爆転ニギリ スシブレード:ファンタジア ~The Lucifer Ascension~   作:Mr.後困る

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右往左往

鶴帝国、 皇帝の居城コルサント議会場にて女帝テタを始めとした

大臣達が悲痛な表情を浮かべていた。

 

本来ならば八十八聖剣も会議に参加させるべきなのだろうが

大臣の中に裏切り者が出た剣聖に不信感を持つ者が出た為

参加を自粛して貰う事にした。

 

「無意味な事だな」

 

テタが自嘲した。

帝国騎士団長ティプラーと帝国魔術師団長ティプリーが居ない今。

もしも剣聖が反旗を翻したら自分達は如何する事も出来ないのだ。

 

「陛下、 聖剣達の今後は如何するべきでしょうか?」

「剣聖に対する権利の縮小を提言します」

「お前ッ!! 剣聖に今まで助けて貰ってそれはッ!!」

「剣聖から裏切り者が出て更に今回大打撃を受けた

剣聖は我々の期待を裏切った形になった訳です

信用と実力の両方で」

「裏切り者が出たのは下位の剣聖だ!! 下位の剣聖の褒章が少なかったのも問題だろう!!」

「聖剣一人一人に上位剣聖と同じ褒章をしていたら国が破綻する!!」

「だったら最初から上位剣聖達の待遇を考えるべきだろう!!」

「国政を左右する剣聖の待遇を下げるのは恥だ!!」

「財政に問題をきたすならば恥も飲み込め!!」

 

大臣達は責任の擦り付け合いをしていた。

 

「・・・・・はぁ」

 

テタは溜息を吐いた、 前皇帝の激動の時代を経験していない

二世三世の大臣達ではこの程度か・・・と俯いた。

 

「会議中に失礼します!!」

 

伝令が大慌てでやって来た。

 

「何だ!? 今会議中だぞ!! 後にしろ!!」

「いや、 構わない何だ?」

 

大臣の叱責を却下してテタが伝令を促した。

 

「それが」

 

どごおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!

と凄まじい轟音が聞こえた。

 

「な、 何だ!?」

 

大臣達が慌てて廊下に出て窓から確認した。

会議室は狙撃を恐れて窓が無いのだ。

 

「お、 おい!! 正門が何者かに破られているぞ!!」

「何だと!?」

 

驚愕する大臣達。

 

「すぐさま剣聖達を現場に向かわせて乗り込んで来た奴を始末しろ!!」

 

テタが伝令に指示を飛ばす。

 

「え、 あ・・・」

「早く行け!!」

「は、 はい!!」

 

伝令が慌てて走り去った。

 

「我々も避難しましょう!!」

「あぁ分かった、 諸君らも気を付けてな」

 

テタと大臣達は護衛達を連れて別れた。

要人用の避難経路が有るのだ。

避難経路には皇族専用の物が有るので別れて逃げる事にした。

 

「・・・・・」

 

テタは足を止めた。

 

「如何したのですか陛下、 早く逃げないと・・・」

「いや・・・さっきの伝令何を伝えに来たんだと思ってな・・・

まぁ良い、 さっさと避難しよう」

 

テタは走って行った。

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