ありふれた無職が世界最強   作:夏影

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先週一週間お休みをもらい、モチベが高い状態でさぁ執筆だ!と気合い入れておりましたが、台風影響で今週分の執筆時間と体力が軒並み消し飛びました。なので、超短い閑話でお茶を濁すことをお許しください。


閑話 一方その頃~永山パーティー~

~三人称~

 

 跋達一行がアルフレリックと邂逅していた頃。オルクス大迷宮を攻略中の勇者(笑)一行は、地下六十五階に差し掛かっていた。

 

「あ、あいつは…」

「ベヒモス…死んだんじゃねぇのかよ…?」

「迷宮の魔物の発生原因は解明されていない。一度倒した魔物と遭遇することもよくある話だ。気を引き締めろ!退路の確保を忘れるな!」

 

 驚愕する天之河光輝と坂上龍太郎、冷静に退路の確保を指示するメルド・ロギンス。

 その言葉に不満そうに言葉を返す天之河。

 

「メルドさん、俺達はもうあの時の俺達じゃありません。何倍も強くなったんだ!もう…」

 

 そこまで言った時、天之河と坂上の横を何かが横切り、ベヒモスに向かっていった。

 

「グダグダ言ってる暇があれば、先手必勝!!おぉぉぉぉぉらぁぁぁぁぁ!!!」

 

 永山パーティーのリーダー、重格闘家の永山重吾である。ベヒモスへと突っ込み、打ち下ろしの右(チョッピングライト)でベヒモスの頭を地面にめり込ませる。

 

「錬成師にできたんだ、俺にできないはずがない!」

 

 土術師の野村健太郎が、ハジメがやったように、かつハジメより強固にベヒモスの頭を拘束する。

 

「永山、野村!?だがよくやってくれた、あとは俺が…」

 

 そういって、天之河が大技を準備しようとしたが…

 

「もう終わったよ」

 

 その背後から、いきなり声が聞こえてきた。暗殺者の遠藤浩介だった。

 

「終わったって、そんな訳は…!」

 

 そう言って、ベヒモスの方へ目をやるが、拘束されている割には身動き一つしていない。

 

「頭を拘束された時点で、首を切り離したよ。流石にそれで生きていられる魔物だったらお手上げだったけどね」

 

 付与術師の吉野真央の支援を受け、薄い気配を生かして真っ先にベヒモスに近づいていた遠藤が、拘束され動きが止まった頭を切り離していたのだ。流石に暗殺者の火力で一刀両断とは行かなかったが、何度も攻撃すればその程度はできるほどには、彼も成長していた。

 

「皆、お疲れ様、怪我は?」

 

 治癒師の辻綾子の質問に、永山が答える。

 

「流石に硬すぎてちょっと拳がいてぇ」

「そのくらい我慢しなさい」

 

 そのやり取りに吹き出し、笑い出す永山パーティーの面々。勇者パーティーは呆然とそのやり取りを見ているだけだった。

 

「よーし、ここから先は完全に未知の階層だ!万全を期すためにここは一度戻って再突入しようと思う!」

「そんな!メルドさん、俺はまだ…!」

「はい、わかりました」

「了解です」

 

 メルドの提案に天之河が反論しようとするが、永山パーティーは素直にそれを聞いて、帰還準備に入っていた。既に永山パーティーの面々は、勇者天之河をリーダーとして認めてはいなかった。かつ、自分たちがどれだけ強くなろうとも、死ぬのは一瞬だということを理解していたため、増長することもなく、年長者であるメルド団長の事をよく聞いていた。

 

「…俺がリーダー…俺が勇者なのに…なんで誰も俺を…」

 

 ぶつぶつと呟く勇者のことを気にかけるのは、親友のはずの拳士を含めて、誰もいなかった。

 

 

 

 

 ちなみに現勇者パーティーの一員となっている檜山達四人組は、展開の速さについていけず、一行の最後尾で硬直しているだけだった。




来週!来週こそは普通に続きを書きますのでお許しください!!

勇者が役立たずになったので、永山パーティーを強化しました。強化しすぎた気もしますが、まぁいいや。心を入れ替えて真面目にやってればこのくらいにはなってるでしょう、きっと恐らくメイビー。

…あっれぇ、吉野さんだけ喋ってないや。
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