ありふれた無職が世界最強   作:夏影

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原作知識がある=真オルクスがラスダンだと知ってる
普通に考えて現段階で突入する意味ないよなぁ…ユエのこと考えても、150層で回収、テレポ安定だろうしなぁ…

なんとかこねくり回して攻略させるか…


第十話 オルクスへ再突入!~ラスダンを最初に攻略ってどうなんだ?~

~蔵兎座跋~

 

 インビアで姿を消し、ヘイスガで素早く行動、少し離れた、他人がいない場所で魔法を解除。一息ついたところで俺は切り出した。

 

「さて、クラスから離れた…いっそ離反したわけだが、これからどうするよ?」

 

 という俺の問いに…

 

「「「え、オルクス攻略目指すんじゃないの?」」」」

 

 三人揃ってそう聞き返してくる。まぁ、軽くしか説明してないし、そう思うのも無理はないわなぁ…

 

「いやまぁ、『原作』じゃ『南雲ハジメ』に脱出する手段がなかったから、真オルクス攻略する以外の選択肢がなかったわけだけど、ぶっちゃけ、真オルクスのコンセプトって、ラスダンなんだよな」

「ラスダン?」

 

 ハジメが聞き返してくる。

 

「そ、ラスダン。オルクスの百層以降は、引き返せない、いろんな魔物が生息している、その強さも世界でトップクラス、加えてロクに食料もない、安全地帯もない、と、まるで対応力を測るような作りになってるんだよ。事実、コンセプトとしては、これまでの経験を活かして総仕上げをする場所、だったはず」

 

 俺の説明に、難しい顔をする三人。やっぱりいきなりラスダン突入は怖いよなぁ。と思っていると…

 

「…でも、確か百五十層に封印された女の子がいるんじゃなかったっけ?」

「ええ、確かにそう聞いたわね」

「ここでオルクス以外に行くってことは、その子は見捨てるのかな?」

 

 なんと、三人が悩んでたのは原作メインヒロインの女の子(この世界じゃまだ名前が決まってないのであえてぼかしてある)のことを考えていたらしい。さすが三人ともお人好しだ。

 

「ああ、そうだな、それもあってどうするか聞いたわけなんだが」

「どういう事?幾つか選択肢があるの?」

 

 雫が問いかけてくる。ふむ。

 

「そうだな、ちょいと選択肢の説明するか。

 先ずは選択肢その1。『原作』通りまずは真オルクスを攻略する。メリットとしては、多分めちゃくちゃ強くなれるし、ハジメの錬成が超強化される。いろんなアーティファクトが作れるようになる…けど、俺のアイテムがあるからこれはメリットとしては薄いか?デメリットとしては、腐ってもいない正真正銘のラスダンだ。いつ死んでもおかしくない」

「ふむふむ、僕としては足手まといは嫌だし、錬成の強化は嬉しいかな?」

「ハジメくんは別に足手まといじゃないよ?」

「うん、ありがとう香織さん」

「スキあらばいちゃつくなお前ら。俺らもいちゃつくか雫?おっとセイセイセイ、真っ赤な顔で剣を振り上げるな俺が悪かった。(ボソッ)これもある意味イチャつきだけどな。

 まぁ気を取り直して、選択肢その2。オルクスのコンセプトまるっとシカトして、女の子回収して地上に戻る。普通は不可能だが、俺はテレポが使えるからな。脱出も容易だ。メリットとしては、仲間が増える、が、真実を知らないためモチベが怪しくなる。デメリットは選択肢1と同じだ。これを選ぶぐらいなら正直そのまま攻略してしまったほうがいいとは思う」

「そうね、二百層の四分の三降りたなら普通はそのまま攻略が正解よね」

「んで、選択肢その3が、真オルクスのコンセプト通りラスダンとして扱う。ないしはある程度他を回ってから戻ってくる。メリットとしては死亡率が下がる…かな?デメリットとしては、各地のイベントに対応しづらくなるかな。あと女の子もしばらく放置することになるな。…あえて冷たい言い方するなら、これまで数百年封印されてたんだし、数ヶ月くらい誤差だとは思うし、『原作』のように封印されてる保証がないってのもある」

「別にそんなあえてひどい言い方しなくても、私達が心配だってのはわかってるから大丈夫だよ?」

「べ、別にあんたたちが心配なわけじゃないんだからねっ!」

「バツ、キモい」

「キモいわね」

「えっと、ちょっと気持ち悪いかな?」

「うっせぇよ畜生。

 まぁ、選択肢としてはこの3つか?一応第4の選択肢として、何食わぬ顔でみんなと再合流って選択肢もあるぞ?さっきの俺らは偽物だった的なゴリ押しで」

「ないね」

「ないわね」

「ないかなぁ」

「ないよなそりゃ。さて、そんじゃお前らでどうするか決めてくれ。俺はどれでもいいぞ」

 

 俺がそう言うと、三人は顔を見合わせて頷き、俺の方を見て迷わずこう答えた。

 

「「「1で」」」

「だよなぁ、お前らがヒロインちゃん見捨てるわけないしなぁ…香織さんよ、ハジメ寝取られるかもしれないけどいいのか?」

「大丈夫だよ、私負ける気ないし。それに、跋くんに行く可能性もあるよね?」

「まぁ、そうなっても私も負ける気ないからいいけどね。話を聞く限りいい子そうだし、絆されてシェアって未来もあるかもしれないけど…」

「あ、それはありそう。なんだかんだ、『原作』でも『二次創作』でもハーレムオチが多かったんだよね?」

「オチ言うなし。まぁお前らがいいなら俺は構わんが。なんだったら向こうに帰ったら日本国籍捨ててアフリカ国籍取るくらいの覚悟はあるぞ」

「…僕の意見は?」

 

 はっはっは、こういう話のときに、迎合する以外の野郎の意見が採用されるわけ無いだろ。女は強いんだぞ?

 などと雑談をかわしながら、俺達は町の外へと歩いていく。今日は町の外の適当なところで野宿だ。宿屋?あいつらに鉢合わせるだろ、却下だ。

 

 町の外に出て、少し街から離れたところまでやってきた。街道からも離れた林の中だ。

 

「うーし、んじゃ今日はここで休むかー」

「はぁ、これからはこういうことが増えるだろうとは言え、野宿は辛いわね…」

「仕方がないよ雫さん、少しでも慣れないと」

「んー?普通の野宿なんてしないぞー?」

「え、どういうことかな?」

 

 香織の疑問の声を聞いて、俺は笑いながらアイテムボックスを操作し、あるアイテムを取り出す。

 

「なにそれ、小さい…小屋?」

「そんな玩具出して何する気よ?」

「まぁ見てな…ちょっと離れてろ」

 

 全員を下がらせ、地面に小屋の置物を置き、俺も少し下がった。すると…

 

「!?」

「小屋が…」

「大きくなってる!」

 

 なんと、小さい小屋の模型が大きくなり、人が入れるサイズの普通の小屋になった。

 

「回復アイテム、コテージだ。一晩泊まってHP、MPを回復する、小さな魔法の小屋、って設定だな。まぁこのとおり、普通に小屋として使えるから、野宿には最適だろ」

 

 テント?いえ、知らない子ですね…

 実はなにげに内装は俺の想像通りになるとかいう謎仕様のおかげで、バスルーム完備なコテージに、女性二人が大はしゃぎしていた。そうやって、一晩が経ち…

 

「…」

「…」

「お、おはよう」

「ご、ごめんね?ちょっとはしゃぎすぎちゃった…」

 

 げっそりした俺とハジメ、逆につやつやした雫と香織…まぁ、何があったかはご想像におまかせする。ちなみに俺と雫、ハジメと香織が恋人同士、俺ら四人は割と遠慮のない関係、とだけ言っておこう。雫と香織が恋人のシェア、ハーレム状態に寛容なのもヒントかもな、ハハッ…

 

「よーし、んじゃ早速出発するか。準備はいいかー?」

「オーケー」

「大丈夫よ」

「ねぇ、このコテージ?はどうするのかな?」

「心配すんな、出ればわかる」

 

 そう言って、俺達は外に出ていく。と…

 

「あれ?コテージが消えてる?」

「使い捨てなんだよなこれ。しかし消滅するとは思ってなかったが」

「これ、忘れ物したらどうなるのかしら?」

「試してみたんだが、その場に落ちてたな。持ち込んだものは消えないらしい。ただし、ゴミ箱に入れてたゴミはなぜか一緒に消えてたな」

 

 ご都合主義バンザイ。

 

 

 

 

 そして、例のごとくインビアで姿を消し、街とダンジョン両方の入り口のチェックをスルーして、俺達は再び、オルクス迷宮へと足を踏み入れたのだった。

 もはやクラスメイトたちもおらず、隠す必要もないので、ハジメ達三人にもジョブチェンジをさせ、武器も普通に取り出して使用している。

 ちなみに各自のジョブは、ハジメが機工士、雫が侍、香織が賢者である。…導師じゃないのか。いやゲームと違って姿は変わらないんだが。

 装備してる武器は、ハジメがエクゼター、雫が陸奥守、香織がグローランス…待って。槍装備できる賢者って何?それ賢者は賢者でもセージって表記するほうじゃない?しかもFFシリーズじゃなくない?

 そう思った俺は、試しにハジメに斧、雫に竪琴をもたせてみたところ、問題なく装備できた。あ、これジョブによる装備制限撤廃されてるわ。こりゃいいことに気がついた。サンキュー香織。

 

 まぁ、新たな発見があってわちゃわちゃもしたが、もう一つ発見もあった。なんと、FFジョブに就いていると、敵を倒してレベルアップというゲーム方式レベルアップ法が採用されるようだ。しかもすっぴん(トータスの天職)に戻っても上がった能力などが反映されるっぽい。おまけに能力の上がり幅が勇者(笑)以上だこれ。これなら魔物肉法使わなくても十分チート能力値に至れそうだな。

 おまけに、どうも分配方式採用らしく、ハジメ達が倒しても、俺一人で無双しても、レベルの上がり方に違いがないっぽい。これなら真オルクスで俺が無双してパワーレベリング、って手も使えそうだな。時々戦闘してもらって上がった身体能力に慣れて貰う必要もありそうだが。

 

 そうこうしてるうちに、俺達は例のトラップがある二十階層に到着した。

 

「さて、どうするよ?」

「何が?」

「トラップ起動してショートカットか、地道に攻略か」

「地道に行きましょ、焦る理由もないわ」

「そうだね、焦って失敗したら元も子もないかな?」

「おし、じゃスルーして下に降りるか」

 

 ショートカットはせずにそのまま下を目指す。結局この日は、三十階層まで降りて休息を取ることにした。

 

「流石にここではコテージは無理だな…見張りもいるし」

「そうね、どう分ける?」

「最初の二時間がバツと雫さん、次の二時間が僕とバツ、最後の二時間が僕と香織さんの六時間休息、でどう?」

「それ、私達は四時間眠れるけど、貴方達は二時間しか眠れないじゃない」

「まぁ俺とハジメは徹夜も慣れてるからなぁ…それにほれ、こんなアイテムもある」

 

 俺は寝袋を取り出して見せる。本来セーブポイントでしか使えないが、ここは現実だ。セーブもへったくれもない。

 

「せめて貴方達二人の時間を一時間にしなさい。私達も三時間睡眠で我慢できるから。だいたい香織のせいで」

「ちょ、ひどいよ雫ちゃん。私がなにしたっていうのかな?」

「ちょくちょく深夜まで長電話して、私の睡眠時間を削ってくれたのはどこの誰かしら?」

「うっ…」

 

 女子二人がそんな漫才をしつつ、五時間の休息を取ることにし、最初にハジメと香織が寝袋に潜り込んだ。

 二人の寝息が聞こえ始め、30分くらい立った頃、不意に雫がこちらに話しかけてきた。

 

「ねぇ、バツ…」

「ん、どうした?」

 

 

「あなた、まだ私のこと、好き?」




というわけで、まぁ三人の良心任せに、名称未定のメインヒロインちゃん回収のために真オルクスへ、四分の三攻略したなら最後まで行こうぜ、的なノリでクリアを目指すことに。ついでにパワーレベリングもやります。仮に死んだとしてもレイズもフェニ尾もありますし。
ちなみに攻略はガンガンカットしていきますのであしからず。


やべぇ、完全オリジナル夜会話とかできる気がしねぇぞ…次回投稿がなかったら、夜会話に悩んで遅刻したと思っといてください。

FF簡単解説
・コテージ
フィールドやセーブポイントで使用できるアイテム。HPやMP、作品によっては様々な状態異常も回復する。設定上は作中であるように、使用すると大きくなる魔法の小屋、らしい。使い捨てってことは多分使用後には消えるんだと思います。

・機工士
FFTやFFⅫ、FFⅩⅣなどに出てくる職業。銃を扱ったりできる。

・侍
色んな作品に出てくる職業。刀の扱いに長けている。

・賢者
最も有名なのはFFⅢ、というかナンバリングで賢者があるのはⅢとⅫだけだったりする。一応Ⅳのテラの肩書も賢者。白黒魔法のエキスパート。合体召喚は…FCならつよいよ(震え声)

・導師
猫耳フードの香織ちゃん見てみたい。見てみたくない?

・エクゼター
Ⅷのアーヴァインの最強装備。

・陸奥守
リメイクⅤの隠しダンジョンにある追加武器の刀。

・グローランス
Ⅵの専用装備を除く槍の最強武器。

・寝袋
フィールドやセーブポイントで使用できるアイテム。コテージの下位互換だったり簡易エリクサーだったりするアイテム。

・槍装備できる賢者(セージ)
グラブルのセージは得意武器が杖・槍。しかも別に賢者(得意武器杖・杖)も存在している。なぜ分けたし。

・ここは現実だ、セーブもへったくれもない。
どこぞの宿屋の店主「セーブしますか?(大量の豆を用意しつつ)」
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