『ど、どどどどどう言う事だ…ルパンがいっぱい居るぞ!?』
『ほ、本物はどれだ!!』
『お前か!!』
『いや違うぞ!?』
『まるで分からん!』
現場は大混乱。
仮面ライダールパンの大群が互いを睨み合い、本物を見つけ出そうと必死だった。
翔太郎は鹿島の話に出た、ルパンが警備員になっていたという話を思い出す。
「警備員がルパンになっていたのは、奴の能力のせいって訳か!」
『翔太郎君!!』
亜樹子の声が聞こえ振り向くと、そこには少し小柄なルパンが居た。
「お前亜樹子か!?」
『ど、どうしよう。私ルパンなっちゃった!!これ重いし、取れないし…私聞いてない!!』
何とかスーツを脱ごうと、仮面やマントを引っ張るがびくともしない。
しかも、仮面ライダールパンの姿になっても見てくれだけで、着てみれば唯の重い鎧だった。
「お前は警官達と一緒にここにいろ。今の状態で奴を追いかけても、本物がどれか分からなくなっちまうからな。」
翔太郎は混乱に紛れ倉庫に向かっただろうと推測し、ルパンの大群の間を縫うように抜ける。
『厳重そうな扉だ…でもこれの前では無意味だ。』
翔太郎の推測通り、本物のルパンは既に厚い倉庫扉の前まで来ていた。
『キー!』
ルパンは紫の端子をした黄色いガイアメモリ『キーメモリ』を取り出しスマートフォン型のガジェット『ヘラクレスフォン』に指す。
『アンロック』
ヘラクレスフォンの画面をタップし、ガイアメモリの能力を発動させると、倉庫の電子ロックパネル部分にそれをかざす。
“キーメモリ”の力により自動的にパスワードが入力され、いとも簡単に頑丈な扉が開かれる。
ルパンは倉庫内に入り、並べられた遺物や化石、美術品を眺めながら目的の物を見つける。
『素晴らしい!』
目的の物_セルメダルが入ったゲージを叩き割り、備え付けられていた防犯システムによる警報が館内に鳴り響くも、ルパンは全く気にせず
後は逃げるだけ。
ケースを施錠し急足で倉庫から出ると、その行手を阻むように翔太郎が立っていた。
「待て怪盗野郎」
『やぁ名探偵…そこを退いた方が身のためだ。』
ルパンステッキを構え、忠告するルパン
「悪いが、今宵のマジックショーはお開きにしてもらうぞ……フィリップ!」
懐からダブルドライバーを取り出し腰に装着。
さらにジョーカーメモリを取り出すと、スイッチを鳴らし、メモリを起動させる。
『ジョーカー!』
『ガイアメモリ…しかもそれは!?』
同時刻、鳴海探偵事務所にいるフィリップの腰にもダブルドライバーが出現し、それを合図にサイクロンメモリを取り出す。
『サイクロン!』
「「変身!」」
フィリップがドライバーにサイクロンメモリを挿し、フィリップの意識と共に翔太郎のドライバーにメモリが送られ、翔太郎もジョーカーメモリを挿しドライバーを展開する。
『サイクロン!ジョーカー!』
風を纏い翔太郎の姿は『仮面ライダーW』へと変化した.
『なに!?……そうか、お前が仮面ライダーWだったのか!』
ダブルを見たルパンは、かつて女性が言っていた仮面ライダーの正体が、左翔太郎である事に驚き 理解する。
『『さぁ、お前の罪を数えろ!』』
ルパンに指を刺しポーズを決めるダブル。
『あははははは…面白い!!』
ルパンも対抗する様に、帽子の鍔の様なアンテナを撫でながらステッキをダブルに向ける。
『さぁ、君のお宝を貰い受ける…
『バインド!』
ルパンは不意打ちの如く、ルパンステッキに紫色の端子を持つ『B』のガイアメモリ『バインド』を挿し能力を発動させる。
『な!?』
ルパンステッキを振りかざすと、金属製のチェーンが飛び出す。
不意をつかれたダブルは全身をチェーンを巻き付けられ、さらに追い討ちをかけるようにライブモードに変形したヘラクレスフォンが飛び出し、ダブルに巻きついているチェーンに止まる。
『ロック』
キーメモリの能力が発動し、チェーンは完全に固定されダブルは拘束される。
『あ、おい卑怯だぞ!!』
『奴もメモリガジェットを使うのか?!』
動きを封じられたダブル。
ルパンは手元に戻ったヘラクレスフォンをスマートフォン型に変形させ画面をタップし、ある物を呼び出す。
『俺は
(ドゴーン!)と天井を突き抜けて現れたのは一台のワインレッドのビークル。
屋根が無いクラシックカーを彷彿とさせるルパン専用ビークル
『ライドロンL』にルパンは飛び乗ると、「アデュー」と言いながら車体をホッピングさせ穴の空いた天井から逃走する。
『あ、待て!!』
必死に外そうと力を入れるも、超人の怪力を持ってしてもなお壊れないチェーン。
闇雲にやってはダメだとフィリップはある事を思いつく。
『翔太郎“ヒートメタル’だ!』
『成程、そう言う事か!』
フィリップの意図を理解し、腕を何とか動かしメモリを入れ替える。
『ヒート!メタル!』
赤と銀に変化したダブルは、体を一気に発熱させる。
夜の風都を高速で走行するライドロンL。
鼻歌を歌い風を感じながら気持ちよくドライブするルパンは
背後から迫ってくるダブルの姿をバックミラーで確認する。
ヒートの熱でチェーンを溶かし、メタルの怪力で拘束を破ったダブルは
自分達の専用バイク『ハードボイルダー』でルパンを追跡する。
『来るか…なら、夜のカーチェイスと参ろうか!!』
アクセルを踏み、さらに加速したライドロンL。
ダブルも逃がさないと言わんばかりに さらにスピードを上げる。
『逃すか!!』
夜の街並みを二台のスーパービークルが走り回る。
深夜という事で交通量は少なく、ルパンは遠慮なしにスピードを上げる。
ダブルは”ルナトリガー“にフォームチェンジし、『トリガーマグナム』の追尾弾を利用してライドロンLを止めようとするが、後ろにも目が有るように巧みに避けられてしまう。
ルパンも反撃する為、黄金の射撃武器『ルパンガンナー』を取り出し、腕だけを後方に向け乱射し、弾幕を貼る。
『やろー!!』
なんとか弾幕を避けるダブル、このままでは埒があかない。
『フィリップ挟み撃ちだ!』
『あぁ、分かった。』
フィリップサイドでスタッグフォンを操作
『何をする気だ?』
追撃が無くなって違和感を覚えたルパンは後方を確認する…
その一瞬の隙を突いて横から大型トレーラー『リボルギャリー』がライドロンLに突進する。
『っくそ!!』
デカ物にぶつかった車体は勢いよく吹き飛び、ルパンとメダルが入ったケースは車外に投げ出される。
宙を舞う中、ルパンはケースに手を伸ばすもダブルはそれをさせまいとトリガーマグナの追尾弾でケースを撃ち抜いた。
『しまった!!』
バラバラに飛び散った9枚のメダルのうち4枚をルパンがキャッチし、そのまま華麗に着地する。
そして残りのメダルを回収しようと振り向くと、腕を伸ばしたダブル”ルナジョーカー‘によって残りのメダル5枚が回収されてしまう。
『お前…!』
宝を奪われた事に、今まで見せなかった感情が露わになるルパン。
『さぁ、残りを返して貰うぜ?』
『それはこっちの台詞だ!!』
戦いの場は人気の無い深夜の港に移り、2人の仮面ライダーが激突する。
ダブルがルパンを追ってしばらく経った風都博物館
「ふぅ、やっと戻れたぁー」
ルパンの変身が解除され、クタクタになった亜樹子は博物館のベンチに座る。
「大変でしたね亜樹子さん。」
亜樹子にお茶の入った紙コップを差し出す流牙。
「ありがとうー!すぅー…あぁ〜沁みるわぁ〜。流牙君は大丈夫だったの?」
「はい、あの場所には居なかったですから……ただぁ……。」
流牙はライドロンLが開けた床の大穴を見る。
「しばらくは休業ですね……。」
「ご、ご愁傷様です。」
亜樹子は手を合わせる。
「畜生、ルパンを取り逃した…刃野刑事の自宅に行って直ぐに安否を確認してください!」
「はい!」
真倉刑事が警官に指示を出しながら流牙の元まで行き、頭を下げる。
「すいません、こんな不甲斐ない結果で。」
「いえ、頭を上げてください……こちらこそ、お忙しい中ご協力ありがとうございました。」
「大丈夫だよ流牙君!きっと翔太郎君達が取り戻してきてくれるって!」
「亜樹子さん…そうですね。彼を信じます。」
流牙は2人と別れ、後の事を博物館の警備員に任せると地下駐車場に停めてある灰色のバイクにまたがる。
流牙が乗ってるのは、ディケイドのバイク『マシンディケイダー』の改造元『DN-01』をベースに開発した自分専用のバイクだ。
「…ここか。」
腕時計型のガジェット『スネークウォッチ』でルパンの居場所を把握すると、エンジンを入れ、懐から
「コブラ!」
流牙が叫ぶとシュルシュルと音を立てながら、足元から腕に掛けて這うコブラ型のガジェット…ライブモード状態の『コブラメモリ』が手に収まりメモリモードに変形させ、そのままドライバーに指す。
「変身」
『コブラ!』
『サイクロン!メタル!』
『ソード!』
ダブルは“サイクロンメタル”にフォームチェンジ。
ルパンはルパンガンナーに『キーメモリ』『バインドメモリ』と同じ紫色の端子を持った銀色のメモリ『ソードメモリ』を指すとルパンガンナーから刃が生成される。
メタルシャフトとルパンガンナー…お互いの武器がぶつかり合い、戦闘能力、技術に関してはほぼ互角であった。
『残りのメダルを返せルパン…お前は風都の人々を救ってるんだろ?何故こんな悪事を働く?!』
『弱き者を救い、強き者を下す…それが俺の生き方だ。宝集めが趣味であることは否定できないが…貴重で美しいお宝達は、悪人の手元に置いておくべきでは無い!』
『悪人だと…園咲流牙が悪人だと言いたいのか?』
『園咲家だけじゃない。そもそも…この町の富裕層は悪意に染まっている輩が多い!目も当てられない程にな!!』
『何だと?!』
『俺は
ルパンはルパンメモリのレバーを引く。
『ルパンイリュージョン』
音声共にルパンの分身が8体現れ ダブルを囲む。
『囮の正体はこれか!』
ルパンガンナーを構え、8体のルパンは交互にダブルの体を切り裂いていく。
『っぐぁ!』
『唯の分身ではなく実体を持っている…ルナでいくよ翔太郎』
『ルナ!メタル!』
フィリップは『ルナメモリ』を挿し“ルナメタル”にフォームチェンジする。
鞭状態になったメタルシャフトを生かしながら、8人のルパンを相手取り、複数体同時にダメージを入れる。
『『『っが!!!』』』
『っぐ!!』
攻撃をくらい膝をついたルパン。分身が1人に収束すると分身のダメージ分も本体が負い、その痛みにルパンは声を漏らした。
『やるじゃないかダブル…だが、複数メモリを持っている特権はお前だけじゃない。』
ルパンガンナーからソードメモリを抜き、新たに紫色の端子を持つオレンジ色のガイアメモリを指す。
『ファイター』
『うぉおーーーー!!』
ルパンはトレードマークであるマントを投げ捨て、オレンジ色のオーラを身に纏う。
ルパンガンナーをナックルダスターの様に構えファイティングポーズをとると、強化された肉体を使い一気に接近戦に持ち込んだ。
『園咲流牙の言っていた通り、奴も複数のガイアメモリを所持しているようだ。』
『お前…何処でそれを手に入れた!!』
ルパンの攻撃を受け流しながら問い詰める翔太郎。
ダブルが使っているダブルドライバーとガイアメモリはかつて鳴海荘吉が持っていた物だ。それと似た物を使っていると言うことはダブルドライバーを作った人物と繋がっているのではないかと考える。
『ぐぁああ!!』
ルパンの拳がボディに入り、その衝撃で吹き飛んだダブル
『協力者からだよ。』
『っぐ…協力者?』
『言えるのはそこまでだ。プライベートを言い合えるほど、俺たちの仲は良くないだろ?』
『言えてるぜ……だったら聞き出してやるよ!』
『サイクロンジョーカー!』
ダブルは“サイクロンジョーカー”にフォームチェンジし、ルパンの接近戦に対抗する。
激しい格闘戦の末…お互いは距離を置き
ダブルはジョーカーメモリを腰のスロットに、
ルパンはルパンメモリのレバーを4回倒し、お互いマキシマムドライブを発動させる。
『ジョーカー!マキシマムドライブ!
『ルパン!マキシマムドライブ!』
『『ジョーカーエクストリーム!!』』
『シューーーーーーーーート!!』
2つのライダーキックが激突。
深夜の静かな港に強い衝撃波が発生し、辺りの物を全て吹き飛ばす。
『『ぐぁ!!』』
互いのマキシマムドライブのエネルギーによって大爆発が起き
爆風によってルパンはコンテナの山に、ダブルはコンテナクレーンの柱に身体を叩きつけられる。
『はぁ…はぁ…やるな…仮面ライダーW』
コンテナの山から抜け出し瓦礫をかき分けながら 覚束無い足取りでダブルの元に向かうルパン
ダブルもすぐに意識を取り戻し、痛む体に鞭を入れながら立ち上がる。
『はぁ、はぁ…お前もな。』
お互いボロボロな状態…それでも互いが持つプライドと気力で何とか戦いを続行しようとする。
『無茶だ翔太郎!』
流石に体が持たないと止めるフィリップ。
『いいや…まだだ、残りのメダルを取り戻せてねぇ。』
『俺は完全無欠の怪盗…仮面ライダールパンだ!絶対に宝は手に入れる!』
ゆっくりと歩みを進め、2人の距離が少しずつ短くなる…。
しかし
『うっっが!!』
突如ルパンメモリがスパークし、ルパンは頭を抑え膝を突く。
『お、おいどうした!?』
『が、ぎ…が…がぁあーーーーー!!』
叫びと共にルパンメモリから膨大なエネルギーが放出され、ルパンの体が真っ赤に染まる。
『一体何が起きてた!?』
『メモリの力が暴走している…?』
『ふっははは。感じる…ルパンメモリの力が。』
ルパンは再び立ち上がり、湧き上がる力に興奮しながらダブルにルパンガンナーを向ける。
『お宝はぁ…必ず手にする!!それが私…
『っく!』
万事休すか、ダブルが防御姿勢をとる。
『もうそこまでだ、ルパン。』
刹那、青紫色の影が、持っていたロッドでルパンガンナーを叩き落とし、そのままドライバーに刺さっているルパンメモリを強制的に引き抜いた。
「っがぁ!!」
ルパンメモリを抜かれたことによりエネルギーが分散し、力が抜けたルパンは膝から崩れ落ちる。
変身が解かれ、刃野刑事の姿をしたルパンはメモリを抜いた者を睨む。
「な、何をする
痛みで頭を抑えるルパン
『コブラ?』
『これ以上の変身は命に関わる…死なれたら困る。』
痛みで苦しむルパンに対し、コブラと呼ばれた青紫色の男は彼の頭に手をかざす。
すると痛みで苦しんでいた彼の表情は安らぎ、眠る様に気絶しその場に倒れる。
『何者だ、ルパンの仲間か?』
翔太郎の声に反応しコブラは振り向く。
そしてその姿を見たフィリップと翔太郎の2人は目を見開いた。
『仮面ライダーW…久しぶりだな。まぁ俺は彼の協力者って所だ。
名前は…こんな俺が仮面ライダーと名乗るのは烏滸がましいな…唯の『コブラ』と呼んでくれ。』
立てた襟と長いローブ、Wとよく似た頭部にコブラ型のバイザーが付いたその戦士はメタルシャフトの様な武器を肩にかけながらダブルを見る。
そして2人が一番驚いたのは、コブラの横顔をした大型ガイアメモリが刺さっている
翔太郎はビギンズナイトで見たコブラのドーパントを思い出す。
『お前は…お前はあの時のコブラ男か!!!そのドライバーはおやっさんのか!?』
あの夜、鳴海荘吉の遺体を持って行ったドーパントがロストドライバーを持っていてもおかしくない。あの施設にいたという事は、目の前にいる奴は組織の人間であり、仇とも言える存在が恩師である鳴海荘吉の形見を使っている…その事に怒りが湧き上がる翔太郎。
『あーすまない。少しばかし借りてるよ。今研究しているやつに必要だからな。まぁいずれ返す。』
『ふざけんな!おやっさんの形見を返せ!』
『落ち着くんだ翔太郎!』
問答無用で攻撃をしようとするダブル、しかしコブラは手のひらを突き出し、攻撃の意思は無いと示す。
『戦うつもりは無い。…むしろ俺は君たちの大ファンだ。』
『…何だと?』
『それは一体どう言う意味だい?…君は組織の人間では無いのか?』
『組織の人間と言えばそうなんだが……俺は奴らを利用しているに過ぎない。』
『…君の目的はなんだ?』
フィリップが質問する。
『ヒーローの手助け、世界平和…なんて言っても信じないだろ?いずれ分かる……また会うだろう仮面ライダーW』
『待て!!』
ダブルがコブラを追いかけようとすると、コブラロッドから放たれたエネルギー弾により行手を阻まれ、気がつくとルパンとコブラの姿は無かった。
『っクソ!何なんだアイツらは!!』
次々と現れる謎の勢力に、頭が追いつかず苛立ちを覚える翔太郎。
『彼らが使っていたガイアメモリは僕たちのと似ていた。組織以外の勢力なのか?』
『分からねぇ…でも奴らがこの風都を泣かせる存在だったら俺は許さねぇ…それにルパン、次こそは絶対に捕まえてやる。』
ドライバーを閉じ変身を解いた翔太郎。
メダルは5枚取り戻す事はできたが、残りはルパンに持って行かれた。
今回 依頼達成とは言い難く、自分の実力不足を痛感する翔太郎。
こんな時、おやっさんならどうしたのだろうか…。
かつての恩師の後ろ姿を思い浮かべながら、静かになった港で朝日が登るのを見つめていた。
「っくそ!なんて体たらく…完全無欠の
ルパンは自宅で目を覚ますと、今回の失敗を思い出し、怒りで手当たり次第物を投げる。
「仮面ライダーダブル…左翔太郎。アイツはこの私、ルパンの敵だ。次は容赦はしないぞ!!」
そしてダブルに変身した男の名を叫び、握り拳を作る。
「私は
部屋に置いてある鏡を覗き、自分の顔を睨み付けるルパン。
「いや、何を言ってるんだ俺は…」
しかし今までの怒りが嘘のように、頭が冷え、冷静になるルパン。
「違う、私、いや俺…、俺はルパン…俺は
頭を抱えながら鏡を再び見るルパン、自分がまだ変装している事に気がついた彼は被っていた刃野刑事のマスクを脱ぎ捨てるとそのまま上半身裸になりベットに横になる。
「もう陰で怯えるだけの無力な子供、
海戸透じゃないんだ…そうだろルパン」
ルパンこと海戸透は静かに目を閉じた。
透を自宅へ送り届けた後、流牙は風都を一望できるビルの屋上で、ルパンメモリの調整を行なっていた。
「大怪盗の記憶と海戸透としての記憶が混同している。ライダーの性能は大幅に上がるが、脳がオーバーヒートするのが先だな。」
最後にルパンが見せた暴走、それは流牙が開発したシステムの副作用であり課題であった。
「こればかしは本人の意思次第だな。ガイアメモリの記憶を脳に刻み続ければ、どうしても記憶の矛盾が生じる。その矛盾を受け入れ覚醒してくれれば良いが…最悪自我崩壊を起こしかねない。少しルパンメモリの出力を下げよう。」
大きな独り言を呟きながら、ルパンメモリを繋いだタブレットPCを操作する流牙。
『……』
そんな流牙の独り言や作業を気にせず、風都タワーを見つめる1人の白い仮面ライダー。
流牙は調整を終え、ルパンメモリをライブモードにして野に離すと、彼の横に並び立ち、彼の目線の先を見つめる。
朝日が風都タワーをオレンジ色に照らし、風都ならではの絶景が広がっていた。
「朝日が照らす風都タワー…綺麗ですね?」
『……ぁあ』
白いライダーは短く返事をする。
「何か思い出しましたか?」
『いや……。』
「まだ目覚めたばかりですから…ゆっくり思い出していきましょう。」
そのライダーの腰には仮面ライダーWと全く同じダブルドライバーが巻かれ、髑髏マークを彷彿させる『S』と『Z』のガイアメモリが刺さっている。
『あぁ…だが……この景色は…好きなようだ。』
「それはそうですよ、貴方が愛した町ですから…
…荘吉さん。」
髑髏顔の仮面ライダー…
ライダーの数が令和ライダー並みに…
登場してほしい平成2期、令和ライダー(外伝執筆の参考にします)
-
オーズ
-
フォーゼ
-
ウィザード
-
鎧武
-
ドライブ
-
ゴースト
-
エグゼイド
-
ビルド
-
ジオウ
-
01
-
セイバー
-
リバイス