Cの陰謀   作:ワタリ3@ぼちぼち浮上

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お気に入り、評価ありがとうございます!!
風都探偵の影響か結構伸びた気がする。


EP22 Fの残光/相棒をとりもどせ! Part3

 

『うあああああああああああああ!!』

『アームファング!』

 

白と黒のダブル。

荒れ狂った仮面の戦士は、右腕に白い刃を生やし、襲いかかってくるマスカレイド・ドーパントの集団を次々と切り裂いていく。

 

『おい!落ち着けフィリップ!』

 

その姿は正に“暴走”

理性を失い、目に入ったモノ全てに襲いかかる。

 

『これがフィリップの恐れていた状態!!』

 

ビギンズナイトでもファングジョーカーに変身していたフィリップ。

だが、ここまで荒れ狂う姿は初めてだった。

 

ブレーキの壊れた暴走列車の様に、フィリップは暴れ続ける。

 

「な、なんだアレは!」

 

今回の計画を練る際、組織からある程度“仮面ライダー”についての情報を仕入れていた剣児。

翔太郎を封じれば変身できないと高を括っていたが、フィリップをベースに変身するファングジョーカーの存在は聞かされていない。

 

想定外の事態。そして通常よりも圧倒的な力を見せ付けるダブルに対し、剣児は戦慄した。

 

数十体はいた下っ端のマスカレイド・ドーパントも気がつけば残りわずか。

当初高みの見物を決めようとしていた剣児だったが、想定外の事態に対処すべく、量産型ロストドライバーを取り出し腰に装着した。

 

『アームズ!』

 

「あぁ……変身!」

 

軽く首を回しながらドーパントライダー・アームズに姿を変えると、背中の大剣を掴み戦闘に参加する。

 

 

…だが、ドーパントの何倍もの性能を持つアームズが参戦しても、形勢は変わらなかった。

マスカレイド・ドーパントを殲滅を終え、アームズに標的を変えたダブルは雄叫びを上げながら襲いかかる。

 

振りかざされたアームファングを大剣で受け止めたアームズだったが、ダブルは力の限り腕を振り上げると、大剣は手元を離れ、無防備になった所に攻撃を仕掛けられる。

アームズは咄嗟に躱しそのまま距離を置くと、両腕をマシンガンに変え、ダブルに向けて弾丸の雨を降らせる。

しかし、暴走するダブルは痛みなどものともせず、弾丸を全身に受けながらアームズに切り掛かり、ダメージを与えた。

 

『がぁ!!』

 

何度も切り裂かれ、次の攻撃を繰り出しても暴走列車は止められない。

 

(っち、このままではやられる!!)

 

アームズは何か手は無いか辺りを見回すと、偶然物陰に隠れていた亜樹子と目が合い、咄嗟に彼女の腕を引っ張ると、こめかみ銃口を突き付ける彼女を人質にする。

 

『亜樹子!!』

 

翔太郎は叫ぶ。

 

『止まれ!止まるんだ!!』

 

『フィリップやめろ!』

 

剣児と翔太郎の制止はダブルの耳には届かず、ダブルはアームファングで亜樹子ごと斬ろうとする。

 

「フィリップ君ストップ!!」

 

フィリップを呼ぶ亜樹子の声が廃工場内に響く。

 

 

『この!止まれーーーーー!!!止まれって相棒ーーーー!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あつい…あつい…あついあつい。

 

 

精神は燃え上がり、理性は埋もれ…フィリップ自身、自分を止める事ができない。

燃え盛る地球の本棚……自分の精神を反映したその空間でフィリップはは本の山に押しつぶされ、身動きが取れないでいた。

 

やはり、ファングの制御は無理であったか。

 

いや、まだ諦めない。

 

諦められない。

 

フィリップは翔太郎を最後まで信じると決めていた。

 

「……フィ…リップ!!」

 

燃え盛る空間で、微かに、翔太郎の声が聞こえる。

そしてその声はドンドンと近づいてくる。

 

 

「フィリップ!!」

 

「…しょ…翔太郎」

 

 

上手く声が出ない。

ファングの力はフィリップを守る為だけに暴れる。

そこに理性など不要。

 

「しょ…うたろ…」

 

必死に腕を伸ばし、自分を探す翔太郎に自分の居場所を知らせようとする。

しかし燃える空間で、フィリップの姿を見つけ出すことは過酷を極めていた。

 

何か、何か自分の居場所を知らせる方法は無いか?

フィリップはコブラの言葉を思い出した。

 

_仲間達の“記憶”を思い出せ、自分を見失っても、それが道標になる

 

「記憶」

 

フィリップは散乱していた自分の(記憶)を手に取り、記憶を巡らせる。

翔太郎、亜樹子、風都の仲間達の思い出。

記憶を遡っていく内に。燃え盛る炎は徐々に鎮火を始め、一冊の本が開かれ、光を出す。

 

「アレは……フィリップ!!!」

 

光る本を目印に、翔太郎は埋もれるフィリップの意識を見つけ出す。

 

「信じていたよ翔太郎。僕を見つけてくれるって。」

 

「あったりまえだろ?俺たち何だ?」

 

「そうだね…僕達は」

 

 

 

 

「「2人で1人の仮面ライダーだ!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『亜樹ちゃん、もう大丈夫だよ』

 

「フィリップ君!」

 

先程の暴走が嘘の様に、意識と理性を取り戻したダブル。

亜樹子の腕を引っ張り、人質から解放すると、そのままアームファングでアームズを斬りつけた。

 

『ぐわ!?』

 

吹き飛ぶアームズ。

そしてフィリップと翔太郎は、街を泣かせた悪党に、いつもの台詞を投げかけ続ける。

 

 

『『さぁ、お前の罪を数えろ!』』

 

 

『何なんだよ!!』

 

アームズは両腕をマシンガンに変え、一心不乱に乱射した。

ダブルは亜樹子を抱えながら障害物の影に隠れると、ファングメモリのレバーを2回倒し、右肩に刃を生成する。

 

『ショルダーファング』

 

そしてそれを引き抜くと、ブーメランの様に投げつけ

銃弾の雨を擦り抜けるように軌道を描き、アームズの両腕を切り裂いた。

 

『が!!』

 

腕が斬撃によって破壊され、得意の武器の生成ができなくなったアームズ。

 

『麻生冬美の依頼を今、達成しよう!』

 

『メモリブレイクするには左右の呼吸を合わせないとな。ファングの必殺技なら…“ファングストライザー”でどうだ?』

 

『名前は君に好きにしたまえ。』

 

物陰から現れたダブルは、そのままファングメモリのレバーを3回倒し、マキシマムドライブを発動させる。

 

『ファングマキシマムドライブ!』

 

『っち!!』

 

それに負けじと、アームズも大剣を回収しながら、ドライバーからアームズメモリを引き抜くと、腰のマキシマムスロットにそれを挿す。

 

『アームズマキシマムドライブ!』

 

ダブルの左足に白い刃“マキシマムセイバー”が生成され、ダブルはアームズに向けて、回転飛び蹴りを繰り出した。

 

アームズも大剣にマキシマムドライブのエネルギーを集めエネルギー刃をダブル目掛けて放つ。

 

『『ファングストライザー!!』』

 

『うおーーーーーーーーー!!!』

 

激突する二つのマキシマムドライブ。

激しい押し合いの末、ダブルはもう一度ファングのレバーを3回倒しさらにマキシマムドライブを上乗せする事で、エネルギー刃を突破し、そのままアームズを蹴り上げた。

 

 

 

 

『うわああーーー!!』

 

 

 

ファングストライザーを食らったアームズは、大爆発を起こし、変身が強制的に解除される。

元の姿に戻った剣児は、地面を激しく転がり、その衝撃でドライバーとガイアメモリが外れ、地面に落ちた。

 

「っが!!」

 

「剣児!!」

 

ボロボロになった剣児の元に、亜樹子によって縄を解かれた冬美が駆け寄る。

 

剣児は胸元を押さえながら、苦しそうにアームズメモリに手を伸ばす。

 

「ま、まだだぁ!!足りねぇ……足りねぇ!!」

 

彼の目元には真っ黒なクマができており、顔色も酷い。

もう既に戦う程の力が無いにも関わらず、剣児はメモリを求めた。

 

『メモリブレイクされていない?やはり、ただのメモリでは無さそうだ。』

 

使用していたメモリが破壊されれば、多少衝動は落ち着く…しかし、ダブルのメモリブレイクを持ってしてもなお、謎のガイアメモリの破壊には至らなかった。

 

「もうやめて剣児!元に戻って!」

「うるせえ!!」

 

止めようとしがみつく冬美を振り払い、メモリとドライバーを回収した剣児。

 

『よせ倉田剣児!これ以上の変身は、君の体がもたない!』

 

「うる…せぇ……うるせえうるせぇ!!まだ足りないんだよぉぉぉおおお!()()()!!()()()!!!」

 

冷汗を流し、頭を抱え叫ぶ剣児

息も途切れ途切れで、もはや普通の状態では無い、体力が尽きているにも関わらず、まるで()()()()()()()()()()()腰にドライバーを装着し、震える手で再びアームズメモリを起動する。

 

『アームズ』

 

「剣児!!やめて!!」

 

 

『変……しん!』

 

メモリをドライバーに挿し、乱暴に展開すると剣児の姿は再びドーパントライダーに変わる。

 

『うぉぉおおおお!!』

 

ドライバーに挿さったアームズメモリがスパークし、彼の肉体により強い力を与える。

 

『あははは……最高だぁ……殺してやる……殺してやる!!!!』

 

もはや今のアームズは武器のプロフェッショナルではない。

ただ力に暴走する狂人であった。

 

『っち、次はそっちが暴走かよ!!』

『あの状態……かつてのルパンと似ている』

 

フィリップの脳裏に、ルパンと戦った記憶が映し出される。

(あの時も使用していたガイアメモリがスパークし、気性が荒くなった……)

 

原因は不明だが、このままでは危険なのは確か。

 

『もう一回やるぞフィリップ!』

『しかし、今の状態でもう一度メモリブレイクしてしまえば、彼の命は無い!』

『じゃあどうすれば!!』

 

一度倒し疲労している状態の相手に、追い討ちをかける行為は危険だ。

 

何か他の方法は無いかと思考を巡らせているダブルだったが、そんな事はお構いなしに、大剣を握りしめ、襲いかかるアームズ。

 

 

 

しかし彼のドライバーから妙なブザー音が鳴る。

 

 

『(ビー!ビー!)』

 

 

それはまるで警告音の様だ。

 

『……っが!!』

 

すると突如、暴走していた筈のアームズが苦しみだし、大剣を地面に落とすと、そのまま膝をついた。

 

『っが、うう!……があああ!!」

 

バチバチとドライバーから火花が出ると、突如爆音と共にドライバーとアームズメモリが爆散し、強制的にアームズは元の姿に戻ってしまう。

 

 

『一体何が?!』

『ドライバーが破壊された?』

 

驚くダブル

 

 

 

 

 

「剣児!」

 

「な、なぜだ……っ!まだ……おれは!!ころし……。」

 

ドライバーの爆発によって腹部に大火傷負ってしまった剣児。

地べたを這いずりながら、それでもアームズメモリの残骸に手を伸ばし力を求める。

 

 

 

 

 

 

『キルプロセス……なんてね。』

 

 

 

 

 

『お前!』

 

声の主……“ロストドライバー”を装着したコブラがコンテナの物陰から現れると、右手に持つ手のひらサイズの“リモコン”を見せびらかした。

それを操作しドライバーを破壊したのだと、この場にいる誰もが理解した。

恐らくドライバーとガイアメモリを調べられないように、仕掛けられた秘密保持の機能であろうとダブルの2人は考える。

 

 

 

『残念ながら彼は()()()()()に陥った。……もう元の彼には戻らないだろう。……さて、実験の協力に感謝するよ倉田剣児、君の犠牲のおかげで、この街により良い風が吹く様になるだろう』

 

 




リバイス終わってしまいました……。
なんやかんや1年間楽しめました!ギーツ楽しみやわ〜〜。

外伝を計画しており、目安としてアンケートをとってます!
ご協力をお願いします!

登場してほしい平成2期、令和ライダー(外伝執筆の参考にします)

  • オーズ
  • フォーゼ
  • ウィザード
  • 鎧武
  • ドライブ
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