アサシンクリード×コードギアス(仮題) 作:ランドール閣下
クロヴィスを暗殺したルルーシュとリリィは新宿ゲットーの地下鉄よりも更に下、地下水路を使って逃走する。
二人はお互いに予期しない事態の中でクロヴィスを殺害した者同士。
どう説明すれば良いのか分からなかった。
「ねぇ、ルルーシュ?」
「何だ?」
「貴方は何でG-1ベースにいてクロヴィスを?」
「・・・母さんを殺した手掛かりを得る為にと、ブリタニアを壊す為だ」
ルルーシュのクロヴィス暗殺の理由にリリィは納得がいった。
かつて、ルルーシュとナナリー、そして付き人として動向したリリィは日本に渡りブリタニアと日本の戦争に巻き込まれた。
その時は生き残るのに子供だけでは過酷を極め、日本で出会ったスザクの助けがなければ今、この場に生きていなかった。
日本がブリタニアに降伏したその日、ルルーシュはスザクとリリィに言ったのだ。
ブリタニアをぶっ壊すと。
「貴方はまだその誓いを抱いていたなんて」
「俺は答えたぞ。次はお前だ。何故、クロヴィスを狙った?その格好は何だ?」
ルルーシュの問いにリリィは暫く無言でいたが意を決して自身の素性を教えた。
「私は・・・アサシン教団のアサシン。罪無き人々を強いたげる者をこのアサシンブレードで葬り去る事を主にしているわ」
リリィはそう言って左手を軽く捻って籠手から刃、アサシンブレードを見せた。
ルルーシュはそれを見て驚き更に質問する。
「待て。アサシン教団?何だその教団は?何かのカルト宗教か?」
「簡単に言えば暗殺者の組織よ。誤解しないで。信条の元、罪無き人々つまり貴方の様に人を強いたげる様な人には刃を向けたりしないわ」
「・・・それで?そのアサシン教団とは結局なんだ?」
「アサシン三信条を元に活動する組織よ。一つ、罪の無い者を傷つけない。二つ、目立ってはいけない。三つ、仲間を危険に及ぼしてはならない。この三つの信条を守り、民衆を強いたげ汚職を行う者を暗殺する事が主な活動。そして・・・テンプル騎士団の始末よ」
「テンプル騎士団?あの中世の騎士団か?」
ルルーシュは大昔にいた騎士団の名前を聞いて首を傾げると、リリィは答える。
「えぇ・・・テンプル騎士団とは1190年の中世の十字軍遠征から因縁のあるアサシン教団の敵よ。裏で国の政治を牛耳り、汚職と圧政を行い、秩序と言う名の恐怖での支配を行う。そんな奴らよ。今でもブリタニアや各国の中枢の中に騎士団の連中がいる筈よ」
リリィはそうテンプル騎士団について説明すると、顔に怒りの表情を出していた。
「随分と深い因縁の様だな」
「奴らには何人ものアサシンの仲間を殺された。ナオトさんも奴らに・・・!」
リリィはそう言って自身が怒りで我を忘れそうになったのに気づき、咳をして誤魔化すと続ける。
「私達は民衆の自由を尊重し、それを縛ろうとするテンプル騎士団の暗躍を許す訳にはいかない。だからこそ、掴んだのよ。テンプル騎士団の手掛かりをクロヴィスが握っているって」
「何だと?あのクロヴィスがテンプル騎士団の手掛かりを握っていたと?」
「えぇ。流石に自身の懐には入れてなかったみたい。でも、繋がりこそは回りを調べてみても何もなかった。つまり振り出し。日本人を強いたげていたのは事実だから暗殺を決行したけど」
リリィはそう言うと歩みを止め、壁に付けられている梯子を登ってマンホールの蓋を少し開けて外の様子を伺った後、蓋を完全に開けて外に出た。
ルルーシュも続いて外に出ると、そこは人通りの無い公園の広場だった。
祖界が近くで見える事から祖界近くの新宿ゲットーの公園と場所が分かった。
「私は此処で別れるわね。ルルーシュ。また学園で会いましょう」
「おい、待て!」
リリィはルルーシュの制止を聞き、振り返り、微笑みながら言う。
「私は貴方の味方よ。道さえ間違えたりしなければずっとね」
リリィはそう言って今度こそ消え、暗い公園にルルーシュのみが残された。