2話に跨って戦闘回が続いていますが今回で戦闘回は終わりです。
次回はしっかり幼女落ちさせます。
「選手交代、だね」
そう言って僕の前に立つユウキちゃん。
「はぁ、いくら全力ではぁ、ないとはぁ、いぇ、直撃をぉ、防ぎ切るとはぁ」
「うーん、これはフェアじゃない、ねえ、サクラちゃん、ここで戦ってるの、あなたのなかま?」
「まだぁ、私の仲間がぁ、貴方をぉ、倒しぃ、ますぁ」
「話し辛いよ、それどうにかならない、かな?回復させてあげる、から」
そう言ってユウキちゃんが光を出すと、サクラちゃんの顔色がめっきり良くなり、
あきらかに回復していた。僕がせっかく削ったのに、ユウキちゃん、万全のサクラちゃんに勝てるのか
「よし、ならこうしよう、かな」
ユウキちゃんからお風呂がわりにしてた黒いモヤが大量に出てきて、この部屋を覆い、他の部屋にまで広がってゆく
『黒霧の世界』
束の間の暗転を挟んで、気がついたらどこかよくわからないとこにいた。一面真っ暗闇だ。
「支部長これは一体」
別の場所で戦っていた部下が話しかけてくる。他を見てみれば負傷しているものもいるが、
ほとんどの部下がここにいた。
「どうなってるのか僕にもわからない、君たちも突然ここにいたのか」
「そのとうりです」
ユウキちゃんの仕業っぽいが、なぜここに多くの部下が?
とりあえずユウキちゃんを探さないと。
探すうちに、侵入してきた者達も近くにいることに気づく。
そして多数に対して、1人で戦っている少女を発見した。戦っているというよりいなしてると言ったほうがよさそうだが。
その多数には部下もいれば侵入者もいる。この異常事態に呉越同舟ということか。
多数に対して戦っている少女は白いワンピースに長い黒髪のロリ。十中八九ユウキちゃんだろう。
「お、キヨヒコお兄さん、どうしたの」
今も飛びかかる多数の火や光などを、同じ技で見事に相殺しながら話しかけてくる。
「どうなっているんだ、この部屋」
「説明、いる?」
「頼む」
「えっとね、ここは私が生み出した異空間的なものだよ、この館にいた人全員集めた、それくらいでフェアかなって」
「待て待て、フェアってなんのことなんだ」
「キヨヒコお兄さんと選手交代したけど、サクラちゃん1人だとかわいそうだったから」
可哀想って、たしかにこの様子見てると、相手が可哀想に思えてくるが、必殺ビームっぽいやつとか、全員で突撃するやつとか、
あきらかに食らったらただじゃおけないやつも全部相殺している。僕の『コラプス』も普通に防がれそうだ。
「ちなみに、なんで攻撃しないんだ」
「攻撃したら、お友達になれない、から」
まあ迫力0だから、トラウマとかにでもならない限り、間違いなく妹にできる。
今でも迫力は0である。それが全力で攻撃している部下や侵入者の敵意を煽っているのは言うまでもない。
「‥引き分けって事で、終わってもいい、かな?飽きてきた」
わざわざ全員集合させといてそれか。逆に言えば全員集合してるから協定は結びやすいかもな。
もとより僕は非好戦的。妹さえできれば戦う理由なんかない。協定結ぶのは十分アリだな。
僕がこの場を結ぶか
「場を鎮めてもらえないか?」
「わかった」
『伝搬切断』あんど『シートベルト』
ピタリと攻撃が止み、今にも襲いかかろうとしていた人たちも全てピタリと止まってしまっている。
最初からやろうと思えばできたのか、、、
「なんで今まで使わなかったの、それ」
「フェアじゃない、から?」
指示用の拡声器があったので、それを持ち、前に出る
ちょうど、さっきまで戦っていた人が円弧を描いて止まっており、自分はその中心ぐらいに立つ。
「僕はこの支部の長だ。この空間を作り出した主によってすみやかに戦線を終了しろ
と命じられた。そのため今回の侵入者と協定を結び、今戦いをすみやかに終了させたい。
一つ断っておくが、僕達では決して彼女に敵わない。こちらは侵入者の代表との講和を望む」
賠償求めるべき、ではないな。早く終わらせたいし、双方何年か追撃なしくらいでいいか。
「今作戦総司令官は本部にいる、ということで、陽動・奇襲部隊代表の私が話をつけよう」
「 [本条約締結以後1カ月間、締結者陣営の双方及びその支援者が双方の施設並びにその構成員に対し危害を加えることを禁ずる
侵略部隊は本条約締結以降できる限り素早く撤退する]
でいいか?」
因みにこの条約が締結されるとこちら側の怪人は人間を襲えるが、その怪人を倒すことができなくなるのだ。
フェアに見えて、意外と不平等な条約だったりする。怪人は基本人間を襲うからな。
最も、この条文がどれだけ効力を果たすか知らないし、もって1ヶ月のことなんだが。
「賠償を要求してこないのだな。…その条文を飲もう」
かなりスムーズに行ったな。ありがたいことだ。
「条約、決まった?じゃあ決めるよ、お互い手、握って」
「条約破ったら、違反者は針千本のーむ。指きった」
微妙にテンポの合わない口上が指切ったと言った瞬間に、僕の指が宙に浮かび、黒いもモヤとなる。
そう思ったら、僕の手にはシッカリと指が5本ある、あの指は何だったんだろうか。痛みもしっかりあったはずだ。
「もし条文破ったら、本当に針千本飲ませられるから、気をつけてね」
その言葉にはどこか重みがあった。
じゃあ戻すよ
『黒霧の世界。』
また暗転した。
光が入り、目が像を結び始める。どうやら戻ってきたようだ。
近くにユウキちゃんや少し遠くにはサクラちゃんもいる。
さて今やるべきことは、とにかく逃げることだ。
どうせこのままここにいたら事後説明とかで確実に残業だ。
もう事件自体は解決したしいいよね。さあ逃げよう
「待て、逃げるつもりか」
某女騎士のような人が叫ぶ。
「お前らもさっさと帰れ、帰らないと条約違反だぞ」
「キヨヒコお兄さん、キャラ崩れてる、よ?」
「別にいいんだよ。ユウキちゃん、僕の家に一緒に行こう、泊まるとこないだろ?」
「わかった、確かに泊まるとこなかったかも、えっと、よろしくお願いします?」
何故か疑問形でそんな事を言うユウキちゃんはやはり可愛い。
「止まれ!」女騎士らしき人が剣を振ろうとする
「やめといた方がいい、よ」
それを止めるユウキちゃん。
「みんな仲良くやろうよ、少なくともこの3年くらいは、じゃないとひどい目あうよ」
「お〜い、早く行くぞ」
「すぐいくー」
さて待望の妹のいる生活は近い。とはいえ距離感がまだ分からないから、最初は仲良くなることから始めよう。
一緒にゲームして、食事して、好感度上げていくぞー。
どれだけ部下に睨まれようが知ったこっちゃない。僕はこの道を進むんだー
やっと1人で暮らさなくていいんだ。寂しさなんてもいらない。
ってやばい、家結構散らかってる。今日は大掃除だな、と思いながら、
初めて、女の子と一緒に帰ったのであった。できれば手繋ぎたかったけど
それはまたいつか。