東方吸血王 番外編、クロス、コラボ集 作:龍夜 蓮@不定期投稿
妖怪の山某所―――――
「それでね、師匠!はたてったら私の事マスゴミとかいやらしい天狗とか清く正しい(笑)とか変なあだ名つけてくるんですよ~。いつも引き籠っているだけの必要な時以外動かないニート天狗のくせに生意気ですよね?」
「あーはいはいそうだな(棒)」
「ちゃんと聞いて下さいよ!?私としては普段から付き纏われて大変なんですから!」
「ハァ・・・」
どうも、『星屑 極夜』だ。何でこんな酔っ払いの相手をしているかと言うと・・・まぁ、愚痴を聞いて欲しいと頼まれ渋々といった感じだ。文が下っ端だった頃もこうやって愚痴に付き合ってやっていたが現在ほどは酷くなかったんだが、どうしてこうなった・・・
(こうなってしまった以上二時間以上は愚痴を聞かされそうだ・・・。分身に仕事を代わって貰っているけど、また過労死しそうだし早く戻りたいが・・・)
文に視線を戻すが、文はおかまいなしと言わんばかりに酒を飲みまくっている・・・この調子だとすぐに帰るのは無理そうだ・・・。
(仕方ない・・・とことん付き合うとしますか・・・)
内心で溜息を吐きつつ俺は文の愚痴を肴にして酒をチビチビと飲み始めた。
~二時間後~
「ぐー・・・むにゃ・・・椛、また私の代わりに仕事しといて・・・」
「夢の中でもこき使われているのか・・・今度、詫びに何か持って行ってやるか・・・」
俺は馬鹿弟子の寝言に呆れつつ、文をお姫様抱っこで寝室まで連れてゆき布団の中へ入れた。
「ふわぁ・・・。夜は吸血鬼にとっての活動時間だけど何かどっと疲れたな・・・」
俺はそう言って前世の容姿からフランの容姿に戻り年齢と種族を変化させ幼児体型に戻る。別にあの姿でもよかったが気分というものだ。取り敢えず紅魔館の現状を知る為に分身に念話を繋げる。
(分身、仕事大丈夫か?)
(なんとか全部終わりましたよ・・・。全く、何でいつも私だけこんな目に・・・)
(本当にすまない・・・だけど、急にいなくなったのが知られたらまた一緒に風呂に入るとか言いだしそうだからさ・・・)
(レミリアなら言いかねませんね・・・。それはそうと早く戻ってきてください、早く休みたいので)
(了解、それとお疲れ様)
その一言を最後に念話を切った。
「スキマで帰るか、早く帰らないと分身が休めないしな」
俺は文の枕元に書置きを残し、紅魔館にスキマを繋げ文の家を後にした。
少年帰宅中――――――
「よっと、着いた。って、美鈴!?」
俺が抜け出していたのがばれていたのか美鈴が門の前で仁王立ちでいた。どうやら俺が帰宅するまでずっと門の前で待っていたみたいだ。
「お帰りなさい。また抜け出していましたね?」
「うっ・・・まぁ、今回は許してくれよ。また一緒に風呂はちょっと・・・」
「今回だけですよ?それでは中に入りましょうか」
「そうだな」
俺はそう言って美鈴と一緒に紅魔館の中へ入った。美鈴を部屋へ送り、俺は分身をスキマを使い俺の元へ呼び出す。
『あの・・・出来れば、毎度毎度ボッシュ―トは勘弁してほしいのですが・・・』
「それは無理な相談だ。爺が最初に俺をこの世界へ送った時の方法を経験してから癖になったみたいでな・・・」
『・・・勘弁して下さいよ、まぁ、いいやそれではお休みなさい』
分身はそう言って俺の中へ帰って行った。
「さて・・・俺も部屋に戻るか・・・」
俺は自室へ向かって歩き出す。転生した当初は迷うことが多かったが今ではそういった事は殆どなくなった、まぁ部屋の数が多すぎて混乱したけど。いつも通り長い廊下を歩き、自室の前に着く。そして扉に手を掛け、開けた。
「あ、お帰りなさ・・・」バタンッ!
「うん・・・疲れているんだな、酒の飲みすぎで幻覚が見えたみたいだな。さーて、気を取り直して・・・」ガチャ!
「いや、なんでいきなり閉めるの?久しぶりだっていうのに・・・」
「いきなり部屋に知人が居たらそりゃ現実逃避もしたくなる・・・。それにしても久しぶりだな。ステラ・・・」
ベットの上で寝転がっている知人に溜息混じりの声でそう返す。知らない人も居るかもしれないから彼女について軽く説明しよう。彼女は『ステラ・ルーシェ』、俺と同じ憑依者で前世の記憶を持っている。違う点を述べるとすれば彼女は原作のフランと殆ど同じ容姿をしているが羽の色や服の色が黒一色といった所だろう。レンさんの世界に居るアイと服装が多少似てる気もするがアイは黒と紅が混じった感じなので完全に同じという訳ではない。
「取り敢えず紅茶入れてくるから少し待っててくれ」
「別にいいけど、前に会った時より何か縮んでない?」
「縮んでいる訳じゃなくて動きやすいからこの容姿にしているだけだ。それじゃちょっくら行ってくる」
~茶菓子用意中~
「お帰り・・・って、急に成長している」
「成長じゃなくて元に戻っただけだ。それより、こっちに来たらどうだ?」
俺はそう言いつつ持って来たシフォンケーキと紅茶のポッドとティーカップをテーブルの上に置き紅茶をカップに注ぎながらステラを手招きする。ステラは面倒臭そうにベットから降りつつ、椅子に座った。そして無言でシフォンケーキを食べ始める。暫く彼女の食べる様子を眺めていたが急に食べるのを止め、ケーキの感想を口にした。
「とっても美味しい・・・。これって、貴方の手作り?」
「あぁ、人間として生きていた頃は趣味でよく作っていてな・・・。で?誰の手引きで来たんだ?」
俺や紫の様な能力を持っていない限り他の世界への干渉はできない。だとすれば誰かが手引きしてステラをこの世界へ送ったというとしか考えられないからだ。彼女は紅茶を飲んで一息つくとこの世界へ来た経緯を話してくれた。
「実は白髪のお兄さんの能力でこっちに来たの、こっちに着いたら『極夜に上目遣いでお願いすれば一晩だけでも止めてくれる』から大丈夫だって・・・って、どうしたの?何処か痛むの?」
「いや・・・ただ、兄と慕っていた人から裏切られた悲しみで泣きそうなだけだから安心してくれ・・・」
「そう、ならいいけど・・・」
レンさんの仕業か、確かにあの人が使役している契約者の力を使って来たとなれば辻褄も合う・・・ハァ、あの人も随分とお人よしだなぁ・・・
「それで泊まるのなら咲夜に話しておくけど「それはやめて」・・・理由を聞いてもいいか?」
「だって・・・別の世界とはいえ、咲夜に会いたくないんだもん・・・」
マジでどうしようか・・・俺の部屋のベットを貸して俺は明日の朝ご飯の為に仕込みでもして暇を潰してようか。流石にステラと一緒に寝るっていうのは・・・彼女も嫌がるだろうし。
「じゃあ、先に寝ていてくれ。俺はやる事があるか「一緒に寝てくれないの?」いや、俺は「嫌なの?」いやだから・・・「・・・(ウルウル」分かったよ・・・」
結局一緒に寝ることになりました。上目遣いには勝てなかったよ・・・
一時間後――――――
「すぅ・・・すぅ・・・」
「ハァ・・・やっと眠ったか・・・」
それにしてもなんでステラはここに来たんだろうか・・・。知り合いとはいえ、そんなに話した事がない俺の所になんか・・・
俺はそっとベットから抜け出し椅子に座り、窓の外を眺めながら隠れているであろう兄と慕っている男に聞こえる声量で声を発する。
「・・・レンさん、そろそろ出てきたらどうですか?覗き見なんて趣味が悪いですよ」
「すまないな、だけど今回は許してくれ。彼女がどうしても君に会いたそうにしていたみたいでな・・・」
レンさんは俺の前に現れるとバツが悪そうな顔で俺に謝罪した。
「まぁ、別に怒ってないからいいですけど・・・。俺に会いたいって・・・?」
「理由は聞いてないから俺にも分からないが、自分と似ていたからじゃないか?」
「似ていたって・・・」
「余り深くは詮索してやらないでくれ、彼女にもいろいろあるんだ。それじゃ俺はもう行くから」
レンさんはそう言って暗闇と同化するかの様にその場から消えた。
俺と似ている・・・か・・・
俺はベットに戻り横で穏やかに眠っているステラの頭を優しく撫でる。
「んんっ・・・」
「まぁ、傍に居てやるか・・・。これぐらいしか、できないけどな・・・」
そう言ってステラの頭を撫でる極夜の顔は何処か悲しそうだった。彼女がどんな辛い目にあってきたのかを知らなかったが何処か似ていると感じた・・・霊夢を、義理の娘に何も言わずに転生した嘗ての自分に・・・・・・
龍夜「という訳で今回はからすそさんとのコラボでした。投稿するのが遅くなってしまい本当に申し訳ありませんでした・・・」
フラン(極夜)「家の馬鹿作者がほんとすまないな、ステラ・・・」
フラン(ステラ)「別にいいよ、それよりケーキご馳走様。また作ってくれる?」
フラン(極夜)「別にいいぞ」
龍夜「もしおかしな事がありましたら書き直すのでその時はメッセージを送って下さると有り難いです・・・」
レン「『からすそ』さんコラボしてくださり有難うございます!!」