爆転ニギリ スシブレード:ファンタジア ~The Lucifer Ascension~ 作:Mr.後困る
鶴帝国軍は国境に近付いた場所で野営を行った。
「こうして剣聖が集まるのは滅多に無いな」
「だな」
八十八剣聖達が集まって食事を取っていた。
「行軍中とはいえ、 もっと良い食事を用意して欲しい所だな・・・」
支給されたシチューに文句を言う序列五十位『ヌンチャク』のゴム。
「そうぼやくなよ・・・所でゴムよ、 尋ねたい事が有るんだが良いか?」
「何だ? キュー?」
序列四十九位『枝』のキューがゴムに尋ねた。
「序列四十一位もお前と同じヌンチャク使いだよな」
「あぁ、 そうだな、 剣聖が使う武器が被ると言うのは
珍しいが歴史上無いわけではない」
「だろうな、 序列四十一位との仲は?」
「悪くも無いが良くもない、 アイツが誰かと関わるのを見た事が有るか?」
「無いな、 アイツは徹頭徹尾一人ぼっちの気味の悪い奴だったよ・・・」
「俺も仲良くなろうとは思ったさ、 同じヌンチャク使いだしな」
「対抗心は無かった?」
「無かった・・・と言えば嘘になるな
でも俺は自分が強いって事が分かっていればそれで良かったんだ
だがアイツは何時もだんまりだ」
「そうか・・・だけど序列四十一位の名前すら誰も知らないって可笑しくないか?」
「知ってるぞ」
序列三十四位『多節棍』のサラマンダーが現れた。
「サラマンダー殿、 序列四十一位の名前を知って居るのか?」
「知って居るぞ」
「どんな名前なんですか?」
「名前が無いのが名前だ」
「どういう事ですか?」
「言霊って知って居るか? 言葉には霊魂が宿るとか何とかいう・・・」
「良く分かりません」
「まぁ兎に角名前を知られると支配される、 そういう呪術的な観点から奴の親は
奴に名前を付けなかったんだ」
「なるほど・・・」
「だから名前の無いのが奴の名前だ
鶴帝国序列四十一位『ヌンチャク』の 、 それが奴の名前だ」
「呼ぶのにめんどくさいですね」
「奴の性格も捻じ曲がって誰とも話したがらない・・・」
「キラキラネームも問題だが名前を付けないのも大問題だな・・・」
「敵襲うううううううううううううううううううううううううう!!!!!」
伝令兵が叫びながら飛び込んで来た。
「遂に来たか!!」
立ち上がる3人。
「全員戦闘配置に付け!! 私に続け!!」
帝国騎士団長ティプラーが叫ぶ。
「我々も続くぞ!! 鶴帝国八十八剣聖の力!! 思い知らせてやる!!」
「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」
サラマンダーが叫び、 ゴムとキューが後に続いた。
そして多くの剣聖達も突撃するのだった。