

 

[女子36番 バーゼラルド]

身体能力:A

頭脳:B

武器:パチンコ玉

スタンス:生き延びる

思考:スティレットに会えて良かった!

身体状態:正常

精神状態:正常

 

 

何でこんな事になったんだろう。

 

男子08番、碇シンジは無気力状態に陥っていた。

 

殺し合えなんて事言われて、目の前で綾波が殺されて・・・何だよこれ―――何なんだよ、これ!!

 

目の前で自分の友達を殺されたらこうなるのが、ある意味において正常と言えよう。

 

しかし―――悲しいかな、現実は時として残酷さを表す事もあるのだ。

 

皆どうかしてるよ・・・!こんな知らない島で殺し合いなんて、絶対におかしいじゃないか!

 

ふと、シンジはバッグを見る。

 

そして、何を思ったのか、バッグの中を漁り始める。

 

・・・?

 

シンジは何かを見つける。

 

バッグから取り出したのは、本だった。

 

それは、回復系呪文の勉強本だった。

 

100ページ以上にも及ぶそれには、味方1人を回復させるホイミから幻惑を解くマヌーハまで、回復系の呪文に関する事がびっしりと記されている。

 

その中のあるものが、シンジの目に留まった。

 

蘇生編―――その中に記されているザオリクという呪文。

 

これだ。

 

それが、シンジに希望を与える事となった。

 

この呪文を習得するには相当な時間がかかりそうだ。下手をすれば1年かかっても・・・

 

でも、これを習得して、綾波の遺体を見つける事が出来れば―――綾波を蘇らせる事が出来るかもしれない!

 

シンジの腹は決まった。

 

よし、今から勉強を始めるぞ。先ずは―――

 

近くの草むらから物音。

 

「うわあああああ!?」

 

シンジは驚き、身体を振るわせた。

 

な、何だ!?まさか、殺し合いに乗っている奴がやって来た?もう!?

 

シンジの冷や汗が止まらない。

 

―――来る!!

 

果たして、シンジの元に現れたのは―――

 

「なんか声がしたけど・・・って、いた!!よ、良かったあ~~~・・・」

「お・・・女の子?」

 

黄色いリボンを付けた茶髪ポニーテールの少女だった。身長からして、自分より年上なのだろう。

 

「あ、あの・・・貴女は・・・」

「えっ?あ、ああ!いきなり飛び出しちゃってゴメン!!えーっと・・・あっ、そうだ!私の名前は、源内あお!」

 

女子32番、源内あお。

 

どこにでもいるような、至って普通の女子高校生だが、最近では、轟雷を始めとするフレームアームズ・ガール達との生活を送っている。

 

「あの、君の名前は・・・?」

 

あおがシンジに名前を聞く。

 

そういえば、僕も自己紹介するの忘れてた。やっておかないとダメだよね。

 

「・・・碇シンジです」

「そうか、シンジっていうんだ・・・えっと・・・大変な事になっちゃったけど、これからよろしくね!シンジ君!!」

「は、はい・・・」

 

乗っていないように見えるけど・・・一応、聞いておかないといけない事がある。

 

「あの、一つ聞いて良いですか?」

「?えーと、何かな?」

「・・・単刀直入に聞きます。あおさんは殺し合いに乗っているんですか?僕は死ぬ訳にはいかない。この殺し合いに乗る訳にはいかないんです」

 

これだけは聞いておこう。こんな状況になっている以上、殺し合いに乗っている人がいるかもしれない。僕だって、さっきまでは恐怖で押し潰されそうになったんだ。その時の僕にようになって、そのままパニックになる人だって出てくるかもしれない。

 

「え―――ええ!?わ、私に人なんて殺せる訳無いよ!私、味方が欲しかったの・・・」

 

予想外の答えに目を丸くするシンジ。

 

「味方?僕を?」

「うん!シンジ君って良い人なんでしょ?殺し合いに乗る訳にはいかないって言ってたし!だったら、一緒に行動してこの島から脱出する方法を探そうよ!」

 

そうか―――その手があった!

 

「成程・・・それ、良いアイデアですね!じゃあ、力を合わせてこの島から抜け出しましょう、あおさん!」

「うん!」

 

こうして、シンジとあおは島から脱出する術を見つける為に動き出すのだった。

 

待ってて、綾波―――君も必ず助ける!!

 

[男子08番 碇シンジ]

身体能力:D

頭脳:C

武器:回復系呪文の勉強本

スタンス:綾波レイを蘇生して島からの脱出

思考:待ってて、綾波・・・!

身体状態:正常

精神状態:正常

 

[女子32番 源内あお]

身体能力:E

頭脳:C

武器:モバイルバッテリー

スタンス:島からの脱出

思考:轟雷達とも合流しないと

身体状態:正常

精神状態:正常

 

 

「つまり、お爺さんはその男達に攫われて、この島に連れて行かれた・・・と言う訳ですね?」

「うむ・・・」

 

アパートの一室で、青髪の少女と髭を生やした老人が会話している。

 

女子05番、シエルと男子13番、ボルガ。

 

片や聖堂教会の対死徒専門の異端審問部署『埋葬機関』所属の異端審問官、片や西ドイツの科学者という、普通なら絶対に出会わないような2人。

 

だが、2人は現にこうして出会っている。

 

「本当なら、海上工業都市建設の為のレセプションに参加する筈だった。だが、あの男達に遭ってしまったばかりに、このような殺し合いに参加させられてしまっている」

 

ボルガ博士は無念といった表情でそう言うと、シエルが口を開く。

 

「そう落ち込まないで下さい。この島から脱出する手立てはある筈です。それさえ見つける事が出来れば、私達2人だけでなく、参加させられた人達の脱出も不可能ではないでしょう」

「・・・!そうか、その手があった!だが、最大の問題はこの首輪だ。これを付けたまま島から出れば、自爆装置が作動するというのは、あの言峰綺礼という男が説明している。それが事実であれば、首輪を付けたまま島から出るのは危険だ。脱出の為には、自爆装置を作動させる事無く首輪を外す方法を見つける事が前提―――」

 

その時だった。

 

部屋の中に煙が立ち込めてくる。

 

「・・・?この煙は?」

「まさか―――敵!?」

 

2人は警戒態勢に入る。

 

煙は充満していき、遂には視界はほぼゼロといえるような状況となった。

 

これは恐らく煙幕弾―――そうなると、敵は懐に入って来る筈!

 

姿の見えない敵が近接格闘に持ち込んでくると踏んだシエル。

 

「うっ―――」

 

シエルの側で一瞬だけ呻き声が聞こえる。

 

この声は、ボルガ博士―――

 

「どうしました!?そっちに何か出て来て―――」

 

ボルガ博士がいるであろう、その方向に向かう。

 

「ボルガ博士―――ッ!?」

 

ボルガ博士は既に死んでいた。

 

首の部分が不自然な曲がり方をしている。首を折られてしまったのである。

 

しまった―――私ではなく、抵抗出来ないボルガ博士を先に狙っていたとは・・・!

 

シエルは己の失態を恥じる。

 

これは、一旦外に出なければ、戦いようがありませんね。

 

そして、シエルは失念していた。ボルガ博士のバッグが無くなっていた事を―――。

 

シエルの右腕を細い針で刺されたような痛みが襲う。

 

シエルは半ば反射的に右を向く。

 

そして、足元を見ると、床にそれが転がっている事に気付いた。

 

これは―――注射器!?

 

ま、まさか・・・

 

シエルの脳裏に最悪の展開が浮かぶ。

 

「何処にいるのですか!?出て来なさい!!」

 

シエルがそう叫ぶと、その言葉に応えるように、何処からともなく声が聞こえた。

 

「ダメだよ、そんなに怒ったら。じゃないと身体に悪いよ?」

 

女の子の声?しかも―――私よりも若い!?

 

「ほら、ニコって笑おう。そうすれば、きっと良い事が起きるから。そうだ、この島から出たらアビスを探検しよう!こんな事になっちゃったけど、オースに戻れば、アビスに行ける!」

 

アビス―――深淵??それに、オース―――

 

突如として、シエルの身体から力が抜けていく。

 

そんな・・・身体が動かなくなって・・・何も・・・出来ない、まま―――

 

シエルは倒れる。

 

それを最後に、シエルの身体が動く事は無かった。

 

煙が薄れていく。

 

部屋の中には、シエルとボルガの遺体。

 

そして、金髪ツインテールの少女がいた。

 

その身長から、小学生か中学1年生とでも思ってしまいそうだ。実際、年齢がそうだが。

 

女子11番、リコ。

 

オースに暮らす、アビスに対する憧れを抱く少女であり、白笛の1人であるライザの娘。

 

先程の煙は、彼女の支給武器である煙幕手榴弾によるものだったのだ。

 

そして、リコが右手に持つ箱。

 

それは、ボルガ博士の支給武器である毒物セットだ。

 

リコは、シエルの側に転がっている注射器を回収する。

 

シエルのバッグから水の入ったペットボトルとヒドラジンの入ったタンクを取り出し、自分のバッグに入れると、リコは部屋を出て、アパートを後にした。

 

[女子11番 リコ]

身体能力:B

頭脳:B

武器:煙幕手榴弾

   毒物セット

   ヒドラジン

スタンス:

思考:

身体状態:正常

精神状態:正常・・・?

 

[男子13番 ボルガ 死亡]

[女子05番 シエル 死亡]

 

 

私立黒須学園 3年B組 名簿

 

 

[男子01番 スティング・オークレー]

 

[男子02番 ディアッカ・エルスマン]

 

[男子03番 金田一一]

 

[男子04番 草加拓海]

 

[男子05番 藤原文太]

 

[男子06番 シン・アスカ]

 

[男子07番 アウル・ニーダ]

 

[男子08番 碇シンジ]

 

[男子09番 泉研]

 

[男子10番 キラ・ヤマト]

 

[男子11番 ジョン・メイトリックス]

 

[男子12番 サイ・アーガイル]

 

[男子13番 ボルガ]

 

[男子14番 遠野志貴]

 

[男子15番 魔王]

 

[男子16番 トール・ケーニヒ]

 

[男子17番 高橋涼介]

 

[男子18番 風間真]

 

[男子19番 アスラン・ザラ]

 

[男子20番 ネコアルク・カオス]

 

[男子21番 パラガス]

 

[男子22番 ボンドルド]

 

[男子23番 スティーヴン・アームストロング]

 

[男子24番 藤原拓海]

 

[男子25番 ラウ・ル・クルーゼ]

 

[男子26番 ミイホン]

 

[男子27番 レグ]

 

[男子28番 スラリン]

 

[男子29番 武内樹]

 

[男子30番 高橋啓介]

 

[男子31番 ハイネ・ヴェステンフルス]

 

[男子32番 ベネット]

 

[男子33番 白銀武]

 

[男子34番 スライバ]

 

 

[女子01番 アルクェイド・ブリュンスタッド]

 

[女子02番 吾妻楓]

 

[女子03番 遠野秋葉]

 

[女子04番 赤城]

 

[女子05番 シエル]

 

[女子06番 ネコアルク]

 

[女子07番 キアナ・カスラナ]

 

[女子08番 比良坂夜露]

 

[女子09番 加賀]

 

[女子10番 兼志谷シタラ]

 

[女子11番 リコ]

 

[女子12番 フレズヴェルク]

 

[女子13番 ステラ・ルーシェ]

 

[女子14番 ラフィー]

 

[女子15番 翡翠]

 

[女子16番 轟雷]

 

[女子17番 ジャベリン]

 

[女子18番 鑑純夏]

 

[女子19番 無量塔姫子]

 

[女子20番 琥珀]

 

[女子21番 オーゼン]

 

[女子22番 ブローニャ・ザイチク]

 

[女子23番 百科文嘉]

 

[女子24番 ヘラルド]

 

[女子25番 スティレット]

 

[女子26番 綾波レイ]

 

[女子27番 式波・アスカ・ラングレー]

 

[女子28番 エンタープライズ]

 

[女子29番 ガスト]

 

[女子30番 雷電芽衣]

 

[女子31番 ベルファスト]

 

[女子32番 源内あお]

 

[女子33番 天城]

 

[女子34番 綾波]

 

[女子35番 真希波・マリ・イラストリアス]

 

[女子36番 バーゼラルド]

 

 

生存者、残り64名

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