バトル・ロワイアル 誰が為の戦場か・・・   作:しきん

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どうも、しきんです。

今回、かなりグロデスクな描写が入ってます。

グロデスクシーンが苦手な方はブラウザバックを推奨します。


第6話

「そこの君、ちょっといいかな?」

 

男子03番、金田一一を呼び止める声がした。

 

金田一が、声のした方向を向くと、そこに中年金髪の仮面の男が立っていた。

 

「私の名はラウ・ル・クルーゼ。ザフトという組織で一部隊の隊長を務めている」

 

男子25番、ラウ・ル・クルーゼは軽く自己紹介する。

 

「・・・俺の名前は金田一一。高校生だ」

 

金田一も軽い自己紹介で返す。

 

「アンタ、俺に何か用か?」

「・・・単刀直入に言おう。私と手を組まないかな?私は、この馬鹿げた殺し合いを止めたいのだよ」

 

金田一の問いに、クルーゼはそう答える。

 

直後、クルーゼがある提案を持ち掛けた。

 

「どうかな?勿論、リスクが大きいのは織り込み済みだ」

「・・・ああ、良いぜ。俺としても、協力者が欲しかったところだしな」

 

金田一の返答に、クルーゼは嬉しそうな表情を見せる。

 

「ありがたい。早速ではあるが、向こうに民家を見つけたのだ。一旦、そこで今後の方針を練ろう。あれが、その民家だ」

 

クルーゼがある方向に指を差す。

 

その先には、クルーゼの言う通りに民家が建っていた。見たところ、かなり年季が入っているように見える。

 

「見た目はボロ屋だが、床に隠し扉が備えられていて、その下に地下シェルターがある。恐らく、この島の建物の中でも、隠れ家にするのに最適な場所だろう」

「・・・よく見つけたな、そんなの」

 

クルーゼの説明に、金田一は感嘆の声を漏らす。

 

だが、何処か素っ気無ささえも醸し出している。

 

「私はこの近くの川で水を汲んで来よう。飲み水にするには汚いかもしれないが、贅沢を言っていられる状況でもないのでな。金田一君は先に中に入っていてくれ」

 

クルーゼはそう言って川に向かおうとした。

 

その時だった。

 

「待てよ、クルーゼ。一つ確認しておきたいんだが、アンタの武器は何だ?」

 

突然、金田一がクルーゼにそんな質問を投げかけた。

 

金田一の問いに、クルーゼは少し戸惑いを覚える。

 

「―――?草刈り鎌だ。ナイフと比べても、武器としてはあまり役に立ちそうにないが・・・今はあの民家に置いているが、それがどうかしたかな?」

「嘘を吐くなよ。アンタの武器は草刈り鎌じゃない・・・地雷だ。設置場所は玄関前・・・違うか?」

 

真剣な表情で突拍子の無い事を言う金田一。

 

それに対し、動揺するクルーゼ。

 

「な―――何を言い出すのだね、金田一君!一体、何の根拠があって―――」

「悪いな。生憎、アンタが仕掛けた罠は既に見切ってんだよ。何せ、今の俺は2()()()だからな」

「・・・何を言っているのか解りかねるが―――見破られた以上は仕方が無い!私にはやらねばならん事があるのだよ!!」

 

クルーゼは、先程までの紳士的な様子から一転して、見る者を怯ませる程の憎悪を曝け出す。

 

「認めよう・・・君の洞察力は私の予想以上だったと!だが、それだけだ!私とて、ザフトの人間!!実戦ならば君には―――」

「動くな!既に俺の仲間がお前の背中を狙っている!指一本でも俺に触れようものなら、お前の身体に風穴が開くぜ!!」

 

金田一のその言葉を聞いたクルーゼの、仮面で覆い隠された瞳の瞳孔が開く。

 

「―――!?ば、馬鹿な―――私が後をつけられていたとでも言うのか―――」

 

クルーゼは後ろを向く。

 

刹那―――

 

「嘘だよ、バーカ!!」

「うぉッ!?」

 

クルーゼの身体が、クルーゼの視線とは真逆の方向から強い力で押される。

 

金田一が自分に向けていた注意を逸らしたクルーゼに体当たりしたのである。

 

クルーゼの身体が、空中で俯せの体勢になっていく。

 

そして、クルーゼの身体が再び地面に触れたその瞬間、一瞬のやや小さめな電子音が鳴り響き―――

 

地面が爆ぜ、クルーゼは爆炎に包まれた。

 

そこは、ボロ屋の玄関前。クルーゼが地雷を設置した場所だった。

 

爆発から1秒後、クルーゼは再び姿を現した。

 

黒焦げになった身体で。

 

既に事切れた状態で。

 

金田一は、クルーゼの亡骸を怒りと悲しみが混ざった表情で見下ろしていた。

 

あばよ、クルーゼ・・・アンタみたいな人が本当に仲間で、殺し合いを止めようと思っていたなら、俺も心強かったんだけどな。

 

それにしても―――

 

金田一はバッグから砂時計を取り出す。

 

時の砂。

 

その効果は、使うと時間を少しだけ戻す事が出来るというものである。

 

まさに魔法の砂だ。

 

その一方で、欠陥を挙げるならば、何といっても一度使ってから再び使えるようになるまでのインターバルが長い点だろう。それ故に使いどころが重要となる。

 

金田一は、自分の支給武器である時の砂を、先程クルーゼが―――1回目で自分が地雷を踏んだ直後に使ったのである。

 

今回はコイツに助けられたな。ぶっちゃけ言うと、オカルトじみた代物に頼るのは癪だけど・・・この際だ。使える物は何でも使うつもりでかからないとな。

 

けど、殺す側もたまには悪くないか―――?寧ろ、今の俺の殺人を推理してくれる人が現れたら、面白い展開になりそうだしな!

 

まあ、それは兎も角だ。どの道、最終目的は優勝じゃない。あくまでこの島から脱出する事だ。可能なら、より多くの参加者と一緒にな。

 

クルーゼのバッグから水と食料と残りの地雷を回収した金田一は歩き出す。

 

金田一は、より多くの参加者を島から脱出させる為に行動を開始する。

 

己のじっちゃんの名に懸けて。

 

[男子03番 金田一一]

身体能力:C

頭脳:A

武器:時の砂

   地雷 2個

スタンス:殺人犯プレーしつつ島からの脱出

思考:それはそれとして新鮮な気分だ~!

身体状態:正常

精神状態:正常

 

[男子25番 ラウ・ル・クルーゼ 死亡]

 

 

女子29番、ガスト。

 

数本の触手がくっついた白い立方体のような見た目のそのモンスターは、悲しみのあまり、涙を流していた。

 

私達は戦うべきじゃない。

 

自分以外の参加者達と会った事は一度も無いけど、これだけは分かる。

 

この戦いは何としても止めなくてはならないわ。

 

ガストはそう決意した。

 

ふと、ガストは空腹を覚えた。

 

あっ・・・そういえば、目が覚めてから何も食べていなかったんだったわ。

 

なお、ガストの胃が何処にあるのかについては読者の方々のご想像にお任せする。

 

ガストはバッグの中を見る。

 

入っていたのは、星降る腕輪だった。

 

ガストの支給武器である星降る腕輪は、装備した者の素早さを大幅に上昇させる特殊な装飾品である。

 

ガストが星降る腕輪を身に着けた、その時だった。

 

・・・?

 

何かしら?今、触手の一つに少し弱めの電流が走ったような気が―――

 

ガストは何事かと身体の向きを変える。

 

「ギャアアアッ!!」

 

ガストの懐から悲鳴が聞こえた。

 

え―――?

 

ガストが恐る恐る足元(?)を見ると、そこに緑髪の少年が、頭から血を流して倒れていた。

 

「イヤアアアァーーーーーーーーーーッ!!!」

 

目の前の緑髪の少年―――男子01番、スティング・オークレーの遺体を見たガストは思わず目を見開き、悲鳴を上げた。無理もない。目の前にある死体を見れば、並みの人間であればこういう反応をするのだ。

 

お、男の子が私の下で死んでいる―――!?しかも、手には電気を帯びた手首のような物を持って―――はっ!

 

分かったわ!つまり、この子が私の背後に忍び寄って、この手首のような物で私を襲っていたのね!それに気付かずに私が振り向いた時に、触手が直撃して―――ごめんなさい!本当にごめんなさい!!

 

殺意が無く、スティングの存在に気付いていなかったとはいえ、自分が殺めてしまったという事実を知ったガストは咽び泣いた。

 

あっ・・・この子の遺体はどうしよう・・・?

 

数分の思索の末、ガストはある解決策を打ち出した。

 

このまま放置するのは可哀想・・・出来る事なら、他の皆には見せたくない―――

 

―――そ、そうだわ!いっその事、食べてしまえば良いのよ!食べてしまえば、遺体を皆に見せなくて済むし、私のお腹も一杯になる。一石二鳥ね!

 

頂きまーす―――

 

そして数分後。

 

スティングの遺体は、最早一欠片も残る事無くガストの胃袋へと消えていった。

 

ふう、ご馳走様―――

 

その時、ガストに異変が生じた。

 

あら?何かしら、この感覚―――??何故だか、もっと・・・もっと食べタくなッテきチャッタ―――

 

ガストはいつもより速いスピードでフラフラと飛んで行く。

 

強大な食欲に駆られて。

 

自らの中で蘇った野生本能のままに。

 

次なる獲物を喰らうべく―――

 

[女子29番 ガスト]

身体能力:A

頭脳:C

武器:星降る腕輪

スタンス:血の味を覚えた野生本能

思考:オ腹ガ減ッタワ・・・

身体状態:正常

精神状態:野生化

 

[男子01番 スティング・オークレー 死亡]

 

 

・・・島の中で催される殺し合い、か・・・まだ理解が追い付かない点もあるけど、犠牲者が増える前に何とかしないと。

 

男子14番、遠野志貴は自身の今後の動きについて考えていた。

 

黒髪ショートヘアーに平均的な身長、ついでに眼鏡をかけている、何処にでもいるような男子高校生だ。

 

普通の人間と変わっている点といえば、死を視覚情報として捉える超能力『直死の魔眼』を持っている事ぐらいだろうか。

 

こうなった以上、指を銜えて見ていられないな。こんな状況じゃ、死の恐怖からテストに乗る人も出て来そうだけど、しょうがないよな。俺がやるべき事は、アルクェイド達と合流して、残りの参加者達を連れて島から脱出・・・ってところか。そうなると、アイツ等との戦いは避けられないな。でも、皆を守りながらってのはちょっと心配かな・・・。

 

そう思いながら志貴はバッグを開けた。

 

バッグの中には、アサルトライフルに似た奇妙な形の鞘に納められた刀が入っていた。

 

高周波ムラマサブレード。

 

とある家に伝わる、名工村正が16世紀頃に作ったとされる戦国太刀を改造する形で作られた高周波ブレードだ。

 

鞘に至っては、火薬の爆発力を用いてスパイクを打ち出し、それに押し出される形で太刀が飛び出す高速の抜刀を可能にする機構を備える特殊なものである。

 

凄い武器だな、これ・・・近接武器としては最強クラスじゃないか?ポテンシャルを完全に引き出すには、相当な練習が必要そうだけど。とにかく、これはありがたく貰っておこう。

 

志貴は早速、高周波ムラマサブレードを腰に付ける。

 

その直後。

 

遠くから『ズドンッ』という音が聞こえた。

 

―――!今、あっちから聞こえたのは・・・銃声か!

 

恐らく、あの方角に誰かいる・・・罠の可能性もありそうだけど、用心して行ってみるか。

 

志貴は銃声の聞こえた方角に向かって走り出した。

 

[男子14番 遠野志貴]

身体能力:B

頭脳:B

武器:高周波ムラマサブレード

スタンス:島からの脱出

思考:銃声が聞こえた方へ向かう

身体状態:正常

精神状態:正常

 

 

私立黒須学園 3年B組 名簿

 

 

[男子01番 スティング・オークレー]

 

[男子02番 ディアッカ・エルスマン]

 

[男子03番 金田一一]

 

[男子04番 草加拓海]

 

[男子05番 藤原文太]

 

[男子06番 シン・アスカ]

 

[男子07番 アウル・ニーダ]

 

[男子08番 碇シンジ]

 

[男子09番 泉研]

 

[男子10番 キラ・ヤマト]

 

[男子11番 ジョン・メイトリックス]

 

[男子12番 サイ・アーガイル]

 

[男子13番 ボルガ]

 

[男子14番 遠野志貴]

 

[男子15番 魔王]

 

[男子16番 トール・ケーニヒ]

 

[男子17番 高橋涼介]

 

[男子18番 風間真]

 

[男子19番 アスラン・ザラ]

 

[男子20番 ネコアルク・カオス]

 

[男子21番 パラガス]

 

[男子22番 ボンドルド]

 

[男子23番 スティーヴン・アームストロング]

 

[男子24番 藤原拓海]

 

[男子25番 ラウ・ル・クルーゼ]

 

[男子26番 ミイホン]

 

[男子27番 レグ]

 

[男子28番 スラリン]

 

[男子29番 武内樹]

 

[男子30番 高橋啓介]

 

[男子31番 ハイネ・ヴェステンフルス]

 

[男子32番 ベネット]

 

[男子33番 白銀武]

 

[男子34番 スライバ]

 

 

[女子01番 アルクェイド・ブリュンスタッド]

 

[女子02番 吾妻楓]

 

[女子03番 遠野秋葉]

 

[女子04番 赤城]

 

[女子05番 シエル]

 

[女子06番 ネコアルク]

 

[女子07番 キアナ・カスラナ]

 

[女子08番 比良坂夜露]

 

[女子09番 加賀]

 

[女子10番 兼志谷シタラ]

 

[女子11番 リコ]

 

[女子12番 フレズヴェルク]

 

[女子13番 ステラ・ルーシェ]

 

[女子14番 ラフィー]

 

[女子15番 翡翠]

 

[女子16番 轟雷]

 

[女子17番 ジャベリン]

 

[女子18番 鑑純夏]

 

[女子19番 無量塔姫子]

 

[女子20番 琥珀]

 

[女子21番 オーゼン]

 

[女子22番 ブローニャ・ザイチク]

 

[女子23番 百科文嘉]

 

[女子24番 ヘラルド]

 

[女子25番 スティレット]

 

[女子26番 綾波レイ]

 

[女子27番 式波・アスカ・ラングレー]

 

[女子28番 エンタープライズ]

 

[女子29番 ガスト]

 

[女子30番 雷電芽衣]

 

[女子31番 ベルファスト]

 

[女子32番 源内あお]

 

[女子33番 天城]

 

[女子34番 綾波]

 

[女子35番 真希波・マリ・イラストリアス]

 

[女子36番 バーゼラルド]

 

 

生存者、残り60名

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