転生したら、暗殺一家長男。   作:GON2929

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*この話は本編より少し未来の話です。
本編とは関係なくなるかもしれないくらい病んだ話です。

時系列的には ルイ 13〜15歳
       イルミ10〜12歳 ぐらいの時の話
ミルキは消失中
残虐描写有り閲覧注意


【未来のはなし:sideイルミ】①

 

 

オレには三つ歳上の兄がいる。

オレも、兄であるルイも、ゾルディック家として一流の暗殺者になるため育てられた。

 

兄さん、と声をかけると、ルイは嬉しそうに俺の元へと駆け寄ってくる。

今日はどんな事があったか、何をしたか報告すると、随時逐一反応を返してくれる。

オレの周りは同じことを言う人形みたいな人間しかいないから、ルイはオレの話を聞いてくれる貴重な“生きた人間“だ。

 

ルイはゾルディック家に似つかわしくなく、感情表現豊かだ。

それは暗殺業を生業としているオレたちにとってマイナスだ。

例えばターゲットに情を移すかもしれない。

けどオレはルイが笑っているところが好きだった。

 

 

ルイは、いつもオレに向かって言う事がある。

 

もっと強くなれ

 

でも兄さんも強くならないと、跡継ぎ候補をオレにとられちゃうよ?

そういうと、ルイはすごく困った顔をした。

正直、オレはもうルイより強い自信がある。

それでも時折勝負をして負けるのは、経験の差だと考えた。

だからオレは沢山仕事をした。

殺しの技術ならルイに勝っていると、じいちゃんや親父にも褒められた。

その事を報告すると、ルイは酷く哀しそうな顔をしていた。

 

 

どうして?

ルイに言われた通り強くなったのに。

 

 

考えても理由がわからなかった。

だから親父にお願いして、それまで以上に暗殺業の仕事をさせてもらった。

沢山仕事をこなせるようになったら、きっとルイもオレを褒めてくれる。

オレは仕事に明け暮れて、いつしかルイと会わなくなった。

 

 

 

ルイと話さなくなって数年後、オレたちに新しい兄弟が産まれた。

 

名前はキルア・ゾルディック。

父さんがゾルディック家始まって以来の逸材だと、キルアを抱きながら嬉しそうに言った。

 

確かに、その髪からはゾルディック家の血脈となる銀髪が煌々と輝いていた。

ルイも銀髪だが、彼には所々黒髪が混じっている。

才能としてなら、キルの方が上になるのかもしれない。

ルイもオレも、後継者候補からは外れるけど、ゾルディックの繁栄が約束されるのは願ってもないことだ。

繁栄するということは、ゾルディックは永遠に終わらない。

つまりずっとルイと一緒にいられる。

だからオレはキルを一流の暗殺者に育て上げようと、彼に修行をつけた。

 

キルもルイ程ではないが、よく感情を露わにする。

それは影でこっそりルイがキルアと話している影響かもしれない。

 

 

キルは跡継ぎなんだから、ダメなのに。

 

 

 

そうして日々過ごす中、久しぶりに話したルイの口から出たのは、思いもよらぬ言葉だった。

 

 

 

「家をでるの?」

 

「うん、キルがいるし、もういっかなーって」

 

 

 

 

そうしてオレはルイと爺ちゃんが昔交わした約束を教えてもらった。

跡継ぎが他に決まったら、好きにしていいって何それ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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