仮面ライダーが鎮守府に着任しました。これより艦隊の指揮をとります   作:reednaoki

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ポケモン勝てません、助けてください←


1話 艦娘と”ブラック鎮守府”

「…なるほどな。今この世界には”深海棲艦”とやらが居て川内はそれと戦っている…と」

「うん、その認識であってるよ」

 

川内から話を聞けばこの世界は今深海棲艦と呼ばれる化け物が海に巣食っているらしくその驚異から守る為に”艦娘”と呼ばれる存在が生まれたらしい。

 

 

「だがその痣はその戦いで出来たものじゃないだろ。完全に殴られてできる痣だと思うが」

「うっ…ま、まぁね…」

「…大体こういう施設には上官がいる。そいつにやられたのか?」

 

士がそう聞くと川内は俯いてしまった

 

「…世界を守る為に就いた職でその世界を守る為に戦っている奴に暴行か。…これじゃあどっちが化け物か分からないな」

 

上官は指揮を取るだけであって実際に手を出せる訳じゃない。今聞いていてもわかったが戦っているのは艦娘なのだ

 

――言ってしまえば艦娘が居なければ人間は深海棲艦に滅ぼされてしまう世界

 

 

「……気に食わないな」

 

自分も世界の破壊者として存在しているのだからこんな事言える立場じゃないだろう。だが旅してきて色んな”戦場”は見てきたつもりだ

 

だからこそ、気に食わない。自らが戦っている訳じゃないのに大義名分を使って暴行をするような輩は

 

「…士は、優しいね」

「なにがだ。」

「……こんな、兵器みたいな私を手当なんてしてくれる人、居ないから」

濁った目でそう笑う川内。そんな言葉を聞いて門矢士はあるものを取りだす

 

「……俺も似たようなもんだからな」

「…何がさ」

「お前が兵器なら”俺”も兵器だって事だ」

 

取りだしたネオディケイドライバーを見ながらそう呟く。各世界にいる仮面ライダーは人類の驚異となるものから守る為に戦っている。そういう意味で言うならば艦娘と仮面ライダーは似たようなものだ

 

実際に、兵器のように扱う者もいる訳だがこの少女は違う

 

「でもお前は――兵器なんかじゃない。本当に兵器なら俺を助けなかった筈だ」

 

ポンポンと川内の頭を撫でる。どうであれ力の使い方を間違えないこの少女は、兵器などではない。人間の心も持っているからこそ、人類の驚異と戦えるのだ

 

その言葉を川内がどう受け取ったかは士には分からない。でも、俯いてはいるが涙を流していることは分かる

 

士は何かを思案して”鎮守府”の方へ視線を向けた

 

「…その上官の場所まで案内しろ。俺がそいつに”説教”してやる」

「え、だ、ダメだよ!!殺られちゃうよ!?」

 

士の言葉に過剰なまでに反応する川内。しかしこの男は真顔のままこう言ってみせるのだ

 

「安心しろ―――お前が思うほど俺はヤワじゃない」

 

そう言って歩き始めた士を慌てて追いかける川内。

 

 

しかし何故かその後ろ姿は、誰よりもも大きく見えた気がした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ここか?」

「う、うぅ…本当に来ちゃったよ…」

 

提督室の前に着いた士は川内にそれだけ聞いてドアを蹴破った。ぎょっとする少女の横を通り過ぎ唖然とこちらを見つめる男の前に立つ

「お前が提督か?」

「き、貴様…!鎮守府への不法の侵入は大罪だぞ!!」

「知るかそんなこと」

 

男は指をさしながらそんなことを言ってくるが士はあっけんからんと言ってじろりと睨みつける

その目に射抜かれた提督は、ひっと声を漏らした

 

――でも、男は無理矢理にでも笑顔を作る。自分は国を守る為に派遣された提督なのだと言い聞かせるように

 

しかしその笑顔は、直ぐに恐怖へと変わった

 

「ぐふ…っ!?」

 

軍人ですら反応できない速度で繰り出された拳は顔面にめり込み男は吹き飛ばされていく

 

「お前は上官で、立場上偉いのかもしれないが…それでもやっていい事と悪い事くらいあるはずだ」

士は無表情のまま提督に近づいていき男の胸ぐらを掴み立ち上がらせる。男の顔は恐怖で歪みもがいているがビクともしない

 

「艦隊を預かり、そして――艦娘の帰る場所である”ここ”を預かっているお前が…艦娘が帰りたくないと思う場所を作り出している」

 

その言葉を聞いて川内は――目を見開いた。自分があの場所にいた”意味”をこの門矢士という男は気づいていたのだ

 

「そ、れが…どうした…!貴様になんの関係がある…ッ!?」

「お前は俺を助けてくれた艦娘を泣かした――それだけで関係大アリだと思わないか?」

 

士は男の胸ぐらを離し、そして睨みつけた

 

「お前の欲望で―――純粋な心を持った艦娘を汚すんじゃねえよ」

 

そう吐き捨てて、提督の顔面を今度蹴り抜き男は泡を吹き白目を剥いたまま気絶した。

 

「何をして――!?」

 

騒ぎを聞き付けた憲兵が見たものは悠然と立っている門矢士と気絶した提督の姿だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……話を聞いているのか?」

「…」

 

その後古ぼけた食堂で海軍の男たちの取り調べを受けていた。しかし受けている本人は興味なさげに頬杖をつきながら窓の方を見ていた

「貴様…っ!今は取り調べ――!」

「なあ」

「…どうした?」

 

ふと言葉を発した士に1人の海軍の男はもう1人の男の口を黙らせ問い返した

 

「――艦娘は、こんな場所で仕事するもんなのか」

 

その言葉に2人は目を瞬かせる。この男は取り調べの間話を聞きつつ食堂内をずっと観察していたのだ

 

「…ここが異常なだけだ。他の鎮守府では滅多にない」

「そうか」

 

士はそれだけ答え再び窓の方へ視線を向ける

 

「軽巡洋艦から話は聞いた。お前はその軽巡洋艦の為にこのような強行に及んだらしいな」

「それがどうした」

「…普通ならば刑罰がかかってもおかしくないが、今回は上から見逃せと話が来ている」

 

その男の言葉に士は視線を戻す。その目に射抜かれてため息を吐いた

 

「…俺に提督になれって言うのか」

「ご明察。よくわかったな」

「目を見たら大体わかる」

 

次は川内に視線を向ける。その目は不安と期待に揺れている。

士は軽く笑みを浮かべた

 

「受けてやる…その代わりこの鎮守府の改修費は負担しろ」

「その程度でいいのか?」

「話はそこからだ。こんなボロい鎮守府じゃ艦娘達もいたたまれないだろ」

 

士はそう言って立ち上がり川内の方へと向かう。表情をみたら初めてみるほど笑顔が弾けていた

 

「…門矢士、お前は一体何者だ?」

「――」

 

歩く足を止め男に向き直る。そして、決めゼリフを言ってみせた

「―――通りすがりの仮面ライダーだ。覚えておけ」

 

 

 

 




決めゼリフ、入り方下手かな?という訳で説教回と着任回でした

士のヒロインはこりゃ川内ですわ(狙ってたけど)

次回からは鎮守府回です。新しいライダーも呼べたらいいなぁ
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