ムゲン牢獄   作:遙方

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みんなの口調はこんなのじゃねえ!って方
ごめんなさい、力不足です。

夢特性ポケモンは、確率は低いけれど野生でも捕まえられるということでご容赦を

バトル描写はもう二度と書きません。ご都合展開しか書けない。また書くとしたらダイジェストとか。まあ今回のやつも最後はダイジェストですが
ダメージ計算はちゃんとやってるつもりですが、そんな一発で倒れるのはあり得ねぇってときはあれです。急所に当たったって考えてください。もしくはレベル差が存在したかどっちかです
マリィの手持ちはセミファイナルトーナメントをそのまま使ってます

ご指摘をいただいたので少し書き換えました。


過去に戻るために未来へ

「オレは父さんと同じこいつにするよ!」

君も、その子を選ぶんだ…

 

 

目の前の元気な少年がハキハキと答える

 

 

「お、じゃあ色々アドバイスしてやろうか」

「ハイハイそれはあとで。ユウリ、わざわざここまでしてくれてありがとう」

 

 

親しみを込めた目で私を見ないで。過去を変えたら貴女とホップの子供はいなくなる

 

 

「ううん、大切な幼馴染と大好きなソニアさんの頼みだもん!これくらい気にしない!」

 

 

声、震えてないだろうか。不審がられてないだろうか。私今、みんなの幸せをなかったことにして私の自己満足のためだけに世界を巻き戻そうとしてるんだよ。気づいてよ罵ってよ蔑んでよ!ねぇソニア!

 

 

「それにしても変わらないね、その姿」

 

 

我ながら酷い矛盾だと思う。みんなの友人として私を止めて欲しいと思いながら、ムゲン団としての私は過去を変えるための計画を着々と進めている

 

 

「ムゲンダイナが影響してるなんてこともまあありえないではない的なことをうち(ムゲンコーポレーション)の研究員は言ってた」

「それもう分からないといってるのも一緒じゃん」

「アハハ、言えてる」

 

 

ソニアもホップもマリィもなんならビートも成長を続けているのに、私はほとんど変わってない。“時の止まったチャンピオン”なんて呼び方もあるけどまさにそれ。私は15年前のジムチャレンジ期間にまだ囚われている

 

 

「さてと、この後予定入っているからもう帰るよ」

「もう帰るのか。まだ全然話してないぞ」

「ホップがユウリほっぽってホープと話してるからでしょ」

「オレもまだまだ話足りてない!」

その顔(ホップの顔とソニアの目)で話しかけないで

 

 

「名残惜しいけどまた今度。次は1日空けてくるよ」

「おう!待ってるぞ」

「絶対挑戦しにいくから!約束だよ!」

約束って言わないで!

「…うん、約束。しっかり守るんだよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よう、そこの坊主。ジムチャレンジか?」

「はい!」

「いいねいいね、俺も若い頃は鳴らしたもんだ。ほれ、これはサービスだ」

「ラムのみ!しかも3つも、ありがとうございます!」

「いいってことよ。毎年やってることだ」

 

 

エンジンシティの大通りには店がたくさんあるけど、サービスしてくれる店まであるなんて!これはビックリだ

 

 

「がんばれよ!期待してっから!」

 

 

人の良いおじちゃんがやってる店を離れてエンジンスタジアムに向かう。小さかった影がどんどん近付いてきて凄くドキドキしてくる。手加減してもらって父さんにバトルしてもらうこともあったけど、ここからはオレ自身の力で育てて勝って、チャンピオンのユウリさんに挑む!まずはその第一歩だ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さあジムチャレンジャー諸君!君たちを待ち構えるジムリーダーとチャンピオンの登場だー!」

 

 

「一人目、どっしりとした安定感“ファイティングファーマー”ヤロー!」

 

 

「二人目、さらに美しさに磨きをかける!“レイジング ウェイブ”ルリナ!」

 

 

「三人目、この男の火を消す者は存在しない!“いつまでも燃える男”カブ!」

 

 

「四人目!もうボーイとは呼ばせない“サイレントマスター”オニオン!」

 

 

「五人目!そろそろピンクが板についてきた!唯一ポプラに楯突くことを許された男!“傲岸不遜のピンク”ビート!」

 

 

「六人目!その立ち振舞いはまさに美魔女!“ジ・アイス”メロン!」

 

 

「七人目にして最強のジムリーダー!この街は誰にも譲らない!“可愛さと苛烈さを併せ持つスパイクの星”マリィ!」

 

 

「八人目!最強でなくとも、この座だけは引退まで誰にも渡さない!ナックルシティの宝物庫で挑戦者を待つ最後の番人!“ドラゴンストーム”キバナ!」

 

 

「そして、最後に!ガラル地方最大の災厄から全ての人とポケモンを守り抜いた名実ともに最強のトレーナー!チャンピオンタイムを止める者はいつ現れるのか!“無敗の女王”ユウリ!」

 

 

この場は酷く疲れる。周りにたくさんの目がある以上、私はどんなときも揺れない“不敗の女王”を演じなければいけない。今までの十四年間は頑張れた。来年こそ挑戦してくれるかもしれないって。でもあの日、なんでもないようにホップがポロっとこぼした言葉は初めてはっきりと、トレーナーを諦めることを示した

 

 

「オレはチャンピオンの夢をホープに託すことにした」

 

 

その日のそこからの記憶は無い。気付いたらベッドの上でさめざめと泣いていた。覚悟してなかったと言えば嘘になる。でも初めて言葉に出されたことで堪えきれなかったのも本当だ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ユウリ、大丈夫?風邪?」

 

 

控室、まだ帰り支度をしない私を気にしてくれたマリィが私の顔を覗き込む

 

 

「ムゲン団って知ってる?」

「一応。最近活動的になってる位だけど」

 

 

脈絡の無い私の質問に少し怪訝そうな顔をしながらも、素直に答えてくれたマリィ

 

 

「目的はダイマックスエネルギーを解析して増幅して金儲けの手段に使うこと。私が知ってるのはそれくらいかな。でも、これが?」

 

 

他のジムリーダーはもういない。たぶんそれぞれのホームタウンに戻ったんだろう

 

 

「それを聞いた時の素直な感想は?」

「正直、空想に近いと思ってる。たかが一組織にそんな研究成功させる技術があるとも思えんし…」

「じゃあ、ムゲン団とムゲンコーポレーションは同じ組織だとしたら?」

「えっ…」

 

 

私の言葉に面白い反応をマリィは返してくれた。そして裏の意味も分かったのだろう、まるで仇敵を見つけたかのように睨み付けてくる

 

 

「この立場で挨拶するのは初めてだね。私はムゲン団団長ユウリ。本当の目的はムゲンダイナのエネルギーを使って世界を巻き戻すこと。ねえマリィ、過去に戻れるとしたら貴女は何をしたい?」

 

 

「どういうこと?返答次第によっては――」

「返答次第によっては、どうするの?」

 

 

元々ある実力差に加えて今のマリィは完全に冷静さを失っている。ムゲンダイナを使わずとも勝てるだろう

 

 

「あーもう!チマチマした話し合いは好かんと!バトルで目を覚まさせる!」

「マリィには出来ないよ。チャンピオンの実力を見せてあげる」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あたしはあんたが何を思ってそんなことをしてるのかは分からない。でも、ガラルの人とポケモンを害す組織のトップだって言うならわたしは全霊をもってあんたを止める!

 

 

 

――ジムリーダーのマリィが勝負を仕掛けてきた

 

 

「レパルダス!お願い!」

「インテレオン!」

 

 

初手はねこだましでくる

 

 

「レパルダス、ねこだまし」

 

 

ほらね。だからこそ、

 

 

「インテレオン!ダイマックス!」

 

 

これはリーグ戦じゃない。だからダイマックスのタイミングは自由だけど(リーグ戦の方もルールで明確に決められている訳じゃないけど、何となく皆は最後の一体かその直前にダイマックスをしている)、マリィからしたら完全に予想外だったんだろう。幸いなことに、レパルダスの耐久は低い。だから――

 

 

「ダイストリーム!」

 

 

「…そんな」

 

 

――レパルダスは一撃で倒れる

 

 

「まだ負けてない!オーロンゲ!」

 

 

ここでマリィに取れる選択肢は二つ。キョダイマックスしてキョダイスイマを打ち、次のターンでダイウォールをして眠らせる選択。もう一つはひかりのかべを使い耐えたあとにでんじはでまひにする選択。性格的にくるのはキョダイスイマかな

 

 

「オーロンゲ!キョダイマックス!そして、キョダイスイマ!」

「ダイウォール」

「…何で?」

 

 

呆然として呟いているけど、まあ当然だと思う。逆の立場なら私だってそうするし。あとここでのダイウォールは思考を完璧に読まれてるってことも分かる。ポケモンにダメージは入ってないけどマリィの精神を揺らすには充分だ

 

 

「ダイストリーム!」

「キョダイスイマ!」

 

 

どちらもまだ倒れない。ただ、こちらはここで交換しないといけない。キョダイスイマ(攻撃しながらあくび)っていうのはなかなか反則だと思う。対策は木の実を持たせるか特性ふみんを連れてくるかエレキorミストフィールドを貼るしかない。眠りを無効にして、オーロンゲのタイプ一致をどちらも半減で受けられるポケモンが奇跡的にいたので今日のために育成をしておいた。ただ、育成よりも捕まえるためにまどろみの森に入る方が辛くて、理由はやっぱりあの時の――研究員になると告げられた時を思い出してしまうから。まどろみの森でバトルしたらダンデさんには負けちゃうかもしれない。

 

 

「もう一度キョダイスイマ!」

「インテレオン戻って!マタドガス、お願い!」

 

 

マタドガスが場に出た瞬間、特性ミストメイカーによってミストフィールドが展開される。マリィの顔に驚愕が浮かんでいるのがバトルフィールドの向かい側に見える。三ターンのキョダイマックスターンをインテレオンを削っただけに終わったマリィ。キョダイマックスを切らされただけに、そのショックは大きいだろう

 

 

「ワンダースチーム!」

「ソウルクラッシュ!」

 

 

最後のあがきにとソウルクラッシュを打ってきた。ダメージってよりは特攻ダウンを狙ったんだろうけど、結局オーロンゲは倒れた。

 

 

「そういえばさっき、“返答次第によっては”って言ってたけど、どうするつもりだったの?」

「バトルでユウリを止める」

「…アッハハハハハハ!面白い冗談だね」

「まだ負けてない!ドクロッグ!ふいうち!」

「無駄だよ、だいばくはつ!」

 

 

ふいうちを打ったあとの無防備なドクロッグにだいばくはつを叩き込む。ノーマルジュエルを持たせてるから生半可な防御じゃ耐えられない。実際にドクロッグは出てきたばかりなのに地に伏せた

 

 

「くっ、モルペコ!」

「ウォーグル!」

「スパーク!」

「耐えてインファイト!」

 

 

スパークは効果抜群だけど、何とか耐えてくれたウォーグルは返しのインファイトでモルペコを下す。続いて出てきたズルズキンはブレイブバードで先手を取って下した。元々あった実力差に加えて、周到な準備をした甲斐があって倒れたのはだいばくはつを使ったマタドガス一体だけ。自分でやっておいてなんだけどマリィがちょっと可哀想

 

 

「約束したんだ!私は負けられない!誰であろうと邪魔するやつには容赦しない!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「…過去に戻ってやり直したいのは、ホップのこと?」

 

マリィは鋭い。同期として近くにいたからこそ、ホップの挫折も、私の苦悩も知っていたんだろう

 

「同期だし分かっちゃうか…。身勝手だとは思ってるよ。でも、“約束”したんだよ。チャンピオンになったら、最初のチャレンジャーはなれなかった方が相手だって。でもホップは、チャンピオンを諦めて研究者になった。私は、お兄さんのことを楽しそうに話すホップを見て、バトルに興味を持った。ホップと約束したからチャンピオンを目指そうと思った。ホップと約束したから、私は今でも負けてない。私を負かしていいのはホップだけなのに、ホップはもうチャンピオンを諦めた。分かる?私のトレーナー人生はホップがいたから成立したんだよ?私はホップと一緒にチャンピオンになりたかった。ホップの心を折ってまで、ホップのチャンピオンになる夢を諦めさせてまで私はチャンピオンになりたかった訳じゃない!…だから私はムゲン団を作った。全てをやり直すために」




やっぱムゲン団は面白い

平和な日常的なのを演出したくて木の実屋のおっちゃんとの会話入れたけど脈絡無さすぎて不自然になってるのに気付いた

“阿良々木くんのアホ毛”さん、“あいすのみd”さん☆10評価“ADveru”さん、“の~みそ”さん☆8評価ありがとうございます
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