「募集の貼り紙を見させてもらったが、上級職を必要としているのは君達か?」
そう発した瞬間、異様な姿の2人組が同時にこちらを向いた。
「あ、ああ。そうだけどo「ちょっとあんた!本当に上級職なんでしょうね!?」おい、駄女神!人が話してるときに被せてくんな!あと、上級職じゃなかったらそもそも話しかけたりしねーよ!」
なんともまぁ、元気な奴らだな、それと、このジャージ男が暗殺者チームのホルマジオの声に似ているな、と思ったブラッドであった。
「それでじゃ、取り敢えず自己紹介をしてくれ。」
ここは言う通りにした方が良いだろう。
「私の名前はブラッド・シャクティ、歳は19歳、生まれ付きで不思議な力が発現している。職業は暗殺者だ。」
「ちょっと待て、その不思議な力ってのはなんだ?」
「ふむ、まあ実際に見てもらった方が早いだろう。」
「そうか、それなら…」「募集の貼り紙、見させてもらいました。」
「む?」
若々しい少女の声が後ろから聞こえて、一斉に振り向くと、そこには……
「我が名はめぐみん!アークウィザードにして最強の攻撃魔法、爆裂魔法を操る者!」
なんともまぁ個性的な格好をした、個性的な少女がいた。
「えっと…」
というなんとも言い難いような声と表情をしたサトウカズマという少年(?)がいた。
「はぁ、取り敢えず、君も上級職でいいんだな?」
「ええ、そうです。それと、名前で呼んでほしいのですが。」
「……親の名前は?」
「母はゆいゆい父はひょいざぶろー!!」
「「「………」」」
訪れる無言の重圧。
「おい、わたしの親の名前に言いたいことがあるならきこうじゃない…か…」
語っている途中で倒れてキュルルルルという音が少女の腹から聞こえてくる。
「おい、どうかしたか?」
「もう、3日もなにも食べていないのです…」
切ない声で倒れた理由を話しキュルルルルと音を鳴らすめぐみん。
「食事なら奢らせてもらう。それから話を聞こう。さあ、好きに頼め。少女、いや、
「は、はい!」
「爆裂魔法は最強魔法!その分、放つまで時間がかかります!」
「よぉッし、おい駄女神、お前一応元なんたらなんだろ?」
「一応とか元とかじゃなく、現在進行形で女神なんですけど!」
ふむ、女神としての力はある程度封印されているようだな。
「…女神?」
「を自称している残念な子だ。優しくしてやってくれ。」
「可哀想に」
フォローするブラッド。
あちらでアクアが蛙に喰われているが、カズマに任せてめぐみんを見ている。
「黒より黒く闇より暗き漆黒に我が深紅の混淆を望みたもう。覚醒のとき来たれり。無謬の境界に落ちし理。無行の歪みとなりて現出せよ!踊れ踊れ踊れ、我が力の奔流に望むは崩壊なり。並ぶ者なき崩壊なり。万象等しく灰塵に帰し、深淵より来たれ!これが人類最大の威力の攻撃手段、これこそが究極の攻撃魔法、エクスプロージョン!」
その魔法を唱えられた瞬間、ジャイアントトードに絶大な威力の魔法が放たれ、塵すら残らず消しとんだ。
「ほお、これが爆裂魔法か。」
「はぁ、最高、です。」
横を見ると倒れているめぐみん、近くには新たなジャイアントトードの姿。
「まあ、予想はできていた。デメリットなくして人間がこの威力をだせる筈がないからな。」
「ジャイアントトードが近くに現れるなんて想定外です。あ、助けて下さい。食べられます。」
まぁ良いものを見させてもらったから助けてやろう。幽波紋を見せる良い機会だしな。
「貴様ら!確と目に焼き付けろ!これが私の生まれながらにしてあらゆる種類の姿を持つ、
横を見ると瞳を紅く発光させ、いかにもわたしの琴線に触れましたという表情をしためぐみんがいた。
まあ気にはしないが。
「今から幽波紋の1つを見せよう!ホワイトアルバム!蛙を凍り付けにしろ!」
幽波紋の名前を叫び、命令すると、蛙の足元から上に一瞬で凍らせるホワイトアルバム。
これが、私のあらゆる幽波紋の中の1つだ!
何かアドバイスがあれば言って下さい!