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翔太郎と亜樹子は事務所に戻り、倉田剣児の居場所を突き止めるため、フィリップに『地球の本棚』での検索を頼んだ。
「キーワードは『倉田剣児』『ツインローズ』」
いつも通りガレージで、フィリップは検索を始める。
「早いとこ頼むぜ相棒!」
人名で検索しても、本棚の数は一向に減らない。
それだけ彼らは、怪盗としての活躍期間が長かったのだろう。
「あまり減らないな……。」
「クソ……!」
一冊一冊読み漁っても丸一日はかかる量の本だ。
敵を探れない状況が続き、あまり時間をかけたく無い翔太郎は、苛立ち始める。
「少しは落ち着きなよ翔太郎君。イライラしすぎ!」
「当然だろ!!……早く見つけて止めねーと、奴にまた仮面ライダー気取りで暴れられたら、たまらねーからな!!」
怒りに任せ、ドン!と壁に拳を打ち付ける。
「『仮面ライダー』って名を、遊び半分で汚すやつは許さねー!絶対にな!!」
翔太郎の脳裏に浮かぶのは倉田剣児が引き起こした、悲惨な事件現場と救えなかった命。
一刻も早く
「あと一つ、何か決定的なキーワードがあればね。」
「この証拠品はどうよ?」
亜樹子は、フィリップが回収した歪な金属の破片を見せる。
「なんの部品か、まだ判明してない。」
「うーん……」
じーっと破片を見つめ観察していると
「この形はねー……あ!リンゴのお尻だぁ」
二つの曲線がりんごの下側に見えた。
「そんな訳あるか!!」
「キーワードは『りんご』」
フィリップもなんとなくキーワードを入れる。
すると……。
「ビンゴだ!」
一冊の本が目の前に現れた。
「「え!?」」
本を開き、内容を確認するフィリップ。
「その金属片はロッカーキーのプレートの一部だ……倉田の活動エリアと符合し、りんごをシンボルマークとする場所は一つ。」
意識を戻し、ホワイトボードに倉田剣児が現れるであろう場所の名前を書く。
「西鈴鳴地区北東『シャーウッドビル』」
「うっそ……マジで!?」
今回も亜樹子の
そんな翔太郎を、亜樹子は憎たらしい表情で煽り散らかす。
「ヒャッホー!ほらほらほらぁ〜感心なさい!インスピレーションの女王様とお呼び!おーほほほほほほ。」
「てめー………!!」
「おっほほほほーーー!」
握り拳を作った翔太郎から逃げる亜樹子、それでも彼女の表情は彼を煽っている。
とりあえず彼女への苛立ちを抑え、スタッグフォンで冬美に連絡を入れると
「あー冬美さん、奴の居場所が解った……じゃあ後で。」
上着を持って、足早にガレージを出ようとする。
「あ、ちょっとどうするの?」
「冬美さんを呼んだ。奴と決着をつけてくる。」
「待て、翔太郎!……君が事件現場であったと言う
翔太郎が事件現場で会った
「もたもたしている場合かよ!……
だが居ても立っても居られなかった翔太郎は、上着を着るとそのままガレージを出るのであった。
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西鈴鳴地区のシャーウッドビル
フィリップの情報通り、アームズはバイクに乗って地下駐車場に現れた。
翔太郎、亜樹子そして冬美は先回りし、彼の前に立ち塞がる。
『冬美か?』
アームズはバイクから降りながらドライバーを閉じ、メモリを抜いて変身を解く。
「剣児!」
首を回す長髪の男『倉田剣児』
冬美の反応から察するに彼本人で間違いない。
「やっぱり彼が犯人だったのね。」
そんな極悪非道の殺人者の素顔を見た亜樹子は、素直に彼を軽蔑する。
「お願いだよ剣児!もうやめてくれ!昔のアンタに戻ってくれよ!!」
冬美は涙を浮かべながら、彼の両腕を掴み、必死に説得を試みる。
しかし、掛け替えの無い相棒の涙を前にしても、彼の心は動かなかった。
「昔の俺ね……アハハハハハ!……無理だな!!」
冷たい眼差をしながら、冬美を突き飛ばす剣児。
亜樹子はすぐさま、彼女の元へ駆けつくと、彼女を守るように立つ。
「もう俺自身も、自分を止めることができないんだよ。『ガイアメモリ』という“禁断の果実”を食っちまった今となってはなぁ……アハハハハ!」
「もう……剣児の目じゃない!」
「倉田!!……そのメモリとドライバーを捨てろ!!」
「アハッハ!!これを捨てるくらいだったらな……人間を捨てるね。」
剣児は再びアームズメモリを取り出す。
「俺たちのメモリと似てる?。」
そのメモリは通常のドーパントメモリとは違い、翔太郎たちが持つガイアメモリと似ていたが、内部の基盤が見えない、黒い成形色のパーツで構成されてる。
『アームズ』
「あぁ〜……変身。」
量産型ロストドライバーにアームズメモリを挿すと、首を回しながら展開し、ドーパントライダー・アームズに姿を変える。
「フィリップ!」
「「変身!」」
『サイクロン!ジョーカー!』
翔太郎達もダブルへと変わり、2人のライダーが激突する。
『本物さんよ……
圧倒的な戦闘力を持つアームズ。
あらゆる武器を使いこなす彼に、ダブルは苦戦を強いられていた。
『おらおら!どうした!』
サイクロンジョーカー程度の格闘では怯まない、アームズ。
腕をマシンガンに変えると、接近してくるダブル目掛けて撃つ。
『っが!?』
銃弾を受け、怯むダブル。
そして追い討ちをかけるようにグレネード弾を発射する。
『サイクロン!メタル!』
しかし
振り翳したメタルシャフトをアームズは大剣で受け止め、マシンガンだった腕をロングソードに変化させると、そのまま二刀流でダブルに襲い掛かる。
長距離、中距離、近距離、どのような戦闘でも武装を変えることで対応できるアームズは、今までのドーパントには無い、手数の多さに加え『
『こいつ!手強いぞ!!』
『おら!!』
『『が!?』』
メタルの装甲を容易に切り裂く、アームズの大剣。
余りの威力に思わずメタルシャフトが手を離れ、ダブルの胸に
もはや絶体絶命だった。
『おいおい、この程度じゃ無いよな?本物さんよ?』
そして止めと言わんばかりにアームズは腕をマシンガンに変える。
『とう!』
だが、掛け声と共に白い影が乱入し、マシンガンを掴むと、銃口を天井に向かせ、そのまま近距離で銃弾を撃ち込んだ。
『おやっさん!?』
その正体は仮面ライダースカル”スカルゾンビ”
まさかの恩師の登場に驚く
『奴は、俺の仲間が生み出してしまった罪だ……尻拭いはさせてもらう!』
スカルはダブルの方を向かず、じっとアームズを睨む。
『仲間……やはりあのドライバーはコブラが?』
『野郎、なんて物を生み出したんだ!』
剣児にライダーの力を与えたのがコブラであったとわかると。
コブラに対し怒りが湧く翔太郎。
『おおう、またあったな白い方の仮面ライダーさんよ。お前も満たしてくれるのか?』
『奴の肉体はガイアメモリの毒素を多く得ようと力を最大限に引き出している状態だ。……だが、このままだと奴の精神は持たないだろう。』
『なんだって!?』
『自我を失えば、ただの殺戮マシーンと化す。俺たちで止めるぞ左翔太郎!』
『あぁ……頼むぜおやっさん!!』『ヒート!ジョーカー!』
ダブルは形態をヒート・ジョーカーに変える。
胸の傷はまだ消えていないが、それでも翔太郎は気合と根性……そして怒りを糧としてアームズに戦いを挑む。
『倉田!!』
怒りの炎を宿った腕でアームズを殴りつけたダブル。
アームズは、反撃しようと大剣を振りかざすも、スカルのアシストによって、大剣はスカルマグナムWの弾丸によって弾かれる。
『よくも!仮面ライダーの名を!汚したな!!』
そして髑髏顔が砕ける程の威力でアームズの顔面を再び殴り抜けると、アームズは勢いよく吹き飛び、地面を転がる。
『ぐあぁ……アハハハハ。たまんねぇな?本物二人はやっぱきちーわ!』
しばらく、地面に寝ていたアームズ。
しかし無線の着信音が鳴り響くと彼は立ち上がり、無線機を取り出す。
『あぁ?』
『倉田……遊んでないでそろそろ本気を出しなさい。』
無線の相手は女性だった。
『アハハ……了解。』
アームズは無線を投げ捨てると、肩をすくめた。
『俺のクライアントに釘刺されたわ。……じゃあここから本番。」
指を鳴らすと、ダブルとスカルの周りに三十は超えるマスカレイド・ドーパントの集団が現れ、隠れていた亜樹子と冬美も彼らに捕らえられる。
「きゃーーーーー!!!ちょっと何すんのよーーーー!!」
『亜樹子!』
『!!!』
猫の様に捕まれ、叫び散らかす亜樹子。
ダブルは彼女の名前を叫び、スカルは
『まさか、組織の罠!?』
マスカレイド・ドーパントは組織の戦闘員。
フィリップは剣児の目的を理解する。
『そういうことだわ。俺の落としたヒントをちゃーんと嗅ぎつけてくれるとは……噂通りの鼻の良さだぜ。』
『あのプレートはワザと……』
「ちょっと、やめなさ……っひ!?」
暴れる亜樹子を黙らせる様に、アームズはマシンガンの銃口を亜樹子に向ける。
『このクズやろう!!』
アームズの極悪非道を知ってる
「やめて剣児!お願いだからやめてくれ!!」
もはやかつての面影が無くなってしまった相棒の剣児。
それでも彼女は諦めきれなかった。
『クズの次の要求も大体解っているよな?………変身を解け、さもないと!』
亜樹子の頬に思いっきり銃口を付ける。
なんとか助け出さないと……。
(フィリップ……変身を解除すると見せかけてルナを挿す。ルナジョーカーで逆転するんだ。)
(……解った)
ダブルドライバーを通し、頭の中で作戦を伝えた翔太郎。
ドライバーを閉じ、変身解除と見せかけ、ヒートメモリを抜くと、そのままルナメモリを挿そうとする。だが……
『そうは行くか!!』
アームズは粘着弾を撃ち、ダブルドライバーのソウルサイドの投入口を塞いだ。
『何!?』
『アハハハハハ!!』
そして無防備になったダブル目掛けて、マシンガンを連射すると、そのダメージによってダブルの変身が強制的に解かれ、翔太郎は硬いアスファルトの上を転がる。
『うあぁーーーーーー!!!!」
胸に大剣による切り傷と、変身解除時に負った左腕の骨折と擦り傷で、翔太郎の体は満身創痍であった。
「翔太郎君!!」
亜樹子の悲鳴が地下に響く。
『油断も隙もねーな?……さぁ、お前も変身を解くんだ。』
今度はスカルに視線をむけ、再び亜樹子の頬に銃口を付けるアームズ。
翔太郎の作戦が失敗した以上、下手に反撃すれば彼女の命はない。
亜樹子と目が合うスカル。
彼女の目には涙が流れていた。
「……お父さん。」
__変身を解け。
スカルの中で
『分かった、彼女には手を出すな。』
そしてその声の導くままに、スカルはドライバーを閉じ、2本のメモリを抜く。
『……!!』
風と共に患者服を着た鳴海荘吉の姿に戻ると、そのまま力が抜ける様に地面へ倒れ込む。
「お、おやっさん!おやっさん!」
「お父さん!!」
気を失ったと思い、翔太郎と亜樹子は必死に声を掛けるも、宗吉はピクリとも動かない。
『あれ?気絶しちゃった?』
アームズはつま先で彼の頭を突くも反応は無い。
『まぁいいや…さてと、お目当ては車の中に居るのかな?』
「まさか、最初からフィリップ君が目当てだったの?」
『んん〜〜Exactly!』
不幸にも、その場にはリボルギャリーが駐車しており、ガレージにあったフィップの体もリボルギャリーと共に運ばれていた。
そして様子を見ようと、車内から出てしまったフィリップ。
『フィリップ!逃げろ!!!』
『居たぞ!捕まえろ!!』
フィリップは翔太郎に言われるがまま、マスカレイド・ドーパントの集団から逃走する。
「どうしよう……僕はどうすれば良い!」
追っ手を撒き、公園の噴水広場まで逃げ込んだフィリップ。
息を切らせながら今後どうするべきかと頭を悩ます。
「だったら、私に着いて来ればいいのよ」
その場に、妖しくも美しい女性がフィリップに優しく声をかける。
園咲冴子だ。
「誰だ貴女は?……まさか、今回の事件の首謀者!」
「そうよ……全ては私が目論んだこと。もう一度アナタを手にするために。」
笑みを浮かべ、まるで子供をあやす様な優しい口調で、フィリップを誘う。
「さぁ、いらっしゃい来人」
冴子は彼の本名を口にする。
「……来人?」
「そう、アナタの名前よ。一緒に家に帰りましょう」
腕を広げ歩み寄ってくる冴子。
「僕は物じゃない!」
フィリップは後退りをしながら彼女に向かって怒鳴る。
「私を誰だと思ってるの?私は……」「貴女が誰だかはわからない!!」
「でも、その冷たい目で、人を判断するのは十分だ!」
いくら優しい口調でも、彼女から湧き出るドス黒いオーラはフィリップも感じ取ることができた。
「生意気に育ったわね……まぁ、いいわ。どうせ要らない記憶はまた消える。」
笑みが消えると、冴子はガイアドライバーを取り出し、腰に巻く。
『タブー』
そしてダブー・ドーパントに変身すると、フィリップに襲い掛かる。
「ビギンズナイトの幹部!?」
『力ずくで連れて帰るわよ!』
駆け出し、障害物が多い森林へ逃げるフィリップ。
しかし、タブー・ドーバントのエネルギー弾によって行手を阻まれ、その爆発によって地面に倒れ込む。
(ど、どうすれば!)
このままでは敵に捕まってしまう。
タブー・ドーパントの方を見るとアームズの元にいたマスカレイド・ドーパントの集団が合流し、自分を捕らえようとしている。
地面を這いずりながら、逃げるフィリップ。
すると目の前に白い物体が現れる。
『ガウーーー!!』
(ファング!?)
それはライブモードのファングメモリだった。
ファングを見た瞬間、脳裏にはビギンズナイトで自我を失った自分が映し出される。
「来るな!僕に近づくな!!」
落ち葉や石を投げ、ファングを拒絶するフィリップ
「お前の力なんか必要ない!!」
そして大きめの石を投げると、ファングはそれを飛んで避け、どこかへ行ってしまう。
『捕まえなさい!』
ジリジリと近づいてくるマスカレイド・ドーパントの集団。
もうだめだ、とそう思ったその時……。
『そうファングを拒絶してあげるな
『ガウ!ガウ!』
フィリップの前に、ファングメモリを手のひらに乗せたコブラが現れる。
『もう1人の仮面ライダーですって!?』
『生憎俺は仮面ライダーでは無い……なっちゃいけないんだ。』
コブラはファングメモリをメモリ状態に変形させ、スイッチを押す。
『ファング!』
背負っていたコブラロッドを構え、中央にあるスロットにファングメモリを挿すと、ロッドの先端から
最近のリバイスってどう思いますか?
自分は好きですけど、批判的な意見も理解できます!
まぁ、こういったもんは楽しんだもん勝ちですよ!
ファング編が終わったら日常回を少しやりたいな!
登場してほしい平成2期、令和ライダー(外伝執筆の参考にします)
-
オーズ
-
フォーゼ
-
ウィザード
-
鎧武
-
ドライブ
-
ゴースト
-
エグゼイド
-
ビルド
-
ジオウ
-
01
-
セイバー
-
リバイス