「…………………うそ」
「
彼女には
会わなく…いや、会えなくなって久しい幼馴染が、そのゲームでどの様なプレイヤーなのかを。比類無き最強として、「レイドボス」と呼ばれていることも。
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「よし、準備完了。」
趣味に使っている
「PNは『ゆら』で…………キャラクリはこんな感じ、と。」
ショートボブの桜色の髪にくりっとした茶色のやや大きめな目、リアルの自分に近い…………発展途上の体躯のアバターになり、動きにくくないか確認をする。
「まあ、問題ないかな?」
そして私はそのゲームの舞台に降り立った。
「スタートは長屋なんだ。」
私は浪人らしき衣装に古びた刀を1本だけ身につけた状態で、初期スポーン地点に転送されていた。
「とりあえず探索しようかな。」
引き戸を開いて外に出「ごめんよ初心者天誅!!」「え?」
私が目にしたのは。
引き戸の死角から私の肩口から脇腹を一直線に切り裂いたプレイヤーと。
長屋の上から飛び降りながら私を殺したプレイヤーに得物を振りかぶるプレイヤーと。
長屋を取り囲む数十人のプレイヤーだった。
「いやどうなってるのよこれ!?」
いわゆる初心者狩りというやつなのは分かる。ただ、人数が異常だった。しかも私を殺したプレイヤーも別のプレイヤーに狙われていたことから、協調してるわけでもない。
とりあえずどうしようか。ログアウトは論外。GMコール?滅多なことでもないと動かない可能性が高いから却下。つまりするべきは自力での脱出。
「そりゃああああああ!!」
戸を蹴り飛ばしてすぐ外に出る。囲まれないように直ぐさま包囲の密度が薄い方向に走り出すが、首筋にチリっとした感覚……直感システム!!
反転しながら刀を抜いて飛び降りてきたプレイヤーの刀をギリギリでいなし、体勢を崩したそいつの首に刀を振り下ろす。どうやら防御力はそこまで高くないようで、そのままアバターが砕け散る。
初心者が下手なんて誰が言ったよ!!ただ足を止めていたうちに包囲され、また袋叩き。
「クソがあああああ!!!」
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あれから数十分、色々試してみたが結局まだ抜け出せていない。ただ成果がなかったわけじゃない。一番重要なのはあいつらは虎視眈々と互いの隙を窺っていること。つまりじっとしていればそのうち包囲はなくなる可能性が高い。なら外が騒がしくなればどさくさに紛れて抜け出せる可能性も出てくる。
「ぎゃああああああ!」
「おいなんで
「レア武器持ってる奴を囮にしろ!!」
(今日一番の乱戦!!!!)
そう結論づけて外に出て、目の前で起こっているあり得ない光景に呆然とした。
たった一人のプレイヤーに手も足も出ずにキルされていくプレイヤーと、それを為したプレイヤーに目が釘付けになる。あの頃より成長しているけどやはり華奢で、はっきりと面影が残る顔立ち。そして極めつきは頭上表示された「ユラ」の二文字。
あぁ………ここにいたんだ。
「由良くん…………!!」
言葉を零すと……彼がこちらを見て、次の瞬間に私は彼がいつの間にか抜いていた拳銃で眼を撃ち抜かれていた……………
終わり方これで良かったんやろか