戦闘シーンは「DIE SET DOWN」よりも「EAT KILL ALL」をイメージしています
長瀬達は異形を引き連れ離れていくアマゾンネオと反対の方向にひとまずは逃れて、大きな石の裏側に隠れて何とか一息ついた。
無論あの異形達の本来の速力からすると心元のない距離ではあるのだが,少なくとも異形が視界に入らない程度に距離をとれたのでなんとか一息つけた。
「痛って! 破片かなんかで背中切ったなこりゃ」
「大丈夫ですか長瀬さん? ぐんちゃんも怪我してない?」
「全然平気だ。ほんのかすり傷だな」
「私は平気……でもあの人は……」
千景は恐れを抱いた自分を恥じる様に少し口ごもった。友奈も千景の恐れは分かる。
先程自分を救ったあの千翼、恐らくは長瀬が言っていた者と同一人物のはずの彼のあの姿は明らかに常人のそれではなかった。
「ああ……あいつは、人間じゃなくてアマゾンなんだよ」
「アマゾン?」
「どっかのクソみてえな奴らが作りやがった人喰いの生き物がアマゾンだ。あいつもその一人で、一時期俺達と居たけど、色々やべえことがバレて人間によってたかって狩られそうになってた。あいつはただ生まれただけで罪人みたいに扱われてた」
「……ひどい」
悔恨と怒りに満ちた長瀬の言葉を聞き二人は顔を曇らせる。
友奈は持ち前の共感性の高さから、千景は千翼の気持ちが理解できるから、千翼の孤独と苦しみが自分の事の様に辛かった。
その事が長瀬は嬉しい。千翼に共感してくれる人が居たことが。
「ああひでえよ。けどありがとな、あいつを思いやってくれて」
「私も……あの人の気持ちが少しだけ分かるから。でも……一人で大丈夫なの?」
千景の心配はもっともである。
敵は多勢で対する千翼は一人のみ。
しかも一撃で引き裂くことが出来た異形だけでなくいかにも強そうなサジタリウスもいる。
自分では何もできないが、彼一人で立ち向かう事が出来るのかは不安だった。
「心配すんな。あいつは心も体もめちゃくちゃに強え。んな訳の分かんねえ化け物なんかに負けるわけがねえよ」
長瀬は千翼の勝利を確信している。
例え世界中から否定されようが、自分の好きな子と一緒にあれだけ必死に生き抜こうとした千翼が、あんな奴らに負けはしない。
自分の頭でもそれは確信できた。
(そうだ千翼……お前は負けねえ。俺が見ていたお前はあんな奴らに絶対に負けねえ!)
先程の雑木林から少し移動した枯野。
敵意のジャングルを潜り抜けて疾走するアマゾンネオを追う幾つもの異形。
不意にアマゾンネオは片脚を杭にするようにして反転し、全体重を乗せた蹴りを異形に見舞う。
破城槌のような蹴りは先頭の一体の頭部を直撃し、樹の間に挟み込んで腐ったトマトの様に潰した。
頭を吹き飛ばされた異形が崩れ落ちる中、無言で続く異形の大顎をアマゾンネオとはがっちりと両腕で受け止めると、そのまま上下の顎に手を掛けて力任せに引き裂いた。
引き裂かれた頭部をアマゾンネオは踏みつけ、残る身体を放り捨ている。
凄惨な一撃はそれのみにとどまらない。
身体の各所に殺す為だけの鋭利な機構を備えたアマゾンネオは徹底的に異形を裂く。
切り裂き、噛みつき抉り、生存の可能性など微塵も残さないまでに屠る。
まるでお前たちは生きてはいけない存在だとでも言う様に。
「ウ゛ア゛ア゛ア゛ア゛アッ!!」
《ブレード・ローディング》
幾つもの残骸を作りながら到達した無人の野でアマゾンネオは包囲せんとする異形の群れに飛び込み縦横無尽に暴れまわる。
右腕の機構から生やし、リーチを増したアマゾンネオブレードが振られ異形達は手足を、胴体を切り裂かれ倒れていく。
異形達は鋭い爪と歯を有しており、尋常ならざる力で振るわれる一撃が直撃すれば自動小銃の弾幕程度ならば通す事のないアマゾンネオの装甲でも破砕されかねない。
けれども異形達が本来殺すべき人と定義づけするにはアマゾンネオの動きはあまりにも獣過ぎた。
振るうのは文明の作り出した剣で、動きにも人の技が混じっているのに動きは荒々しい肉食獣の激しさ。
極大の殺意とともに振るわれる一撃に対して、包囲する異形達が何とか対応を行う頃には既にその数を半数に減らしていた。
鋭角な体の各所に異形の白い残骸を血のようにこびりつかせながらアマゾンネオは跳躍する。
指揮官格のサジタリウスに対して高く足を上げて袈裟切りの如き踵落しを見舞うが寸前でよけられ、代わりに二体の異形が真っ二つにされた。
「ア゛ア゛……させるがア゛っ!」
弓持ちが牽制に放つ矢を身をひねり交わして着地したアマゾンネオは、隙を見て長瀬達を狙いに行こうとしているのか、背を向けて離脱しようとする3体の異形に気づいた。
そうさせまいとサジタリウスが矢を放ち妨害するが、前転で躱し異形に腕を向ける。
《クロー・ローディング》
「ウオオッ!」
液体が充填される不気味な音と共に生成された鉤爪が射出され異形を捉える。
ピンと張ったワイヤーが巻き取られるのと同時にアマゾンネオは跳躍し引きづられる異形に刺さった鉤爪を深く蹴り込み中身をグチャグチャに破壊する。
「まだだあっ!!」
《ニードル・ローディング》
更に飛びこむように異形の間に着地すると足関節から一体を引きずり倒して顔面を抜き手でつぶし、残る距離をとった一体に対して射撃し的確に急所を撃ち抜いた。
瞬く間にさらに2体の異形が糸の切れた人形の様に倒れ、アマゾンネオは唸りながら立つ。
これで雑魚は全て潰した。後はサジタリウスを屠るだけだ。
「残り一体……ぐあっ!?」
殆どの敵を倒したアマゾンネオに対して神罰の如き矢の雨が降り注ぐ。
どうやらサジタリウスは仲間を囮にして距離をとり一方的に得意の射撃でアマゾンネオを狙う事を目論んでいたようだ。
その戦略は的確である。アマゾンネオの武装は近接武装が中心で唯一の射撃武装であるニードルも射程が短い。
ボウガンやライフルのような長射程の武装ならともかく距離をとって射撃に徹されては明らかにアマゾンネオが不利だ。
さらにサジタリウスの射撃はアマゾンネオが、如何に強固な装甲に守られているといってもあまりにも数が、そして矢のサイズに比しての威力が高すぎる。
アマゾンネオの身体から霧のように血が噴き出して紅蓮の花を咲かせ苦痛で苛む。
「~~~~~っ!! まず、い……!」
アマゾンネオは自らの出血にに危機感を抱くが、それは痛みや死への恐怖からではなく他者を害する可能性に対してだ。
千翼の体液には溶源性細胞と呼ばれる細胞が含まれており、これを摂取してしまった人間は最終的に高い確率で人喰いの怪物であるアマゾンへと強制的に変貌させられ人間を襲い喰らう。
そんな悍ましい代物は当然ながら彼の血液の中にも含まれており、この世界の人々の為に一滴たりとも残せないが
(!? なんだこの花……? 俺の血を受け止めてくれているのか?)
だが次々と形容しがたい色で、それでいて美しい花が次々と咲き、アマゾンネオから噴き出す血を一滴残さず受け止めてから光となって消えていく。
自分がこの世界に来たのと同様に全く訳が分からない状況だ。
でもこれならば溶源性細胞がこの世界の人々に危害を及ぼすことはない。
「だったらァ……!」
摩訶不思議な花の性質を理解し向後の憂いを絶ったアマゾンネオは怯まない。
苦痛や出血を意識の外に追いやり、むしろ真っ向から矢の雨に突き進んでいく。
自殺特攻ともいえる無謀な突撃に対してサジタリウスは僅かに身じろぎし、より精密に急所を狙おうとする。
「殺せない。お前は無力な人を殺せても────―」
先程よりも大きな血の花を咲かせるアマゾンネオは、それでも強靭な脚力を活かして猛然と距離を詰める。
装甲がより厚い両腕を盾にした突撃と、異常なまでの再生能力のおかげで致命傷には至らない。
進む。進む。進む。視線の先の化け物を一直線に目指して。
罅の入ったアマゾンネオブレードを振りかぶる。
「俺みたいな、化け物は殺せない! オオオオオ゛オ゛オ゛ッ!!」
跳躍からの一回転分の遠心力を加えた半ば砕けたアマゾンネオブレードでの一撃は、完全に刀身を崩壊させながらも、サジタリウスの大弓を砕いた。
濁った青の弓と破邪の銀色のブレードの破片が飛び散る中でアマゾンネオとサジタリウスの目線が交差すると同時に、両者は一撃を繰り出す。
サジタリウスは四肢から生やした鋭角な棘で、アマゾンネオは四肢に生えたヒレで互いを切り裂き殺し合う。白く濁った破片と血が幾重にも飛び散る中で両者は互いを刻み抉りあう。
幾重に咲く異形の花々を中空で切り刻みながら両者は互いをただひたすらに、ひたすらに相手を殺す為に攻撃しあう。
「────────―」
「ヴォア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ッ!!」
サジタリウスは機械的に、アマゾンネオは獣のように吼え四肢を振るい、風を切り声をからして叫び相手の命を刈り取ろうとする。
急所を狙った一撃が幾たびも交わされ殺意と共に破片がまき散らされる。
運命を引き裂くような凄絶な腕の縦凪ぎでサジタリウスの胴体を削り、返す刀で繰り出された拳をアマゾンネオは受けとめる。
「理解できない……っな!」
そのままの状態からサジタリウスを押し返し、アマゾンネオが呟いた。
「お前はどうして、そんな当然のように、迷わず人を殺そうとできるんだ……?」
アマゾンネオが出現する前も、この枯野まで誘導するまでも、サジタリウスとその眷属たる異形達は、執拗にあの少女達や長瀬を殺そうとしていた。
余りに無機的な動きを見れば、彼らに殺戮への躊躇いが微塵もなかったのは明確に理解できた。
アマゾンネオ、千翼は溶源性細胞という世界を滅ぼしかねない代物の感染源であることから幾度なく人間に、時には実の父親にさえ命を狙われてきた。
けれどもいつも千翼を殺そうとする彼らの中には迷いがあった。
溶源性細胞を自分が保有している事を考えれば、これ以上人が化け物になり人を残酷に食い殺す悲劇を生み出す前に殺す事が一番だというのに、彼らはいつも千翼を殺すことに迷いがあった。
長瀬だけじゃない、殺そうとする人たちはいつも正しい事なのに、必死に生きようとする千翼に共感していた。
なのにサジタリウスたちは微塵もためらわない。
自分と違って何の罪もない幸せに生きていていいはずの人々を殺そうとしている。
「俺はずっと化け物の自分が嫌だった。人間が好きってわけじゃなかったけど、人間として生きていたかった。好きな人とずっと一緒に生きていたかった。けれど俺は化け物だから駄目なんだ」
この世に生まれた事が、生きている事そのものが罪。
自分は、そんな化け物でしかない。
「でもあの子は違う。笑って泣いて生きていていい人間だ」
独白と共に攻撃を捌き繰出しながら千翼は思う。
あの黒髪の子、長瀬や赤い髪の元気そうな子と居た、ちょっとだけイユに似た子はどんな子なのだろうか。
赤い髪の子とは友達で、自分と長瀬がなれなかったような長く続く関係になっているんだろうか。
これからも幸せに生きていられるんだろうか。
どれも部外者の彼にとって全く分からない事だけど確かな事が一つある。
「……あの子の人生に、化け物なんていらないんだろうな。だから────」
自分が歩みたかったけど無理だった、幸せな人生に化け物なんていらない。居てはいけない。
「お前は死ななくちゃいけないんだ」
アマゾンネオの視線がサジタリウスを射抜く。
「ア──────」
上半身のみを回転させながらの、踊るようなコンパクトな薙ぎ払いでアマゾンネオはサジタリウスの顔面を抉り飛ばす。
返礼に来た反撃をアクロバティックに胸板を蹴り宙返りして距離をとって躱す。
それは自分のせいで殺され、屍を利用されカラスアマゾンとなったイユの動き。その動きを知る事自体が罪を証明するそんな血塗られた動きだ。
悲恋の記憶と共に繰出した技でジタリウスから距離をとり着地したアマゾンネオは低く構え右腕を後に引いて最後の一撃に備える。
「オオ、オオオォォ……!」
《アマゾン、スラッシュ》
対峙するサジタリウスは生物なら確実に死ぬ傷を負いながらも、身生理的に不快感を感じる音を立てて変形し、一本の巨大な矢となる。
巨大な矢の鏃はアマゾンネオに向けるが、彼は微塵もひるむことなくひび割れた電子音声と共に低い姿勢で地獄の底のようなうなりを上げる。
異音を立てて右腕の装甲の下から鋭利なヒレが伸びていき殺伐たる刃を形した。
対峙する異形の化け物。
一見して意思の分からぬ目線がかちあった瞬間に両者は動いた。
「────────!」
「ォォオ゛オ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛アッ゛!!! 」
疾走するアマオゾンネオは超高速で飛翔し自身を射抜かんとするサジタリウスの矢に対して、全身全霊を込めて右腕の大ヒレを突き出した。
サジタリウスがそれを認識した瞬間にはすでにその身が真っ二つに引き裂かれ、頑丈な核も粉々に砕け散っていた。
残身するアマゾンネオの背後でバラバラに引き裂かれた残骸があたり一面に転がる。
「……」
無言で消滅していくサジタリウスや手下の異形達の残骸。
異形の化け物達の死という喜ばしい事態にも拘らず、何処か空しく思えるそれを背に千翼は佇んだ。
血のような模様をした仮面の下で一滴の涙を流しながら。
「じゃあな、同類……」
破壊された道路を背に千翼と長瀬は互いに向かい合う。
千翼の背後には先程と同じ灰色のオーロラがある。
それは長瀬がこの世界に来た時と同じように見える物だが、直感的にあの灰色のオーロラの向こうは自分の行くべき所ではないと感じられた。
それはおそらく自分のいた世界とは違う飛沫の夢のような世界だから。
「……あの化け物達は全部倒して消えるの確認したから、もう大丈夫だと思う」
「ああ、ありがとな千翼。あいつらが何なのか分からねえけど助かった」
「そっか。あいつら何だったんだろうな。何というか生き物らしくなかったけど」
千翼はあの化け物が何だか知らない。
何というか生きているようでそうではないような生命の振りしたナニカと感じられた。
でももう全て殺した以上どうでもいいし、なにより千翼にはこれ以上考えるゆとりはない。
「俺はもう行かなきゃ。……ヒロキや、この子達と一緒には居られないから」
千翼は痛ましい目で千景と友奈を見る。
サジタリウスたちが死んだ今、この世界において最も不要な存在こそが自分だと思う。
今は血が止まってあの不思議な花の効果があったとしても、もうこれ以上はこの世界にはいられない。
さっきもサジタリウスに言ったけど人を不幸にするだけの化け物なんて世界にはいらないのだから。
だから千翼は踵を返して元の世界へ戻ろうとするが、友奈は彼の背に声をかけた。
「あ、あのっ! その……私とぐんちゃんを助けてくれてありがとうございました!」
「……!」
帰すべき別れ。それでも友奈は深く頭を下げてお礼の言葉を述べ千翼に感謝する。
確かにあのアマゾンと言う異形の姿からすると千翼は人間ではないのだとは思う。
しかしそんな事関係なく、自分と親友を助けてくれた人にお礼も言わずにいるなんて友奈にはできない。
何よりこれまでの千景と似た所のある、あんなに寂しそうな人を放っておくことが友奈にはできない。
一言だけでも、少しだけでも励ます言葉をかけたかった。
「さっきはあの化け物に追いかけられて本当に怖くて、ぐんちゃんも私も死んじゃうんじゃないかって。でも千翼さんと長瀬さんがいて、私とぐんちゃんは生きているから……だから……本当にありがとうございました!」
「私もあなたが誰かは知らないけど……それでもあなたが来てくれて本当に良かったと思う」
千景だってそうだ。例え人間ではないアマゾンだとしても自分たちを助けてくれた恩人にはお礼を言いたい。
何より千景だって自分のように孤独な人に幸せになって欲しいのだ。
自分が長瀬や友奈に助けてもらったように。
「だから……ありがとう」
「よせよ。俺みたいな化け物に、礼なんて言うんじゃない。……なあ君は今、幸せなのか?」
少しだけ口ごもった後、不意に千翼は問うた。
それはかつて彼が恋焦がれた少女と千景を重ね合わせたからか、それだけは千翼も聞きたかった。
「……過去には嫌な事もあったけど、今は幸せよ。私には大切な友達もいるから」
「────そうか。俺は君の事を良く知らないけど、それでも幸せでいてほしい。いつも笑顔にあふれていて、残酷な事なんて何もない、幸せな人生を歩んでいてほしい」
「難しいかもしれないけど……頑張ってそんな人生を歩めるようにするわ」
千景はうなづいた。何時までも幸せでいたいから、何か辛い事があっても生きようと思う。
「なら俺は嬉しい。それじゃあヒロキ。俺は行くから」
千翼は満足気に、寂しげにうなづくと背を向ける。
この世界でやることは全て終わった。後は元の世界に帰るだけだ。
「────―待てよ千翼」
だが、長瀬裕樹と言う男はそんな静かな終わりを受け入れる男ではなかった。
「俺……あれから学校行って勉強して、今児童福祉司になろうって勉強してんだ。俺やお前みたいな、クソ親やクソ環境で苦しめられてる子供を少しでも助けてやりてえって」
「……ヒロキ」
「正直勉強もクソ難しくて訳わかんねーこと多いけど、俺は少しずつでも頑張ろうって思ってる。それでもし、俺が真面目に働いて何人も助けられたらいいって」
万感の思いがこみあげて、うまく言葉にできないけど長瀬は叫ぶように言った。
「俺はっお前と会わなきゃそんな事ぜってーに考えなかった! 今日だってそうだ! お前がいたから……俺も千景も高嶋も、今も生きていられる! 俺がこれから助けてやれる奴らもだ! なあ千翼ォ! 誰が何と言おうと、俺達はお前がいてくれてよかったんだ……!」
「……ありがとう、ヒロキ」
長瀬の言葉に千翼は只礼を言って、オーロラの彼方へと消えていった。
刹那のような邂逅だったけど、彼らにはそれで十分だった。
結局千翼が何故、どこからやって来たのは分かりません。
でもそれでも、今回の出会いがもたらした物はきっと小さくない。
今回得られた救いを胸に彼らは今日も生きていくのでしょう。
本日21時に投稿するエピローグで本作は完結となります。