繋ぐ少女が頑張るというお話   作:色龍一刻

2 / 4
どうも、早速入学です。

めんどくさい描写や説明を省くため、色々カット。楽するんです。

クラスメイトの設定考えるの大変...名前性格口調能力詳細設定等々...
18~20人にします。頑張って考えなきゃ...。


02・初めて少女は門を叩く

 

少し灰色がかった長い黒髪を揺らし、少女は校門__ではなく裏門を進む。

 

立ち塞がる警備員に、真街副隊長(先生)から渡されたカードを渡す。

 

超能力による本人確認が終わり、「良い学園生活を。」とにこやかに通されるのでお礼を言いつつ、

そびえ立つ巨大施設、『国立超能力育成機関』、通称学園に目を向けた。

 

先生から渡されていた学園の案内ガイドの地図データを見つつ、受付窓口に向かう。

 

「凄く広いな...まあ、当たり前か。日本最大の超能力の研究機関だしね...。」

 

地図データには真っ黒に染まった部分、つまり機密の研究施設(と思われる場所)が点在している。

幾つかがダミーかと思われるが、それにしても数が多いし一つ一つが大きい。

 

研究者と聞けば反射的に蹴り飛ばしたくなる少女からしてみれば、頭が痛くなる情報だった。

 

 

 

 

 

「やあ、君が真街結さんだね。(真街副隊長)から聞いているよ。私が君が所属するクラスの担任である加原信太郎という。Rankは9だ。加原先生と呼んでくれ。」

 

受付の職員に待ってるよう言われ、数分後のことだ。

 

「はい。...Rank.9とは、すごいですね。エリートじゃないですか。」

 

「まあ、君達のクラスを担当する以上、能力の暴走等の鎮圧を必要とする可能性もある。だからこそのRank.9だ。他の生徒に被害がでないよう守りながら戦うこともありえる仕事だからね。」

 

歩きながら説明を受ける。

 

「....ごもっともな話ですね。」

 

「Aクラス。Rank6~8や特殊な能力者を集めたクラス。君はその"特殊な能力者"に該当されている。校長は新学期から入れたかったようだが...例のストーカー事件は大変だったね。それで数週間遅れの入学だ。」

 

「入学式で長時間じっとしてるのは苦痛なので逆に良かったです。」

 

「ハハハ、まあ、それならいいんだけどねえ。...クラスのみんなは癖が強いが優しくて真っ直ぐな子達だ。友達もすぐ作れるよ。」

 

「加原先生も真街先生と同じことを言うんですね....コミュ症とかじゃないんだけどなあ。」

 

「なんかあれだね。興味無いことだとずっとぼーっとしてるだろう、結さん。」

 

「......ご想像におまかせします。」

 

ピタリとある教室のドアの手前で止まる。

札を見ればAクラス。

 

「ま、喧嘩とかしなければいいさ。私が仲裁しないとならなくなるからね。...着いた。ここで待っててくれ。皆に紹介する準備をするから。呼ばれたら出てきてくれ。」

 

「良くあるやつですね。」

 

「まあお約束というやつだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「注目。みんなが気にしていた空席が無くなるぞ。ちょっとしたトラブルでこの数週間学校に来られなかった子だ。」

 

「え、東城、どんな子ー?」

 

「言わないわよ。面白く無いじゃない。」

 

「すぐ会えるしいいじゃん別に。」

 

「超絶美少女だな。確信するぜ俺は。」

 

「お前、こういうイベント全部そう言うつもりだろ。」

 

「......強ければいいが。」

 

「は、トラブルだかなんだか知らねえがイラついた。一発殴る。」

 

「おいやめろ、陣内。理不尽過ぎるだろうそれは。」

 

「うっせー!予定変更今日の実習おめえを最初にぶん殴る!」

 

「だから理不尽過ぎるんだよ!」

 

 

 

ガヤガヤガヤガヤ

 

ガッシャーン!!!

 

ギャーッ!

 

源藤が死んだ!

 

この人でなし!

 

静かにしろー、入れてこないぞー。

 

 

 

 

 

「.........。」

 

カオス過ぎない?

 

 

 

 

 

 

 

 

「初めまして、ちょっとしたトラブルで数週間みんなより遅れて入学となりました、真街結と言います。よろしくお願いします。」

 

軽くお辞儀する。

 

パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ

 

 

拍手、歓声。

 

「美少女じゃねーかktkr!」

 

「言っただろ!?言っただろ!?美少女だって!」

 

「いやまあそうだね、うん可愛いね。」

 

「わー!女の子がまた増えた!」

 

「男と女の比率に差が少々ありますものね。仲良くできたらいいのですが...。」

 

「仲良くなれるよ!きっと大丈夫!」

 

「ッチ、うっせーんだよガキども!」

 

「陣内ブーメラン刺さってるブーメラン刺さってる。」

 

「ッああ"!?」

 

「おい待てシャーペン投げるなあぶねえぇ"!」

 

「源藤が死ななかった...?」

 

「つまり人でなしじゃない...?」

 

「......女か、強いのなら...。」

 

「もう少し静かにしたらどうなのか。」

 

「今ぐらいは良いんじゃない?」

 

 

 

 

 

 

「......。」

 

ああ、うん。ちょっと物騒で騒がしいけど、

みんなと普通に過ごせそうだ。

 

 

 

 

「よし、質問タイムだ。どんどん手を上げろ。」

 

あー、うんわかってた。頑張るか。

 

「はい!」

 

「おう安堂。」

 

「よし!」

 

安堂君か...名前と顔、覚えていかないとね。...出来たら能力も。

 

「えーと、使える能力について教えてください。Rankとか正式名称とか。」

 

まあ、誰でも興味あるよね。

 

「...真街、別に言いたくなかったら良いんだからな。」

 

「いえ、大丈夫です。...能力は《接続操作》と《身体強化》です。共にRank.5です。」

 

「こ、答えてくれてありがとう!」

 

 

Rank.5...?

それでもマルチホルダーだぞ。組み合わせによっては総合評価で...

いや、それでもRank.7以上は厳しくないか?

嘘かもしれないよ?

いやー、それはないっしょ?

《接続操作》に《身体強化》か...《身体強化》はマイナーだが、《接続操作》は見聞きしたことがない能力だな...

 

 

「ッチ、ザコか。」

 

.........。

 

「ええっと...そう、だね。あまり強くないだけどね...。」

 

まあ、Rankで示される純粋な"危険度"でいったらザコなんだよねー。

制御しにくい能力ほど強力。それが今の格付けの基本原則だし。

 

 

あー、陣内が結ちゃんを苛めてるー。

そんなこと言うなよ陣内!彼女だって頑張ってきたかもしれないだろ!

安堂の奴お近づきになりたくて頑張ってやがる...。

まあ男だしねワカル。

それでもこのクラスに所属されたんだ、なんか理由があるんだろうね。

 

(あの子が例のトリプルスキルかー。そうは見えないなー。)

 

「全ては実習だ。強ければ俺の糧にできる。」

 

「お前それしか目がないよねー。」

 

 

 

「ハイハイ、陣内もRankごときでそんなこと言うなよ。次の質問。」

 

「...ケッ..。」

 

「はーい。」

 

「...絹野。」

 

「真街さんって、あの"英雄"の親戚だったりするの?"真街"だし。」

 

......知ってる人はそらいるか。元"英雄"だしね。

 

「うーんと、うん、そうだね。遠い親戚かなー。あまり良く知らないけど。」

 

「...なるほど。答えてくれてありがとう。」

 

 

へー、すげえな!やっぱ親戚だったんだ。

 

サインとか持ってるのかな?頼めたりは...。

 

止しなさい。彼女も昔から似たようなことされてきて迷惑でしょ。

 

あ、そうだよね。名字だからそういうの考えられること多いよね。ありがとう心春ちゃん。

 

...別にいいのよ。

 

英雄、是非一度でも立ち会ってみたいものだ。

 

七光りってわけでもねえか。

ザコ自身遠い親戚って言ってることだしよお...。

嘘は感じられねえな。

 

......英雄、ねえ...。

 

関係者の可能性ありか。そっちの方面なのか?

 

 

 

 

 

「次いくぞー。」

 

「はいはーい。」

 

「足立ー。」

 

「やったっ、...え~と、トラブルがあって入学が遅れたって言ってたけど、何があったの?あ、デリケートな問題だったら言わなくて良いから!」

 

...よし。

 

「えっとね、最終的にはストーカー?みたいなのにずっと追いかけられていたー。ていう感じ?かな?」

 

「...どういうこと?最終的って言うことは他にもなんかあったり?って、ストーカーって大変だったじゃん!」

 

「なんかね、トラブルの上にトラブルが順に積み重なっていった感じかな?ごめん、あまり言えないかな。ストーカーは大丈夫だよ。なんとかできたから。」

 

「あ、やっぱりそうだよね無理言ってごめん!なんとかできたの?なら良かったよ!」

 

 

けしからんなストーカーめ。この俺が吹き飛ばしてやろうか...。

 

あー、あの容姿で体型だもんね。そら狙われても仕方ないか。

 

お前ロリコンなの?

 

ち、ちげーし。

 

...源藤君ってロリコンなんだ...。

 

誤解だって。止めて風評被害!

 

膝に乗せてみたいなー。

 

あの癖っ毛を直してあげたいわ。

 

ワカルー。

 

ネー。

 

 

 

 

 

悪かったな低身長でっ...。

 

 

「あー、その、なんだ。....16才でもまだまだ伸びるし、能力でもなんとかできるからさ。あまり気にするな。」

 

「先生。酷いです。」

 

「ええ!?」

 

「あー次は先生が泣かしたー。」

 

「いけないんだーいけないんだー。」

 

「暦先生にクチろうぜ!」

 

「「「「「「「「「「「賛成。」」」」」」」」」」」

 

「おいなぜここで暦先生!?」

 

 

 

 

こんぐらいで質問タイムはいいでしょう。

この場の騒ぎに乗じて席にさっさと座ってしまおう。

 

 

「あ、真街さん、ここ、ここの席だよー、」

 

ん。あの桃色の子の隣かな。

やっぱり髪色でも人を覚えやすいから、こういうのは超能力様々だな。

遺伝子改変は世界をカラフルにしたのも大きいな。

 

 

「ありがとう教えてくれて。ごめんなさい、名前教えてくれる?」

 

「別にいいよー。あ、そうだね。私は神条桜。桜って呼んでね。」

 

「桜さんね。お隣だけどよろしくお願いするね。」

 

「呼び捨てでいいよー。お友だちでいてくれたら嬉しいな。」

 

「...勿論、僕も呼び捨てで構わないよ、桜。」

 

「うん、ありがとう。結ちゃん。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




目標は設定公開をできるだけメタ発言のようにしないようにすること。
故に少々の違和感は致し方ないと犠牲にするのだ。南無三!

学園ものと言ったら入学式?
いいんだよ!どっかの主人公みたいに遅刻して出れないよりは全然マシでしょ?


桃色髪の子は至高。
可愛いよねピンクの子って。

やっぱ某ヒーローアカデミアにも影響されてる感が強い。
出来たらスマッシュっぽい能力も考えて出したいところ。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。