バトル・ロワイアル 誰が為の戦場か・・・   作:しきん

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どうも、しきんです。

2022年も、残り1ヶ月となりました。


第7話

ここで、時間軸を志貴が銃声を聞く数分程前に巻き戻そう。

 

金髪ボブカットと吸血鬼特有の赤い瞳が特徴的な女子01番、アルクェイド・ブリュンスタッドは森の中を歩いていた。

 

まさか、殺し合いに参加させられるなんてねー。ていうか、あの言峰っていう神父、なんか声がネロに似ているし。

 

既に、アルクェイドは支給武器である対ライフル用防弾シールドを取り出し、左手に装備している。

 

その行動が、アルクェイドの命を救う事となった。

 

―――!?この気配は―――!

 

アルクェイドは瞬時に防弾シールドを構える。

 

直後、飛んできた銃弾が防弾シールドに当たり、弾かれた。

 

「森の中での銃撃戦・・・映画でよくある展開が、本当に起きるなんてねー。これで私も銃を持ってて、ついでに志貴がいてくれたらなー。ま、そうは言っても、私に支給されたのは防弾シールドなんだけど。そうでしょ、そこのお嬢さん?」

 

アルクェイドが銃弾が飛んできた方向を見る。

 

視線の先には、銃を構えている黒髪紫眼の少女の姿。

 

女子30番、雷電芽衣。

 

元・天命組織の戦乙女であり、同時に雷の律者でもある。

 

芽衣の表情は、何処か吹っ切れたようなものだ。

 

「そうかしら。狙撃をギリギリで弾く人なんて、映画でもそうそう出て来ない方よ」

 

アルクェイドは知る由も無いが、芽衣の望みは愛するキアナを生き長らえさせる事。

 

その為ならば、全てを諦め、同時に全てを受け入れる。

 

テストに乗る事も含めて。

 

「優勝を狙っているなら、最終的には自分以外の参加者を殺さないといけないんだから、どっちでもいいんじゃない?ただし―――そっちは私とは違うタイプの鬼みたいだけど?」

「・・・違うタイプの鬼?律者じゃないようだけど―――いえ、そんなのはどうでもいい。私にとって、この世界なんかよりも・・・ずっと大事な人がいるのよ!!」

 

先に動いたのは芽衣。

 

芽衣は銃―――M4A1のトリガーを引き、アルクェイド目掛けて乱れ撃つ。

 

対するアルクェイドは、防弾シールドを構えたまま姿勢を低くし、銃撃を防ぎつつ芽衣に体当たりをかます。

 

牽制も兼ねてぶっ放したんでしょうけど、数発貰った程度で壊れるようなガラクタじゃないのよね、この防弾シールド。

 

勿論、芽衣も負けてはいない。M4A1を真上に放り投げると、パンチをアルクェイドに2連続で繰り出す。アルクェイドはこれも防弾シールドで防ぐが、芽衣は間髪入れずに上段回し蹴りをアルクェイドの顔面に喰らわせる。

 

今の一撃を受けたアルクェイドは、口から血を流している。だが、アルクェイドは笑みを浮かべていた。

 

「やるわね・・・よーし、その気になった!」

 

アルクェイドは俄然やる気になり、芽衣も落ちて来たM4A1をキャッチした。

 

それから、2人の戦いは激しさを増した。

 

芽衣はアルクェイドから距離を取り、銃撃に徹する。だが、アルクェイドはそれに怯まず、芽衣に対して何度も間合いを詰める。格闘戦の経験があるとはいえ、芽衣もアルクェイドとの格闘戦は避け続けていた。2人の距離が互いの拳が届く程までに縮むと、すぐさま熾烈な殴り合いが始まる。そして、およそ十秒程殴り合っては芽衣が距離を取る。

 

これが数度繰り返され、芽衣がまたしてもアルクェイドから距離を取ろうとした、まさにその時だった。

 

1本の大木が、音を立てて2人のいる方向に傾き始めた―――

 

[女子01番 アルクェイド・ブリュンスタッド]

身体能力:A

頭脳:C

武器:対ライフル用防弾シールド

スタンス:ApertureScienceをぶっ飛ばそうかな?

思考:もう少し頑張ってみる?

身体状態:小ダメージ

精神状態:正常

 

[女子30番 雷電芽衣]

身体能力:A

頭脳:B

武器:M4A1

スタンス:キアナちゃん以外は皆殺し

思考:邪魔を―――しないでッ!!

身体状態:小ダメージ

精神状態:キアナへの愛

 

 

この建物―――2階はオフィスなのか。1階の方は、多分ガレージか何かだな。

 

男子02番、ディアッカ・エルスマンは海岸近くにある建物の中にいた。

 

全く、あの戦闘機に撃ち落とされて地面に叩き付けられたかと思ったら、目覚めてみれば、何故かこんな殺し合いに参加させられていたなんて、訳が分からないぜ。

 

・・・まあ、強そうな弓が入っていたのは良いんだけどな。

 

ディアッカは持っている弓に目を向ける。

 

その弓は、空母の艤装を模したデザインとなっている。

 

ディアッカの支給武器はエンタープライズの艤装。艦載機は光る矢の状態で弓で放つと、発艦させる事が出来るが、弓が破損してしまうと発艦出来なくなる為、弓の扱いには十分な注意が必要である。

 

遂に俺も弓道デビュー・・・いや、アーチェリーデビューだっけ?でも、狭い所じゃ戦い辛そうなのが玉に瑕なんだよな。

 

まあ、それはそれとして・・・こんな形での殺し合いなんて、俺はやだね。てゆーか、この首輪さえどうにか外して、あのApertureScienceって奴らをぶっ潰さないと不味いって。あーいう奴らがいるから、何時まで経っても戦争が終わらないんじゃないの?

 

よし、とりあえず最終目標は打倒ApertureScienceって事で―――

 

「誰だい?」

「うおッ!?」

 

突然、背後から声をかけられたディアッカは驚いて声のした方向に振り向く。

 

そこにいたのは、大柄な女性。

 

女性は口を開く。

 

「何だい、一言声をかけただけなのに驚く事は無いじゃないか。まあいい・・・お前、この殺し合いに乗ってる奴かい?」

 

女性はそう問うてきた。

 

「あっ・・・い、いや、俺は乗ってないぜ。こう見えて、俺は軍人なんだ!こんな殺し合いなんて許せる訳無いに決まってるだろ!?」

 

ディアッカは動揺を必死に隠しながら、そう答えた。

 

「ふ~ん、その年で軍人ねぇ・・・」

 

女性は訝しげな表情でディアッカを見つめる。

 

や、やべえ・・・俺、殺されるかも―――

 

ディアッカが身の危険を感じるのとほぼ同時に、女性は少しながら警戒を緩めた。

 

「どうやら、お前は乗ってない奴のようだねぇ。いいさ。私はお前のようなのを捜していたんだ」

 

俺のようなのを捜していた?って事は、この人も・・・。

 

「ああ、まだ名前を言っていなかったね。私はオーゼン・・・『不動卿』という名の方が通りが良いかな。まあ、こんな島じゃ、あまり意味は無いだろうけどね」

「・・・ディアッカ・エルスマン。プラントの国軍『ザフト』、クルーゼ隊所属の赤服。よろしくお願いします、オーゼンさん」

 

ディアッカと女性―――女子21番、オーゼンは軽い自己紹介を交わした。

 

[男子02番 ディアッカ・エルスマン]

身体能力:A

頭脳:B

武器:エンタープライズの艤装

スタンス:打倒ApertureScience

思考:この人を敵に回したらヤバい

身体状態:正常

精神状態:正常

 

[女子21番 オーゼン]

身体能力:S

頭脳:B

武器:???

スタンス:島からの脱出

思考:案外、まともなヤツがいるじゃないか

身体状態:正常

精神状態:正常

 

 

遠野志貴は高周波ムラマサブレードで大木を切った。

 

だが、ただ切ったのではない。

 

今の志貴の顔に、掛けられていた筈の眼鏡はない。志貴は反射的に眼鏡を外し、制服のポケットに入れていたのである。

 

見えた―――いつもより若干ぼやけてはいるけど、死が見えた!

 

そう・・・幸か不幸か、志貴は自分の持つ直死の魔眼の封印を免れたのである。

 

切られた大木は音を立てながら雷電芽衣のいる方向に倒れていく。

 

これを察知した芽衣は、近くの木を蹴って飛び上がり、大木を回避する。

 

「かかった―――!!」

 

この動作で生まれた芽衣の隙を、志貴は見逃さなかった。芽衣が取ったこの行動こそが、志貴の狙いだったのである。

 

志貴は倒れた大木を踏み台にし、滞空している芽衣と同じくらいの高さにまで飛び上がった。

 

「あっ―――!?」

 

芽衣が自分が犯したミスに気付いた直後、芽衣の身体は志貴により、空中で八つ裂きにされた。

 

「大丈夫か、アルクェイド!」

 

着地した志貴は、眼鏡をかけながらアルクェイドに近寄る。

 

「この防弾シールドのおかげで何とか、ね。とにかく、志貴が来てくれて良かった!」

「なんだ、全然大丈夫だな。銃で武装している女の子が撃ちまくっていたから、流石にヤバいと思ったけど」

 

余裕の表情を見せるアルクェイドを見た志貴は、表情こそ呆れ顔であるが、アルクェイドが無事だった事に安堵する。

 

「・・・って、えっ!?志貴・・・!?嘘、本物・・・!?」

 

アルクェイドは何故か驚いた。

 

「本物です。その、とりあえず始まってから間もなく、誰かと会って不味い事が起きそうになったら殴って解決すればいい、という暴走行為をすぐさま止めなさい。お約束(スピード)違反、著しい」

「なんで、ここ森の中よ!?志貴、どうやって私がいる場所が分かったの!?」

「銃声を聞きました。そして、行ってみたら貴女とさっきの銃を持っている人が戦っていたので援護しました。というかだな、お前が単独で行動すると絶対にややこしくなって、この島からの脱出どころじゃなくなるだろ?なんで、俺と組まないか?バラバラで行動するより、グループで行動した方が生存確率は高い筈だから」

「あっ、そっか」

 

[男子14番 遠野志貴]

身体能力:B

頭脳:B

武器:高周波ムラマサブレード

スタンス:島からの脱出

思考:アルクェイドはいつも通りか・・・

身体状態:正常

精神状態:正常

 

[女子01番 アルクェイド・ブリュンスタッド]

身体能力:A

頭脳:C

武器:対ライフル用防弾シールド

スタンス:ApertureScienceをぶっ飛ばそうかな?

思考:早めに志貴と合流出来て良かった

身体状態:小ダメージ

精神状態:正常

 

[女子30番 雷電芽衣 死亡]

 

 

私立黒須学園 3年B組 名簿

 

 

[男子01番 スティング・オークレー]

 

[男子02番 ディアッカ・エルスマン]

 

[男子03番 金田一一]

 

[男子04番 草加拓海]

 

[男子05番 藤原文太]

 

[男子06番 シン・アスカ]

 

[男子07番 アウル・ニーダ]

 

[男子08番 碇シンジ]

 

[男子09番 泉研]

 

[男子10番 キラ・ヤマト]

 

[男子11番 ジョン・メイトリックス]

 

[男子12番 サイ・アーガイル]

 

[男子13番 ボルガ]

 

[男子14番 遠野志貴]

 

[男子15番 魔王]

 

[男子16番 トール・ケーニヒ]

 

[男子17番 高橋涼介]

 

[男子18番 風間真]

 

[男子19番 アスラン・ザラ]

 

[男子20番 ネコアルク・カオス]

 

[男子21番 パラガス]

 

[男子22番 ボンドルド]

 

[男子23番 スティーヴン・アームストロング]

 

[男子24番 藤原拓海]

 

[男子25番 ラウ・ル・クルーゼ]

 

[男子26番 ミイホン]

 

[男子27番 レグ]

 

[男子28番 スラリン]

 

[男子29番 武内樹]

 

[男子30番 高橋啓介]

 

[男子31番 ハイネ・ヴェステンフルス]

 

[男子32番 ベネット]

 

[男子33番 白銀武]

 

[男子34番 スライバ]

 

 

[女子01番 アルクェイド・ブリュンスタッド]

 

[女子02番 吾妻楓]

 

[女子03番 遠野秋葉]

 

[女子04番 赤城]

 

[女子05番 シエル]

 

[女子06番 ネコアルク]

 

[女子07番 キアナ・カスラナ]

 

[女子08番 比良坂夜露]

 

[女子09番 加賀]

 

[女子10番 兼志谷シタラ]

 

[女子11番 リコ]

 

[女子12番 フレズヴェルク]

 

[女子13番 ステラ・ルーシェ]

 

[女子14番 ラフィー]

 

[女子15番 翡翠]

 

[女子16番 轟雷]

 

[女子17番 ジャベリン]

 

[女子18番 鑑純夏]

 

[女子19番 無量塔姫子]

 

[女子20番 琥珀]

 

[女子21番 オーゼン]

 

[女子22番 ブローニャ・ザイチク]

 

[女子23番 百科文嘉]

 

[女子24番 ヘラルド]

 

[女子25番 スティレット]

 

[女子26番 綾波レイ]

 

[女子27番 式波・アスカ・ラングレー]

 

[女子28番 エンタープライズ]

 

[女子29番 ガスト]

 

[女子30番 雷電芽衣]

 

[女子31番 ベルファスト]

 

[女子32番 源内あお]

 

[女子33番 天城]

 

[女子34番 綾波]

 

[女子35番 真希波・マリ・イラストリアス]

 

[女子36番 バーゼラルド]

 

 

生存者、残り59名

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